米国株投資

S&P500 週間パフォーマンス W30(2022年7月4週目)

この記事では、2022年 W30(30週目:2022/7/25〜7/29)の週間パフォーマンスを簡単に解説していきます。

2-3分で読めるかと思います。

2022年7月4週目(W30:2022/7/25〜7/29)の今週は、S&P500は「4.26%」の上昇となり、2週連続の上昇となりました。

また今週は、S&P500の上位銘柄であるGAFAMの決算発表がありました。その内容を受けて、株価が大きく上昇したり下落したりし、関係銘柄まで影響を及ぼす決算発表もありました。

決算発表のいくつかの例と、他にも米国株のセクター別のパフォーマンス、S&P500の上位銘柄の上昇率など、簡単に紹介していきますので、良ければ最後までご確認ください。

最後には、「VT vs VTI vs VOO(全世界 vs 全米 vs S&P500)」の1週間の比較も行います。

※ またあくまで投資は自己責任でお願いいたします

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S&P500 1週間のニュース(6月 PCE物価指数・決算発表)

1週間の経済ニュースの中から、S&P500に影響が大きいと思うものをピックアップして紹介していきます。

今週は、以下の2つについて簡単に説明します。

  • 6月 PCE物価指数
  • GAFAM決算発表
    (アップル・マイクロソフト・アルファベット・アマゾン・メタ)

6月 PCE物価指数

7/29 21:30に「6月PCE物価指数」が発表されました。

PCE物価指数とは何でしょうか?

PCE物価指数とは

米商務省が毎月末に発表している個人消費の物価動向を示す指標

個人消費支出(Personal Consumption Expenditure = PCE)のデフレーターで、名目PCEを実質PCEで割ったものです。

消費段階での物価上昇圧力を測る尺度として用いられます。

PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものを「PCEコアデフレーター」と呼び、FRBが最も重視している物価指標として知られています。

同様の指標に消費者物価指数がありますが、PCEデフレーターの方が調査対象が広いため、実際の物価動向を反映しているとされています。

引用元:大和証券HP

簡単に言うと、「PCE物価指数とは、個人消費の物価動向を示す指標で、実際の物価動向を反映していると言われる指数です。

ここ数ヶ月は、世界中で物価上昇が課題となっており、各国の中央銀行は対応を迫られています。

そんな中で、7/29に発表された「6月PCE物価指数」は以下のとおりで、市場予想を一致する結果となりました。

総合コア
結果6.8%4.8%
市場予想6.8%4.8%
5月結果6.3%4.7%

PCE物価指数は、市場予想と一致していたため、それまで懸念されていた予想以上の物価上昇の懸念が弱まり、7/29(金)もS&P500は1%以上の上昇となりました。

GAFAMの決算発表

また今週はGAFAMの決算発表がありました。GAFAMとは以下に示す5社になります。

  • G:グーグル(アルファベット)
  • A:アップル
  • F:メタ・プラットフォーム(旧フェイスブック)
  • A:アマゾン
  • M:マイクロソフト

これらの5社は、ここ数年間米国株式市場、全世界の株式市場を牽引してきた世界でもトップの企業になります。

そんな5社の売上高、今後の見通しなどを含む決算発表は、米国株式市場だけでなく全世界から注目のイベントとなっています。

細かい数値の説明は省略しますが、市場予想に比べての結果のみ紹介していきます。

企業決算日結果翌日
株価
アップル
(Apple)
7/28市場予想を
上回る
上昇
マイクロソフト
(Microsoft)
7/26市場予想を
下回る
上昇
グーグル
(Google)
7/26市場予想を
下回る
上昇
アマゾン
(Amazon)
7/28市場予想を
上回る
上昇
メタ・プラット
フォーム
(Meta)
7/27市場予想を
下回る
下落

決算発表は、一般的に市場予想に対して、上回ったか/下回ったかで、良い決算内容だったか/悪い決算内容だったか、が判断されます。

その点で言うと、5社のうち、市場予想を上回ったのが「アップル・アマゾン」の2社のみとなりました。これら2社は、当然ながら翌日の株価は大きく上昇しています。

また「マイクロソフト・グーグル」は、今後の見通しが比較的悪くなかったのと、ドル高の影響を受けて数字が下がっているだけと考えられたのか、この2社も翌日の株価は大きく上昇する結果となっています。

