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SBI・V・S&P500とeMAXIS Slimを比較【2022年版】

この記事では、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の2つの投資信託を徹底的に比較します。

具体的には、以下の項目について比較していきます。

  • ファンドの運用方法/仕組み
  • 上位構成10銘柄
  • 実質コスト(信託報酬+隠れコスト)
  • 過去3年間の上昇率
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SBI・V・S&P500とは?

画像:SBI証券

ここでは簡単にSBI・V・S&P500インデックス・ファンドについて、紹介します。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(以下、SBI・V・S&P500)は、S&P500指数への連動を目指す投資信託です。

もう少し詳しく説明すると、米バンガード社が運営する米国ETFであるVOO(バンガード・S&P500 ETF)で直接運用するのが「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」になります。

個別株で運用するのではなく、米国ETF1本の運用とし、単純化することで、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は業界最安値の運用コストを実現しています。

ファンド情報:SBI・V・S&P500

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、2021年6月15日に発表されました。そして2022年8月19日時点でのファンドの状況は以下の通りです。

  • 純資産額:674,143百万円(6741億円)
  • 基準価格:18,557円(設定来:+85.57%、2019/9/26以降)
  • 信託報酬;0.0938%/年程度 + 実質コスト

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの純資産額は、6000億円を超えており、非常に大きい金額を集めているファンドになります。

またファンドの成長率は、設定来で+85%以上と大きく成長しているファンドになります。

* 他のSBI・V・S&P500のファンド情報

項目ファンド情報
委託会社SBIアセットマネジメント
株式会社
受託会社株式会社りそな銀行
連動対象S&P500指数(米国株式指数)
ファンド設定日2019年9月26日
分類外国株式型インデックス
販売手数料
(購入時手数料)
無料
信託報酬
(運用管理費用)
0.0938%/年程度
信託財産留保額無料
表:著者作成

実質コストについては、後ほどeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)との比較に部分で具体的な数値など詳しく紹介します。

ここでは簡単にSBI・V・S&P500インデックス・ファンドについて、紹介しました。詳しい内容を知りたい方は、以下の記事をあわせて読んでみてください。

* あわせて読みたい記事

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは?

画像:三菱UFJ国際投信

続いて、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)について簡単に紹介します。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、三菱UFJ国際投信が運用する国内の投資信託です。非常に人気も高く、知名度も高いため多くの方が既に利用されているファンドになります。

名前の通り、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はS&P500指数(配当込み、日本円ベース)のパフォーマンスへの連動を目指す投資信託です。

ファンド情報:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、2021年6月15日に発表されました。そして2022年8月19日時点でのファンドの状況は以下の通りです。

  • 純資産額:1,458,465百万円(1兆4584億円)
  • 基準価格:19,927円(設定来:+92.36%、2018/7/3以降)
  • 信託報酬;0.0968%/年程度 + 実質コスト

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産額は、なんと1兆円を超えており、非常に多くの資金を集めているファンドになります。

またファンドの成長率は、設定来の約4年間で+92%以上となっており、大きく成長しているファンドになります。

* 他のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の情報

項目ファンド情報
運用会社三菱UFJ国際投信株式会社
受託会社三菱UFJ信託銀行株式会社
連動対象S&P500指数(米国株式指数)
ファンド設定日2018年7月3日
分類外国株式型インデックス
販売手数料
(購入時手数料)
無料
信託報酬
(運用管理費用)
0.0968%/年程度
信託財産留保額無料
表:著者作成

実質コストについては、後ほどSBI・V・S&P500インデックス・ファンドとの比較に部分で具体的な数値など詳しく紹介します。

仕組みの比較(SBI・V・S&P500、eMAXIS Slim)

では、いよいよSBI・V・S&P500とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を比較していきます。

まずはファンドの仕組みについて、比較していきます。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの仕組み

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、S&P500指数への連動を目指し、米国ETF「バンガード・S&P500ETF(VOO)」に投資している投資信託です。

