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投資信託

【雪だるま】SBI・全世界株式インデックス・ファンドを比較分析(楽天、eMAXIS、SBI・V/iDeCo)

この記事では、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)」について、以下の内容を詳しく紹介します。

  • SBI・全世界株式インデックス・ファンドの内容を詳しく解説
    (仕組み・投資対象・手数料)
  • 他ファンド(楽天・バンガード/eMAXIS Slim/SBI・V・全世界株式)と比較
    (ファンド内容・過去のチャート比較
  • 全世界に投資する際に、最もおすすめのファンドは?

「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)」は、1つのファンドで日本を含む全世界の株式に投資することが出来る投資信託です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、「iDeCo」や「NISA」などの制度の中でも投資することが可能で、非常に人気の高い商品となっていますので、内容を詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は、2022年1月19日時点での情報をもとに作成しています

この記事でわかること
  • SBI・全世界株式インデックス・ファンドの仕組み/中身を分解し紹介
  • SBI・全世界株式 vs 楽天/eMAXIS Slim のパフォーマンスを比較
  • SBI・全世界株式 vs SBI・V・全世界株式 を比較
  • iDeCoでは「SBI・全世界株式(雪だるま)」を選ぶ理由
  • iDeCo以外では「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」を選ぶ理由

SBI Vシリーズの投資信託で
資産運用するならSBI証券がおすすめ
  • ネット証券口座開設数No.1
  • NISA口座開設数No.1
  • 初心者でも使いやすいアプリ
  • 優秀な投資信託が豊富
  • 米国株の取扱銘柄も豊富
  • 三井住友カードで投資可能
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SBI・全世界株式インデックス・ファンドの仕組み/投資対象は?

まずはSBI・全世界株式インデックス・ファンドの内容を分析・紹介していきます。

ちなみに全世界株式に投資できる投資信託はいくつかありますが、ここでは以下の4つについて後ほど比較していきます。

  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)
  • 三菱UFJ国際 – eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 楽天 – 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド ※2022年1月31日より運用開始

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの「運用コスト」

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、全世界の株式に分散して投資するため、手間がかかり手数料も必要となります。

  • 信託報酬(運用コスト):0.1102%

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬(運用コスト)は「0.1102%」です。

ちなみにこの値は、全世界株式に投資する投資信託の中では、最安値となっています。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの「純資産額/基準価格」

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、2017年12月06日に設定されました。

2022年1月19日時点でのファンドの状況は以下の通りです。

  • 純資産額:48,045百万円(480億円)
  • 基準価格:16,274円(設定来:+57.793%)

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの純資産額は、480億円と他のeMAXIS Slimや楽天ファンドに比べると少なくなっています。しかし非常に大きい金額を集めているファンドになります。

またファンドの成長率は、設定来で+58%以上と大きく成長しているファンドになります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの「仕組み」

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの中身を確認していきます。

実際に私たちがSBI・全世界株式インデックス・ファンドに投資すると、以下のような流れで全世界の株式に投資されます。

つまり、私たちの資金は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」を通して、3つのETFに投資されます。

3つのETFで構成される「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」は、運用会社SBIアセットマネジメントのホームページで確認すると、以下のような割合で構成されていることがわかります(2021年12月30日)

構成銘柄投資対象金額(百万円)割合
バンガード・トータル・ストック
・マーケット ETF
米国株式
100%
25,77654.08%
SPDR ポートフォリオ・ディベロップ
・ワールド(除く米国) ETF
米国以外の
先進国株式
16,41834.45%
SPDR ポートフォリオ・エマージング
マーケッツ ETF
新興国株式4,6649.78%
現金現金8051.69%

3つのETFに分けている理由までは記載されていませんが、「米国株式」「米国以外の先進国株式」「新興国株式」の3つに投資することで、SBI・全世界株式インデックス・ファンドは「全世界株式」への分散投資を実現していることが分かります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの投資対象「3つのETF」

