
本日は私が投資を行なっている「バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)」の中身・今後の見通し簡単にご紹介します。
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)とは?
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)とは、運用会社で有名な米バンガード社によって運用される米国ETFです。内容としては、「MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックス」のパフォーマンスへの連動を目指すETFになっており、米国の情報技術セクターの大型株、中型株、小型株に投資します。
簡単に言うと、「VGT」とは「アメリカの情報技術の会社に一度に分散して投資できるETF」ということになります。
構成銘柄を紹介
※以下の構成銘柄は、バンガード社HPに記載の2020年6月30日時点のデータです
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構成銘柄 |
割合(%) |
1 |
Apple |
19.5 |
2 |
Microsoft |
18.0 |
3 |
Visa |
3.8 |
4 |
Mastercard |
3.2 |
5 |
Intel |
3.1 |
6 |
NVIDIA |
2.8 |
7 |
Adobe |
2.6 |
8 |
Cisco System |
2.4 |
9 |
PayPal.com |
2.4 |
10 |
salesforce.com |
1.9 |
上位10銘柄が占める割合 |
59.7 |
GAFAMのうち、「アップル」と「マイクロソフト」が高い割合を占めており、これら2社だけで約40%を占めています。その他の銘柄も名の知れた大企業ばかりであり、直近高いパフォーマンスを上げてきたIT企業ばかりになっています。
その他の情報ですが、まずは構成銘柄の時価総額別割合です。下の表を見るとほとんどが大企業となっており、安心して投資できるETFになっていることがわかります。
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割合 |
時価総額内分け |
大型 |
82.3% |
中型 |
13.9% |
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小型 |
3.8% |
次にセクター別構成銘柄の割合になります。VGTは既に「情報技術セクター」に絞られているため、さらい細かいセクターについて知りたい方のみ、以下の表をご確認ください。細かいセクターが不要な方は、「情報技術」に100%と覚えていただいて問題ありません。
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セクター別割合 |
システム・ソフトウェア |
21.9% |
テクノロジーハードウェア |
20.7% |
|
半導体 |
15.1% |
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情報処理 |
14.5% |
|
アプリケーション |
13.1% |
|
情報技術コンサルティング |
4.3% |
|
通信機器 |
3.5% |
|
半導体装置 |
2.4% |
|
インターネットサービス |
1.5% |
|
電子機器 |
1.0% |
VGTのコスト(経費率)
経費率0.10%であり、かなりの低コストになります。あの有名なVOO(バンガード S&P500 ETF)と同じコストとなっており、中長期での投資にも向いています。
VGTは今後上がるのか?チャートで分析
結論上がると考えています。まずはVGTのチャートを見てみましょう。
上のチャートを見ると、2016年以降上がり続けていることがわかります。またコロナで一度落ち込んだものの驚異の回復力でコロナショック前に比べ、+30%以上も上昇していることがわかります。
また構成銘柄も超有名大企業ばかりで、特にIT企業は今後も経済の中心であり続けることが考えられますし、アメリカ経済も成長を続けることが予想されています。そのなかでVGTの構成銘柄を見ると、仮に●●ショックのようなことが起きても、またすぐに回復してくれると考えています。
特に構成銘柄の40%を占めている「アップル」「マイクロソフト」は今後も成長を続けると思いますので、VGTはそういった点でもおすすめのETFになります。
「VGT」 VS 「VOO」「アップル」
ここではVGTと他の銘柄を比較してみます。ここでは「VOO」と、VGTの最も割合が高いアップルで比較してみます。比較条件ですが、2011年から2021年までの成長率(株価上昇率)で比較します。
以下がその結果になります。

結果としては、やはりアップルの成長率が最も高く10倍以上となっています。次に今回紹介する「VGT」、最もパフォーマンスが良くなかったのは「VOO」となりました。
しかしアップルは、2012年後半あたり、2015年後半あたり、2018年後半あたりに大きく下落していますが、VGTやVOOは2018年後半を除き、下落しておらず順調に上昇を続けていることがわかります。これが分散投資のメリットになります。
つまりVGTは、S&P500に投資するよりも成長率が高く、また下落率も個別銘柄より低くリスクを抑えることができているということになります。
VGTは、過去10年間のシミュレーションから、S&P500よりも多少リスクは上がるものの成長率も高いETFと言えます。さらに今後も情報技術セクターは成長を続けることが予想されますから、一般的なインデックス投資からもう少し成長率を期待したい方におすすめのETFと言えるでしょう。
まとめ
この記事では、「バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)」についてご紹介しました。
構成銘柄としては、アップル・マイクロソフトの割合が高く、今後も成長が期待されるIT大企業が多いETFであり、過去10年間のシミュレーションの結果、VOOよりもパフォーマンスが高いことがわかりました。
個別銘柄を長期保有するのにリスクを感じる方、またS&P500等よりもう少しパフォーマンスを期待したい方におすすめできるETFかと思いますので、一度検討されてみてはどうでしょうか。
ちなみに私もVGTを長期投資目的で保有しており、その際はSBI証券を利用しました。