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【2022年】VTIとVOOを比較(攻めのVTIと守りのVOO)

※ 2022年10月20日 記事更新

30代 サラリーマン
30代 サラリーマン

将来のために資産運用始めたい。色々調べると、米国株で運用するのが良さそう。

でも、「VTI(全米株式)」と「VOO(S&P500)」って、結局どっちが良いの?

どっちがおすすめなのか、教えてほしい。

この記事では、このような悩みを抱える人に向けて、「全米株式のVTI」と「S&P500のVOO」の2つの米国ETFを徹底的に比較します。

ちなみに、VTIとVOOだけでなく、VTも含めた3つの比較を行いたい方は、以下の記事で「VT・VTI・VOO」の比較を行なっているのでご確認ください。

VTIとVOOの比較は、具体的には、以下の内容を比較します。特に、10年・20年・30年間「VTI」か「VOO」で運用した時のシミュレーションも行いますので、最後までご覧ください。

比較/検討する項目
  1. 運用コスト
  2. 資産総額
  3. 配当利回り
  4. 組み入れ銘柄
  5. 過去の成長率(騰落率)
  6. 下落リスク(シミュレーションで確認)
  7. 運用のしやすさ

【結論】私が「VTI」ではなく、「VOO」を選ぶ理由

私が結局「VTI(全米株式)」ではなく、「VOO(S&P500)」を選んで運用している理由は、比較項目の最後の「運用のしやすさ」がVOO(S&P500)の方にメリットがあると感じているからです。

この記事では、順々に各項目を比較していきます。

長期できちんと最後まで運用しきれるか?

VTIかVOOのどちらかで悩まれている方は、長期で生活資金や老後資金の運用をしようと考えているはずです。この「長期で」というのがポイントです。

長期というのもおそらく10年以上を想定していると思います。20代・30代で運用を始めたら、20年〜30年の運用も視野に入れているはず。この場合、ちゃんと運用を効率的にずっと継続できるかが重要です。

なので、「運用のしやすさ」と言う項目が重要になります。

「運用のしやすさ」ってなに?

「7.運用のしやすさ」と言う項目では、以下の比較を行います。先に結論も記載してます。

私は「VOO(S&P500)」に連動する投資信託を選択し、長期で資産運用を行なっています。

運用のしやすさで確認する項目
  • 米国ETF vs 投資信託どっちで運用するべき?
    → 投資信託の方が運用がしやすい

  • 「VTI」「VOO」のおすすめ投資信託比較
    → VTIよりも、VOOの方が投資信託が優秀

VTIやVOOは、国内の投資信託でも間接的に運用することができます。むしろ投資信託の方が為替の手間や手数料が省けたり、分配金も自動で再投資されるため効率的に運用できるなどメリットもあります。

特に、クレカ決済で購入することで購入金額に対してポイント還元を受けることも可能で、実質のコストを下げることも可能です。以下の記事で解説しているので、良ければご確認ください。

短期でVTIやVOOを運用したいんだけど…

長期ではなく、短期的に運用をし、自分でタイミングをみて売買していきたい方もいるかと思います。その場合は、単純に「VTI」「VOO」を比較し、パフォーマンスがいい方を選べばいいと思います。

ちなみにですが、「VTI」や「VOO」といった米国ETFの売買には、投資信託と異なり、売買手数料がかかります。

しかし「マネックス証券」では、主要米国ETFの買付時手数料が実質無料となります。

もちろん「VTI」や「VOO」も含まれており、そのほかだと「VT(全世界株式)」や「QQQ(NASDAQ100)」も対象銘柄となっています。

「VTI」「VOO」の買付時の手数料は最大22ドル(約3000円)が必要となります。これが無料になるのはかなり大きいと思いますので、無駄にしないようにぜひマネックス証券を活用していきましょう。

【参考】VTI・VOOってそもそも何?

