
つみたてNISA何に投資すればいいのかわからない!
この記事では、つみたてNISAで選ぶべきおすすめの投資先について紹介しています。
FP1級保有の現役銀行員の筆者が“将来性が期待できる投資先”を紹介しております。
つみたてNISAを始めたい方はぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いている人
- メガバンク勤務の30代女性
- 個人顧客への資産運用、税金対策等のコンサルタント業務を担当。FP1級、宅建保有。
- 投資歴10年、保有資産は米国インデックス中心。
リクルートのFP無料相談サービス
\現役銀行員の筆者おすすめ/「お金の悩み」まずはプロに相談
つみたてNISAとは?

そもそもつみたてNISAとは、2018年1月からスタートした、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
つみたてNISAのポイントは以下の通りです。
■一定の条件を満たした公募株式投資信託とETFの配当所得・譲渡所得が非課税
■投資方法は、積立投資のみ
■毎年40万円までの新規投資が可能
■非課税期間(非課税での運用期間)は20年間
現状のつみたてNISA制度は2023までの適用となっており、2024年からは新NISAの制度を利用することができます。
つみたてNISAの制度面については、別記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
つみたてNISAで選べる投資信託について


つみたてNISAって買える商品が限定されているの?
証券会社や銀行で取扱いのあるすべての商品がつみたてNISAの対象というわけではありません。
つみたてNISAで買付できる商品は、金融庁が定める要件をクリアした一部の商品のみとなっています。
つみたてNISA対象商品の選定基準

つみたてNISAで買付することができる商品は、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されています。
難しい言い方をしましたが、つみたてNISAは要件を満たした投資信託とETFのみが対象商品となっています。
通常のNISA制度では、株式も投資対象になっていますが、つみたてNISAでは株式投資を行うことはできません。
金融庁が定めるつみたてNISAの対象商品の選定基準は以下の通りです。
つみたてNISA対象投資信託の選定基準
■信託期間が無期限または20年以上
■毎月分配型ではない
■申込手数料が無料(ノーロード)
■信託報酬は投資対象によって定める水準以下
■一定の要件を満たした インデックスファンド アクティブファンドに限定
■複雑な商品設計のファンドは対象外
運用コストが安く、シンプルな商品設計で長期投資に適した商品がつみたてNISAの対象商品に選定されるというわけです。
つみたてNISAの対象商品の選定基準については、別記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
つみたてNISAで投資可能な商品は?

現在、国内には5,000種類以上の投資信託の商品と200種類以上のETFの商品が存在します。
その中で、つみたてNISAの対象商品は投資信託が186種類、ETFが7種類となります。(2021年4月時点)
つみたてNISAの対象商品は、コストを抑えている分、商品性がシンプルであったり、代表的な指数に連動するものが多く、投資初心者の方でもわかりやすい内容になっています。
対象商品については金融庁のHPに一覧が記載されています。こちら
つみたてNISAの投資信託の選び方

ここからは、186種類もあるつみたてNISA対象投資信託の中から、自分にあった商品を見つけるポイントついて紹介していきます。
つみたてNISAは長期にわたり非課税で投資ができる制度ですので、その恩恵を最大限享受できる投資先を選びましょう。
つみたてNISAの投資エリアを考える


投資する国によって動きは異なるの?
つみたてNISAの商品を選ぶ際にまず考えたいのが「どこの国に投資するのか」ということです。
投資信託の商品には、投資するエリアを全世界や先進国、新興国というように設定して幅広い国々に投資することができる商品と、アメリカ、日本など特定の国に絞って投資ができる商品があります。
例えば、投資する対象が全世界の商品を選べば世界経済全体の成長の恩恵を受けることができますし、アメリカだけに絞った商品であれば、他の国が足を引っ張ることなくアメリカの経済成長の恩恵を存分に受けることができます。
つみたてNISAでおすすめの投資エリアはアメリカか全世界