下の図のように、私たちの資金は、米国ETFである「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」に投資されることで、S&P500指数へ連動され運用されていきます。

* SBI・V・S&P500の仕組み

画像:著者作成

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の仕組み

続いて、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の仕組みです。

* eMAXIS Slim S&P500の仕組み

画像:著者作成

私たちが、SBI証券・マネックス証券など各証券会社を通して「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を購入すると、資金は、受託会社である三菱UFJ信託銀行に一度集められます。

その後、集められた私たちの資金は、米国株式市場のS&P500指数に連動する商品や個別株などに、S&P500指数と同じ動きになるように資金が振り分けられ運用されていきます。

この場合、私の資金の多くは、米国の個別株に投入されて運用されていきます。

仕組みの比較

表の通り、SBI・V・S&P500は米国ETF(VOO)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は米国個別株に投資されて運用されます。

SBI・V
S&P500
eMAXIS Slim
S&P500
運用先
(投資対象)
米国ETF
(VOO)
米国個別株など

下の画像の通り、実際に運用レポートを見ると、

* SBI・V・S&P500

※2022年7月29日時点

* eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

※2022年7月29日時点

SBI・V・S&P500は、まずマザーファンドに100%資金が投資されます。そのマザーファンドに集まった資金は、99.4%がバンガード・S&P500 ETF(VOO)に投資されています。

先ほど、紹介した通り、ほぼ100%が米国ETF(VOO)に投資されて運用されていることが分かりました。

続いて、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ですが、投資先の上位銘柄を見ると全て個別株になっています。上位10銘柄はS&P500指数の算出の際にも上位になっている銘柄ばかりです。

SBI・V・S&P500とeMAXIS Slimの仕組みまとめ

まとめると、2つの投資信託の仕組みについては、以下となります。このように仕組み自体には、明確な差があります。

  • SBI・V・S&P500は、VOOにほぼ100%投資し運用
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の個別株に投資し運用
    割合は、S&P500指数の構成割合とほぼ同じ割合で運用

しかし、どちらで運用していても「S&P500指数」への連動を目指していることは変わりないので、パフォーマンスはほとんど変わることはないと考えられます。

その点でやはり注目すべき点は、運用コストになりますが、2つの投資信託は運用コストもほとんど変わりません。若干だけSBI・V・S&P500が安いですが僅差です。

コストもパフォーマンスに効いてきますので、実際のパフォーマンスについては、後程比較していきます。

SBI・V・S&P500、eMAXIS Slimの上位銘柄の比較

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の上位構成銘柄を比較してみましょう。

SBI・V・S&P500は、VOOにほぼ100%だったので、以下の通り、VOOの上位銘柄をSBI・V・S&P500の上位銘柄として比較していきます。

  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
    → VOO:バンガード・S&P500 ETF
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの上位銘柄

SBI・V・S&P500の上位銘柄を見ていきます。ここではVOOの上位銘柄をSBI・V・S&P500の上位銘柄として扱ってます。表の数値は、米バンガード社からのデータを確認しています。

* VOO上位銘柄

ティッカー銘柄名VOO
上位銘柄と割合
(SBI・V・S&P500)
1AAPLアップル6.52%
2MSFTマイクロ
ソフト
5.96%
3AMZNアマゾン2.88%
4GOOGLアルファ
ベットA
2.03%
5GOOGアルファ
ベットC
1.87%
6TSLAテスラ1.75%
7BRK.Bバークシャ
ハザウェイ
1.53%
8UNHユナイテッド
ヘルスケア
1.49%
9JNJジョンソン
&
ジョンソン
1.45%
10NVDAエヌビディア1.18%
上位10銘柄
の割合
26.66%