「VTI」や「VOO」は、米国ETFです。米バンガード社が運用しており、世界でも非常に人気のある米国ETFです。実際に、どれぐらいの資金が集まっているか、純資産ランキングを見ると、上位にランクしています。

画像:myIndex

ちなみに上位2つの「SPY」「IVV」も、S&P500に連動する米国ETFです。それほど米国株式は人気のある投資対象ということです。

VTIとVOOのETF情報を簡単比較

では、VTIとVOOを比較します。主要な項目を比較したのが、以下の表です。

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
正式名称バンガード
トータル・ストック
マーケット ETF
バンガード
S&P500
ETF
運用会社米バンガード社米バンガード社
運用年数
(~2022/9)
約21年約12年
純資産額
(2022/9)
約35.1兆円約35.6兆円
運用コスト
(経費率)
約0.03%/年約0.03%/年
配当利回り1.74%1.77%
投資目標
(インデックス)
CRSP US
トータルマーケット
インデックス
S&P500
指数
対象国米国米国
対象企業 大企業
中小企業
大企業のみ
対象銘柄数約4000社約500社

簡単に紹介すると、

「VTI(全米株式)」は、文字通り米国企業のほぼ全銘柄に一度に分散投資できる銘柄です。大企業だけでなく、中小企業も含まれているのが、VOO(S&P500)との決定的な違いです。

「VOO(S&P500)」は、S&P500指数に連動を目指しており、大企業500社のみで運用される銘柄です。S&P500指数は、定期的に銘柄入れ替えが行われるため、VOOの銘柄も定期的に入れ替えられます。不調な企業は外され、逆に好調な銘柄が組み入れられることから、S&P500は安定した指数であるとの印象が根強くあります。

【比較①】「1.コスト・2.資産額・3.利回り・4.銘柄」(VTI・VOO)

ここでは、VTI・VOOの「1. 運用コスト」「2. 資産総額」「3. 配当利回り」「4. 銘柄」を比較していきます。

比較/検討する項目
  1. 運用コスト
  2. 資産総額
  3. 配当利回り
  4. 組み入れ銘柄
  5. 過去の成長率(騰落率)
  6. 下落リスク(シミュレーションで確認)
  7. 運用のしやすさ

1. 運用コスト

VTIやVOOの運用コストは「経費率」と呼ばれ、「年**%」という形で決まっています。VTIとVOOの経費率は以下のとおりで、同じ値となっています。

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
運用コスト
(経費率)
0.03%/年0.03%/年

運用コストでは差がなく、どちらを選んでも良さそうです。

2. 資産総額

続いて、資産総額をみてみます。資産総額は、そのファンドにいくらお金が投資され、運用されているかという金額です。つまり額が多いほど、世界中の人から人気があるということになります。

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
資産総額
(2022/9)
約35.1兆円約35.6兆円

これをみても、ほとんど差はなく、VTI・VOO共に「約35兆円」となっています。

ちなみに日本で最も有名な投資信託である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の資産総額が「約1.5兆円」です。VTIやVOOがいかに人気があり、世界中から資金が集まっている方がわかります。

3. 分配利回り

配当利回りも、VTIとVOOでほとんど差がありません。若干だけVOOの方が利回りが高いですが、0.03%の差しかありません。仮に100万円運用していたら、300円の差ですので、気にする差ではないと思います。

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
配当利回り1.74%1.77%

4.銘柄比較

VTIとVOOの上位銘柄の比較を行なっていきます。全銘柄紹介していると文章量が莫大になるので、ここでは上位10銘柄に絞って紹介いたします。

※ 2022年10月16日時点に米バンガード社ホームページに公開されているデータを使用

No.企業名VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
1アップル5.86%6.85%
2マイクロ
ソフト
4.82%5.70%
3アマゾン2.72%3.29%
4テスラ1.96%2.32%
5アルファ
ベット A
1.59%1.88%
6アルファ
ベット C
1.40%1.69%
7バークシャ
ハザウェイ
1.31%1.58%
8ユナイテッド
ヘルスケア
1.25%1.55%
9ジョンソン&
ジョンソン
1.19%1.41%
10エクソン
モービル
1.01%1.19%
上位10銘柄の
占める割合
約22%約27%