つみたてNISAの商品を選ぶ際には、どのような国に投資している商品なのかを必ず確認するようにしましょう。
全世界、先進国、新興国、日本、アメリカ、欧州など商品によって投資先のエリアが異なります。
つみたてNISAは20年間非課税で運用ができる制度のため、“長期にわたり期待できる商品かどうか”が投資先を決める上で大切なポイントです。
個人的におすすめは、アメリカもしくは全世界を投資対象とした商品です。
アメリカをおすすめする理由は、安定した経済成長が見込める国だからです。
アメリカ経済は今後も磐石であり、世界一の経済大国として安定的な成長が見込めると考えています。
もちろん、経済の伸び代という点では、新興国の市場は魅力的ですが、世界的に株式市場が混乱をきたすような出来事が起きたときには、新興国の市場は下落の幅が大きく、回復に時間がかかる傾向にあります。
その点、アメリカは経済基盤が強固なため、市場が混乱をきたすような出来事の後も新興国に比べると立て直しが期待でき、安定的な成長が期待できます。

グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフトの時価総額は、日本の東証1部上場企業2710社の時価総額を上回ります。
つまり、トヨタやユニクロなどの日本を代表する企業を2710社寄せ集めても、アメリカの5社の企業の価値には及ばないということです。
アメリカ経済の強さがうかがえるデータです。
アメリカが期待できるとはいえ、20年後のことは誰も予想ができません。
仮に、投資対象がアメリカに限定されているファンドに投資している場合、アメリカ経済に陰りが見え始めたときに、保有するファンドを売却したり、新規の積立を停止するなどの取引を自分で判断して行う必要があります。
その点、全世界を投資対象としたファンドであれば、運用のプロが状況をみながら投資エリアの配分を考えて運用してくれるため、初心者の方や運用に手間をかけたくない方におすすめです。
新興国の経済成長の恩恵を逃したくない、ひとつの国に絞ってしまうのは不安という方にも全世界を投資対象にしたファンドがおすすめです。
つみたてNISAの投資エリアとして日本をおすすめしない理由

逆に、つみたてNISAの投資先としておすすめしないエリアが日本です。
投資している商品のわかりやすさという点では、投資先に日本を選ぶという選択肢もありますが、将来性という点で考えたときに日本を投資対象とした商品はおすすめできません。
なぜなら、ご存知の通り、日本は今後人口が大幅に減少するため、国内の消費が落ち込み、経済が伸び悩む可能性が高いからです。
20年という長い期間の運用を考えたときには、日本のみに投資する商品を選択することは賢明とはいえません。
つみたてNISAの投資エリア まとめ

つみたてNISAの投資対象を考える

投資信託は、株や債券、不動産、金などさまざまな資産に投資できる商品が存在します。
また、株や債券など幅広い資産に分散投資ができるバランス型商品というものも存在します。
利益を追求したい場合は株式、値動きを抑えて安定的に収益を期待したい場合は債券やバランス型への投資がおすすめです。
投資信託のパフォーマンスは、何に投資している商品なのかによって大きく結果が異なります。
つみたてNISAの商品を選ぶ際にも投資対象が何なのかということは慎重に判断する必要があります。
つみたてNISAで選べる投資対象

つみたてNISAの対象商品は、投資対象に一定の要件が定められています。
投資対象の要件は以下の通りです。
・株式のみ
・株式+債券
・株式+REIT(不動産)
・株式+債券+REIT(不動産)
債券のみを投資対象とした商品や金などを含んだ商品はつみたてNISAの対象外となっています。
つみたてNISAで選ぶべき投資対象とは

つみたてNISAを利用して長期で運用を行う場合は、株式のみに投資をした商品を選択するのがおすすめです。
理由は、今後も世界経済やアメリカ経済は成長することが予想されており、経済の成長に伴い、株価の上昇が期待できるからです。

世界の人口は2020年時点の77億人から2050年には97億人に達する見込みです。
また、アメリカも引き続き人口の増加が見込まれています。
人口が増える→消費・雇用の拡大→経済拡大というサイクルが期待できます。
株式への投資はリスクが高いと思われる方も多いかと思いますが、積立で投資を行い、長期で保有することで、リスクを回避して運用することが可能です。
安定を重視したい場合の投資対象とは

