米国株投資

【2022年8月】S&P500 月間パフォーマンス

この記事では、S&P500の2022年8月のパフォーマンスを確認し紹介します。

2022年8月のS&P500は、「-4.24%」の下落となりました。

先月(7月)は「+9.11%」の上昇となっており、いよいよ上昇かと期待していましたが、今月は残念ながら下落となりました。

そんな中、S&P500は長期の資産運用のために利用している方も多いかと思います。特に「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などの国内の投資信託を利用している方が多いと思います。私自身も上記の2つの投資信託を利用し、S&P500に多くのお金を投入しており、生活資金や老後資金の運用中です。

この記事では、私自身の勉強も兼ねて、「2022年の8月のS&P500の月間パフォーマンス」をまとめていきます。

具体的には、8月にあった主な経済イベント、日々の上昇率のまとめ、上位銘柄の確認、他指数や経済指標とのチャート比較を行います。

また最後には、全世界株式・全米株式・S&P500(VT・VTI・VOO)の比較も行いますので、最後までご覧ください。おそらく、3分前後で読めるかと思います。

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  • 著者:オムタンケ
  • 30代の普通の会社員(メーカー、研究開発)
  • 夫婦で、経済的自立(FI)が目標
  • 「資産運用」と「ブログ運営」を開始
  • 資産運用歴:S&P500×イーサリアム
    ・2016年〜:S&P500で長期運用(90%)
    ・2021年〜:暗号資産(イーサリアム、10%未満)
  • 日本株はやっていません
  • 銀行:住信SBIネット銀行
  • クレカ:マリオットボンヴォイ、三井住友カード(NL)
  • 証券会社:SBI証券、マネックス証券、LINE証券
  • 暗号資産:コインチェック、ビットフライヤー

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S&P500の月間パフォーマンス(2022年8月)

まずS&P500の1ヶ月の動きを確認していきましょう。

ここでは、チャート・経済指標の発表などのイベント・日々の上昇率を整理していきます。

S&P500 のチャート(2022年8月)

下の画像は、S&P500の8月の30分足チャートになります。

* 2022年8月 S&P500

1ヶ月のチャートを見ると、月の中頃は上昇傾向であり、一時的に+5.00%付近まで達しました。しかし、後半にかけて大きく下落していることが分かります。

2022年8月の米国経済イベントなど

8月にあった経済ニュースや経済指標の発表などを見ていきます。S&P500の週間パフォーマンスの各記事ではもう少し詳しく解説していますが、ここでは主要イベントのみ取り上げて紹介していきます。

  • W31:8/1~8/5
    → 7月度 雇用統計の発表後、一時的に大きくS&P500は下落したもののその日のうちに回復
  • W32:8/8~8/12
    → 7月の消費者物価指数の発表後、S&P500は1.5%以上上昇
  • W33:8/15~8/19
    → 7月 FOMC議事要旨の発表。S&P500はそれほど反応せず
  • W34:8/22~8/26
    → ジャクソンホール会議にてパウエル議長が講演後、S&P500が大きく下落
  • W35:8/29~9/2
    → 8月度 雇用統計の発表。S&P500大きく変化せず

各週で様々な経済イベントや経済指標の発表などがありました。今回はこの中で、8月2週目(W32)の「消費者物価指数の発表」と、8月4週目(W34)の「ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演内容」について簡単に紹介します。

7月 米国消費者物価指数の発表

そもそも消費者物価指数とはなんなのでしょうか?

米国消費者物価指数とは?

米国国内の物価の上昇・下降などの変動を表す経済指数です。CPI(Consumer Price Index)とも呼ばれ、米労働省が毎月中旬に公表しています。

消費者が購入するモノやサービスなど、総合的に物価がどのように変化しているかを指数として表したものです。

インフレ率を分析するための最重要指標として、市場関係者からも注目されています。

なお、消費者物価指数の中から、変動の激しいエネルギー関連数値や食料品目を取り除いたものを「消費者物価指数コア」といいます。

引用元:SMBC日興証券楽天証券

「総合的に物価がどのように変化しているかを指数として表したもので、インフレ率を分析するための最重要指標として、市場関係者からも注目されている」ということで、ここ最近は各国物価上昇をいかに抑えるかに全力を注いでいるため、消費者物価指数にはより注目度が上がっている状況です。

