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【新興国・米国ETF検討①】FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ・インデックスについて分析

※この記事には、最新版の別の記事があります

より新しい情報、詳しい情報を記載していますので、良ければそちらをご覧ください

>>最新記事「VWO・EEM・IEMGを比較。新興国株ETFはどれがおすすめ?」

 日本株、米国株と投資経験がある方は、新興国株への投資も検討されているのでは無いでしょうか。

 私自身そうであり、ただ新興国株の知見がなく、また新興国の個別株はリスクが気になったので、ETFという形で投資してみようと考えています。

そこで、新興国株ETFの連動株価指標となる、いくつかの指標を数回に分けてご紹介していきます。

今回は「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」になります。特徴や構成銘柄、構成銘柄国についても簡単にご紹介します。

 ※ちなみに最後の「インデックス」とは、「株価指数」という意味です(日経平均株価指数みたいなもの)

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FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの特徴

 FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスは、他の新興国株価指数に比べ、より広範囲の株式をカバーする株価指数(インデックス)です。具体的には、小型株式中国A株なども指数に含むため、分散性の高い優れたインデックスです。

 ※中国A株については、別記事で詳細を説明しております

 この株価指数は、全21カ国約2,000銘柄から構成されており、小型株式も含むため、新興国株式市場の時価総額の約99%をカバーする株価指数となっています。

 ちなみに本株価指数の小型株を含まない指数である「FTSEエマージング・インデックス」の場合、新興国株式市場の時価総額のカバー率は85%程度になります。

構成銘柄と割合・国別割合など

 こちらに関しては、より具体的にご紹介するために、この「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」に連動する運用成績を目指す米国ETFを例にお話ししていきます・

「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」に投資するには?

 結論、「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」です。詳しくみていきましょう。

バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)

「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」との連動を目指しているファンドは、「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」があります。日本から本株価指数へ投資する場合、唯一の金融商品となります。以下に商品説明を抜粋しておきます。

  • FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。
  • インデックス・サンプリング法を用いたパッシブ運用です。
  • ファンドは実質すべての資産をインデックスに含まれる株式に投資します。

VWOの特徴

 バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)の特徴は、経費率が0.10%と新興国関連のファンドの中では最も安く、加えて新興国株式市場の大型・中型・小型株に一度に分散投資できるという点になります。

ベンチマークFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス
売買手数料証券会社毎
経費率0.10%
売買単位1株(2021年1月19日現在、$52.53/1株)
純資産総額$101.43 B (2021年1月19日現在)
上場市場NYSE Arca

VWOの国別構成比(ベンチマーク指数の比較)

 次の表は、「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」と、
「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」の構成銘柄の国の割合を表したものです。

国(市場)     VWO    ベンチマーク指数
中国42.50%42.90%
台湾16.50%16.30%
インド11.00%11.10%
ブラジル5.90%6.00%
南アフリカ4.10%4.10%1

 バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)は、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの構成銘柄国とほとんど一致していることがわかります。

 また中国・台湾・インドのアジア圏で約60%を占めていることがわかります。

VWOの組み入れ銘柄 上位10銘柄

 以下の表は、バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)の組み入れ上位10銘柄を示したものです。※バンガードHPからデータを確認(2021年1月19日時点)

 上位10位のうち、6社が中国企業となっています。セクターは情報技術や金融業が大半となっています。

銘柄                  国        VWO構成比率     
Tencent Holdings Ltd.中国5.385%
Alibaba Group Holdings Ltd. ADR中国5.349%
Taiwan Semiconductor
Manufacturing Co. Ltd.
台湾4.025%
Taiwan Semiconductor
Manufacturing Co. Ltd. ADR
台湾2.189%
Meituan Dianping Class B中国1.763%
Naspers南アフリカ1.126%
Reliance Industries Ltd.インド1.106%
JD.com Inc. ADR中国0.983%
Ping An Insurance Group
Co. of China Ltd.
中国0.929%
China Construction Bank中国0.907%

VWO以外の新興国インデックスは?

 バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)以外の新興国ETFで代表的なものは、
以下の2つになります。これらのETFの比較については、別記事でまとめていますので、気になる方は、
チェックしてみてください。

  • iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF(EEM)
  • iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF(IEMG)

他インデックスとの比較

 ETFの話から戻しますが、「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」は、大型・中型株だけでなく、小型株も含んでおり、新興国株式時価総額の約99%をカバーしている点が特徴であり、魅力かと思います。

 一方で、FTSEエマージング・インデックスは、大型・中型下部から構成されるため、小型株を取り入れたい方は、「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」をおすすめします。

 小型株を含むことで、分散性を高めるだけでなく、長期的に見て、大中型株のみよりも、小型株ありの方がパフォーマンスが良くなる確率が高いという、過去の実績もあります(アノマリー効果)。

まとめ

 この記事では、「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」について、紹介しました。

 本インデックス(株式指数)は、小型も含み、新興国株式時価総額の99%をカバーしているのが特徴です。

 また本インデックスに投資する方法として、バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)をご紹介いたしました。

 このETFは、日本から唯一「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」へ投資するためのETFになります。

 新興国株への投資を検討されている方は、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

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オムタンケ|FP1級保有銀行員の「お金」の話
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