運用期間中ハラハラしたくないという考えであれば、バランス型ファンド(株と債券やREITなどに分散投資した商品)でも良いと思います。
株式はタイミングによっては基準価格が半分になるということも考えられます。
その点、複数の資産を組み入れたバランス型ファンドであれば、株式のみに投資をしている商品に比べると、相場が下落する局面で下げ幅を抑えて運用することができます。
株式のみであれば値上がりが期待できるとはいえ、相場下落時の下げ幅が大きいので躊躇してしまうという方は、バランス型ファンドを選択すると良いと思います。

アメリカの代表的な株価指数であるNYダウのリーマンショック時の最大下げ幅は約54%、
コロナ危機での最大下げ幅は約40%です。
その後株価は落ち着き、元の水準以上に回復していますが、株式は値動きが大きいため、ハラハラしてしまう方も多いと思います。
投資初心者におすすめの証券会社


証券会社ってどこも同じじゃないの?
これからつみたてNISAを始める方向けにつみたてNISAにおすすめの証券会社を紹介します。
現役銀行員の筆者が、おすすめしている証券会社はSBI証券です。

SBI証券は国内のナンバーワンの知名度、実績を誇るネット証券です。
利用者の満足度も高く、投資初心者から経験者まで幅広い方におすすめの証券会社です。
取り扱い商品数が豊富

SBI証券は、国内株式、海外株式、ETF、投資信託、FX等さまざまな金融商品を取り扱っています。
投資信託の取扱商品数も多く、つみたてNISA対象銘柄は159商品と豊富な取扱いとなっています。(2023年2月現在)
つみたてNISAの対象銘柄の取扱が10〜20商品程度という銀行や証券会社などもあるため、取扱商品数が多いSBI証券は非常に魅力的といえます。
投資でポイントが貯まる

SBI証券は、株式や投資信託の購入時にTポイントやPonta、dポイントなどのポイントを貯めることができます。
投資信託を保有しているだけでもポイントが付与されるため、投資信託で資産運用をしているだけで、どんどんとポイントが積み上がっていきます。
また、SBI証券で積立投資を行う際、クレカ積立を利用すると最大年間3万円相当のポイントを得ることができます。
クレカ積立とは、毎月の投資信託への積立をクレジットカード払いで行う仕組みのことをいいます。
クレジットカード払いで積立投資を行うことで、積立金額に応じて最大5%相当のクレジットカードのポイントが付与されます。
他社でもクレカ積立を利用することはできますが、SBI証券のポイント付与率は業界トップレベルとなっています。
つみたてNISAでの投資もポイント付与の対象のため、投資で資産を増やしながら、クレジットカードのポイントを賢く貯めることが可能です。
操作が簡単で投資に関する情報も豊富

SBI証券は、ネット証券ということもあり、公式サイトが充実しており、初心者でも簡単に操作できるレイアウトとなっています。
アプリも用意されているため、隙間時間にスマホで気軽に取引を行ったり、投資に関する情報を収集することができます。
「何に投資したらいいのかわからない」「投資の用語がわかならい」といった初心者の方のお悩みを解決するようなページも用意されているため安心です。

また、SBI証券は投資上級者にとっても使い勝手のネット証券となっています。
商品に関するデータ量が豊富で、商品選びの判断に役立つ情報がサイトの至る所に掲載されています。
業界最安値の手数料水準

SBI証券は、株式の取引などにおいて業界No1水準の手数料水準となっています。
また、投資信託の買付は全て手数料無料となっているため、投資信託を始めたい初心者の方に嬉しい手数料体系となっています。
投資商品は、同じ商品でも購入する金融機関によって手数料が異なります。
SBI証券であれば、購入手数料がかからない商品でも、他銀行では購入時に3%の手数料が取られてしまうということもよくある話です。
コストを抑えて投資ができるということは、かなりメリットが大きいといえます。
少額から投資が可能