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)とは、運用会社で有名な米バンガード社によって運用される米国ETFです。

簡単に言うと、「VTI」とは「米国株式のに分散投資できるETF」になります。

もう少し詳しく調べてみると、各ページに以下のような記載があります。

バンガード社ホームページに「VTIは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスへの連動を目指します」と記載があります。

引用元:バンガード社ホームページ

「Nearly 4,000 constituents across mega, large, small and micro capitalizations, representing nearly 100% of the U.S. investable equity market, comprise the CRSP US Total Market Index.」

→「米国の投資可能な株式市場のほぼ100%に相当する4,000以上の大企業および中小企業の構成要素が、CRSP US Total Market Indexを構成しています。」

引用元:CRSPのサイト

つまり、SBI・全世界株式インデックス・ファンドの約54%を構成する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」は、米国の全4000以上の株式ほぼ全てに分散投資する商品だということです。

VTIの国別構成割合

VTIは全米株式インデックスファンドですが、0.08%だけカナダの株式が含まれていることが分かります。

しかし99.9%は米国株式なので、ほぼ全て米国株式に投資していると考えて良いでしょう。

VTIの国別構成割合

VTIのセクター別構成割合

続いてVTIのセクター別構成割合ですが、テクノロジーが最も高い割合を占めていることが分かります。2位以降は、一般消費財・金融・ヘルスケアなどが続いています。少しテクノロジーに偏っているイメージでしょうか。近年の米国IT企業(GAFAM、テスラなど)の成長が著しいため必然的に割合が高くなっています。

VTIのセクター別構成割合

VTIの構成銘柄トップ10

最後に、VTIを構成するトップ10銘柄をみてみます。

アップル・マイクロソフト・アマゾン・グーグル・テスラ・旧フェイスブック・エヌビディアなど、ここ数年で成長が著しい企業ばかりで構成されていることが分かります。この影響でテクノロジーセクターの割合が高くなっていると考えられます。

割合も高いので、VTIは米国巨大IT企業の成長の恩恵を受けやすいETFと言えます。

VTIの構成銘柄トップ10

SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF(SPDW)

SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF(SPDW)は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社によって運用され、以下に記載の運用方針となっています。

S&P先進国(除く米国)BMI指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求します。コアとなる資産クラスに対して幅広い分散投資を可能にするポートフォリオ構築ツールであり、低コスト・コアSPDR®ポートフォリオETFシリーズの一つです。米国を除く世界の先進国の株式市場へ包括的に投資を行う低コストETFです。本ETFへの投資により、カントリーリスクの分散が期待されます。

引用元:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ

つまり、SBI・全世界株式インデックス・ファンドの約34.5%を構成する「SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF(SPDW)」は、米国を除く世界の先進国の株式に分散投資しカントリーリスクを抑えるための商品ということになります。

SPDWの国別構成割合

SPDWは米国以外の先進国株式のETFです。構成国を確認すると、最も高い割合なのは日本であり、その後イギリス・カナダ・フランス・スイス・ドイツと各先進国が続いています。

SPDWの国別構成割合

SPDWのセクター別構成割合

続いて、SPDWのセクター別構成割合ですが、VTIとは異なり、最も高い割合なのは金融セクターとなっています。その後工業・テクノロジー・一般消費財・ヘルスケアと続いています。

SPDWのセクター別構成割合

このSPDWとVTIに組み合わせることで、国だけでなく、セクターも分散することが出来ると分かります。

SPDWの構成銘柄トップ10

最後に、VTIを構成するトップ10銘柄をみてみます。

ネスレ・サムソン・トヨタ・アストラゼネカなど聞いたことがある企業がなと連ねています。

ここで、VTIと異なるのは、上位銘柄でも占める割合は1%前後である点です。VTIだと、アップルやマイクロソフトは5%程度占めていましたが、SPDWは各企業のウエイトが低く抑えられており、よく分散されていることが分かります。

