この記事では、米国株の始め方を3ステップで解説します。
「米国株を始めてみたい」「米国株の始め方がわからない」「おすすめ銘柄を教えて欲しい」という方のために解説していきますので、最後までご覧ください。
- 米国株 証券会社の口座開設手順を紹介
- 米国株投資のおすすめ銘柄を6つ紹介します
- SBI証券で「投資信託」の買い方を解説
>>前の記事:米国株の魅力と米国市場の基礎知識を解説。なぜ今米国株へ投資するべきなのか
米国株の始め方 3ステップ

米国株への投資方法を順々に解説していきます。簡単にいうと以下の3ステップになります。
- 証券会社の口座を開設する
- 米国株へ投資できる金融商品・好きな個別株を選ぶ
- 実際に購入する
順に手順を解説していきますが、まずは証券会社を選ぶ必要があるので、おすすめの証券会社を簡単に紹介します。
既に証券会社の口座を解説済みの方は以下から必要なところまで飛ばしてください。
(参考)証券会社4社の比較
証券会社は、様々な比較項目がありますが、これから米国株投資を始める方は、以下の4つのネット証券を検討するといいと思います。
投資コスト | 取扱商品数 | 便利さ | 内容 | |
SBI証券 | ◎ | 約3500 | ○ | ネット証券No.1 短,中,長期どれでも 可能。初心者おすすめ |
マネックス証券 | ○ | 約3500 | ◎ | 機能・注文方法種類 が豊富で中級者〜 短期売買向き |
楽天証券 | ○ | 約3000 | ○ | SBI証券と同じ |
LINE証券 | ○ | 投資信託のみ 米国個別株無し | ○ | こつこつポイント投資 米国個別株は扱い無いが S&P500等の投資信託あり 日本株のバーゲンセール などのキャンペーンが豊富 |
4社どれを選択しても口座開設に伴う費用はかかりません。
注意するべき点は、口座開設時には必ず「特定口座(源泉徴収あり)」にチェックを入れて解説するようにしてください。そうすれば確定申告が不要となります。
初心者おすすめの「SBI証券」と「楽天証券」
これから初めて証券会社の口座を開設する方は「SBI証券」or「楽天証券」をおすすめいたします。
現在、「住信SBIネット銀行」「楽天銀行」の銀行口座をお持ちの方は、ご自身に合わせて2つのどちらかを選べばOKです。
銀行口座もこれから一緒に準備する方は、「SBI証券+住信SBIネット銀行」だと、米国ドルへの為替交換手数料を他のどこの証券会社よりも、一番低く抑えることができるためおすすめです。
両方活用している方も多くいらっしゃいます。ちなみに私は「SBI証券+楽天証券+LINE証券」で米国株への投資を行なっています。理由は次に紹介するクレジットカード決済を活用しているためです。
SBI証券、楽天証券はクレジットカード決済でポイント付与がある
SBI証券と楽天証券は、それぞれクレジットカード決済で投資を行うことができます。


- SBI証券:三井住友カード(NL)
- 楽天証券:楽天カード
両社ともに最大5万円/月まで可能で、楽天は「投資信託の購入金額×1%」・SBI証券は「投資信託の購入金額×0.5%(期間限定で1.5%にアップ中)」のポイントを受け取ることができます。
この記事の後半で、初心者の方におすすめする投資信託の運用コストがだいたい 0.1%程度なので、ポイントによるキャッシュバックは非常に大きいですね。
LINE証券の魅力とは?
LINE証券の魅力については、「ポイント投資でこつこつ楽しく投資ができること」「日本株を1株単位で購入することができる」2点です。
またLINE証券は、時々日本株のタイムセールが行っており、最大7%オフで株を購入することができます。翌日すぐに売却すると、タイムセール分の利益を丸々受け取ることも可能で、非常におすすめです。
以下の記事に詳しく書いているので気になる方はご確認ください。
【米国株の始め方 ステップ1】証券会社の口座を開設する

次に証券会社の口座開設を行います。
口座開設を申し込む
ここではSBI証券を例に手順を解説します。
まずは口座開設をSBI証券のホームページから申し込みましょう。楽天証券・マネックス証券・も同じような作業になるので、以下の作業を参考に進めてください。
LINE証券は基本的に全てスマホ操作で申し込みが完了します。
- メールアドレスを入力
- メールアドレスに送られてくる認証コードを入力
- 住所等の情報を入力
- 各種規約の確認
- ネットでの口座開設 or 書面での口座開設 どちらかを選択。
- 口座開設の申し込み完了
といった流れになります。
5番のネット or 書面は、ネットの方が圧倒的に楽なので、ネットでの手続きをおすすめします。
【注意】必ず「特定口座 源泉徴収あり」で申し込む
情報を入力していくと、いくつか選択しなければならない項目が出てきます。
その中でも重要なのが、「特定口座」「源泉徴収」についてです。
必ず「特定口座 源泉徴収あり」で申し込みましょう。それ以外の場合、毎年確定申告が必要となり、手間がかかります。

