米国株投資

S&P500 週間パフォーマンス W31(2022年8月1週目)

この記事では、2022年 W31(31週目:2022/8/1〜8/5)の週間パフォーマンスを簡単に解説していきます。

2-3分で読めるかと思います。

2022年も8月に入りました。暑い日が続きますが、この記事では8月最初の1週間(W31:2022/8/1〜8/5)の「S&P500のパフォーマンス」をまとめていきます。

8月第1週目のS&P500は「+0.36%」の上昇となり、3週連続の上昇となりました。

また今週は、いくつかの重要な経済指標の発表がありました。その内容を受けて、S&P500も影響を受ける場面があったので、解説していきます。

他にも米国株のセクター別のパフォーマンス、S&P500の上位銘柄の上昇率、VT vs VTI vs VOO(全世界 vs 全米 vs S&P500)の1週間の比較など、簡単に紹介していきますので、良ければ最後までご確認ください。

※ あくまで投資は自己責任でお願いいたします

S&P500 1週間のニュース(雇用統計、ISM製造業・非製造業景況感)

1週間の経済ニュースの中から、S&P500に影響が大きいと思うものをピックアップして紹介していきます。

今週は、以下の3つについて簡単に説明します。

  • ①:7月 ISM製造業景況感(8/1 23:00)
  • ②:7月 ISM非製造業景況感(8/3 23:00)
  • ③:7月 雇用統計(8/5 21:30)

①:ISM製造業景況感(8/1 23:00)

今週初め(8/1)に、7月の「ISM製造業景況感指数」が発表されています。

ISM製造業景況感指数とは

米国の製造業の景況感を示す指数のことをいいます。

300を超える製造業企業に対して「新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫」といった項目に関するアンケートを実施して、回答結果から指数を算出しています。

最新の状況を表し、しかも精度が高いとして信頼度も高いものになっています。

一般に、数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。

引用元:SMBC日興証券HP

景気拡大か景気後退かを精度よく、信頼度も高く状況を知れる指数である「ISM製造業景況感指数」の7月度の結果は、以下のようになりました。

総合
7月結果52.8
7月市場予想52.0
6月対比-0.2

一般的には、このISM製造業景況感指数が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。

7月の結果は、「52.8」ですから景気が拡大と判断されます。ただし、前月と比べると指数が下落しており、徐々に景気後退へ向かっているとも受け取ることが出来ます。

ちなみに、ISM製造業景況感指数発表直後、株価は瞬間的に上昇し、その後すぐに下落、またその後には上昇と不安定な状況となりました。実際に8/1(月)のS&P500は「-0.28%」と大きく上昇することもなく、かといって大きく下落したわけでもない微減となりました。

②:ISM非製造業景況感(8/3 23:00)

続いて、8/3には、ISM非製造業景況感指数が発表されています。

ISM非製造業景況感指数とは

米国の非製造業の景況感を示す指数のことをいいます。

非製造業(375社以上)の購買・供給管理の責任者を対象に、各企業の受注や在庫、価格など10項目についてアンケート調査を実施。「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の三者択一の回答結果を集計し、季節調整を加えた事業活動・新規受注・雇用・入荷遅延の4つの指数をもとに、ISM非製造業景況感の総合指数を算出する。

ISM製造業景況感指数と同様に、0から100までのパーセンテージで表し、50%を景気の拡大・後退の分岐点、50%を上回ると景気拡大、50%を下回ると景気後退を示す。

引用元:野村證券HP

IT・テクノロジー系企業景気拡大か景気後退かを精度よく、信頼度も高く状況を知れる指数である「ISM非製造業景況感指数」は、以下のような結果となりました。

総合
7月結果56.7
7月予想53.5
6月対比+1.6

一般的には、このISM製造業景況感指数も先ほどと同じく、「50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退」と判断されます。

6月の結果は「56.7」なので、各社の意見を平均すると、まだ景気が拡大中と判断していることになります。

更に、前月と比べても指数は上昇しているため、景気は改善していると受け取ることが出来ます。

ちなみに、ISM非製造業景況感指数が発表された日(8/3)は、S&P500が1週間の中で、最も上昇した日となりました。この日のS&P500の上昇率は、「+1.56%」となっています。

③:米国雇用統計(8/5 21:30)