SPDWの構成銘柄トップ10

SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF(SPEM)

SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF(SPEM)は、先ほどのSPDW同様ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社によって運用されています。

SPEMはS&PエマージングBMI指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求します。コアとなる資産クラスに対して幅広い分散投資を可能にするポートフォリオ構築ツールであり、低コスト・コアSPDRポートフォリオETFシリーズの一つです。新興国の株式市場への包括的な投資を行う低コストETFです。本ETFへの投資により、カントリーリスクの分散が期待されます。

引用元:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ

つまり、SBI・全世界株式インデックス・ファンドの約9.8%を構成する「SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF(SPEM)」は、新興国の株式市場への包括的な投資を行うETFです。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの全世界株式は、VTI(全米株式)とSPDW(米国以外の先進国株式)で先進国全体をカバーし、新興国はこのSPEMで補っているということになります。

SPEMの国別構成割合

SPEMは新興国株式全体をカバーするETFです。実際の国別構成割合を見てみます。

香港・台湾・インド・中国・ブラジルと続きます。最も多いのは香港となっており約28%を占めています。意外だったのは、中国はわずか9%しか占めていない点です。

その他、南アフリカ・ロシア・メキシコ・サウジアラビア・インドネシアと分散されていることが分かります。

SPEMの国別構成割合

SPEMのセクター別構成割合

続いてSPEMのセクター別構成割合ですが、VTI同様、テクノロジーが最も高い割合を占めていることが分かります。2位以降は、金融・素材・一般諸費材・工業・エネルギーと続きます。

先進国では割合の低かった「素材」「エネルギー」が比較的高い割合となっている点が新興国ETFの特徴となっています。

SPEMのセクター別構成割合

SPEMの構成銘柄トップ10

最後に、SPEMを構成するトップ10銘柄をみてみます。

台湾セミコンダクター・テンセント・アリババと続きますが、全体では9%しか構成割合のない中国企業が目立ちます。おそらく中国企業はいくつかの非常に大きな企業の株式のみ組み込まれていると推測されます。

SPEMの構成銘柄トップ10

「3つのETF」のまとめ

ここまでで、SBI・全世界株式インデックス・ファンドを構成する3つのETFを紹介しました。

3つのETFを用いて、全世界株式に分散投資していることが分かりました。

各ETFの割合や内容を以下にまとめておきます。

ETF①ETF②ETF③
ETF名称VTISPDWSPEM
SBI・全世界株式
インデックス・ファンド
の構成割合
約54%約34.5%約9.8%
投資対象全米株式
ほぼ100%
米国以外の
先進国株式
新興国株式
代表的な上位銘柄アップル
マイクロソフト
グーグル
ネスレ
サムソン
トヨタ
台湾セミコンダクタ
テンセント
アリババ

あえて3つのETFに分けて、各国の株式に投資している理由までは記載がありませんでしたが、分けておくことで、各国の株式構成割合の調整がしやすいからだと考えられます。仮に米国株の割合をもう少し増やしたいとなれば、VTIの割合を増やせばいいということになります。

その点でSBI・全世界インデックス・ファンドは、世界情勢によって各国の構成割合を調整しやすい投資信託と言えます。

SBI・全世界株式 vs 楽天・全世界株式/eMAXIS Slim

ここまでで、SBI・全世界インデックス・ファンドがどのような投資信託か理解いただけたかと思います。

ここからは、各社が出している全世界株式に投資する投資信託同士を比較していきます。

先ほど紹介した4つの投資信託のうち、まずは現時点で既に販売されている3つの投資信託を比較していきます。

  • ① SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)
  • ② 三菱UFJ国際 – eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • ③ 楽天 – 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

    SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド ※2022年1月31日より運用開始

投資信託の内容を比較(SBI/楽天/eMAXIS Slim 全世界株式)