唯一、メタ・プラットフォームだけは決算内容が悪く、翌日株価は下落する結果となりました。

後ほど紹介しますが、アップルマイクロソフト・グーグルアマゾンメタ5はS&P500を構成する銘柄であり、構成される割合も非常に高い企業です。

つまりこれら5社の株価は、S&P500の上昇/下落に大きく影響することになります。

では、S&P500の1週間のパフォーマンスを見ていきましょう。

S&P500 1週間のパフォーマンス(2022年 W30)

では、1週間のS&P500のパフォーマンスを見ていきます。

2022年7月25日(月)〜2022年7月29日(金)の5日間が、2022年30週目(W30)のS&P500の週間パフォーマンスです。

※ ちなみに、S&P500指数について詳しく知りたい方は、S&P500とは?をご確認ください。

S&P500の週間の上昇率

S&P500指数の1週間の上昇率を見てみましょう。まずは1分足で、1週間のチャートになります。

日付曜日上昇率
7/25+0.13%
7/26-1.15%
7/27+2.62%
7/28+1.21%
7/29+1.42%
1週間+4.26%
表:著者作成

7/25(月)〜7/29(金)の5日間のうち、火曜日のみS&P500は下落しています。

それ以外の4日間は上昇しており、1週間トータルで見ると、S&P500は「+4.26%」の上昇となっています。

先週は、+2.55%の上昇であったため、2週連続で2%以上の上昇となりました。

S&P500 採用銘柄のヒートマップ

S&P500採用銘柄の時価総額と上昇率を見れる「ヒートマップ」を参考までに見てみましょう。

緑が上昇、赤が下落です。

今週は、ほとんどの銘柄が緑になっており、上昇していることが分かります。特に、アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、グーグル(GOOG)、アマゾン(AMZN)、テスラ(TSLA)などのS&P500の上位銘柄も大きく上昇していることが分かります。

反対に、中央付近のヘルスケアセクター銘柄は、それほど上昇率は大きくなく、下落している銘柄もちらほらあります。

また決算内容が良くなかったメタ(META)は、赤色となっており下落していることが分かります。

では、次に、セクター別パフォーマンスを詳しく見ていきます。

S&P500 セクター別パフォーマンス

では、セクター別のパフォーマンスを見ていきます。

ここではS&P500採用銘柄だけでなく、比較は米バンガード社のETFのパフォーマンスを使用します。

参考のために、先週のセクター別上昇率も記載しています。

セクターティッカー先週の
上昇率
(W29)
今週の
上昇率
(W30)
情報技術VGT+3.85%+4.83%
金融VFH+3.20%+3.21%
ヘルスケアVHT-0.06%+1.93%
エネルギーVDE+3.91%+10.73%
一般消費財VCR+6.80%+5.00%
素材VAW+4.25%+4.64%
資本財VIS+4.43%+6.02%
不動産VNQ+2.96%+4.71%
公益VPU-0.42%+6.51%
生活必需品VDC+0.51%+1.72%
通信VOX+0.47%+1.20%
参考
S&P500
VOO+2.61%+4.28%

嬉しいことに、今週は下落しているセクターはありませんでした。

しかしヘルスケア・生活必需品・通信は低調で、1%程度の上昇となっています。

一方で、エネルギーセクターは10%以上の上昇となっており、S&P500を牽引していることが分かります。

その他のセクターは、S&P500の+4.28%(+4~6%程度)に比較的近い上昇率になっていることもわかります。

各セクターの日別パフォーマンス

7月25日(月)〜7月29日(金)の各セクターの日々のパフォーマンスをまとめた表になります。

今週最も大きな上昇を見せたエネルギーセクター(VDE )は、他のセクターがそれほど上昇していない7/25(月)と7/29(金) に大きく上昇していることが分かります。

また7/27(水)に情報技術(VGT)・VOX(通信)が大きく上がっているのは、前日に決算発表のあった「マイクロソフト・グーグル」の株価が大きく上昇した影響を受けた結果となります。