最後に、8/5に7月の米国雇用統計が発表されています。

雇用統計は米国株式市場への影響度が非常に高い重要な指数になります。

米国雇用統計とは、

米国の雇用情勢を示す統計で、景気状況を探るうえで最も重要な経済指標。

政府から最初に発表される前月の指標で、米国の景気の実体を表す最新の数値として、外国為替、株式、金利などのマーケットにも影響を与えるため、市場関係者が注視しています。

中でも最も注目される数字は、非農業部門雇用者数、失業率、時間当たり賃金などです。

引用元:SMBC日興証券HP
結果市場予想
雇用数
(非農業)
+52.8万人+25.0万人
失業率3.5%3.6%

雇用者数は、市場予想の「25.0万人増加」に対し、結果「52.8万人増加」となりました。市場予想よりも大きく雇用者数が上回ったことで、金融政策の引き締めが意識され、米国10年債利回りは急上昇しました。

米国10年債利回りの瞬間的な動きは、株価への影響が大きいため、S&P500もこの結果を受けて大きく下落しています。

では、S&P500の1週間のチャートを確認していきましょう。

S&P500 1週間のパフォーマンス(2022年 W31)

では、1週間のS&P500のパフォーマンスを見ていきます。

2022年8月1日(月)〜2022年8月5日(金)の5日間が、2022年31週目(W31)のS&P500の週間パフォーマンスです。

※ ちなみに、S&P500指数について詳しく知りたい方は、S&P500とは?をご確認ください。

S&P500の週間の上昇率

S&P500指数の1週間の上昇率を見てみましょう。まずは1分足で、1週間のチャートになります。

日付曜日上昇率
8/1-0.28%
8/2-0.67%
8/3+1.56%
8/4-0.08%
8/5-0.16%
1週間+0.36%
表:著者作成

8/1(月)〜8/5(金)の5日間のうち、今週は水曜日のみ上昇となりました。4日間は下落しているにもかかわらず、1週間トータルで見ると、S&P500は「+0.36%」の上昇となっています。

今週の上昇で、S&P500は7/18の週から、3週連続の上昇となりました。

S&P500 採用銘柄のヒートマップ

S&P500採用銘柄の時価総額と上昇率を見れる「ヒートマップ」を参考までに見てみましょう。

緑が上昇、赤が下落です。

今週は、緑と赤が入り混じる展開となっています。赤(下落)は、エネルギーセクターとヘルスケアセクターが目立っています。

一方で、アップル・マイクロソフト・グーグル・アマゾンのトップ4社は緑となっており上昇していることが分かります。

では、次に、セクター別パフォーマンスを詳しく見ていきます。

S&P500 セクター別パフォーマンス

では、セクター別のパフォーマンスを見ていきます。

ここではS&P500採用銘柄だけでなく、比較は米バンガード社のETFのパフォーマンスを使用します。

参考のために、先週のセクター別上昇率も記載しています。

セクターティッカー今週の
上昇率
(W31)
先週の
上昇率
(W30)
情報技術VGT+2.35%+4.83%
金融VFH+0.07%+3.21%
ヘルスケアVHT+0.02%+1.93%
エネルギーVDE-6.55%+10.73%
一般消費財VCR+1.39%+5.00%
素材VAW-1.43%+4.64%
資本財VIS+0.92%+6.02%
不動産VNQ-1.65%+4.71%
公益VPU+0.13%+6.51%
生活必需品VDC+0.27%+1.72%
通信VOX+1.92%+1.20%
参考
S&P500
VOO+0.31%+4.28%

エネルギーセクターの下落が目立ちます。

一方で、上昇率が高いのは「情報技術(VGT)」「通信(VOX)」「一般消費財(VCR)」の3セクターとなっています。これらのセクターには、アップル・マイクロソフトが情報技術セクター、グーグル(アルファベット)は通信セクター、アマゾンは一般消費財(VCR)に含まれるため、上昇率が高くなったと考えられます。

その他を見ると、不動産(VNQ)・素材(VAW)も1%以上の下落となっていますが、その他のセクターは変化率は小さく1%以内の上昇/下落となっています。

各セクターの日別パフォーマンス

8月1日(月)〜8月5日(金)の各セクターの日々のパフォーマンスをまとめた表になります。

今週最も大きな下落を見せたエネルギーセクター(VDE )は、1週間のうち3日間で2%以上の下落となっています。

一方、上昇率が比較的大きいセクターであった、情報技術・通信・一般消費財は、8/3(水)での上昇率が大きかったため、1週間通しても上昇のまま終えたと言う感じでしょうか。