早速比較してみます。以下の表をご覧ください。

ファンドSBI・全世界株式
インデックス・ファンド
楽天・全世界株式
インデックス・ファンド
eMAXIS Slim
全世界株式
(オール・カントリー)
投資対象全世界株式全世界株式全世界株式
運用方針FTSE
グローバル・オールキャップ・
インデックス(円換算ベース)
に連動する投資成果
FTSE
グローバル・オールキャップ・
インデックス(円換算ベース)
に連動する投資成果
MSCI
オール・カントリー・
ワールド・インデックス
(配当込み、円換算ベース)
に連動する投資成果
信託報酬
(税込)
年0.1102%
程度
年0.212%
程度
年0.1144%
以内
設定日2017/12/062017/09/292018/10/31
純資産額48,045百万円149,448百万円403,891百万円
設定・運用SBIアセットマネジメント
株式会社
楽天投信投資顧問
株式会社
三菱UFJ国際投信
株式会社

3つの代表的な全世界株式の投資する投資信託の中で、異なる点は大きく3点です。

3つの異なる点
  • 運用方針
  • 信託報酬(運用コスト)
  • 純資産額

運用方針

同じ全世界株式に投資する投資信託でも、運用方針は異なります。要は、何を参考に資産運用するのかです。多くは、株価指数と同じ動きを目指して運用されます。

ファンドSBI・全世界株式
インデックス・ファンド
楽天・全世界株式
インデックス・ファンド
eMAXIS Slim
全世界株式
(オール・カントリー)
投資対象全世界株式全世界株式全世界株式
運用方針FTSE
グローバル・オールキャップ・
インデックス(円換算ベース)
に連動する投資成果
FTSE
グローバル・オールキャップ・
インデックス(円換算ベース)
に連動する投資成果
MSCI
オール・カントリー・
ワールド・インデックス
(配当込み、円換算ベース)
に連動する投資成果

3つの投資信託を見ると、SBIと楽天は同じ指数を目指して資産運用されていることが分かります。

しかし、eMAXIS Slimのみは、2つと異なる株価指数を目標に資産運用しています。

目標とする株価指数が異なると、運用結果(上昇率)が変わりますので、実際のチャートを後ほど比較します。

信託報酬(運用コスト)

信託報酬は、私たちの代わりに資産を運用してくれることに対しての手数料です。つまり低ければ低いほど良いということになります。

ファンドSBI・全世界株式
インデックス・ファンド
楽天・全世界株式
インデックス・ファンド
eMAXIS Slim
全世界株式
(オール・カントリー)
信託報酬
(税込)
年0.1102%
程度
年0.212%
程度
年0.1144%
以内

3つを比較すると、SBI・全世界株式インデックス・ファンドが最も低い値となっており、とにかくコストを抑えたい方は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」がおすすめです。

eMAXIS Slim全世界株式も、SBI・全世界株式とほとんど変わらない程度の値となっており、運用結果次第では、eMAXIS Slimの方がメリットがあるかもしれません。

純資産額

純資産額は、その投資信託にどれだけ資金が集まっているのか、つまりどれだけ人気があるのかと考えても良いかもしれません。

ファンドSBI・全世界株式
インデックス・ファンド
楽天・全世界株式
インデックス・ファンド
eMAXIS Slim
全世界株式
(オール・カントリー)
設定日2017/12/062017/09/292018/10/31
純資産額48,045百万円149,448百万円403,891百万円

純資産額を見ると、最も歴史が浅いにもかかわらず、eMAXIS Slim 全世界株式が突出して資金が集まっていることが分かります。それだけeMAXIS Slimに投資しいている人が多いと考えることができます。

過去のチャートを比較(SBI/楽天/eMAXIS Slim 全世界株式)

では実際に成長率を比較してみます。

比較は投資信託の基準価格の価格変動を比較します。また最も設定日が新しいeMAXIS Slimが設定された《2018/10/31〜2022年1月20日》までで比較します。