7月度の米国消費者物価指数は、日本時間8/10(水)の21時30分に発表されました。その結果は、以下の通りで、市場予想を下回る結果となりました。

日にち7月
消費者
物価指数
結果市場
予想
先月
7/13
(水)
総合8.5%8.7%9.1%
7/13
(水)
コア5.9%6.1%5.9%
表:著者作成

7月の消費者物価指数は市場予想よりも低く、かつ6月の実績に比べても低くなりました。これよりインフレ圧力が弱まってきていると言う印象が市場に広がり、安心材料として捉えられました。実際にこの直後、S&P500は大きく上昇し、1.5%以上上昇しました。

* 8月消費者物価指数時のS&P500

ちなみに、消費者物価指数は「総合」と「コア(食品・エネルギーを除く)」の2つの指数があります。コアは、食品分野とエネルギー分野を除いた指数ですが、実際の私たちの生活での買い物は、食品やガソリンなども多いと思いますので、総合の数字を見ておけば問題ありません。

経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」

今月の25日から26日にかけて米国で開催されたのが、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」です。その中でも、8/26(日本時間8/26 23:00)に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演を行い、その内容や発言に注目が集まりました。

講演内容の中で最も注目されたのは、「高インフレの抑制について「やり遂げるまでやり続けなければならない」と利上げ継続を表明したことです。さらに来年の利下げ転換を織り込み出した市場の動きを牽制するような発言もありました。

ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演のまとめは以下です。

  • インフレ抑制のための政策をやり遂げる
  • 金利上昇や成長鈍化、労働市場の悪化で家庭に何らかのダメージ
  • 7月の物価上昇の鈍化だけでは、インフレ抑制ができたと判断するのは難しい
  • 9月の利上げ幅は今後のデータから判断(明言せず)
  • 物価安定の回復にはしばらく引き締め的な政策の維持は必要

これらの発言・講演の結果、投資家の心理を表した指数である「恐怖指数(VIX指数)」が急上昇し、S&P500をはじめとする米国株式市場は大きく下落しました。

では実際にチャートを確認してみましょう。

* ジャクソンホール会議 パウエル議長講演後のS&P500

S&P500 日々の上昇率(2022/6/1~2022/6/30)

では続いて、「S&P500」の2022年7月」の「日々の上昇率」を整理していきます。

・W31:8/1~8/5

日付曜日上昇率
8/1-0.28%
8/2-0.67%
8/3+1.56%
8/4-0.08%
8/5-0.16%
1週間+0.36%
表:著者作成

・W32:8/8~8/12

日付曜日上昇率
8/8-0.12%
8/9-0.42%
8/10+2.13%
8/11-0.07%
8/12+1.73%
1週間+3.26%
表:著者作成

・W33:8/15~8/19

日付曜日上昇率
8/15+0.40%
8/16+0.19%
8/17-0.72%
8/18+0.25%
8/19-1.29%
1週間-1.21%
表:著者作成

・W34:8/22~8/26

日付曜日上昇率
8/22-2.14%
8/23-0.22%
8/24+0.29%
8/25+1.41%
8/26-3.37%
1週間-4.04%
表:著者作成

・W35:8/29~8/31

日付曜日上昇率
8/29-0.67%
8/30-1.10%
8/31-0.78%
9/1+0.30%
9/2-1.07%
1週間-3.29%
表:著者作成

* 8月パフォーマンスまとめ

上昇率
W31+0.36%
W32+3.26%
W33-1.21%
W34-4.04%
W35-3.29%
8月トータル-4.24%

日々の上昇率を見ると、最も大きい下げ率は「-3.37%」であり、この日は経済シンポジウムのジャクソンホール会議にてパウエル議長が講演を行った日になります。反対に最も大きく上げたのは8/10の「+2.13%」となっています。

8月のS&P500は、大きく下げても3%と少し、大きく上昇しても動いても2%程度ということになります。

S&P500 上位10銘柄の構成銘柄と上昇率

では次に、2022年8月のS&P500の上位銘柄について確認しておきます。

そもそもS&P500とは?

