米国株投資

【2022年6月】S&P500 月間パフォーマンス

この記事では、S&P500の2022年6月のパフォーマンスを確認し紹介します。

6月のS&P500は、「ー8.39%」の下落となっています。

これは、コロナショックの後でみると、2番目に大きい下落幅になっています。ちなみにコロナショック後に1番下げた月は、2022年4月で「ー8.80%」です。

コロナショック後、世界的に推し進められてきた金融緩和のために、現在インフレ圧力が強くなっています。その押さえ込みのために、政策金利の上昇が世界的に進められており、株式にとっては厳しい状況が続いています。

そんな中、S&P500は長期の資産運用のために利用している方も多いかと思います。

私自身もS&P500に資産の大半を投入し、生活資金や老後資金の運用をしており、勉強も兼ねて2022年の6月のS&P500のパフォーマンスをまとめていきます。

この記事は、具体的に、6月にあった主な経済イベント、日々の上昇率のまとめ、上位銘柄の確認、他指数や経済指標とのチャート比較を行います。

また最後には、全世界株式・全米株式・S&P500の比較も行いますので、最後までご覧ください。

おそらく、3分~5分程度で読めるかと思います。

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S&P500の月間パフォーマンス(2022年6月)

まずS&P500の1ヶ月の動きを確認していきましょう。

ここでは、チャート・経済指標の発表などのイベント・日々の上昇率を整理していきます。

S&P500 のチャート(2022年6月)

下の画像は、S&P500の6月の1時間足チャートになります。

みると、6/10~6/13あたりに大きく下落していることがわかります。

その後、月の後半には少し上昇していますが、6/10あたりの下落分を取り戻すことができずに、1ヶ月で見ると、2022年6月のS&P500は「-8.39%」となりました。

では、6/10(金)~6/13(月)あたりに、どのような問題があり、S&P500は下落したのでしょうか。

2022年6月の経済イベントなど

6月にあった経済ニュースや経済指標の発表などを見ていきます。

今月は、先ほどチャートで大きく下落していた期間である、6/6~6/10の週を中心に見ていきます。

5月の消費者物価指数の発表(6/10 金曜日)

6/10~6/13に大きくS&P500が下落した要因は、「5月の消費者物価指数」の発表が原因です。

ちょうど、6/10(金)の21時半に消費者物価指数の発表があり、その後S&P500は下落しました。

消費者物価指数は、CPI:Consumer Price Index と呼ばれ、私たち消費者が実際に物を購入するときの商品小売価格(物価)の変動率を表す指数です。

元々重要な経済指標として扱われてきましたが、特に2022年に入ってから、各国が物価上昇をいかに抑えるかに注力しており、これまで以上に消費者物価指数の値は重要になっています。

6/10(金)に5月度の数値が発表され、以下のように市場予想を上回る結果となりました。

日にち米国経済指標結果市場予想先月
6/10(金)5月 消費者物価指数(総合)8.6%8.2%8.3%
表:著者作成

この結果は、4-5月あたりで物価上昇はある程度落ち着きを見せるだろうという市場予想を裏切るとなり、先月に比べても数値は上昇してしました。

それを受けて、今週金曜日は米国10年債利回が大きく上昇しました。それを嫌がる形でS&P500をはじめとする株価指数や個別株は、大きく下落して1週間締めくくる形となりました。

S&P500 日々の上昇率(2022/6/1~2022/6/30)