今週は、アップル・マイクロソフト・グーグル・アマゾンなどの企業がS&P500を牽引したという1週間となりました。

では次に、アップル・マイクロソフト・グーグル・アマゾン・テスラなどのS&P500の上位銘柄のパフォーマンスを見ていきましょう。

S&P500 上位銘柄のパフォーマンス

各セクターやS&P500自体にも大きな影響を与える上位銘柄のパフォーマンスを見ていきます。

以下は、米バンガード社のホームページに記載のS&P500指数に連動する米国ETF「VOO」の構成銘柄になります。

8/5時点の情報ですが、先週の情報は変わらず、上位銘柄の構成割合も変化ありません。

実際には微妙に変化しているが、更新されていないだけという可能性もありますので参考まで。

画像:米ハンガード社ホームページ

ここでは、上位10銘柄の日々の上昇率を見てみましょう。

全体的には日々似たような動きをしていますが、テクノロジー銘柄(アップル・マイクロソフトなど)は、やはり8/3(水)の上昇率が高くなっています。よく見ると、水曜日のみ上昇しており、残りの4日間は下落している銘柄もあります。それでも1週間パフォーマンスでも上昇となる結果となりました。

一方で、金融セクターであるバークシャハザウェイ(BRK-B)や、ユナイテッドヘルスケア(UNH)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)は8/3の上昇率もそれほど高くなく、残り4日間の下落率もそこそこなので、1週間通してみると、下落する結果となっています。

以上のような日々の動きがありながら、1週間で見たときの上昇率は以下の表の通りです。

ティッカー銘柄名1週間の上昇率セクター
1AAPLアップル+1.75%VGT
情報技術
2MSFTマイクロ
ソフト
+0.77%VGT
情報技術
3AMZNアマゾン+4.33%VCR
一般消費
4GOOGLアルファ
ベットA
+0.99%VOX
通信
5GOOGアルファ
ベットC
+1.35%VOX
通信
6TSLAテスラ-3.02%VCR
一般消費
7BRK.Bバークシャ
ハザウェイ
-2.84%VFH
金融
8UNHユナイテッド
ヘルスケア
-1.34%VHT
ヘルスケア
9JNJジョンソン
&
ジョンソン
-1.95%VHT
ヘルスケア
10NVDAエヌビディア+4.55%VGT
情報技術
(比較)S&P500+0.31%

S&P500と他指数の比較

続いて、S&P500と他の指数(NYダウ・NASDAQ100)の比較を行います。

また株価への影響が大きい「為替・10年債利回り・VIX指数」との比較も行っていきます。

NYダウ・NASDAQ100との比較

青がS&P500指数、黄色がNYダウ、赤がNASDAQ100指数となります。

指数グラフ色上昇率
NYダウ-0.13%
S&P500+0.36%
NASDAQ100+2.01%

先週は3指数共に上昇していましたが、今週NYダウは下落となっています。

S&P500とNASDAQ100指数は今週も上昇。特にNASDAQ100の上昇率は2%を超える結果。

NASDAQ100は、アップル・マイクロソフト・グーグル・アマゾンなどの今週比較的上昇率が高い銘柄の構成割合が高いため、指数の上昇率も高くなったと考えられます。

米国10年債利回り・VIX指数(恐怖指数)

続いて、米国10年債利回り・VIX指数(恐怖指数)とS&P500指数を比較してみましょう。

青がS&P500、オレンジが恐怖指数、紫は米国10年債利回りになります。

また今週発表があった3つの経済指標の発表のタイミングを白矢印で記載しています。

8/1(月)のISM製造業はそれほど影響はなかったように見えます。

しかし、8/3のISM非製造業景況感の発表後は、「恐怖指数は大きく下落」「10年債利回りは上昇」「S&P500は上昇」していることが分かります。

また8/5(金)の雇用統計発表後は、「10年債利回りが大きく急上昇」「恐怖指数も大きく上昇」「S&P500は下落」していることがわかります。

雇用統計は市場予想を大きく上回る雇用者数となったことから、中央銀行による金融引き締め策がこれまでの予想よりも強くなるのでは?などの憶測が飛び、一時的に株価が反応したと考えられます。

ただ8/5(金)のS&P500は、一時的に下落したものの徐々に取り戻し、「-0.16%」の下落にとどまっています。

S&P500(日本円換算)のチャート

S&P500で資産運用する場合、国内の投資信託を用いることが多いかと思います。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドが多いかと思いますが、そこで日本円に換算したS&P500のパフォーマンスも見てみましょう。