S&P500とは、米国の全企業(約4000社)の中から、非常に優秀であるため選ばれた500社から算出される指数です。

アメリカの代表的な株価指数です。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しています。

選ばれると言うことは外される企業もあり、常に優秀な企業である500社のみが残る仕組みとなっています。

これゆえ非常に安定しているのが特徴で、過去100年間を見ても、S&P500指数は右肩上がりに成長を続けています。

(省略) S&P500 採用500銘柄のヒートマップ(8月)

(今月は省略します)

S&P500 上位10銘柄の構成割合

500社全て紹介することはできませんが、S&P500指数を算出する際に、高い割合で組み入れられている上位10銘柄を確認します。

実際には微妙に変化しているが、更新されていないだけという可能性もありますので参考までに、米バンガード社のS&P500に連動する米国ETF「VOO」の構成銘柄の上位10銘柄を見ていきます。

* 8月のVOO(S&P500)の上位10銘柄

No.銘柄2022年8月
構成割合
2022年7月
構成銘柄
増減
1アップル7.12%6.52%+0.60%
2マイクロソフト5.98%5.96%+0.02%
3アマゾン3.36%2.88%+0.48%
4アルファベット A1.99%2.03%-0.04%
5アルファベット C1.84%1.87%-0.03%
6テスラ2.13%1.75%+0.38%
7バークシャ・
ハザウェイ
1.55%1.53%+0.02%
8ユナイテッド
・ヘルス
1.45%1.49%-0.04%
9ジョンソン&
ジョンソン
1.31%1.45%-0.14%
10エヌビディア1.30%1.18%+0.12%
上位10銘柄の割合28.03%26.66%+1.37%

上位10銘柄の構成割合は、表の通りです。今月は上位10銘柄で28.03%が構成されており、先月に比べて+1.37%増加しています。各銘柄を見ると、アップル・アマゾン・テスラの増加率が高く、ジョンソン&ジョンソンの減少率が最も大きくなっています。その他の銘柄の増減は調整レベルで、それほど大きくはありません。

S&P500 上位10銘柄の上昇率

続いて、S&P500の「上位10銘柄の1ヶ月の上昇率」を見ていきます

*S&P500 上位10銘柄の2022年8月の上昇率

ティッカー銘柄名2022年
7月
上昇率
2022年
8月
上昇率
セクター
1AAPLアップル+18.86%-3.24%VGT
情報技術
2MSFTマイクロ
ソフト
+9.31%-6.86%VGT
情報技術
3AMZNアマゾン+27.06%-6.06%VCR
一般消費
4GOOGLアルファ
ベットA
+6.75%-6.96%VOX
通信
5GOOGアルファ
ベットC
+6.64%-6.42%VOX
通信
6TSLAテスラ+32.38%-7.25%VCR
一般消費
7BRK.Bバークシャ
ハザウェイ
+10.10%-6.59%VFH
金融
8UNHユナイテッド
ヘルスケア
+5.59%-4.24%VHT
ヘルスケア
9JNJジョンソン
&
ジョンソン
-1.68%-7.55%VHT
ヘルスケア
10NVDAエヌビディア+19.82%-16.90%VGT
情報技術
(比較)S&P500+9.11%-4.24%

上位10銘柄の2022年8月の上昇率を見ると、全て下落しています。またS&P500指数に比べても、大きく下落していることも分かります。特に決算の内容があまり良くなかったエヌビディアは「-16%以上」の下落と、かなり大きな下落となっています。

最も下落率が小さかったのは、アップルの-3.24%であり、唯一S&P500史数よりも下落率が小さい銘柄となっています。S&P500の約4分の1以上を占める上位10社の増減率は、S&P500にとっても非常に重要といえます。

S&P500と他指数の比較

続いて、S&P500を他の指数の上昇率と比較してみます。比較対象は以下になります。

  • NYダウ
  • NASDAQ100
  • VIX指数・米国10年債利回り

S&P500 vs NYダウ・NASDAQ100(比較①)

まずは、「S&P500」と「NYダウ・NASDAQ100」を比較します。2022年7月の30分足のチャートになります。青がS&P500指数、赤がNASDAQ100、黄色はNYダウです。

* 2022年8月の米国株3指数の比較

7月
増減率
8月
増減率
S&P500+9.11%-4.24%
NYダウ+6.73%-4.06%
NASDAQ100+12.55%-5.22%

米国株式の3大指数の2022年8月のパフォーマンスは、NYダウ> S&P500 > NASDAQ100 という順になりました。NYダウが最も下落率が小さく、NASDAQ100が最も下落率が大きい結果です。

この理由としては、アップル以外のテクノロジー企業(マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、テスラ、エヌビディアなど)の下落率が今月は比較的大きいためです。これらのテクノロジー企業の割合が高いNASDAQ100は、どうしても下落率も大きくなっています。

