この記事では、2024年7月5日に発表された「dカード×マネックス証券のクレカ積立」について仕様を紹介します。また利用者が多い「SBI証券×Oliveフレキシブルペイでのクレカ積立」と内容を比較します。
dカードでのクレカ積立はマネックス証券の利用となります。クレカ積立時のポイント付与率は1.1%となっており、1.0%を超える仕様に注目が集まっていますが、一部条件なども含まれるため、内容を詳しく解説します。
最後に、Oliveフレキシブルペイでのクレカ積立とどっちがお得なのか、またdカードとOliveフレキシブルペイどっちの方が自分に合っているのかを紹介していきます。
* Oliveフレキシブルペイのキャンペーン
現在、Oliveでは最大29,600円相当を獲得できる新規入会&利用キャンペーンが実施されています。Oliveアカウント作成後、入金やクレジットモードの利用などだけでも一部特典を獲得でき、かなりお得な内容となっています。Oliveに興味がある方は、この機会を逃さないようにしましょう。
※特典付与には条件があり、口座開設とクレジットカード・デビットカードのお取引、証券のお取引も含みます
※最大29,600円相当は最上位クレジットカードでのお取引が対象になります。※2025/2/2まで
この記事を書いている人
-
- 名前 :おむこ 30代
-
- 職業 :現役大手銀行員 総合職10年以上
-
- 業務 :個人の資産運用・保険・投資信託・税金対策などのコンサル業務
-
- 資格 :FP1級、宅建など多くの金融系資格を保有
-
- カード:Oliveフレキシブルペイ ゴールド、など
Oliveとdカードのクレカ積立比較
Oliveとdカードのクレカ積立の仕様を比較します。またここではクレカ積立で購入した投資信託に付随するポイント獲得制度などについても比較します。
1. Oliveとdカードのクレカ積立ポイント付与率
早速、クレカ積立時のポイント付与率を比較します。
- Oliveフレキシブルペイ 一般:最大0.5%
- Oliveフレキシブルペイ ゴールド:最大1.0%
- dカード:0.2%~1.1%
- dカード GOLD:0.2%~1.1%
こう見ると、dカードの方がお得そうですが、Oliveとdカードでポイント制度や年会費が異なるため一概には比較できません。
例えば、dカード/dカード GOLD(NISA枠外)は、5万円までは1.1%のポイント付与ですが、ポイント付与率が段階的に下がります。10万円のクレカ積立を行った場合は、dカードはトータルで0.73%のポイント付与率になります。dカード GOLD(NISA枠内)の場合は1.1%のポイント付与率になります。
他にも、年会費・そのほかクレジットカードとしての機能なども気になる点かと思いますが、まずは各カードの仕様を確認します。
・Oliveフレキシブルペイ×SBi証券のポイント付与率
カード 発行 | 年間カード 利用額 | Olive フレキシブルペイ 一般 | Olive フレキシブルペイ ゴールド |
---|---|---|---|
カード発行 初年度 | (条件無し) | 0.50% | 1.00% |
カード発行 次年度以降 | 10万円未満 | 0.00% | 0.00% |
10万円以上 99万円未満 | 0.50% | 0.75% | |
100万円以上 | 0.50% | 1.00% |
※年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費永年無料
※デビットモード・クレジットモードでのご利用が対象です。
※特典を受けるには一定の条件がございます。詳細は公式サイトをご確認ください。
Oliveフレキシブルペイの場合、クレカ積立時のポイント付与率が「年間のカード利用額」によって変化します。初年度は最も高い水準のポイント付与率となりますが、カード発行次年度以降は初年度のカード利用額に応じたポイント付与率になります。
Oliveフレキシブルペイ ゴールドの場合、年間10万円以上の利用で0.75%のポイント還元、年間100万円以上の利用で1.00%のポイント付与率になります。
Oliveフレキシブルペイ ゴールドは、年会費が5,500円(税込)と、dカード GOLDに比べて半分となっており、さらに年間100万円以上の利用で次年度以降年会費が永年無料となる点も大きなメリットとなります。
・dカード×マネックス証券
クレカ積立 金額(月) | dカード | dカード GOLD (NISA枠外) | dカード GOLD (NISA枠内) |
---|---|---|---|
5万円以下 | 1.1% | 1.1% | 1.1% |
5万円超え〜 7万円以下 | 0.6% | 0.6% | 1.1% |
7万円超え〜 10万円以下 | 0.2% | 0.2% | 1.1% |
10万円/月 の場合 | 0.73% | 0.73% | 1.1% |
dカードでのクレカ積立の場合、「毎月のクレカ積立の金額」と「NISA枠内かどうか」でポイント付与率が異なります。dカードとdカード GOLD(NISA枠外)の場合、段階的にポイント付与率が変化します。
例えば、dカードで10万円/月のクレカ積立を行うと、5万円分には1.1%のポイント、2万円分には0.6%のポイント、3万円分には0.2%のポイントが付与されます。合計すると0.73%分のポイントが付与されます。
