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TradingViewの使い方を解説!米国株は50日・200日移動平均線をチャートで確認!

 この記事では、米国株の株価チャートの分析方法を紹介します。

 具体的には、チャート上で確認すべき項目/傾向と、その確認するためのツール(TradingView)の使い方をわかりやすく紹介します。

この記事で分かること
  • 米国株は、①50日/200日移動平均線を確認する
  • 米国株は、②株価の大きなトレンドを確認する
  • 米国株の株価チャートの確認は、「TradingView」が無料でおすすめ

 この記事を書いているふぃたろうは、2016年から米国株へ投資を行っている会社員兼ブロガーです。私は主にコア・サテライト戦略で、米国の個別株にも投資を行なっています。個別株の株価チャートの分析には「TradingView」を使用しているので、今回使い方含めて紹介いたします。

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米国株の株価チャートで確認すべき項目

 実際は短期〜中期的に投資を行う場合でも、機関投資家は決算内容で判断することが多いですが、株価の傾向で確認しているポイントを紹介します。

チャート上で確認すべきポイント
  1. 50日移動平均線200日移動平均線
  2. 上昇/下降トレンドライン
  3. 上値抵抗線/下値支持線

 これら3つを確認できれば十分です。それ以上に細かい分析をしても、大きな社会情勢などもありますので、効率が悪くなります。

 ここでは「50日/200日移動平均線」について解説します。

50日移動平均線/200日移動平均線

50日/200日移動平均線とは?

 50日移動平均線とは、過去50日間の株価の終値を合計して50で割った値を、チャート上につなげた線のことです。同様に、200日移動平均線とは、過去200日間の株価の終値を合計して200で割った値を、チャート上につなげた線のことです。

 初心者の方が株を買う場合に、どのタイミングで買ったらいいのか判断できない場合も多いと思います。この場合に活用できるのが、50日/200日移動平均線です。

 50日移動平均線か200日移動平均線を基準に株価が反発することが多いため、よく確認されます。

画像:著者作成(Trading View使用)

 上のチャートは、S&P500指数のチャートと50日移動平均線を示した図になります。S&P500指数は基本的に50日移動平均線より上側で推移していることが分かります。下がってきても50日移動平均線付近を基準に反発して株価が再上昇しています。

TradingViewとは?

 TradingView(トレーディングビュー)は、全世界で使用者が増加中のチャートツールです。

 様々な機能があり、全て使いこなすことは難しいですが、先ほど紹介した「50日/200日移動平均線」はよく使用するので、確認方法を紹介していきます。

TradingViewのチャート画面

画像:著者作成
  • ①:調べたい銘柄のティッカーシンボル(S&P500指数を選択中)
  • ②:時間足・日足・週足・月足の選択(日足を選択中)
  • ③:チャートの表示形式(ローソク足を選択中)
  • ④:比較銘柄を追加する
  • ⑤:インジケーターを表示(50日移動平均線などの関数を表示させる)

 もっと色々な操作もあり、有料版だと更にできることは増えますが、上記の5つを操作できれば、米国株を始めるには十分です。順番に解説していきます。

TradingViewの使い方

 それでは早速、TradingViewの使い方について詳しく解説していきます。

⓪:チャート画面の立ち上げ

 まずはホームページを開いて、チャート画面を立ち上げましょう。

 >>TradingViewのトップページ

①:調べたい銘柄のティッカーシンボルを入力する

 チャート画面が立ち上がったら、調べたい銘柄のティッカーシンボルを入力します。

 ①の部分をクリックすると、入力画面が表示されます。入力画面にティッカーシンボルを入力してください。ここでは例として、AAPL(アップル)を入力してみます。

②:時間足・日足・週足・月足の選択

 調べたい銘柄のチャートが立ち上がったら、時間足・日足・週足・月足を選択します。

 ②の部分をクリックすると、選択画面が表示されます。好きな項目を選択してください。ここでは「1日(日足)」を選択します。

③:チャートの表示形式

 続いて、チャートの表示形式を変更します。

 ③の部分をクリックすると、選択画面が表示されます。選択画面でローソク足やラインなど、見やすいチャートを選択してください。ここでは、ローソク足で表示させます。

④:比較銘柄を追加する

 続いて、調べたい銘柄と比較したい銘柄を追加します。

 ここでは例として、アップル(AAPL)のチャートに、マイクロソフト(MSFT)のチャートを比較として表示させます。

 ④の部分をクリックすると、選択画面が表示されます。選択画面でローソク足やラインなど、見やすいチャートを選択してください。ここでは、ローソク足で表示させます。

⑤:インジケータの表示(50日移動平均線など)

 最後に、チャート分析するための関数を表示する手順を紹介します。

 ⑤の部分をクリックすると、選択画面が表示されます。

 ここでは「50日移動平均線」を表示させるため、表示された入力画面に「SMA」と入力してください。その他の表示させたい関数がある場合は、その名称を入力してください。

 関数の名称を入力すると、チャート画面常に関数が表示されます(赤枠部分)。表示された関数の項目内の「歯車マーク」を選択すると、内容を調整できます。

 50日移動平均線を表示させたいので、パラメータ内の「期間」を「50」に変更し完了です。

その他の高度な分析方法

 その他にも様々な分析ツールが内蔵されているのが「TradingView」になります。これまで説明してきた内容は無料で使用可能ですが、有料版ではより高度な分析も可能です。

 詳しく知りたい方は、以下の書籍に詳しく説明されていますので、確認してみてください。

 テクニカル指標や描画ツール、チャート機能、Pineスクリプトまで全221ページにわたって詳細に解説されています。

米国株は長期投資する場合、チャートではなく決算を見る

 株価チャートを見たり・分析することは非常に楽しいです。

 しかし米国株を楽しむという面では重要ですが、あまり細かい分析を行なって売買しても、必ず利益を得ることができるとは限りません。

 特に中長期的な投資を行う場合、米国の機関投資家の投資戦略としては、チャートの細かい分析結果よりも、決算の内容を重視する傾向があります。

 米国企業は四半期に一度決算発表を行います。その決算内容が、良いか悪いか、それによって資金を投資するか引き上げるかを決めている投資機関が多いのです。

 個人投資家に比べ、機関投資家の資金力は比べ物になりません。機関投資家が買えば株価は上昇し、いくら個人投資家が買っていても機関投資家が売れば株価は下がる可能性が高いです。

 なので、米国株を短期〜中期的に投資する場合はチャート分析も重要ですが、中期〜長期投資する場合はチャート分析よりも決算を基準とした投資方法を行うことをおすすめします。

まとめ

 この記事では、米国株の株価チャートで見るポイントと、チャート確認サイト「TradingView」の使い方を紹介しました。

この記事のまとめ
  • 米国株は、以下の3点をチャートで確認する
    ①:50日/200日移動平均線
    ②:上昇/下降トレンドライン
    ③:上値抵抗線/下値支持線
  • 米国株の株価チャートの確認は、「TradingView」が無料でおすすめ
  • 但し長期投資の場合は、チャートを見て売買するよりも決算内容を精査する方がおすすめ

 また株価チャートだけでなく、自分のポートフォリオを検討することや決算内容の確認、米国株の情報源を確保するなども必要となるため、気になる方は以下のサイトや記事を参考にしてみてください。

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オムタンケ|FP1級保有銀行員の「お金」の話
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