投資信託

③つみたてNISAの威力をシミュレーションで検証

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 前記事では、私たち20代30代の方々は、老後資金に2000~3000万円必要であると解説してきました。

 この記事では、どのように数千万円の老後資金を準備するべきかを解説していきます。

 具体的な方法を先に述べると、つみたてNISAを用いた積み立て投資を行うことで、毎月少しづつ準備することをお勧めいたします。その理由について、解説していきます。

>>前の記事:【20代30代の老後準備②】老後資金は3000万円必要な理由。その貯め方を紹介

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積み立て投資を馬鹿にしてはいけない理由

 積み立て投資とは、毎日 or 毎週 or 毎月など、決まった日に、決まった商品を、決まった金額買い続ける投資方法のことです。ちなみに私は、毎日S&P500 インデックスファンドを積み立て投資しています。

 決まった日に毎回毎回購入するのは、忘れたりする可能性もありますが、現在は積み立て投資設定を行える証券会社も増えてきており、一度設定さえすれば、ほぼ強制的に資金が投資に回ります。投資に慣れていない方や、気付いたら無駄遣いしてしまう方などはこのシステムを利用し投資を行うといいでしょう。

積み立て投資のメリット

 一度にまとまったお金がなくても十分資産を形成できる点が、積み立て投資のメリットです

 20代30代の皆さんは、資産運用に回せるお金を1000万円とか持っていますか?持っている方もいるとは思いますが、結婚・出産したなどライブイベント多いため、ほとんどの方はお持ちでないと思います。

 そこで最適なのが、積み立て投資になります。毎月少額でもコツコツと投資することで気づいたら大きな金額の資産が出来上がる事が積み立て投資の大きなメリットかと思います。

「積み立ては無意味。買うなら一度にまとめて買ったほうが効率的」なのか?

 「積み立ては無意味。買うなら一度にまとめて買ったほうが効率的」という方がいます。

 確かに投資する時は、その銘柄が上がる、と考えて投資するのであって、その場合まとめて投資する方が、一見効率的にも思えます。

 しかし、わたしは積み立て投資をおすすめします。

 理由は、まとまったお金を投資した次の日にオイルショックやリーマンショック、最近だとコロナショックのような急落が始まる可能性もあります。つまりは、購入タイミング次第では、大きな損失を受ける可能性があります。一度大きな損失を受けると、その損失分の回復に数年の時間が取られ、金銭的にも時間的にも無駄でしかありません。

 一方で、積み立て投資であれば、そのような●●ショックがあったとしても、少額づつ積み上げていけば購入単価を平準化することが可能です。これを、ドルコスト平均法と呼びます。

ドルコスト平均法

 ドルコスト平均法とは、同じ投資信託を毎月等金額で購入し続けることで、平均の買い付け単価を引き下げる効果を得る方法です。つみたて投資をおすすめするのは、このドルコスト平均効果があるからといっても過言ではありません。

 実際にどのような効果が得られるのか、一例を見てみましょう。

参考元:考えてみよう!これからのマネープラン,三井住友信託銀行HP

 上の写真は、ドルコスト平均法の効果を説明するための一例です。

 ここでは、基準価格が1ヶ月ごとに、10000円→8000円→10500円→7000円→9000円と変化する投資信託を、①毎月10万円を5ヶ月間購入した場合(表上段:ドルコスト平均法)と、②一度にまとめて50万円購入した場合(表下段:一括購入)、で比較しています。

 ドルコスト平均法(①)では、分割購入しているので、投資額が同じ500,000円でも、保有口数は一括購入(②)時よりも多くなっています。平均購入価格は②より安くなっています。5ヶ月後の投資信託の価格が9,000円なので、資産が増えていることが分かります。

 一括購入(②)は、購入価格10000円の500,000口が、5ヶ月後には基準価格が9000円となっており、マイナス10%となっています。

 このように、積み立て投資を行うことで、ドルコスト平均効果が得られ、リスクを軽減することが可能です。またこのドルコスト平均効果は、若くから長期で行うことで、より高い効果を得ることが出来ます。なので、積み立て投資は若いうちにやるほうがメリットが大きいのです。