一方で、dカード GOLD(NISA枠内)でのクレカ積立に関しては、10万円分全てに対し、1.1%のポイント付与を受けることが可能となっており、Oliveフレキシブルペイ ゴールドよりもお得な内容となっています。
2. 投信マイレージの比較
投信マイレージとは、投資信託を保有しているだけでポイント付与を受けることができるサービスです。この点においては、SBI証券の方がポイント付与率が高い投資信託が多いので、現状は、SBI証券×Oliveの方が有利な内容となっています
例えば、NISAや資産運用で非常に人気が高い「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド」などの場合、SBI証券の方が投資信託を保有している際のポイント付与率が高くなっています。
SBI証券 (Olive) | マネックス証券 (dカード) | |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.0175% | 0.0175% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0326% | 0.0300% |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.022% | 0.000% |
以上から、クレカ積立で購入した投資信託を保有していることで得られるポイントについても、SBI証券×Oliveの方がお得に利用できるということになります。
3. Oliveとdカードのその他ポイント制度
さらにSBI証券×Oliveの場合、投資信託の購入など条件を満たすことで、対象のコンビニ・飲食店での利用時のポイント還元率がアップします。この内容は、「Vポイントアッププログラム」と呼ばれており、Oliveフレキシブルペイにて、各種条件を満たすと対象のコンビニ・飲食店で最大20%のポイント還元となることから、非常に注目を浴びています。
若干クレカ積立と話がそれますが、Vポイントアッププログラムの中にはSBI証券でのクレカ積立設定などの内容があるため、どうせクレカ積立を行うのであれば、Vポイントアッププログラムも活用し、トータルでクレジットカードを活用するようにしましょう。その点でも、Oliveフレキシブルペイの方が優れていると考えられます。
※ 対象のサービスのご利用状況に応じて、対象のコンビニ・飲食店でのご利用時に、通常のポイント分を含んだ最大20%ポイントが還元されます。
※ 商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※ ポイント還元率の合算は、複数のVポイントアッププログラムの条件を達成した場合、20%を超える事がございますが、景品表示法の定めに基づき、実際にポイントアップされる還元率の上限は20%までとなります。
※ ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
Oliveとdカードのクレカ積立比較まとめ
今回、クレカ積立の選択肢として「dカード×マネックス証券」が加わりました。ポイント付与率は以下の通りです。
カード 発行 | 年間 カード 利用額 | Olive 一般 | Olive ゴールド |
---|---|---|---|
初年度 | 条件 無し | 0.50% | 1.00% |
次年度 以降 | 10万円 未満 | 0.00% | 0.00% |
10万円以上 99万円未満 | 0.50% | 0.75% | |
100万円以上 | 0.50% | 1.00% |
クレカ 積立 金額 | dカード | dカード GOLD NISA外 | dカード GOLD NISA内 |
---|---|---|---|
5万円以下 | 1.1% | 1.1% | 1.1% |
5万円超え〜 7万円以下 | 0.6% | 0.6% | 1.1% |
7万円超え〜 10万円以下 | 0.2% | 0.2% | 1.1% |
10万円/月 の場合 | 0.73% | 0.73% | 1.1% |
※ 2024年10月10日(木)積立設定締切分(2024年11月買付分)以降
※特典を受けるには一定の条件がございますので、三井住友カード
※年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費永年無料
※デビットモード・クレジットモードでのご利用が対象です。
※特典を受けるには一定の条件がございます。詳細は公式サイトをご確認ください。
現状、年会費や投資信託の保有時のポイント付与サービスなど、総合的にみると「Olive×SBI証券」の方が内容は充実したサービスとなっていると考えられます。なので、既にSBI証券の口座を持っている方でクレカ積立を検討している方はOliveのクレカ積立を検討すれば問題ありません。
しかし、そもそもクレジットカードの利用もそれほどなく、少額のクレカ積立を検討しているなどという方は、年間のカード利用額の影響を受けないdカードでのクレカ積立が向いているかと思います。そのほかにも、もし現在マネックス証券の口座のみ持っている方は、dカードでのクレカ積立を中心に検討すれば問題ありません。
Oliveとdカードどっちがおすすめ?