最後に、7/26(火)に一般消費財(VCR)が3%以上の下落となっています。この日、このセクターに含まれる「アマゾン・テスラ」の株価が比較的大きく下落しました。その影響を受けて、周辺セクターよりも下落幅が大きくなっています。

では次に、アップル・マイクロソフト・グーグル・アマゾン・テスラなどのS&P500の上位銘柄のパフォーマンスを見ていきましょう。

S&P500 上位銘柄のパフォーマンス

各セクターやS&P500自体にも大きな影響を与える上位銘柄のパフォーマンスを見ていきます。

以下は、米バンガード社のホームページに記載のS&P500指数に連動する米国ETF「VOO」の構成銘柄になります。

7/30時点の情報ですが、先週の情報は変わらず、上位銘柄の構成割合も変化ありません。

実際には微妙に変化しているが、更新されていないだけという可能性もありますので参考まで。

画像:米ハンガード社ホームページ

ここでは、上位10銘柄について、紹介します。

先に日々の各銘柄の上昇率を見てみましょう。

全体的には日々似たような動きをしていますが、7/26はテクノロジー銘柄が特に大きく下落している印象です。

マイクロソフト(MSFT)・グーグル(GOOGL,GOOG)は、決算発表のあった7/26の翌日に大きく上昇。

アップル(AAPL)・アマゾン(AMZN)も、決算発表のあった7/28の翌日に大きく上昇していることが分かります。

以上のような日々の動きがありながら、1週間で見たときの上昇率は以下の表の通りです。

ティッカー銘柄名1週間の上昇率セクター
1AAPLアップル+5.46%VGT
情報技術
2MSFTマイクロ
ソフト
+7.83%VGT
情報技術
3AMZNアマゾン+10.24%VCR
一般消費
4GOOGLアルファ
ベットA
+7.80%VOX
通信
5GOOGアルファ
ベットC
+7.64%VOX
通信
6TSLAテスラ+9.15%VCR
一般消費
7BRK.Bバークシャ
ハザウェイ
+5.13%VFH
金融
8UNHユナイテッド
ヘルスケア
+4.01%VHT
ヘルスケア
9JNJジョンソン
&
ジョンソン
+1.39%VHT
ヘルスケア
10NVDAエヌビディア+4.87%VGT
情報技術
(比較)S&P500+4.28%

上位10銘柄の1週間の上昇率を見ると、多くの銘柄がS&P500の上昇率である「4.28%」を上回る上昇を見せていることが分かります。

特に、アマゾン(AMZN)、テスラ(TSLA)の上昇率は10%前後と非常に高いパフォーマンスを見せています。

逆に、S&P500よりも下回る上昇率となっているのは、「ユナイテッドヘルスケア(UNH)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)」の2銘柄であり、いずれもヘルスケアセクターとなっています。

S&P500と他指数の比較

続いて、S&P500と他の指数(NYダウ・NASDAQ100)の比較を行います。

また株価への影響が大きい「為替・10年債利回り・VIX指数」との比較も行っていきます。

NYダウ・NASDAQ100との比較

青がS&P500指数、黄色がNYダウ、赤がNASDAQ100指数となります。

指数グラフ色上昇率
NYダウ+2.97%
S&P500+4.26%
NASDAQ100+4.45%

今週も、先週に引き続き3指数とも上昇しています。上昇幅の順は、NASDAQ100 > S&P500 > NYダウ の順で上昇しています。

今週は、上位銘柄(アップル・マイクロソフト・グーグル・アマゾン・テスラ)などの上昇率が大きかったため、それらの構成割合が高い順番(NASDAQ100 > S&P500 > NYダウ)で上昇率が変化しています。

米国10年債利回り・VIX指数(恐怖指数)

続いて、米国10年債利回り・VIX指数(恐怖指数)とS&P500指数を比較してみましょう。

青がS&P500、オレンジが恐怖指数、紫は米国10年債利回りになります。

まずは全体から、恐怖指数(VIX指数) と米国10年債利回りは、1週間で見ると最終的には下落しています。恐怖指数は火曜日までは上昇傾向でしたが、水曜日以降は下落傾向に転じています。