ファンド名運用方針2018/10/31
基準価格
2022/01/20
基準価格
上昇率
SBI・全世界株式FTSE9,669円15,384円+59.1%
楽天・全世界株式FTSE9,917円15,865円+60.0%
eMAXIS Slim
全世界株式
MSCI10,000円16,255円+62.6%
※FTSE:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
※MSCI:MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)

3つの投資信託を比較すると、上昇率は「eMAXIS Slim > 楽天 > SBI」の順で異なることが分かりました。

この順番は、純資産額の順番と一致しており、やはり世間の方々は少しでもリターンが高い投資信託を選んでいるということが分かります。

「SBI・全世界株式」vs「SBI・V」全世界インデックス・ファンド

SBI・全世界株式インデックス・ファンドはあまり資産額が集まっておらず、過去のチャートを見る限りではリターンもeMAXIS Slim 全世界株式に劣ることが分かりました。

しかし今回「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」が新たに発表されました。

人気のSBI・Vシリーズの投資信託として新たに登場する全世界株式インデックスファンドと、従来の「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」を現時点で公開されている情報を比較してみます。

比較する投資信託
  • SBI全世界株式インデックス・ファンド
  • SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド ※2022年1月31日より運用開始

投資信託の内容を比較(SBI vs SBI・V)

早速比較してみます。以下の表をご覧ください。

ファンドSBI・全世界株式
インデックス・ファンド
SBI・V・全世界株式
インデックス・ファンド
eMAXIS Slim
全世界株式
(オール・カントリー)
投資対象全世界株式全世界株式全世界株式
運用方針FTSE
グローバル・オールキャップ・
インデックス(円換算ベース)
に連動する投資成果
FTSE
グローバル・オールキャップ・
インデックス(円換算ベース)
に連動する投資成果

バンガードが運用する
「バンガード・トータル・
ワールド・ストック
ETF(VT)」
を実質的な投資
対象とします

MSCI
オール・カントリー・
ワールド・インデックス
(配当込み、円換算ベース)
に連動する投資成果
信託報酬
(税込)
年0.1102%
程度
年0.1438%
程度
年0.1144%
以内
設定日2017/12/062022/01/312018/10/31
純資産額48,045百万円403,891百万円
設定・運用SBIアセットマネジメント
株式会社
SBIアセットマネジメント
株式会社
三菱UFJ国際投信
株式会社

従来のSBI・全世界株式と異なる点は、「投資対象」「信託報酬(運用コスト)」の2点です。

SBI・全世界株式とSBI・V・全世界株式で異なる点
  • 投資対象
  • 信託報酬(運用コスト)

投資対象

2つの投資信託で投資対象が異なります。

具体的には、運用方針は同じですが、投資する先が異なります。

ファンドSBI・全世界株式
インデックス・ファンド
SBI・V・全世界株式
インデックス・ファンド
投資対象全世界株式全世界株式
運用方針FTSE グローバル・オールキャップ・
インデックス(円換算ベース)
に連動する投資成果
FTSE グローバル・オールキャップ・
インデックス(円換算ベース)
に連動する投資成果
具体的な
投資先
ETF
3つのETFで運用
①バンガード・トータル・ストック
・マーケット ETF
②SPDR ポートフォリオ・ディベロップ
・ワールド(除く米国) ETF
③SPDR ポートフォリオ・エマージング
マーケッツ ETF
バンガード・トータル・ワールド・
ストック ETF(VT)

信託報酬(運用コスト)

信託報酬は、従来のSBI・全世界株式の方が安くなっています。

ファンドSBI・全世界株式
インデックス・ファンド
SBI・V・全世界株式
インデックス・ファンド
信託報酬
(税込)
年0.1102%
程度
年0.1438%
程度