では続いて、「S&P500」の2022年6月」の「日々の上昇率」を整理していきます。

・W22:5/30~6/3

日付曜日上昇率
5/30(※休場)
5/31-0.63%
6/1-0.75%
6/2+1.84%
6/3-1.63%
1週間-1.19%

・W23:6/6~6/10

日付曜日上昇率
6/6+0.31%
6/7+0.95%
6/8-1.08%
6/9-2.38%
6/10-2.91%
1週間-5.06%

・W24:6/13~6/17

日付曜日上昇率
6/13-3.88%
6/14-0.38%
6/15+1.46%
6/16-3.25%
6/17+0.22%
1週間-5.79%

・W25:6/20~6/24

日付曜日上昇率
6/20(休場日)
6/21+2.45%
6/22-0.13%
6/23+0.95%
6/24+3.06%
1週間+6.45%

・W26:6/27~7/1

日付曜日上昇率
6/27-0.30%
6/28-2.01%
6/29-0.07%
6/30-0.88%
7/1+1.05%
1週間-2.21%

* 6月パフォーマンスまとめ

上昇率
W22-1.19%
W23-5.06%
W24-5.79%
W25+6.45%
W26-2.21%
6月トータル-8.39%

日々の上昇率を見ると、最も大きい下げ率で「-3.88%」、反対に最も大きく上げたのは「+3.06%」となっています。

6月のS&P500は、大きく動いても3%程度ということになります。

また先ほど紹介した「消費者物価指数」の発表があった6/10(金)とその後の6/13(月)の下げ幅が、1ヶ月の中で見ても大きな下げ幅となっていることもわかります。

S&P500 上位10銘柄の構成銘柄と上昇率

では次に、2022年6月のS&P500の上位銘柄について確認しておきます。

S&P500とは?

S&P500とは、米国の全企業(約4000社)の中から、非常に優秀であるため選ばれた500社から算出される指数です。

アメリカの代表的な株価指数です。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しています。

選ばれると言うことは外される企業もあり、常に優秀な企業のみが残る指数なので、非常に安定しているのが特徴で、過去100年間を見ても、S&P500指数は右肩上がりに成長を続けています。

近年、日本国内でも老後2000万円問題が報道されて以来、NISA制度やiDeco制度を通して資産運用する際も人気が高まっている指数です。

S&P500 採用500銘柄のヒートマップ(年初来)

S&P500指数に採用されている企業を全て紹介していると、とてつもなく長くなるのでここでは省略しますが、採用されている銘柄のパフォーマンスを年初来で見てみましょう。

以下は、2022年のS&P500銘柄のパフォーマンスと、その時価総額を確認できるヒートマップになります。

赤色は下落、緑が上昇している銘柄になります。

よく見ると、ヘルスケアセクターとエネルギーセクターは緑が多く、上昇している銘柄が多いことがわかります。

一方で、アップル・マイクロソフト・テスラやアルファベット(グーグル)など、テクノロジー銘柄は真っ赤になっており、2022年1月〜2022年6月末時点で下落していることがわかります。

S&P500 上位10銘柄の構成割合

500社全て紹介することはできませんが、S&P500指数を算出する際に、高い割合で組み入れられている上位10銘柄を確認します。

No.銘柄構成割合
1アップル6.98%
2マイクロソフト5.89%
3アマゾン3.01%
4アルファベット A2.09%
5アルファベット C1.93%
6テスラ1.86%
7バークシャ・
ハザウェイ
1.57%
8ユナイテッド
・ヘルス
1.47%
9ジョンソン&
ジョンソン
1.44%
10エヌビディア1.18%
上位10銘柄の割合27.4%

上位10銘柄を見ると、アップル・マイクロソフトの割合が特に高く、2社だけで約13%になっています。残り8社を含めると、S&P500の構成割合の27%以上を占めていることがわかります。

約4分の1以上を占める10社の上昇率は、S&P500にとっても非常に重要だといえます。

S&P500 上位10銘柄の上昇率

では、S&P500の上位10銘柄の2022年6月の上昇率を見てみましょう。

No.銘柄上昇率
0S&P500-8.39%
1アップル-8.14%
2マイクロソフト-5.53%
3アマゾン-11.65%
4アルファベット A-4.22%
5アルファベット C-4.09%
6テスラ-11.19%
7バークシャ・
ハザウェイ
-13.6%
8ユナイテッド
・ヘルス
+3.39%
9ジョンソン&
ジョンソン
-1.13%
10エヌビディア-18.81%

