この記事では、米国株初心者の方のために「米国株のインデックス投資」について解説していきます。
「インデックス投資とは?」「インデックス投資のおすすめ銘柄を教えて欲しい」という方はぜひご覧になってください。
- インデックス投資とはどういう投資方法なのかを解説
- インデックス投資のメリット・デメリットを解説
- 米国株インデックス投資のおすすめ銘柄を紹介
- 米国株インデックス投資には「SBI証券」「LINE証券」がおすすめです
この記事を書いているふぃたろうは、2016年から現在に至るまで5~6年間、米国株へ投資を行っている会社員兼ブロガーです。今回は、米国株のインデックス投資について解説します。私自身もインデックス投資を中心とした「コア・サテライト戦略」を用いて米国株投資を行なっていますので、参考になればと思います。
インデックス投資とは?

インデックス投資とは?
インデックス投資とは、株式市場の動きを示す指数(インデックス)と同じパフォーマンスを目指す投資方法です。
- S&P500:米国の代表的な大企業500銘柄の時価総額から算出される株価指数
- NYダウ:米国の代表的な30銘柄をもとに算出される株価指数
- 日経平均株価:日本の代表的な225社の平均から算出する株価指数
- TOPIX:東証一部上場全銘柄の時価総額をもとに算出する株価指数
インデックス投資は、長期的に見ると上昇し続けており、資産を米国インデックスに連動させておくだけで資産は増加するためです。
下の画像は、米国株のインデックスである「S&P500」と「NYダウ」の1988年から30年間のチャートです。
引用元:「月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資, 太田創著
1988年に資産を10000とした場合、日本株はほとんど資産が増えていませんが、米国株のインデックスである「S&P500」と「NYダウ」は、約8~11倍にまで増えていることが分かります。
過去の実績を見ると、30年間で8-11倍に資産が増える、それがインデックス投資です。
インデックス投資を行う方法
インデックス投資とは、投資信託、もしくはETF(上場投資信託)のどちらかに投資することになります。
個別銘柄(例:アップルやディズニーなど)に投資することは、インデックス投資ではありません。
インデックス自体が数十〜数千の個別銘柄から構成されているので、1つのインデックスに投資することは、数十〜数千の個別銘柄に投資することと同じ意味になります。
インデックス投資のメリット・デメリット

インデックス投資のメリット
インデックス投資には、以下のメリットがあります。
- 長期的に見ると、多くのプロの投資家よりもインデックス投資の方がパフォーマンスが良い
- 知識などがあまり要らず、手間もかからない
- 分散効果が高いため、損失リスクが小さい
インデックス投資の方がパフォーマンスが良い
投資信託には2つの種類があります。
- インデックスファンド:インデックスに連動するように運用
- アクティブファンド:プロの投資機関が銘柄を選んで運用
一見、アクティブファンドの方がパフォーマンスは良さそうですが、長期的な視点で見ると、7-8割のアクティブファンドがインデックスファンドよりも劣ると言われています。
短期的には、アクティブファンドの方が良くても、長期投資だとインデックスファンドが強いのです。
知識があまり要らず、手間もかからない
アクティブファンドのように、自分で成長が著しい銘柄をその時々で選択し運用するためには、知識や経験が必要となります。
しかしインデックス投資の場合は、インデックスに連動する投資信託やETFを購入すれば良いだけなので、特に知識や経験は必要ありません。
つまりインデックス投資は、何も知らない方でもできる長期投資方法です。
分散投資ができるため、損失リスクが小さい
インデックス自体が、数十〜数千の銘柄から算出されるため、インデックスに投資することは既に分散投資していることになります。
個別銘柄に投資していると、その銘柄の株価が暴落したら資産もかなりダメージを受けますが、インデックス投資なら分散投資されているため下落リスクも低減できます。
インデックス投資のデメリット
インデックス投資には、以下のデメリットがあります。
- 個別銘柄ほどの劇的な株価上昇は見込めない
- 運用コストが必要となる
ハイリターンは期待できない
個別銘柄の場合、良いニュースや予想を上回る決算発表などで、株価が急上昇する場合もあり、短期的に資産を増やすことも可能ですが、インデックス投資の場合、そのような短期的な急上昇は期待できません。
理由は、分散投資されているためです。その分大幅な下落もありません。
運用コストがかかる
インデックス投資は、目標とする株価指数に連動するように投資機関などが運用するため、運用コストがかかります。
しかしアクティブファンドに比べて、インデックスファンドはコストが非常に安く、気にならない程度のコストとなっています。
インデックス投資を始めるために、証券会社の口座を開くには、LINE証券がおすすめです。手続きも簡単で、日本・米国のインデックス投資が可能です。特に米国のインデックス投資には非常に優れた投資信託があるためおすすめです。
インデックス投資のおすすめ銘柄