>>参考記事「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の実質コスト

まずは、今週の為替の動きになります。

1週間で見ると、為替(ドル円)は、+2.30%となっており、円安に動いています。

また8/5(金)の雇用統計発表後に大きく円安方向に動いていることもわかります。

では次に、S&P500の日本円換算チャートになります。

ちなみに1分足での計算ができないので、日足で2022年1月3日からのチャートになります。

S&P500(日本円換算)は、2022年の年初来で見ると、先週時点では「+0.31%」とぎりぎりでプラスとなっていましたが、今週はS&P500の上昇と円安の影響を受けて、「+2.06%」まで上昇しました。

S&P500指数自体は、年初来で10%以上のマイナスとなっていますが、円安の恩恵を受けて日本円換算ではプラスとなっている状況です。

VT vs VTI vs VOO(全世界 vs 全米 vs S&P500)

最後に、VT vs VTI vs VOO(全世界 vs 全米 vs S&P500)について、今週のパフォーマンスを比較してみましょう。

ティッカー投資対象1週間の
上昇率
VOOS&P500+0.31%
VTI全米株式+0.69%
VT全世界株式+0.09%

チャートを比較すると、VT(全世界株式)の方が全体的に動きが緩やかになっています。

上昇率の順で見ると、 VTI(全米株式) > VOO(S&P500) > VT(全世界株式)となっています。

VTI(全米株式)の方が、VOO(S&P500)よりも、高い上昇率となっているのは、米国株式の小型株の上昇率が高かったためです。実際に小型株2000社から構成される「RUSSELL2000指数」の今週のパフォーマンスは「+1.94%」となっており、S&P500の上昇率よりも高くなっています。

VTI(全米株式)は、簡単に言えば「S&P500にも含まれる大型株+中小株(RUSSELL2000銘柄など)」で構成されているため、VTIは小型株の上昇率の恩恵を受けたと言えます。

今週上昇幅が大きかった上位銘柄の構成割合がVOO(S&P500)の方が高いためです。

またVT(全世界株式)は、以下の画像に全世界の株式市場のヒートマップを示していますが、中国企業が赤くなっている(下落している)ためと考えられます。

この辺りの「VTI(全米株式) vs VOO(S&P500)」や「RUSSELL2000の影響」「全世界株式 vs 米国株」などの比較については、こちらの記事「VT・VTI・VOOの違いを解説」で解説していますので、よければご覧ください。

(参考)S&P500 へ投資できる人気の投資信託

1週間のS&P500のパフォーマンスを見てきましたが、そんなS&P500に投資する方法はいくつかあります。

S&P500連動の「投資信託」

S&P500に投資する際におすすめなのが投資信託です。

各運用会社がいくつか販売していますが、ここでは2つの代表的な投資信託を紹介します。

投資信託の特徴は、数百円から数千円程度の少ない金額から、購入手数料は無料で購入できる点です。

S&P500に連動する2大投資信託
  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
1. SBI V S&P500
インデックス ファンド
2. eMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
便利さ安心度
SBI証券
マネックス証券
楽天証券×
LINE証券×

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、後の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」よりも低コストで、S&P500の投資信託の中で最も低いコストであるのが特徴です。

SBI証券であれば、三井住友カード(NL)との組み合わせが非常に強力です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドを購入できない、楽天証券やLINE証券でも購入可能なS&P500の投資信託が、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」になります。

>>参考記事①:【2022年】SBI証券クレカ積立を徹底解説!

>>参考記事②:「7年間米国株投資を続ける私がおすすめするネット証券2社

まとめ(2022年 W31 のS&P500)

今週のS&P500は、「+0.36%」と上昇幅は小さいですが、上昇して終わりました。S&P500は、これで3週連続の上昇となります。

2022年の年初来で見ると、まだ10%以上下落している状況ですが、日本円換算で見ると今週の上昇で+2.06%のプラスとなっています。

まだまだこれからという時期ですが、長期投資を前提としている方は、この下落のタイミングはチャンスと捉えることもできます。

長期投資には、SBI証券×三井住友カード(NL)の組み合わせが非常に強力です。

S&P500にとっても厳しい局面が続いていますが、数年単位で見ると着実に成長しているのが「S&P500」です。

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