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【全米株投資】VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETFを分析。長期投資向け

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 米国市場の大企業500社に投資するETF、VOO:バンガード S&P500 ETFについてご紹介しましたが、本日は、米国市場の全株式に投資できる「VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」についてでご紹介します。

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VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETFとは?

 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)とは、運用会社で有名な米バンガード社によって運用される米国ETFです。

 バンガード社には、「VTIは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスへの連動を目指します」と記載があります。

 簡単に言うと、「VTI」とは「アメリカ全株式に分散投資できるETF」になります。

 詳しくご紹介していきます。

CRSP USトータルマーケットインデックス とは?

 CRSP USトータルマーケットインデックスとは、日本では「CRSP米国総合指数」と言われ、米国市場にある全4000以上の企業の時価総額平均を表す指数になります。

 運営元のCRSPのサイトを見ると、「Nearly 4,000 constituents across mega, large, small and micro capitalizations, representing nearly 100% of the U.S. investable equity market, comprise the CRSP US Total Market Index.」と記載があり、

 つまり、「米国の投資可能な株式市場のほぼ100%に相当する4,000以上の大企業および中小企業の構成要素が、CRSP US Total Market Indexを構成しています。」と言うことです。

 S&P500指数や、NYダウ平均のように大企業だけでなく、中小企業も含まれていることが特徴になります。

インデックス構成銘柄
CRSP USトータルマーケットインデックス米国約4,000社に分散投資
S&P500米国上位500社に分散投資
NYダウ平均株価米国上位30社に分散投資

 また米国株式市場は、全世界の株式市場の大部分を占めているため、これだけで十分な分散効果が得られるインデックス指数となっています。

VTIの構成銘柄を紹介【上位30銘柄】

 そんなCRSP USトータルマーケットインデックスに連動するVTIですが、構成銘柄の上位はどのようになっているのでしょうか。構成銘柄をまとめたのが次の表になります。

※2020年12月31日時点のデータになります。



保有銘柄

シンボル

ファンド構成比

1

Apple Inc.

AAPL      

5.30%

2

Microsoft Corp.

MSFT      

4.39%

3

Amazon.com Inc.

AMZN      

3.62%

4

Facebook Inc. Class A

FB        

1.71%

5

Tesla Inc.

TSLA      

1.40%

6

Alphabet Inc. Class A

GOOGL     

1.38%

7

Alphabet Inc. Class C

GOOG      

1.28%

8

Johnson & Johnson

JNJ       

1.08%

9

Berkshire Hathaway Inc. Class B

BRK.B     

1.08%

10

JPMorgan Chase & Co.

JPM       

1.01%

11

Visa Inc. Class A

V         

0.96%

12

Procter & Gamble Co.

PG        

0.90%

13

UnitedHealth Group Inc.

UNH       

0.87%

14

Walt Disney Co.

DIS       

0.85%

15

Mastercard Inc. Class A

MA        

0.83%

16

NVIDIA Corp.

NVDA      

0.80%

17

Home Depot Inc.

HD        

0.75%

18

PayPal Holdings Inc.

PYPL      

0.72%

19

Verizon Communications Inc.

VZ        

0.63%

20

Adobe Inc.

ADBE      

0.63%

21

Comcast Corp. Class A

CMCSA     

0.62%

22

Netflix Inc.

NFLX      

0.62%

23

Bank of America Corp.

BAC       

0.62%

24

Coca-Cola Co.

KO        

0.55%

25

Merck & Co. Inc.

MRK       

0.54%

26

PepsiCo Inc.

PEP       

0.53%

27

AT&T Inc.

T         

0.53%

28

Pfizer Inc.

PFE       

0.53%

29

Walmart Inc.

WMT       

0.53%

30

Intel Corp.

INTC      

0.53%


上位10銘柄


22.24%


上位20銘柄


30.17%


上位30銘柄


35.79%


 4000銘柄に投資するETFといえども、上位の銘柄を見ると、VOOと大きく変わらない印象です。さらに上位10銘柄の占める割合も20%以上となっており、やはりGAFAMやテスラが占める割合が高いです。