2022年6月のS&P500の下落率は「-8.39%」でした。

それに対し、上位10銘柄の6月の上昇率を見ると、多くが下落しており、唯一上昇しているのはヘルスケアセクターのユナイテッド・ヘルスケアのみです。

その他をみても、10%以上下落しているものもあれば、4-5%程度の下落で止まっている銘柄もあり、平均すると、7.5%程度の下落となります。

7.5%程度の下落は、S&P500の下落率と少し差がありますが、S&P500の算出方法が少し複雑であるのと、残り490銘柄を含めて計算するので、差が生じたものと思います。

2022年6月は、「テスラ」「アマゾン」「エヌビディア」の下落率が10%を超えており、大きな下落となっています。特に半導体メーカーである「エヌビディア」は18%の下落と非常に大きな下落局面となりました。

S&P500と他指数の比較

続いて、S&P500を他の指数の上昇率と比較してみます。比較対象は以下になります。

  • NYダウ
  • NASDAQ100
  • 日経平均株価

S&P500 vs NYダウ・NASDAQ100(比較①)

まずは、「S&P500」と「NYダウ・NASDAQ100」を比較します。

2022年6月の1時間チャートになります。

6月の上昇率
S&P500-8.39%
NYダウ-6.77%
NASDAQ100-9.00%

米国株式の3大指数の2022年6月のパフォーマンスは、NYダウ > S&P500 > NASDAQ100 という順になりました。

この理由としては、NYダウにはテスラ・エヌビディア・アマゾンなど、S&P500の上位銘柄でも下落率が高かった銘柄が含まれていないことが理由になります。

逆に、NASDAQ100にはテスラ・エヌビディア・アマゾンといった銘柄がS&P500の割合よりも高い割合で組み入れられているため、S&P500よりも下落率が高くなったと推測できます。

米国株 セクター別パフォーマンス

ではここで、米国株のセクター別のパフォーマンスを見てみましょう。

ここでの比較は、米バンガード社のセクター別米国ETFのパフォーマンスで比較しますので、厳密には数字が少し異なる可能性がありますが、ご理解ください。

大まかな比較は問題なくできると思います。

セクターティッカー2022年6月
上昇率
情報技術VGT-9.57%
金融VFH-11.15%
ヘルスケアVHT-2.60%
エネルギーVDE-17.96%
一般消費財VCR-11.24%
素材VAW-14.86%
資本財VIS-8.09%
不動産VNQ-8.03%
公益VPU-5.79%
生活必需品VDC-3.26%
通信VOX-9.00%
参考
S&P500
VOO-8.64%

みると、全セクター大きく下落しています。特にエネルギーセクターの下落幅が最も大きく、約18%の下落となっています。

一方で、ヘルスケアセクターの下落幅は比較的小さく、2.6%の下落幅にとどまっています。

S&P500 vs 日経平均株価(比較②)

続いて、S&P500と日経平均株価の6月のパフォーマンスを比較します。

6月の上昇率
S&P500-8.39%
日経平均株価-3.86%

2022年6月は、S&P500の下落幅より、日経平均株価の下落幅の小さい結果となりました。日本と米国では経済政策が異なるため、一概にはいえませんが、今月に限っては日本株で運用している方が資産を守れたことになります。

米国10年債利回り・VIX指数(恐怖指数)

最後に、S&P500と「恐怖指数(VIX指数)」「米国10年債利回り」を比較します。

6月の1時間足での各チャートになります。

白い矢印で示した期間(6/10~6/13)で、恐怖指数(VIX指数)が大きく上昇しています。同期間は、米国10年債利回りも上昇しており、利回りが上昇すると一般的に株価にとっては苦しい展開となりますが、やはりS&P500も大きく階段を降りるように下げていることがわかります。

それほど6月に発表された5月度の消費者物価指数の影響度は大きかったとわかります。

S&P500(日本円換算)のチャート

S&P500に投資している方の多くは、国内の証券会社を通し、投資信託を買って運用している方が多いと思います。

そこで、S&P500(日本円換算)のチャートについて、2022年6月末までを確認しておきましょう。

・2022年1月〜2022年6月末:-6.32%

・2020年1月〜2022年6月末:+46.09%

・2017年1月〜2022年6月末:+92.93%

期間期間数上昇率
2022/1
〜2022/6
6ヶ月ー6.32%
2020/1
〜2022/6
2年6ヶ月+46.09%
2017/1
〜2022/6
6年6ヶ月+92.93%