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の上位銘柄

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の上位銘柄は先ほど確認した通りです。

* eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の上位銘柄

ティッカー銘柄名eMAXIS Slim
割合
1AAPLアップル6.8%
2MSFTマイクロ
ソフト
5.8%
3AMZNアマゾン3.0%
4GOOGLアルファ
ベットA
1.9%
5GOOGアルファ
ベットC
1.8%
6TSLAテスラ2.0%
7BRK.Bバークシャ
ハザウェイ
1.5%
8UNHユナイテッド
ヘルスケア
1.4%
9JNJジョンソン
&
ジョンソン
1.3%
10NVDAエヌビディア1.3%
上位10銘柄
の割合
26.80%

上位銘柄の比較

では、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を比較します。

ティッカー銘柄名VOO
割合
(SBI・V・
S&P500)
eMAXIS
Slim
割合
1AAPLアップル6.52%6.8%
2MSFTマイクロ
ソフト
5.96%5.8%
3AMZNアマゾン2.88%3.0%
4GOOGLアルファ
ベットA
2.03%1.9%
5GOOGアルファ
ベットC
1.87%1.8%
6TSLAテスラ1.75%2.0%
7BRK.Bバークシャ
ハザウェイ
1.53%1.5%
8UNHユナイテッド
ヘルスケア
1.49%1.4%
9JNJジョンソン
&
ジョンソン
1.45%1.3%
10NVDAエヌビディア1.18%1.3%
上位10銘柄
の割合
26.66%26.80%

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の上位銘柄と、VOOの上位銘柄では、若干差があるようにも見えますが、似たような構成割合となっていることが分かります。

上位10銘柄が占める割合も、2つとも約27%となっており、非常に近い構成となっています。

結局のところ、SBI・V・S&P500とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)だと、投資対象はほとんど同じと言えるでしょう。

運用コスト比較(SBI・V・S&P500、eMAXIS Slim)

次に運用コストを比較していきます。まずは各証券会社などにも公開されている「信託報酬」について比較します。

信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうための「経費・手数料」として、支払うお金のことです。投資信託を保有している間は、ずっと投資家が支払い続ける必要があります。

ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して何%」といった形で毎日差し引かれます。信託報酬は、一般的に「年0.5~2.0%程度」がメジャーな値です。

信託報酬の比較

さっそく、「SBI・V・S&P500」と「eMAXIS Slim S&P500」の信託報酬を比較します。

* 信託報酬の比較

SBI・V
S&P500
eMAXIS
Slim
信託報酬0.0938
%/年程度
0.0968
%/年程度

2つとも、信託報酬は「0.1%以下」となっており、非常に安い投資信託であることが分かります。

それのため、「SBI・V・S&P500」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、世間でも人気が高く、資金が多く集まっているファンドに成長したとも言えます。

実質コスト

実は、「運用コスト = 信託報酬」ではありません。信託報酬以外にも細々と、必要なうんようsこつおが存在します。解説・比較します。

一般的に投資信託には、「信託報酬」以外に、「販売手数料」「信託財産留保額」やその他ファンド運用にかかった細々した費用などが必要となります。

この信託報酬以外の運用コストもまとめた総コストを、よく「実質コスト」と呼びます。

この実質コストは、実際に運用してみないと分からないコストになるため、証券会社などの商品ページには記載されません。実質コストは、運用会社が年1回発行する運用報告書を確認する必要があります。

SBI・V・S&P500の「実質コスト」

早速、SBIアセットマネジメントのホームページ掲載されている「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の運用報告書を見てみます。

* SBI・V・S&P500の運用報告書

上の画像が「SBI・V・S&P500」の運用報告書です。

赤枠内が証券会社にも記載されている信託報酬です。青枠内の「その他費用」の項目に、「0.011%」と手数料にあたる費用が発生しています。これが、信託報酬に含まれていない「隠れコスト」と呼ばれる、運用コストです。

「信託報酬+隠れコスト」が「実質コスト」になります。これらをまとめると、以下の表になります。

* SBI・V・S&P500の実質コスト

項目コスト比率
(a)信託報酬(0.064%)
VOO経費率(0.030%)
総信託報酬0.094%
(b)売買委託手数料0.000%
(c)有価証券取引税0.000%
(d)その他費用
(隠れコスト)
0.011%
実質コスト0.105%/年