複利の効果も、長期投資の方が効果が大きい

 「単利」と「複利」については別記事で詳しくご説明しますが、投資をすると、個別株の場合は配当、投資信託の場合は分配金というものがもらえます。簡単に言うと、銀行に貯金した時の金利(利子)みたいなものです。

 ここでは、投資信託に投資したときを例にメインに話を進めますが、投資信託を購入し長期で資産運用すると、定期的に分配金が得られます。この分配金が複利の効果で資産を増やしていくため、私たちの資産を形成するのに大きな役目を果たします。

簡単ですが、投資年数と複利の効果の大きさの関係をグラフ化したのが、下の図になります。

元本100万円で年5%で資産運用した場合の資産額の推移

 上の図の緑のラインが複利で資産運用した場合、下の青のラインが単利で資産運用した場合です。30年後には、182万円も複利で資産運用した方がお金が増えていることが分かりました。

 またグラフを見ると、初めの10年目までは、単利と複利の差はそれほど大きくなかったですが、20年目以降急激に差が広がっていることが分かります。

 つまり、時間を長くとった長期投資をすればするほど、資産が爆発的に増えると言うことが分かります。なので、若いうちから資産運用した方が、後々楽になると言えるのです。

 また積み立て投資では、この複利の効果をより高く引き出すために、「分配金再投資型の投資信託を選択する」ことをオススメいたしますこれについては、具体的なおすすめ銘柄をご紹介する際に合わせて、ご説明します。

長期投資でリスクも低減させる

 これまで投資をすると、貯金よりもリターンが大きく、資産を構築できるとお話ししてきました。

 しかしリスクもあります。例えば、私たちが今後20-30年資産を運用し続け、老後を迎えた際、タイミング悪く、●●ショックが起き、株価が-30%などになる可能性もあります。

 これに関しては、確かにそのような可能性もありますが、1985年以降20年間の投資を行なった際、マイナスになることは一度もなかったと言うデータがあります(下の図を参照:J.P.Morgan Asset Management社のデータ)。

 つまり、長期であればあるほど、マイナスになるリスクを抑えることができるということです。

つみたてNISA制度を活用して、積み立て投資を長期で行う

 積み立て投資を行う際に、便利な制度があります。それは「つみたてNISA制度」です。つみたてNISAを用いることで、資産運用で増えた資産にかかる税金を免除してくれるという制度です。

 積み立て投資を検討されている方は、つみたてNISA制度を利用することを強くお勧めします。

NISA制度とは

 「NISA制度」に関しては別記事で詳しくご紹介していますが、ここでは簡単に説明いたします。

 資産運用を行い、得た利益には約20%の税金がかかります。例えば、100万円投資し、20年後に300万円になった場合、利益分200万円の20%、つまり40万円が税金で持っていかれます。

 NISA制度・つみたてNISA制度を利用すれば、この20%の税金がかかりません。

老後資金準備の積み立て投資は、つみたてNISAで行うこと

 老後資金を長期で形成していく際は、つみたて投資を行なったとしても、トータルでそれなりに大きい額の投資を行うことになります。

 少し話を先取りしますが、老後資金3000万円を準備する際、うまくいけば800万円~1000万円を投資に回すことで達成することが可能です。仮に1000万円投資して、3000万円に資産が増えた場合、税金が400万円もかかります。日本人の平均年収に近い額です。

 なので、老後資金準備のための積み立て投資には、「つみたてNISA」を必ず使用するようにしましょう。

つみたてNISAは投資信託しか選べない

 つみたてNISA制度を用いる場合、投資対象が「投資信託」に絞られます。これは国で決められています。

 ただ証券会社によって、扱っている投資信託も異なりますので、おすすめの投資信託と証券会社については、次の記事でご紹介します。

 また、投資信託では分配金がでて、長期で投資をすると複利効果で資産が膨れ上がっていくことが期待できるため、積み立て投資は必ず投資信託で行いましょうと述べてきました。