米国株でのインデックス投資のおすすめを紹介します。
インデックスは「S&P500」か「全米株式」のどちらかを選ぶ
インデックス投資は、「S&P500」か「全米株式」のどちらかの指数に連動する商品を用いて行うことがおすすめです。
理由は、最もパフォーマンスが良く、下落リスクも小さいためです。
例えば、下のグラフを見ると、最もパフォーマンスが良いのは「NYダウ」、続いて「S&P500」、その後世界各国の株価指数が続くといった状況です。
引用元:「月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資, 太田創著
NYダウを選ばない理由
NYダウのパフォーマンスが最も良いのに、おすすめしない理由は2つあります
- 優れた投資信託やETFが少ない
- 銘柄数が30しかないため、比較的下落リスクも高い
特に銘柄数が30しかないため、1つでも大きく成長すればその恩恵を受けることができますが、1つでも大きく下落すると、その分資産も減りやすくなるため、長期投資家からはそれほど人気がありません。
「S&P500」へ連動するおすすめ銘柄
S&P500に連動するおすすめのインデックスファンドを3つ紹介します。
- 投資信託:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 投資信託:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 米国ETF:バンガード S&P500 ETF(VOO)
どれも「S&P500」に連動しており、インデックス投資ができる商品になります。他にも様々ありますが、上記の3つは特に運用コストが安く、資産総額も多くて長期投資家から人気の高い商品になります。
投資信託 or 米国ETFだと、後者の方が運用コストがさらに安いですが、購入最低金額が高くなるため、少額からコツコツ投資する場合は、100円からでも投資できる投資信託がおすすめです。
特に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、多くの証券会社で購入できるためこれから投資を始められる方にとっては、非常におすすめです。
「全米株式」へ連動するおすすめ銘柄
「全米株式」へ連動するインデックス投資も2つおすすめのファンドを紹介します。
- 投資信託:SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
- 米国ETF:バンガード トータル・ストック・マーケット ETF(VTI)
「全米株式」のインデックス(株価指数)は、「CRSP US Total Market Index」と言います。この指数に連動する商品が、上記の2つになります。
全米株式とS&P500は、どちらでも米国全体へ投資することが可能ですが、S&P500は大型銘柄、全米株式は大中小銘柄から構成されるイメージです。
S&P500 vs 全米株式
ではどちらの指数の方がパフォーマンスが良いのでしょうか。こちらに関しては、別記事で検討していますので、気になる方はご覧ください。
インデックス投資におすすめの証券会社

SBI証券

SBI証券は、ネット証券の中でも口座開設数No.1の証券会社になります。
米国株銘柄数 | 約4200銘柄 |
米国株取引手数料 | 0.495% (税込) or 上限$22 |
為替手数料 | 25銭/$ (片道) 住信SBI銀行利用で4銭/$(最安値) |
株価表示 | 15分ディレイ ※リアルタイム表示の利用は月330円 or 月1回以上の約定 |
売買注文期限 | 最長15営業日 |
特定口座 | 対応 |
NISA口座 | 対応 |
スマホ版アプリ | あり(米国株専用アプリ) |
SBI証券は、インデックス投資で最も低コストである「米国ETF」へ投資する際に、住信SBIネット銀行との組み合わせで為替手数料が最安値となる点が特徴です。
また初心者の方におすすめの米国株へ連動した投資信託に、優秀な商品が多く、最近口座開設数No.1となっていると考えられます。
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
LINE証券