VTI・VOOの上位10銘柄を見ると、銘柄自体は全く同じとなっています。しかし割合が異なります。

VTIは全米株式が対象で約4000社から構成されるため、上位銘柄の割合も、VOOに比べると低くなっています。一方でVOOはS&P500指数が投資対象で、約500社から構成されるため、企業数が少なくVTIよりも1つ1つの企業の割合が高くなっています。

これをメリットと捉えるか、デメリットと捉えるかは人によって考え方が異なるため、この時点である程度VTIかVOOのどちらを選ぶか、考えが固まっている人は好みに合わせて選んでも問題ないかと思います。まずは始めることが重要です。

(参考)構成銘柄のセクター別割合

VTIとVOOを構成する銘柄のセクター別割合を見てみましょう。※2021年7月2日時点のデータ

セクターVTIVOO
テクノロジー30.97%33.10%
一般消費財15.24%15.52%
金融14.97%13.72%
ヘルスケア13.15%12.64%
工業10.27%9.60%
生活必需品5.46%5.87%
エネルギー2.77%2.75%
公共2.66%2.61%
材料2.51%2.53%
通信1.32%1.53%

少しデータが古いですが、組み入れられている銘柄をセクター別で確認しても、VTIとVOOでほとんど差がありません。VTIもVOOもセクター別割合はほとんど同じと考えて良いでしょう。

【比較②】「5.成長率・6.下落リスク」(VTI・VOO)

ここまで、経費率・資産総額・分配利回り・構成銘柄を比較してきましたが、若干の差はあれども大きな差はなく、VTIとVOOは似たようなETFであることがわかりました。でも肝心なのは、「どれだけ成長するのか?またどれぐらい下落することがあるのか?」です。

まずはVTIとVOOの過去の価格チャートを比較してみましょう。

5. 成長率

2011年以降のVTI・VOOのチャートを比較

まずは2011年から2022年10月現在までの価格チャートを比較してみましょう。

VOOが2010年9月に運用が開始されたので、キリ良く2011年1月から比較していきます。

※ チャートと数値は、2022年10月17日に取得したものを使用

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
成長率
(2011/01~2022/10)
+176%+185%

上のチャートは、「VTI:赤」と「VOO:青」の2011年1月〜2022年10月の価格チャートです。

チャートを比較すると、約9%ほどVOOの方がVTIよりも成長率が高いです。

しかし11年間と10ヶ月で、「9%」の差であれば、ほとんど差はないと考えても良さそうです。捉え方によっては、「9%も差がついている」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、その場合、過去のデータを参考にすると「VOO」がおすすめとなります。

短期間でのVTI・VOOのチャート比較

その他の期間でも比較してみました。結果を以下の表にまとめます。

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
過去7年間
2015~
+78.6%+84.1%VOO
が高い
過去5年間
2017~
+56.8%+61.4%VOO
が高い
過去3年間
2019~
+33.0%+36.0%VOO
が高い
過去2年間
2020~
+12.7%+14.0%VOO
が高い

VTIとVOOの騰落率(成長率)を比較すると、4つの期間の全てで「 VOO > VTI 」という順になりました。

ただしこの比較は、単純に基準価格の過去のチャート(成長率)を比較しただけなので、分配金(配当金)の再投資は考慮されていません。実際に投資を検討されている方は、長期での投資目的で分配金は再投資される方も多いはずです。次に、分配金再投資を含めたトータルリターンの比較と、下落相場での下落幅の比較を行います。

6. 下落時の比較

2022年1月からVTIやVOOだけでなく、米国株式・全世界の株式市場は大きく下落が続いています。

では、下落場面において「VTI」と「VOO」の動きに差があるのか比較してみましょう。

上の価格チャートは、2022年1月から2022年10月14日までの「VTI:赤」と「VOO:青」の価格チャートです

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
成長率
(2022/01~2022/10)
-21.96%-21.34%