 国がつみたてNISAの対象を投資信託に絞るということは、きちんと複利効果を利用し資産を形成してほしいという願いが込められているのかもしれません。

 投資信託について、詳しくわからない方は、以下の記事をご確認ください。

※投資信託とは

※積み立て投資が個別株ではダメな理由

 つみたてNISAを使用しない場合、ご自身で個別株でコツコツ積み立て投資を行うことも可能です。

 しかし私は個別株での積み立て投資をおすすめしません。

 理由は、個別株は株価が決まっており、株価に満たない金額を自由に購入することが出来ません(例えば、アップルの株が$120だった場合、$30だけ購入したいといっても出来ません)。なので毎月・毎週・毎日決まった額を購入していく、積み立て投資には向かないことが分かります。

 さらに個別株は、(分配金ではなく)配当を得ることが出来ますが、この配当金は自動的に再投資することが出来ません。十分な配当金があれば、配当金で再度株を購入できますが、株価に満たない配当金の場合再投資できず、結局複利の効果を最大限活かすことが出来ません。

 以上から、積み立て投資には個別株が向かないと考えています。

つみたてNISAを20代30代から始めれば3000万円は余裕

 では実際つみたてNISAを利用した場合、資産はどのように推移するのか、簡単に計算してみましょう。

楽天証券の積み立てシミュレーションで簡単に計算

 ここでは、毎月33333円(40万円/年)の投資を行い、年7%で20年間運用を続けたと仮定します。その結果が、以下の画像になります。(楽天証券でのシミュレーション結果)

 結果、毎月33333円を20年間で計800万円が元本ですが、20年後1700万円になっていることが分かります。

 しかし、これはつみたてNISAの威力の半分程度しかシミュレーションできていません。簡単に言えば、上のシミュレーションは良く紹介されていますが、つみたてNISAをシミュレーションするには間違った内容になっています。

つみたてNISAの正しいシミュレーション 

 つみたてNISAは、その年に投資した最大40万円が、以降20年間の運用益について非課税になる制度です。投資できる期間は2018年〜2042年の25年間です。現在2021年からだと、22年間×40万円=880万円分の投資運用が可能です。

 なので、正しいシミュレーションを行う場合、以下のような式になります。

 (40万円を20年間資産運用したあとの額)× 22年間分 = 本当のつみたてNISAでの運用実績

 では、さっそく40万円を20年間運用するといくらになるか、計算してみましょう。計算は、先ほどと同じく、初年は毎月33333円投資、翌年〜20年後までの19年間は、年7%で運用と仮定します。

1年間毎月33333円投資し、7%で増えたとすると、413,082円になります。この413,0821円が以降19年間7%で増え続けた場合は、1.07を19回掛けると、1,598,497円となります。

 これが22パック(22年間分)あるので、1,598,497円 × 22 = 35,166,934円 となります。

 よって、つみたてNISAを上限である40万円全額投資し、22年後の40万円も20年間運用し切った場合、3500万円を超える資産を形成できるということです(年率7%での運用が必要)。

 ちなみに、リスクを減らし年5%で運用した場合でも、同様に計算すると、2400万円の資産を形成できます。つまりは、つみたてNISAだけで、老後資産問題を十分解決できるというわけです。

何に投資すればいいのか?

 では、つみたてNISA制度を用いて、具体的に何に投資すればいいのでしょうか。個人的には、国が用意しているせっかくの「非課税制度」なので、非課税制度を最大限に活かすために、株の投資信託を購入することをおすすめいたします。株の投資信託でなければ、上で計算したような年率5%,7%などのリターンを得ることは難しいですし、国も株の投資信託での運用を行い2000万円以上を自分たちで形成することを望んでいると思います。

 つみたてNISAは、必ず長期投資になるので、株でもリスクを十分軽減することが可能です。なので債券やバランス型の投資信託ではなく、株の投資信託を選んでください。

 次の記事では、さらに具体的に、どの投資信託を購入すればいいのかをご紹介していきます。

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