逆に、NYダウは「アルファベットやアマゾン、テスラ、エヌビディア」が組み入れられていません。その点、下落率は相対的に小さくなったと言えます。

米国株 セクター別パフォーマンス

ではここで、米国株のセクター別のパフォーマンスを見てみましょう。

ここでの比較は、米バンガード社のセクター別米国ETFのパフォーマンスで比較しますので、厳密には数字が少し異なる可能性がありますが、ご理解ください。大まかな比較は問題なくできると思います。

* 2022年8月の米国株セクター別増減率

セクターティッカー2022年
7月
増減率
2022年
8月
増減率
情報技術VGT+13.37%-5.65%
金融VFH+7.45%-1.94%
ヘルスケアVHT+3.94%-5.40%
エネルギーVDE+10.56%+3.20%
一般消費財VCR+18.14%-4.22%
素材VAW+7.07%-3.15%
資本財VIS+10.57%-2.65%
不動産VNQ+8.62%-6.01%
公益VPU+5.71%+0.29%
生活必需品VDC+3.43%-1.56%
通信VOX+3.71%-3.47%
参考
S&P500
VOO+9.20%-4.13%

多くのセクターが大きく下落しています。しかしエネルギー・公益セクターのみ上昇しています。特に、エネルギーセクターは「3.20%」の上昇と非常に強い結果。一方で、巨大テクノロジー銘柄の構成割合が高いVGT(情報技術)は「-5.65%」と非常に大きく下げていることもわかります。

米国10年債利回り・VIX指数(恐怖指数)

最後に、S&P500と「恐怖指数(VIX指数)」「米国10年債利回り」を比較します。

下の画像は、8月の各チャートになります。

* 2022年8月 S&P500対VIX指数、10年債利回り

7月
増減率
8月
増減率
S&P500+9.11%-4.24%
恐怖指数
(VIX指数)
-25.55%+21.29%
10年債利回り-12.72%+20.42%

1ヶ月で見ると、株価と反対の動きをすることが多い2つの指数「恐怖指数」「10年債利回り」は大きく上昇しています。VIX指数も10年債利回りも20%以上の上昇となっており、S&P500など米国株式市場にとっては厳しい1ヶ月になったことが分かります。

1ヶ月のチャートで見ると、米国10年債利回りは少しずつ階段上に上昇している印象です。しかし恐怖指数に関しては、月の中頃はマイナス圏内にあったにもかかわらず、後半に急上昇していることもわかります。この辺りの26日-27日にジャクソンホール会議があったため、やはり今月はそこの起点に株式市場は下落に転じていると考えられます。

S&P500(日本円換算)のチャート

S&P500に投資している方の多くは、国内の証券会社を通し、投資信託を買って運用している方が多いと思います。そこで、S&P500(日本円換算)のチャートも確認しておきます。

今月は、2020年1月から、2022年8月末までのチャートを確認します。以下は、日足で2020年1月1日から2022年8月31日までの、S&P500(日本円換算)のチャートになります。

・2020年1月〜2022年8月末:+56.7%

S&P500(日本円換算)は、2020年1月から2022年8月末までで「+56.7%」の上昇となっています。2020年4月にはコロナショックで30%近くの下落がありましたが、そこからも着実に回復しました。

S&P500の週間パフォーマンスなどの別記事の中で解説していますが、ここ数ヶ月はS&P500史数自体は下落しているのですが、為替の影響でS&P500(日本円換算)はそこまで大きく下落していません。

S&P500は国内の投資信託を利用して運用している方も多いと思いますので、S&P500だけでなく為替(ドル円)の動向も最近は重要になっています。

S&P500「SPXL」のパフォーマンス(2022年8月)

国内の一般的な家庭や個人投資家の方は、国内の投信信託を利用してS&P500に投資・資産運用している方が多いかと思いますが、中には「SPXL」などのレバレッジ銘柄を保有している方もいるかと思います。私も少しだけ勉強のために保有しています。

禁断のS&P500 3倍ブル 米国ETHである「SPXL」のパフォーマンスも簡単に見ておきましょう。

SPXLの2022年8月の上昇率

2022年8月はS&P500が4.24%の下落となったので、SPXLは12~13%程度の下落が予想されます。下の画像は、SPXLとS&P500を比較したチャートであり、期間は2022年8月です。