本人確認書類を提出する
本人確認書類は、以下の表のどれかで提出する必要があります。
スマホあり | スマホなし | |
マイナンバーカードあり | マイナンバーカードのみ | マイナンバーカード + 本人確認書類1点 |
マイナンバーカードなし (通知カードはあり) | 通知カード + 運転免許書 | 通知カード + 本人確認書類2点 |
手続き方法 | Web or 書面 | 書面 |
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 日本国パスポート
- 住民票の写し
- 各種年金手帳
- 各種健康保険証
- 印鑑証明書
スマホがあれば、写真をアップロードすることで作業はすぐに完了します。
スマホでの操作が嫌な方は、書面での続きも可能です。
その後は各証券の方で審査され、審査結果はメールおよび口座開設状況画面にて表示されます。
個人情報・銀行口座の初期設定をする
証券口座の開設申し込み後、さらに追加で個人情報や銀行口座の登録が必要になります。
これらの初期設定は、取引開始までに行う必要があります。
- お客様情報の入力(アドレス、国籍、職業、世帯主との続柄、インサイダー登録)
- 振込先 金融機関口座 登録
- 投資に関する質問
- ご登録内容の確認
これで口座開設の手続きが完了となります。
口座開設の完了通知を受け取る
提出書類の審査が完了すると、「口座開設完了通知」がメール or 書面で送られてきます。
この口座開設完了通知には、実際に株式の取引を行う際に必要な取引パスワードなどの重要な情報も記載されているので、必ず大事保管しましょう。
【米国株の始め方 ステップ2】実際に投資する金融商品を選ぶ

米国株へ投資する場合、大きく3つの方法があります。
- 日本国内投資信託(米国株へ投資している投資信託)
- 米国ETF(米国市場へ上場している投資信託)
- 米国個別株を購入する(アップルやディズニーの株を購入する)
投資初心者の方は、米国株へ投資できる”国内投資信託”を購入するのが最も簡単な方法です。
2(米国ETF)と3(米国個別株)は、少しだけハードルが上がりますが、慣れれば誰でも簡単に購入することができます。
コスト | 購入方法 | 為替 | おすすめ度 | ||
1 | 国内投資信託 | ETFや個別株 より高い傾向 | 簡単 | 日本円のみ | 初心者◎ |
2 | 米国ETF | 投資信託より 一般的に安い | 成行 指値 | 日本円:コスト必要 米国ドル:手間がかかる | 初・中級者〜 |
3 | 米国個別株 | ETFより安い | 成行 指値 | 日本円:コスト必要 米国ドル:手間がかかる | 初・中級者〜 |
投資信託とは?
投資信託とは、簡単に言えば、個別株や他の投資信託/ETFなどの複数の銘柄をパックにした商品です。
パッケージにする際に、「米国株のS&P500指数と同じパフォーマンスになるように」「5G関連の個別株だけを集めました」など、テーマや特定の株価指数を目標にするなど、各投資信託で決められています。
日本国内で販売されている米国株に関連する投資信託は、「株価指数に連動する」商品が多いです。特にS&P500に連動する投資信託は非常に人気があり、種類も多く販売されています。
この記事で初心者の方におすすめするのも、S&P500指数へ連動する投資信託です。
米国ETFとは?
ETFとは、Exchange Traded Fund と言い、上場投資信託と呼ばれます。上場している投資信託なので、つまりETFは、個別株と同じように売買ができる投資信託になります。
投資信託は、1日1回取引金額が決まり、その金額で売買することになりますが、ETFは個別株同様に1秒ごとに値段が変化し、指定した金額で自由に売買を行うことができます。
米国ETFとは、米国の株式市場に上場している投資信託のことを呼びます。
米国個別株とは?
個別株は、企業が発行している株式のことです。米国だとアップル・マイクロソフト・ディズニー・コカコーラ・スターバックス・コストコなどの有名な大企業から中小企業まで、株式市場に上場している約4000社の個別株を購入することが可能です。
米国株 投資初心者向け おすすめ銘柄
以下に、初心者の方におすすめの銘柄を紹介していきます。
基本的には、S&P500指数へ連動する投資信託/ETF、もしくは、米国の全企業4000社に分散投資できる投資信託/ETFをおすすめします。
理由は、低コストな投資商品が揃っていること・下落リスクが小さいこと・安定した成長が見込めることが挙げられます。
いくつか個別銘柄もご紹介しますが、1つの銘柄に投資するということはリスクも伴うことをご留意ください。
おすすめ投資信託
投資信託は、以下の3つをおすすめします。つみたてNISA制度を活用して投資されている方も多く、非常に人気の高い商品です。特にSBI・Vシリーズは投資信託の中で最もコストが低く、長期投資に向いていることからも資産形成するには非常に優れた商品です。
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド → SBI/マネックス
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) → SBI/マネックス/楽天/LINE
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド → SBI/マネックス
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
おすすめ米国ETF
米国ETFは、以下の2つをおすすめします。
内容としては、投資信託と同じです。S&P500に連動するETFと、全米株式に投資するETFの2つになります。米国国内でも非常に人気の高いETFで、投資信託よりもさらにコストを下げて運用したい方は利用してみてください。
- VOO:バンガード S&P500 ETF → SBI/マネックス/楽天
- VTI:バンガード トータル ストック マーケット ETF → SBI/マネックス/楽天
VOO:バンガード S&P500 ETF
VTI:バンガード トータル ストック マーケット ETF
おすすめ個別株
いくつか個別株も紹介します。比較的下落リスクが小さく、かつ今後の成長も見込める銘柄になりますので、個別株に調整してみたい方は検討してみてください。
AAPL:アップル
MSFT:マイクロソフト
【米国株の始め方 ステップ3】実際に購入する