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の実質コスト

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も同様に運用報告書を見てみましょう。

* eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の運用報告書

SBI・V・S&P500と同様に、「その他費用」に「0.011%」の費用がかかっていることが分かります。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国ETFではなく、個別株での運用がメインなので、米国ETFの経費率はかかりません。

これらをまとめると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の実質コストは以下のようになります。

* eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の実質コスト

項目コスト比率
(a)信託報酬0.097%
(b)売買委託手数料0.004%
(c)有価証券取引税0.000%
(d)その他費用
(隠れコスト)
0.011%
実質コスト0.112%/年

実質コストの比較

では、SBI・V・S&P500とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の実質コストを比較してみます。

項目SBI・V
S&P500
eMAXIS
Slim
(a)信託報酬(0.064%)0.097%
VOO経費率(0.030%)
総信託報酬0.094%0.097%
(b)売買委託手数料0.000%0.004%
(c)有価証券取引税0.000%0.000%
(d)その他費用
(隠れコスト)
0.011%0.011%
実質コスト0.105%/年0.112%
-0.007%/年

比較すると、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの方が実質コストも0.007%安いことが分かりました。

つまりSBI・V・S&P500インデックス・ファンドは無駄なコストを極限まで抑えた投資信託であると言えます。

実際のところ、差は小さいですが、少しでもコストを削り落とした運用がしたい方は、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドがおすすめのファンドとなります。

過去の上昇率を比較(SBI・V・S&P500、eMAXIS Slim)

では最後に、過去のチャートやパフォーマンスを比較してみましょう。

* 基準価格の過去の推移

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの運用が開始した2019年9月27日からの基準価格の推移です。青がSBI・V・S&P500、ピンクがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。

過去3年間は、基準価格はほとんど差がついていないことが分かります。

基準価格は、先ほどの実質コストなども全て含めたあとの値なので、実質のパフォーマンスとなります。

細かい数値を以下の表で比較します。

* 基準価格の細かい変化

日付SBI・V
S&P500
eMAXIS
Slim
2019年
9月27日
9,995円10,856円
2022年
8月26日
18,494円20,175円
上昇率+85.0%+85.8%

比較すると、基準価格の上昇率もほとんど同じとなりました。

細かくみると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が0.8%高いパフォーマンスとなっています。

過去3年間のパフォーマンスを見ると、上昇率で選ぶのであれば「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめと言えます。

おすすめの運用方法(SBI・V・S&P500、eMAXIS Slim)

これまで「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を比較しました。ここまでの比較した項目をまとめてみます。

日付SBI・V
S&P500
eMAXIS
Slim
投資目標S&P500S&P500
投資対象米国ETF
VOO
米国
個別株
2019年
9月27日
9,995円10,856円
2022年
8月26日
18,494円20,175円
上昇率+85.0%+85.8%
信託報酬0.094%0.097%
実質コスト0.105%0.112%

* SBI・V・S&P500とeMAXIS Slim S&P500の差

  • 投資対象:VOO vs 個別株
  • 上昇率:0.8%の差
  • 実質コスト:0.007%/年の差

となります。

少し数値的な差はありますが、3年間のパフォーマンスで0.8%の差であれば、ほとんど差はないと考えても問題ないかと思います。

この0.8%にこだわるかたは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめですし、コストをかけたくないという方は、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドがおすすめです。

まとめ

この記事では、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を徹底的に比較してきました。

  • 実質コストは、0.007%/年 SBI・V・S&P500が安い
  • 過去3年間の上昇率は、eMAXIS Slimが0.8%高い

一方で、SBI証券のクレカ積立を利用すると、SBI・V・S&P500やeMAXIS Slimを購入した金額の「0.5%のポイント付与」を受けることができます。

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