2022年に入ってからは下落が続いているため、マイナスパフォーマンスとなっていますが、それ以前から2年〜6年ほど運用を続いていた場合、数十%上昇していることがわかります。

将来のことは分かりませんが、過去のデータを見る限り、いかに長期投資が重要かが理解できると思います。

長期の資産運用に「S&P500」が向いている理由

生活資金や老後資金の準備には長期投資が重要です。

長期投資が重要な理由は以下になります。

  • 世界経済は長期的に見ると成長を続けている
  • 一時的に下落しても長期であれば高い確率で資産が上昇できる
  • 複利の力で大きく資産を成長させれる

その中で、米国市場はこれまでもこれからも世界経済を牽引していく可能性が高いと市場関係者から言われています。

2000年頃のITバブルや、2008年頃のリーマンショックなどの下落相場にように、今後も一時的に下落することもあるかと思いますが、過去の状況を見ると下落後、米国株式の株価はすぐに戻しています。

下落後株価は戻した後、過去の株価以上に着実に成長していっていることが下のグラフから分かります。

なので、長期投資には米国株への投資はおすすめと言えます。

そんな米国株式市場の中でも、「S&P500」は長期投資に向いています。S&P500の他には、「全米株式」も選択肢に挙げられますが、S&P500がおすすめの理由は以下です。

  • 世界中の投資家が好んでおり、安定している
  • 過去100年以上の間、上昇を続けている実績がある
  • 米国企業4000社の中から、その時に優秀な500社を自動的に選んでくれる
    → 衰えてきた企業は、勢いある企業と入れ替えられる
    → 非常に安定したパフォーマンスを実現可能
  • 優秀な500社のみで構成されているので、下落相場に比較的強い

VTI vs VOO(全米 vs S&P500)

以上がS&P500がおすすめの理由ですが、もちろん全米株式(VTI)でも問題ありません。

実際に、S&P500(VOO)と全米株式(VTI)の差はそれほど大きくありません。ただ若干ですが、以下のような特徴があります。

  • S&P500(VOO)は、比較的下落相場に強い
  • 全米株式(VTI)は、比較的上昇率が高い
    理由:全米株式は中・小型銘柄を含むため

細かいデータの比較は以下の記事で紹介していますので省略しますが、S&P500と全米株式を比較すると、上記のような差があります。

>>参考記事:「VTIとVOOはどっちがおすすめ?

>>参考記事:「VT・VTI・VOOの違いを解説

(参考)S&P500 人気の投資信託

S&P500に投資する際におすすめなのが投資信託です。

各運用会社がいくつか販売していますが、ここでは2つの代表的な投資信託を紹介します。

投資信託の特徴は、数百円から数千円程度の少ない金額から、購入手数料は無料で購入できる点です。

2大 S&P500の投資信託
  1. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
1. SBI V S&P500
インデックス ファンド
2. eMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
便利さ安心度
SBI証券
マネックス証券
楽天証券×
LINE証券×

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、後の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」よりも低コストで、S&P500の投資信託の中で最も低いコストであるのが特徴です。

SBI証券であれば、三井住友カード(NL)との組み合わせが非常に強力です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドを購入できない、楽天証券やLINE証券でも購入可能なS&P500の投資信託が、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」になります。

>>参考記事:【2022年】SBI証券クレカ積立を徹底解説!

まとめ(S&P500 2022年6月)

この記事では、2022年6月のS&P500のパフォーマンス・上昇率を紹介しました。

6月のS&P500は、「-8.39%」の下落となりました。

年初来でみても、マイナスパフォーマンスになっており、S&P500にとっても厳しい局面が続いていますが、数年単位で見ると着実に成長しているのが「S&P500」です。

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