恐怖指数と10年最利回りの2つの指数が下落することはS&P500などの株価にとっては良いことです。

実際にS&P500は、恐怖指数がガクンと下がる場面で、大きく上昇していることが分かります。

S&P500(日本円換算)のチャート

S&P500で資産運用する場合、国内の投資信託を用いることが多いかと思います。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドが多いかと思いますが、そこで日本円に換算したS&P500のパフォーマンスも見てみましょう。

>>参考記事「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の実質コスト

まずは、為替の動きになります。

1週間で見ると、為替(ドル円)は、-2.41%となっており、円高となっています。

では次に、S&P500の日本円換算チャートになります。

ちなみに1分足での計算ができないので、日足で2022年1月3日からのチャートになります。

S&P500(日本円換算)は、2022年の年初来で見ると、先週時点では「-1.73%」とマイナスとなっていましたが、今週の上昇を受けて7/30時点で「+0.31%」とプラスに転じました。

円高になると、S&P500(円換算)はマイナスとなりますが、今週はそれ以上にS&P500指数事態が上昇したので、プラスに転じた結果となりました。

またここ最近は、上昇傾向なのでプラスに転じた勢いでさらに上昇して欲しいものです。

VT vs VTI vs VOO(全世界 vs 全米 vs S&P500)

最後に、VT vs VTI vs VOO(全世界 vs 全米 vs S&P500)について、今週のパフォーマンスを比較してみましょう。

ティッカー投資対象1週間の
上昇率
VOOS&P500+4.28%
VTI全米株式+4.22%
VT全世界株式+3.79%

チャートを比較すると、VT(全世界株式)の方が全体的に動きが緩やかになっています。

上昇率の順で見ると、VOO(S&P500) > VTI(全米株式) > VT(全世界株式)となっています。

VOO(S&P500)の方がVTI(全米株式)より高いのは、今週上昇幅が大きかった上位銘柄の構成割合がVOO(S&P500)の方が高いためです。

またVT(全世界株式)は、以下の画像に全世界の株式市場のヒートマップを示していますが、中国企業が赤くなっている(下落している)ためと考えられます。

これらが影響して、今週はS&P500(VOO)が最も上昇率が高く、続いて全米株式(VTI)となり、最後に全世界株式(VT)となる結果となりました。

その他の全世界株式(VT)と全米株式(VTI)、S&P500(VOO)の比較については、「VT・VTI・VOOの違いを解説」の記事で解説していますので、よければご覧ください。

(参考)S&P500 へ投資できる人気の投資信託

1週間のS&P500のパフォーマンスを見てきましたが、そんなS&P500に投資する方法はいくつかあります。

S&P500連動の「投資信託」

S&P500に投資する際におすすめなのが投資信託です。

各運用会社がいくつか販売していますが、ここでは2つの代表的な投資信託を紹介します。

投資信託の特徴は、数百円から数千円程度の少ない金額から、購入手数料は無料で購入できる点です。

S&P500に連動する2大投資信託
  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
1. SBI V S&P500
インデックス ファンド
2. eMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
便利さ安心度
SBI証券
マネックス証券
楽天証券×
LINE証券×

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、後の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」よりも低コストで、S&P500の投資信託の中で最も低いコストであるのが特徴です。

SBI証券であれば、三井住友カード(NL)との組み合わせが非常に強力です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドを購入できない、楽天証券やLINE証券でも購入可能なS&P500の投資信託が、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」になります。

>>参考記事:【2022年】SBI証券クレカ積立を徹底解説!

まとめ(2022年 W30 のS&P500)

今週のS&P500は、「+4.26%」と大きく上昇しました。

2022年の年初来で見ると、まだ下落している状況ですが、日本円換算の値で見ると今週の上昇でプラスに転じました。

まだまだこれからという時期ですが、長期投資を前提としている方は、この下落のタイミングはチャンスと捉えることもできます。

長期投資には、SBI証券×三井住友カード(NL)の組み合わせが非常に強力です。

S&P500にとっても厳しい局面が続いていますが、数年単位で見ると着実に成長しているのが「S&P500」です。

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