PR
20代30代の資産運用

【FP3級】学科試験や実技試験の合格率はどのくらい?【試験機関別 過去5年分を整理】

 ファイナンシャル・プランナー技能検定(以下、FP)の入門となる3級試験。一般的に、「FP3級は簡単」と言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。

 この記事では、過去5年分のFP3級の合格率をまとめました。そのデータをご紹介します。

 【この記事の結論】

・学科試験の合格率:約67% 実技試験の合格率:約69% (過去5年間平均)

・但し、試験機関によって、合格率の差が大きい

・合格率が高いのは、学科試験/実技試験共に「日本FP協会」

FP3級の合格率

 FP3級は、2つの試験機関で実施されます。「日本FP協会」と「金財」のどちらかを選んで受験することになります。どちらが良いかは、以下の記事を参考にしてください。



 それぞれでの合格率を紹介していきます。まず、「学科試験+実技試験」を受験された方の過去5年間の合格率です。試験は、1年に3回(1月、5月、9月)に実施されますが、ここでは年平均としてご紹介します。

 ざっくり70%以上の合格率となっており、国家試験としては比較的高い合格率と言えます。

  日本FP協会    受験者数    合格者数    合格率  
平均73.5%
2020年度22,999人17,643人76.7%
2019年度56,990人41,211人72.3%
2018年度52,102人40,973人78.6%
2017年度46,043人32,808人71.3%
2016年度42,940人29.352人68.4%

※金財は、学科試験と実技試験を同時に受験された方の数・合格数が公表されていないため、ここでは日本FP協会でのデータのみになります。

FP3級 学科試験 合格率

 ここでは、学科試験の合格率を紹介します。

いきなりまとめますが、FP協会:75% 金財:58% となっており、共通問題にもかかわらず、合格率に差があることが分かります。しかし金財の方が受験者数が多くなっていることが分かります。以下に詳しく紹介します。

FP協会 学科 合格率

 日本FP協会で実施された過去5年間の学科試験の合格率が以下です。おおよそ75%となっています。

  年度  開催月  受検者数    合格者数    合格率  
平均約75%
2020年度9月
5月(中止)(中止)(中止)
1月25,170人21,479人85%
2019年度9月22,266人17,388人78%
5月17,865人12,340人69%
1月23,270人17,240人74%
2018年度9月19,987人15,715人79%
5月16,405人12,947人79%
1月21,305人17,114人80%
2017年度9月17,902人14,048人79%
5月15,609人11,218人72%
1月19,165人12,878人67%
2016年度9月16,922人11,712人69%
5月14,036人10,749人77%
1月16,583人11,380人69%

金財 学科 合格率

 金財で実施された過去5年間の学科試験の合格率が以下です。おおよそ58%となっています。

  年度  開催月  受検者数    合格者数    合格率  
(平均)58%
2020年度9月
5月(中止)(中止)(中止)
1月27,744人18,154人65%
2019年度9月27,677人17,374人63%
5月22,258人9,518人43%
1月26,256人13,631人52%
2018年度9月25,297人15,594人62%
5月22,070人12,767人58%
1月30,692人20,055人65%
2017年度9月32,635人22,830人70%
5月29,734人16,390人55%
1月34,856人16,800人48%
2016年度9月32,948人18,148人55%
5月26,288人14,441人55%
1月30,455人17,013人56%

FP3級 実技試験 合格率

 実技は、試験機関によって受験科目が異なります。その影響もあり、合格率が異なっています。FP協会:84% 金財:55% となっています。

 但し、共通試験の学科試験でも金財が低い合格率となっており、受験する方のレベルの差もあるかと思います。では、詳しいデータをご紹介します。

FP協会 実技 合格率

 日本FP協会で実施された過去5年間の実技試験の合格率が以下です。おおよそ84%となっています。

  年度  開催月  受検者数    合格者数    合格率  
(平均)約84%
2020年度9月
5月(中止)(中止)(中止)
1月24,237人19,257人80%
2019年度9月20,332人16,159人80%
5月16,771人14,493人86%
1月21,950人18,303人83%
2018年度9月18,707人16,182人87%
5月15,416人13,947人91%
1月19,936人17,756人89%
2017年度9月16,222人13,848人85%
5月13,810人11,902人86%
1月17,988人15,303人85%
2016年度9月15,965人12,262人77%
5月13,002人11,039人85%
1月15,783人12,879人82%

金財 実技 合格率

 金財で実施された過去5年間の学科試験の合格率が以下です。おおよそ55%となっています。

  年度  開催月  受検者数    合格者数    合格率  
(平均)約55%
2020年度9月
5月(中止)(中止)(中止)
1月31,147人15,318人49%
2019年度9月27,426人12,174人44%
5月24,322人11,981人49%
1月29,766人14,215人48%
2018年度9月26,176人11,236人43%
5月23,229人12,363人53%
1月29,587人16,707人57%
2017年度9月30,467人21,847人72%
5月24,821人12,494人50%
1月30,403人19,396人64%
2016年度9月32,369人24,539人76%
5月25,220人13,241人53%
1月30,538人17,666人58%

なぜ、合格率に差があるのか。どっちの試験機関がおすすめか。

 学科試験・実技試験共に、合格率は、日本FP協会:75%~85%、金財 :55%~60% で推移をしています。

 学科試験は、日本FP協会と金財で全く同じにも関わらず、1.5倍近くの開きがあります。この理由は、金財で受験する方々は、法人申込みが多いため勉強意欲が少ない人が多いからと考えられます。

 実技試験は、日本FP協会では80%前後と安定をしていますが、金財は40%~75%と試験で合格率に大きな差があります。受験生のレベル、もしくは問題の難易度の差が開催回によって大きい可能性があります。

 以上から、試験機関で大きな差はないかと思いますが、合格率だけで見るのであれば、日本FP協会での受験する方が高いことが分かります

まとめ

 この記事では、FP3級の合格率をまとめました。2つの試験期間で合格率の差がある要因は、受験する方の勉強量の差に加え、試験機関の問題の難易度のばらつきがあると考えられます。合格率だけを見れば、「日本FP協会」での受験が良いかと思いますが、しっかり勉強していれば、どちらで受験しても問題ないでしょう。

タイトルとURLをコピーしました