共に下落しており、現在株式市場は非常に厳しい状況が続いていますが、「VTI」と「VOO」下落率はほとんど変わりません。若干だけですが、「VOO」の方が下落率は低くなっています。

やはり大型株のみで構成される「VOO」は、下落場面でも「VTI」に比べると、若干だけですが安定傾向になると言えます。

【比較③】「6. 下落リスク」(VTIとVOOをシミュレーション)

前章で過去のチャートを比較しましたが、ここでは、実際にVTIやVOOを購入した際に資産がどのように増え、また減るのかをシミュレーションしてみたいと思います。

あくまで過去のデータを使用し計算するので、今後の動きを予測するものではないことをご留意ください。

シミュレーション条件
  • 初期費用$10,000(約100万円)を一括投資し、その後放置する
  • 分配金は再投資するものとする
  • 期間は以下の2つの期間でシミュレーションする
    • 期間①:2010年10月〜2022年9月(12年間)
    • 期間②:2000年10月〜2022年9月(22年間)
    • 期間③:1990年10月〜2022年9月(32年間)

シミュレーション条件は上記の通り。

実際はもっと複雑に資産運用されていくはずですが、上の条件のシミュレーションでも十分比較することが出来ます。

期間①:2010年10月〜2022年9月(12年間)

以下が、VTI・VOOのシミュレーション結果になります。縦軸が資産総額、横軸が時間(年)になります。

* 資産の増減を示すグラフ

* 詳細な数値データ

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
初期投資額
2010/10
$10,000$10,000
最終資産額
2022/09
$38,392$39,625
運用益+$28,392+$29,625
ベスト年+33.45%+32.39%
ワースト年-24.81%-23.91%
最大下落率-24.81%-23.91%
ソリティレシオ1.231.31

シミュレーション結果の数値を見ていきます。

2010年10月に$10,000(約140万円)を「VTI」or「VOO」で運用すると、おおよそ$29,000(約320万円程度)まで資産が増加する結果となりました。約2.3倍です。

差を見ると、最終資産額は「VOO」の方が「$1,233(約17万円)」多くなりました。チャートだけを見ると、そこまで差はなさそうでしたが、実際にお金で計算すると、「17万円」であれば大きな差とも受け取れますね。元のお金の10%以上の差なので、差はないとは言い切れません。

VOOの方が下落幅が小さいですが、VTIの方が上昇幅が大きいということも今回の結果から言えそうです。

期間②:2000年10月〜2022年9月(22年間)

続いて、同様に22年間運用した場合の、VTI・VOOのシミュレーション結果を紹介します。

※ VOOとVTIは旧ファンドを用いて比較しています。

* 資産の増減を示すグラフ

* 詳細な数値データ

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
初期投資額
2000/10
$10,000$10,000
最終資産額
2022/09
$38,812$37,152
運用益+$28,812+$27,152
ベスト年+33.35%+32.18%
ワースト年-37.04%-37.02%
最大下落率-50.87%-50.97%
ソリティレシオ0.540.53

過去22年間の場合、VOOの方が最終資産額は多かったですが、今回の22年間の場合は、「VTI」の方が最終資産額が多くなりました。

差は「$1,660(約23万円)」となっており、先ほどよりも差は大きくなっています。

期間③:1990年10月〜2022年9月(32年間)

最後に、同様に32年間運用した場合のVTI・VOOのシミュレーション結果を紹介します。

※ VOOとVTIは旧ファンドを用いて比較しています。

* 資産の増減を示すグラフ

* 詳細な数値データ

VTI
(全米株式)
VOO
(S&P500)
初期投資額
1990/10
$10,000$10,000
最終資産額
2022/09
$152,422$152,924
運用益+$142,422+$142,924
ベスト年+35.79%+37.45%
ワースト年-37.04%-37.02%
最大下落率-50.87%-50.97%
ソリティレシオ0.750.77