ではいよいよ実際に購入してみます。投資信託・米国ETF・個別株、3つの購入手順を順に解説します。
米国株に連動する投資信託を購入する
ここではSBI証券で最も人気があり、米国株式指数のS&P500へ投資できる「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を購入する手順を説明します。
- SBI証券 ホームページにアクセスし、ログインする
- 上のメニューバーの中の「投信」をクリック
- 「投資信託を探す」の欄に、「S&P500」と入力し検索
- 検索結果の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を選択
- ページ中段の「金額買付」「口数買付」「積立買付」の中から選択
- 「目論見書補完書面」「目論見書」を読み、「同意して次へ」をクリック
- 購入画面に注文数/金額/積立設定を入力。
- 取引パスワードを入力し、「注文発注」をクリックし完了
1. SBI証券 ホームページにアクセスし、ログインする
まずは、SBI証券のホームページを開き、ログインしましょう。

2. ログイン後、上のメニューバーの中の「投信」をクリック
ホームページ上の「投信」をクリック。

3. 「投資信託を探す」の欄に、「S&P500」と入力し検索
投信ページの左上の「投資信託を探す」の空欄部分に、「FANG+」と入力後検索。

4. 検索結果の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を選択
検索すると、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドが表示されるのでクリック

5. ページ中段の「金額買付」「口数買付」「積立買付」の中から選択
購入方法は、4つあります。通常の購入であれば金額指定が一般的なので、金額指定をクリック

6. 「目論見書補完書面」「目論見書」を読み、「同意して次へ」をクリック
初めて「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を購入する場合のみ、以下の画面が表示されます。「目論見書補完書面」と「目論見書」を確認できたら、「同意して次へ」をクリック。

7. 購入画面に購入金額・取引パスワードを入力。
いよいよ購入です。購入したい金額と取引パスワードを入力します。ポイントを使用したい方は、ポイント情報も入力。

8. 取引パスワードを入力し、「注文発注」をクリックし完了
購入内容を入力し「注文確認画面へ」をクリックすると、以下の画面になります。

以上で、購入が完了します。
米国ETFを購入する手順(バンガード S&P500 ETF)
次に、米国ETFを購入する手順を説明します。
今回もSBI証券を例にS&P500指数に連動する最も有名な米国ETF「VOO(バンガード S&P500 ETF)」の購入手順を簡単に解説します。
まずはSBI証券HPからログインします。ログイン後、米国株式のページに移動し、購入したい商品を検索します。

その後「買付」をクリックします。

購入する株数、指値(希望購入金額)or成行(その時の値段で自動的に購入)を選択。
預り区分は必ず「特定預り」にチェック。確定申告が不要となります。
決済方法は、米国ドルor日本円を選択。(SBI証券の場合日本円決済が可能(手数料が別途必要))
取引パスワードを入力後確認画面に進み完了となります。

米国の個別株を購入する手順(アップル $AAPL)
最後に、米国の個別株を購入する手順です。手順は米国ETFの購入手順と全く同じです。
まずはSBI証券HPからログイン後、米国株式のページに移動し、購入したい商品を検索します。
今回は、アップルの個別株を購入します。

その後「買付」をクリックします。

購入する株数、指値(希望購入金額)or成行(その時の値段で自動的に購入)を選択。
預り区分は必ず「特定預り」にチェック。確定申告が不要となります。
決済方法は、米国ドルor日本円を選択。(SBI証券の場合日本円決済が可能(手数料が別途必要))
取引パスワードを入力後確認画面に進み完了となります。

まとめ

この記事では、米国株の始め方について「3ステップ+証券会社4社比較」という形で紹介しました。
以下、この記事のまとめになります。
- 証券会社の口座を開設する ※必ず特定口座(源泉徴収有り)で開設する
→ SBI証券の口座開設手順を紹介しました - 購入する商品を決定する
→ 米国株に投資する方法を3つ紹介しました(国内投資信託・米国ETF・米国個別株) - 実際に購入する
→ 投資信託・米国ETF・米国個別株を購入する手順を解説しました
- 投資信託①:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 投資信託②:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 投資信託③:SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
- 米国ETF①:バンガード S&P500 ETF(VOO)
- 米国ETF②:バンガード トータル ストック マーケット ETF(VTI)
- 個別株①:アップル(AAPL)
- 個別株②:マイクロソフト(MSFT)
迷う場合は、「SBI証券+三井住友カード(NL)+住信SBIネット銀行」を用いて、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」に投資することをおすすめします。