SBI・全世界株式とSBI・V全世界株式をシミュレーションしてみる

各投資信託の投資先のETFを比較することで、SBI・全世界株式とSBI・V・全世界株式の過去のパフォーマンスを見てみましょう。

以下の構成割合で、過去のパフォーマンスを用いて、比較してみます。比較期間は2019年1月〜2021年12月の3年間で行います。

  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド
    ・バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF(VTI):55%
    ・SPDR ポートフォリオ・ディベロップ・ワールド(除く米国) ETF:35%
    ・SPDR ポートフォリオ・エマージング・マーケッツ ETF:10%
     
  • SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
    ・バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF(VT):100%
ファンド名運用方針3年間での
上昇率
SBI・全世界株式VTI
SPDW
SPEM
+74.5%
SBI・V・全世界株式VT+74.9%

3年間でETFで比較すると、VT(SBI・V)の方が少しだけ高いパフォーマンスとなりました。ただ、実際にはここから手数料などもあるため、2つの投資信託はほとんど優劣がないかと考えられます。

eMAXIS Slimとの比較は現状できないので、実際SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドが運用されはじめたら、また比較検証を行いたいと思います。

また2022年1月31日から運用開始の「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」について、詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

結局、全世界株式でおすすめの投資信託はどれ?【iDeCo】

ここまで比較してきたところ、パフォーマンスだけを見ると「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が最も高いパフォーマンスとなっており、純資産多く最も人気があると考えられます。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
    SBI・全世界株式インデックス・ファンド
    SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド

2位以下は、ほとんどパフォーマンスは差がないので好みで選んでも問題ないかと思います。

例えば、楽天証券で口座を持っており楽天が好きなら「楽天・全世界株式」、SBIが良ければどちらかのSBIファンドで問題ありません。

しかし、「iDeCo制度」などを利用し投資を検討する場合は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」を選択しましょう。

iDeCoで全世界へ投資する場合は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」を利用する

iDeCoで全世界へ投資する場合は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」を利用しましょう。

SBI証券のiDeCo商品を見てみると、全世界株式に投資できる低コストな投資信託は主に2つです。

eMAXIS Slim 全世界株式もあるのですが、「除く日本」となっています。なので全世界に投資する場合は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」しか実質選択肢がないということになります。

eMAXIS Slim 全世界株式は2つの商品が展開されています。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

日本株式は世界で2番目に構成銘柄が多い国なので、日本を除くと全世界株式に分散投資できなくなります。

iDeCoで全世界株式に投資を検討している方は、この点に注意し銘柄を選択しましょう。

SBI証券では ”絶対に” 三井住友カード決済で投資するべき理由(iDeCo以外)

通常の資産運用やNISAなど、iDeCo以外で全世界株式に投資を検討している方は、シンプルに最も過去のパフォーマンスが高い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に投資すれば問題ありません。

SBI・全世界株式よりも少しだけ手数料が高いですが、過去3年間を見るとそれ以上にパフォーマンスが高い結果でした。

もし手数料が気になる方は、SBI証券で三井住友カードのカード決済で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を購入すると0.5%~5.0%のポイント付与を受けることができます。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の手数料は0.1144%なので、0.5%~5.0%のポイント付与は大きいです。

SBI Vシリーズの投資信託で
資産運用するならSBI証券がおすすめ
  • ネット証券口座開設数No.1
  • NISA口座開設数No.1
  • 初心者でも使いやすいアプリ
  • 優秀な投資信託が豊富
  • 米国株の取扱銘柄も豊富
  • 三井住友カードで投資可能

まとめ

この記事では、SBI・全世界株式インデックス・ファンドについて、投資信託の中身を分析しました。また他の全世界株式ファンドと比較し、おすすめ銘柄を紹介しました。

iDeCo制度での全世界株式に投資する場合は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」がおすすめです。

通常の資産運用で全世界株式を検討している場合は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が最もパフォーマンスが高い結果が得られました。

さらにSBI証券は、三井住友カードとタッグを組み、ポイント還元を通して実質的な運用コストをさらに下げる取り組みも行っています。

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