比較①・②と比べ、VTI・VOOの最終資産額の差が最も小さくなっています。差は「$502(約7万円)」です。

32年間運用して、7万円しか差がないので、結局「VTI」と「VOO」はどちらを選択しても問題ないと言えそうです。

中小型株も組み入れたい方は「VTI」、大型株だけが好みの人は「VOO」で運用すれば問題ありません。

複利の力がいかに重要か

また今回の32年間の運用シミュレーションの結果でおもしろいのが、比較①②に比べて、最終資産額が一気に増えた点です。

1990年10月〜2022年9月の間には、「ITバブル崩壊・リーマンショック・世界同時多発テロ・コロナショック・ロシアのウクライナ侵攻」など、様々な情勢の中で株価が一時的に大きく下落する場面もありました。その中でも粘り強く運用を続けることができた人のみ、32年後には大きな資産を手に入れることができていました。

銘柄選定も重要ですが、まずは長期でしっかり運用を続けることが重要です。

なので、このあと最後に紹介する「7. 運用のしやすさ」という項目が重要になります。

長期で運用すると、福利の力が効き、効率的に運用することができます。

【比較④】「7. 運用のしやすさ」(VTI・VOO)

では最後に、VTIとVOOの「7. 運用のしやすさ」について比較していきます。

VTIとVOOの運用のしやすさを米国ETFで考えると、ほとんど差はないです。

しかし、1株あたりの基準価格が、「VTIの方が安い」ので、運用はしやすいです。

VTIVOO
最低運用金額
(1株)
$178〜
約2.6万円〜
$340〜
約4.7万円〜

ちなみに「VTI」「VOO」を購入する際は購入手数料が必要となります。多くのネット証券会社では「0.495% or 最大22ドル」の手数料が取られます。

この購入手数料が「マネックス証券」であれば、無料となります。最大22ドル(約3000円)の手数料は、さすがに無駄なので「VTI」「VOO」を購入する場合は、ぜひ利用してみてください。

【提案】国内の投資信託を利用するメリット

国内の投資信託を用いることで、間接的にVTIやVOOに投資し運用することも可能です。

そうなると、VTI(全米株式)とVOO(S&P500)に優秀な投資信託が存在しているのかに話が移ります。

* 米国ETFと国内投資信託の運用のしやすさ比較

米国ETF国内投資信託
最低運用金額
VTI:約2.6万円〜
VOO:約4.7万円〜

100円〜
購入手続き
円をドルに変え、
ドルを入金後購入

日本円のまま
分配金
自分で再投資必要
(※1)

自動で再投資
税金×
確定申告を行い
控除を受ける

再投資設定すれば
特に対応なし
運用手数料
とにかく安い
(0.03%/年)

0.1%/年前後
購入手数料
購入時手数料
売却時手数料
あり
(※2)

無料のファンド
も多い
購入タイミング
即時
自由度が高い

翌日以降の
基準価格で
取引される
複利の利き方
向き/不向き短期取引長期運用

この記事を読んでいる方の多くは、長期での資産運用を検討しているかと思います。

長期投資の場合は、分配金に税金がかからず内部で自動投資されることで複利の力が効きやすい投資信託の利用がおすすめです。

米国ETFの場合は、分配金に対し米国内で税金が引かれた額が私たちの口座に入金されます。その税金が取られた後の資金で、自分でVTI/VOOを購入する必要があります。でなければ複利の力が効きません。