Oliveフレキシブルペイやdカードでのクレカ積立は結局どっちがおすすめで、どっちが向いているのでしょうか。総合的にはSBI証券×Oliveの方がお得ですが、いくつかの場合で解説します。
dカードのクレカ積立がおすすめの人
dカードでのクレカ積立が向いている人は、以下のような人です。
基本的に、クレジットカードでの年間利用額がそれほど多くない方や、毎月のクレカ積立の金額が多くない方は、クレカ積立時のポイント付与率だけを見ると「dカード×マネックス証券」が選択肢になると思います。
もし、毎月のクレカ積立額がそれほど大きくない方や、クレジットカードの年間利用額もそれほど多くないという方で、「クレカ積立をこれから検討している方」は「dカード×マネックス証券」を検討してみてはいかがでしょうか。
Oliveでのクレカ積立がおすすめな人
逆に、ある程度クレジットカードとしても普通に利用していく方や、余計な年会費を払いたくない人はOliveフレキシブルペイの利用がおすすめです。
Oliveの場合、クレカ積立も十分お得なポイント付与率になっていますが、クレカ積立以外の面でも充実したサービスとなっています。
※年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費永年無料
※デビットモード・クレジットモードでのご利用が対象です。
※特典を受けるには一定の条件がございます。詳細は公式サイトをご確認ください。
となっており、確かにクレカ積立時のポイント付与率だけを見るとdカードの方が条件が若干優れているように見えますが、総合的にはOliveフレキシブルペイの方がお得に利用できるかと思います。
まとめ|Oliveとdカードのクレカ積立比較
この記事では、dカードのクレカ積立の仕様について、Oliveフレキシブルペイと比較しました。
クレカ積立のポイント付与率だけみると、dカードの方が若干お得ではありますが、それほど差も大きくありません。その場合、クレカ積立以外の部分での利便性を考えると、やはりOliveフレキシブルペイはメリットが大きいです。クレカ積立含めて総合的に、Oliveフレキシブルペイの方がお得に利用することが可能かと思います。
* Oliveフレキシブルペイのキャンペーン
現在、Oliveでは最大29,600円相当を獲得できる新規入会&利用キャンペーンが実施されています。Oliveアカウント作成後、入金やクレジットモードの利用などだけでも一部特典を獲得でき、かなりお得な内容となっています。Oliveに興味がある方は、この機会を逃さないようにしましょう。
※特典付与には条件があり、口座開設とクレジットカード・デビットカードのお取引、証券のお取引も含みます
※最大29,600円相当は最上位クレジットカードでのお取引が対象になります。※2025/2/2まで
もしそれほどクレジットカードの利用がなく、毎月のクレカ積立金額もそれほど大きくない場合で、クレカ積立を検討している方はdカードでのクレカ積立が選択肢に入ると思います。dカードでのクレカ積立はマネックス証券で利用することができます。
これからクレカ積立での資産運用を始める方は、Oliveフレキシブルペイ×SBI証券がおすすめですが、すでにdカードを利用している方などの場合、マネックス証券でのクレカ積立もアリかと思います。