* 2022年8月のS&P5003倍ブルのSPXLのチャート

7月
増減率
8月
増減率
S&P500+9.11%-4.24%
SPXL
3倍ブル
+28.78%-13.32%

SPXLは、13.32%の下落となりました。S&P500の下落率である「-4.24%」の3倍である「12.72%」よりも大きく下落しています。

2022年 年初来のSPXLの上昇率

S&P500の3倍ブル「SPXLの年初来のパフォーマンスも確認しておきます。

* 2022年 年初来のSPXL

2022年
増減率
S&P500-17.02%
SPXL
3倍ブル
-48.94%

2022年1月からのチャート・上昇率を見ると、ずっと下落傾向が続いており、トータルで40%以上下落しています。当たり前ですが、S&P500の動きにも連動しており、変動幅が大きくなってます。

SPXLは上昇局面では非常に強い動きを見せてくれますが、S&P500が下落するとその3倍のダメージを受けてしまうので、やはりハイリスク・ハイリターンと言えます。

わたしもちょうど2022年1月の初めにSPXLを購入したので、大きく下落しておりダメージは大きいですが、動きの勉強のためにもう少し保有を続け、毎月上昇率を確認していきたいと思います。

長期の資産運用に「S&P500」が向いている理由

生活資金や老後資金の準備には長期投資が重要です。

長期投資が重要な理由は以下になります。

  • 世界経済は長期的に見ると成長を続けている
  • 一時的に下落しても長期であれば高い確率で資産が上昇できる
  • 複利の力で大きく資産を成長させれる

その中で、米国市場はこれまでもこれからも世界経済を牽引していく可能性が高いと市場関係者から言われています。

2000年頃のITバブルや、2008年頃のリーマンショックなどの下落相場にように、今後も一時的に下落することもあるかと思いますが、過去の状況を見ると下落後、米国株式の株価はすぐに戻しています。

下落後株価は戻した後、過去の株価以上に着実に成長していっていることが下のグラフから分かります。

なので、長期投資には米国株への投資はおすすめと言えます。

そんな米国株式市場の中でも、「S&P500」は長期投資に向いています。S&P500の他には、「全米株式」も選択肢に挙げられますが、S&P500がおすすめの理由は以下です。

  • 世界中の投資家が好んでおり、安定している
  • 過去100年以上の間、上昇を続けている実績がある
  • 米国企業4000社の中から、その時に優秀な500社を自動的に選んでくれる
    → 衰えてきた企業は、勢いある企業と入れ替えられる
    → 非常に安定したパフォーマンスを実現可能
  • 優秀な500社のみで構成されているので、下落相場に比較的強い

VTI vs VOO(全米 vs S&P500)

以上がS&P500がおすすめの理由ですが、もちろん全米株式(VTI)でも問題ありません。

実際に、S&P500(VOO)と全米株式(VTI)の差はそれほど大きくありません。ただ若干ですが、以下のような特徴があります。

  • S&P500(VOO)は、比較的下落相場に強い
  • 全米株式(VTI)は、比較的上昇率が高い
    理由:全米株式は中・小型銘柄を含むため

細かいデータの比較は以下の記事で紹介していますので省略しますが、S&P500と全米株式を比較すると、上記のような差があります。

>>参考記事:「VTIとVOOはどっちがおすすめ?

>>参考記事:「VT・VTI・VOOの違いを解説

(参考)S&P500 人気の投資信託

S&P500に投資する際におすすめなのが投資信託です。

各運用会社がいくつか販売していますが、ここでは2つの代表的な投資信託を紹介します。

投資信託の特徴は、数百円から数千円程度の少ない金額から、購入手数料は無料で購入できる点です。

  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
1. SBI V S&P500
インデックス ファンド
2. eMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
便利さ安心度
SBI証券
マネックス証券
楽天証券×
LINE証券×

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、後の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」よりも低コストで、S&P500の投資信託の中で最も低いコストであるのが特徴です。

SBI証券であれば、三井住友カード(NL)との組み合わせが非常に強力です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドを購入できない、楽天証券やLINE証券でも購入可能なS&P500の投資信託が、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」になります。

>>参考記事:【2022年】SBI証券クレカ積立を徹底解説!

まとめ(S&P500 2022年8月)

この記事では、2022年8月のS&P500のパフォーマンス・上昇率を紹介しました。

8月のS&P500は、「-4.24%」の下落となりました。2022年の年初来でみると、まだ-17.02%と下落している状況です。S&P500にとっても厳しい局面が続いていますが、数年単位で見ると着実に成長しているのが「S&P500」です。

つまり長期投資を前提としている方にとっては、下落局面はチャンスと捉えることもできます。

長期で生活資金や老後資金の準備をする際は、「S&P500」や「全米株式」、「全世界株式」などがおすすめで、また三井住友カードを利用したつみたて投資が非常におすすめです。

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