 つまり、VTIもある程度有名な企業で割合が占められているということが分かります。

VTI セクター別 銘柄割合

 ※2020年12月31日時点のデータになります。


セクター

VTI

ベンチマーク

バンガードETFとベンチマークの差

テクノロジー

26.2%

26.2%

0.0%

一般消費財

16.6%

16.6%

0.0%

資本財

13.8%

13.8%

0.0%

ヘルスケア

13.6%

13.6%

0.0%

金融

10.6%

10.6%

0.0%

生活必需品

5.2%

5.2%

0.0%

不動産

3.4%

3.4%

0.0%

電気通信

3.4%

3.3%

0.1%

公益

3.0%

3.0%

0.0%

Energy

2.3%

2.3%

0.0%

素材

1.9%

2.0%

-0.1%


 表内のベンチマークとは、「CRSP USトータルマーケットインデックス」のことです。連動を目指している指数と、VTIでは構成銘柄のセクター割合で殆ど差がないことが分かります。

 またやはり近年急成長し世界経済を牽引しているテクノロジー部門の占める割合が非常に高いことが分かります。これは先程紹介した、GAFAM等の占める割合が高いことが影響しているためでしょう。

VTI の経費率(コスト)

 0.030%です。バンガード社が出すETFの中でも、VOOなどと並んで最安値かと思います。コストが安いと、中長期で投資した際に、複利に力を発揮しやすくなるので、中長期の投資を行う際は特にメリットが大きくなります。もちろん短期でもコストが安いに越したことはありません。

VTI その他の情報

 その他の情報についても簡単に紹介しておきます(2020年12月31日時点)



VTI

ベンチマーク

構成株式銘柄数

3,634

3,622

時価総額の中央値

108.6 B

108.0 B

収益成長率

13.8%

14.3%

株価収益率

28.8 x

28.9 x

株価純資産倍率

3.8 x

3.8 x

自己資本利益率

16.5%

16.5%

非米国株式

0.0%

N/A

回転率 ( 回転率 2020/12/31 現在)

5.2%

N/A


 これらをみても、VTIはCRSP USトータルマーケットインデックスと殆ど同じだと言うことが分かります。

VTI(全米株) と VOO(S&P500)どっちがおすすめ?

 SBI証券や楽天証券で、どちらかにつみたてNISAなどを行なっている方も多いかと思います。結局のところ、どっちがいいのでしょうか?

 VTI or VOOについて、これは正直好みで選んでも問題と思います。

 VTIもVOOも、少なくても500社に分散投資しているわけで、これ以上分散しても効果は正直小さい気もします。一方で、VOOから更に8倍以上も分散しているVTIは、暴落等のリスクは極限まで減らすことが可能になると予想できます。

 ここで過去のチャートを比較してみます。まずはそれぞれのチャートです。

VTI チャート

VOO チャート

VTI vs VOO 比較

 次に、以下のグラフが2011年から10年間の成長率を比較したグラフです。経費率なども同じなので、このグラフでおおよそ比較ができているかと思います。

 2011年に、$10,000を投資した際、2021年現在で、VTI:$36,116、VOO:$36,212という結果になります。VTIとVOOの差は、10年間で$100です。

 「$100」が大きいと見る方は、VOOに投資するべきだと思いますが、以降5年10年ではひっくり返る可能性もあります。

 ちなみにですが、黄色い枠で囲っている「Sortino Ratio」は、リスクに対するリターンの比率を示した数字で、高いほどリスクが小さい割にリターンが確保できる銘柄という意味になります。

 つまり数値だけを見ると、VOO(portfolio2) の方が若干ですが、優れたETFということを示しています。

 8倍以上も銘柄が多いVTIよりも、リスクに対するリターンが高いのはVOOという結果ですが、これはVOO の方がリスクが小さいという意味ではないと思います。VTIの方が8倍以上の銘柄数なので確実にリスクは小さいです。しかし、VOOの方が VTIよりもGAFAMなどの占める割合が若干高いので、リターンが高かったという結果だと考えられます。

 しかしこれら二つの銘柄の差は、本当に微々たるものなので、正直なところ皆さんの好みで選択して問題ないと思います。

まとめ

 この記事では、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」についてご紹介しました。

 構成銘柄としては、全ての米国株約4000銘柄であり、分散効果が期待できますが、VOOと比較すると、ほんの若干ですがVOOの方がパフォーマンスが良い結果となりました。

 しかし10年間の運用シミュレーションの結果、10年間での差が元資金の1%程度と差もかなり小さいので、VTIとVOOのどちらを選ぶかは、皆さんの好みに合わせて選んでも問題ないかと考えられます。

 ちなみに私自身は、「VOO」に投資をしています。理由はVTIは全ての株なので悪い株を排除することができませんが、VOOはS&P500に選ばれた500社が投資対象であり、業績が悪い企業はS&P500指数の算出対象から外されます。なので、本当に優秀な500社のみに投資できるシステムになっています。なので、私はVOO(S&P500指数)に投資を行なっています。

 VOOについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧になってください。

 

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