(2回目)複利の力がいかに重要か

以下が、複利の力を利用した場合と、そうでない場合の資産の増え方の違いです。

引用元:「インデックス投資は勝者のゲーム─株式市場から確実な利益を得る常識的方法」

明らかに差がついていることがわかります。しかもかなり大きな差が開いています。分配金再投資による複利の力の利用がいかに重要かわかります。

「VTI」や「VOO」に連動する投資信託の比較

「VTI(全米株式)」と「VOO(S&P500)」に連動する投資信託を紹介します。

VTI(全米株式)・VOO(S&P500)の優秀な投資信託
  • VTI(全米株式)
    • SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
    • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • VOO(S&P500)
    • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • S&P500
    • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
SBI
V
全米株式
楽天
全米株式
SBI
V
S&P500
eMAXIS
Slim
S&P500
投資
対象
VTI
全米株式
VTI
全米株式
VOO
S&P500
S&P500
純資産
総額
1128
億円
7224
億円
7018
億円
15672
億円
信託報酬
(コスト)
0.0938
%/年
0.162
%/年
0.0938
%/年
0.0968
%/年
実質
コスト
0.187
%/年
0.105
%/年
0.112
%/年

表にデータを整理しました。

VOO(S&P500)に連動を目指す「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」が最も低コストで運用可能です。

また同じくS&P500指数連動の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は最も多くの資金が集まっている投資信託と言えます。

楽天・全米株式インデックス・ファンドも純資産総額はそれなりに多いですが、運用コストが残り3つに比べてやや高めです。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは運用歴が浅く、実質コストがまだ算出されていません。おおよそSBI・V・S&P500と同等になると考えられていますが、実際の運用コストが分かりません。

以上から、「VTI」「VOO」に連動する投資信託だと、「VOO(S&P500)」の投資信託の方が運用コスト面から優秀であり、実際に資金も多く集まっていると言えそうです。

SBI証券やマネックス証券でお得に運用する

さらに実質コストを下げたい場合は、クレカ決済で投資信託を購入することで最大1%のポイント還元を受けることが可能です。運用コストが0.1%前後なのに対し、1%のポイント還元なので非常に大きいと思います。

クレカ決済は、SBI証券の場合「三井住友カード(NL)」、マネックス証券の場合「マネックスカード」で行うことが可能です。

特に、マネックス証券の場合、優秀な投資信託の取り扱いもあり、米国ETF「VTI」「VOO」の購入手数料も無料なので、口座を持っておいて損はないかと思います。

【検討】大型株と小型株の傾向確認(VTI vs VOO)

シミュレーションの結果、以下のようになりました。

最終資産額
が多い銘柄
比較①
2010年~
VOO
(S&P500)
比較②
2000年~
VTI
(全米株式)
比較③
1990年~
VOO
(S&P500)

大きな差があるわけではありませんが、多少の差はありつつ、比較する時期によってパフォーマンスが逆転しました。これについて検討していきます。

まずは、以下のグラフを見てもらうと、白の点線(0.00%ライン)を上下に、チャートが上下していることがわかります。

これのチャートは、「S&P500指数(大型株)」と「RUSSELL200指数(中小型株)」の割合を示したグラフです。

詳しくいうと、白の点線より上にある時期は、大型株(S&P500指数)のパフォーマンスが中小型株よりも良いということを示しています。反対に、白の点線よりもある時期は、中小型株(RUSSELL2000指数)のパフォーマンスの方が大型株よりも良いということです。

これをみると、2000年あたりから、ずっと大型株よりも中小型株のパフォーマンスが良いことがわかります。今回比較した「比較②(2000/10~2022/09)」だと、この記事を中心に運用されたこととなるため、結果的にVTIの方が最終資産額が上回ったと考えられます。

このように長期で見ると、大型株と中小型株にトレンドがありそうな印象です。最近は、少しづつ大型株が盛り返しているようにも見えます。その場合は、VOO(S&P500)の方が良さそうです。

まとめ(VTIとVOOはどっちがおすすめ?)

この記事では、米国株へ投資する際に最も有名な2つのETFである「VTI」と「VOO」の2つを比較しました。

結論としては、どちらも似たようなパフォーマンスです。そこの差よりも、長期できちんと運用し切ることが重要です。

その際、米国ETFで運用する場合「マネックス証券」で購入手数料を節約し、投資信託で運用する場合は「三井住友カード(NL)」などのクレカ決済でポイント還元を受けるとさらにお得に資産を運用できます。

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