米国株銘柄数 | 5~6銘柄(投資信託のみ) |
米国株取引手数料 | ー |
為替手数料 | ー |
信託手数料 | 0.0968%/年 |
株価表示 | ー |
売買注文期限 | ー |
特定口座 | 対応 |
NISA口座 | 非対応 |
スマホ版アプリ | あり |
他 | ポイント投資 日本株セール・キャンペーンの実施 |
LINE証券は、米国ETFの取引を行うことができません。しかし米国株に連動する投資信託(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))の扱いがあるので、米国株への投資は可能です。
- 日本株セール/キャンペーンで得た資金や貯めたポイントで投資が可能
- 貯めた資金やポイントで投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を購入する
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は米国株インデックス投資を行う際の最も代表的な投資信託であり、非常に優秀です。LINE証券は、口座開設も非常に簡単で初めて投資を行う方でも簡単に手続きを行うことができます。
新規口座開設者は最大4000円分の株がタダでもらえる!
LINE証券では最大4000円相当の株がタダでもらえるキャンペーンを実施しています。
かなりお得なキャンペーンとなっており、達成条件も新規口座開設と簡単なクイズに2問正解するだけなので、この機会にぜひ4000円分の株をもらいましょう。
他の証券会社のキャンペーンと見比べてもここまでお得なキャンペーンは実施していないので、まだ登録してないという方はお早めに登録しておきましょう。
インデックス投資に関するQ&A

NISAやつみたてNISAを使って、インデックス投資はできる?
→可能です
この記事内で紹介している「NYダウ」「S&P500」「全米株式」の3指数の商品は、非課税制度(NISA/つみたてNISA)を利用することが可能です。
その中でも最も人気なのは「S&P500」へ投資できる商品となっています。

各インデックスが高騰している今から始めても大丈夫?
→問題ありません。出来るだけ早く始めることをおすすめします。
一般的に米国経済は過去何十年と遡っても、常に右肩上がりで成長を続けています。つまり10年20年の長期で見ると、今の株価が最安値なのです。なので早く始めることをおすすめします。

国内株と米国株のインデックス、どちらに投資すべき?
→米国株インデックス投資をおすすめします。
理由は、平成の30年間で日本株はバブル崩壊の下落幅を取り戻すのに時間を費やし、ほとんど株価の成長は見られませんでした。しかし米国株はこの30年間で数倍以上の成長を見せているためです。
以下のグラフが参考となります。
引用元:「月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資, 太田創著
実際に米国株を始めてみよう
ご紹介した「SBI証券」「LINE証券」の口座開設が完了したら、米国株の情報源を確保しましょう。
インデックス投資の情報源を確保する(米モトリーフール社)
モトリーフールでは「S&P500やNYダウなどの米国の主要指数の過去の株価分析や、今後見込み」など、米国株の様々な情報を提供してくれます。


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まとめ
今回は、米国インデックス投資について解説しました。この記事のまとめは以下になります。
- インデックス投資とは、株価指数に連動する投資信託やETFに投資する方法
- 1つのインデックスへの投資 = 数十~数千銘柄への分散投資となる
- インデックス投資は長期的に見るとプロの投資家ですら勝てない場合が多いほど優秀
- 米国インデックス投資のおすすめ指数は「S&P500」「全米株式」
- 米国インデックス投資には「SBI証券」「LINE証券」がおすすめ
米国インデックス投資とは何かを理解できたら、実際に少額購入してみて学ぶ方が早いです。投資信託を利用すれば、100円から購入することが可能です。
- 投資信託:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 投資信託:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 米国ETF:バンガード S&P500 ETF(VOO)
- 投資信託:SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
- 米国ETF:バンガード トータル・ストック・マーケット ETF(VTI)
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