SBI証券は100円から株式や投資信託へ投資することができます。
月100円からつみたてNISAを始めることができるため、少額で投資を始めたい主婦や学生の方にとっても使いやすい証券会社といえます。
つみたてNISAの始め方

最後につみたてNISAを始める手順について紹介します。
手続きの流れは証券会社によって異なりますが、今回は参考までにSBI証券の口座開設手順を紹介します。
証券会社や銀行で証券口座を開設していれば、②から手続き内容を確認してください。
ちなみにNISA制度は一つの金融機関でしか利用することができません。
すでに一般NISAやつみたてNISAを開設している方は、他の金融機関でNISA制度を利用することはできません。
NISAの金融機関を変更する場合は、別途手続きが必要になります。
【ステップ①】証券口座を開設する

つみたてNISAの手続き前に証券口座を開設する必要があります。
証券口座は、開設時の費用や管理料などはかからず無料で保有することができます。
SBI証券の場合、口座開設は「ネット」か「郵送」を選択することができます。
ネットでの申し込みの方が、取引開始までの日数が短く、書類の発送などの手間も省けるためおすすめです。
SBI証券口座開設手順

証券口座の開設には、マイナンバーカード(なければ通知カード)や本人確認書類(免許証など)が必要になるので、お手元に用意して申し込みを行いましょう。
【ステップ②】つみたてNISAを申請する

証券口座が開設できれば、続いてつみたてNISA口座の開設を申請します。
2023年度までは、NISA制度は「一般NISA(年間120万円、非課税期間5年間)」か「つみたてNISA(年間40万円、非課税期間20年間)」のいずれかを選択することになります。
新規で証券口座を開設する場合は、証券口座開設手続きのなかでNISA制度の申し込みも合わせて行うことができます。

すでに証券口座に取引がある場合
すでに取引のある証券口座でNISA制度を利用する場合は、必要書類を提出してNISAの開設手続きを行います。
SBI証券の場合、NISA制度の利用はWEBか郵送を選択することができます。

【ステップ③】クレカ積立対象クレジットカードの申し込み

つみたてNISAを利用する場合、あわせてクレカ積立を活用するのがおすすめです。
クレカ積立とは、毎月の積立投資をクレジットカード払いで行う仕組みです。
クレジットカード経由で投資を行うことで、積立金額に応じて毎月クレジットカードのポイントが付与されます。

SBI証券の場合、投資金額に対して最大5%のポイントが付与されます。
クレカ積立を選択するだけで、最大で年間3万円相当のポイント付与を受けることができます。
毎月、投資信託に積立するだけで、ポイントをお得に貯めることができるので、つみたてNISAで投資を行う場合には必ず利用したいサービスとなります。
SBI証券のクレカ積立は対象カードがVポイントの貯まる三井住友カードに限られています。
年間の投資金額やクレジットカードの利用頻度に合わせて、対象カードを選ぶようにしましょう。
三井住友カード プラチナプリファード | 三井住友カードゴールド(NL) | 三井住友カード(NL) | |
![]() | ![]() | ![]() | |
年会費 | 33,000円 | 5,500円 (一定条件達成で年会費永年無料) | 年会費永年無料 |
ポイント付与率 | 5% | 1% | 0.5% |

【ステップ④】つみたてNISAで買付する投資信託の申し込み

つみたてNISAの枠が整えば、積立を行う投資信託を選び、積立買付の申し込みを行います。
SBI証券は、つみたてNISAの取扱商品数が多く、投資対象資産や投資エリアごとに商品を絞ることができるので、投資したいと思える商品を簡単に見つけ出すことができます。
また、つみたてNISAの対象商品を人気順やパフォーマンス順で表示することができます。
「どの商品に投資したらいいかわからない、、、」という方でも簡単に投資したいと思える商品を見つけ出すことができます。
ちなみにつみたてNISAで投資する商品を途中で変更したり、複数商品に分けて投資をすることも可能です。
SBI証券の場合、月100円から投資が可能なため、気軽に複数商品に分けたり、値動きをみながら投資金額を変更することができます。
SBI証券の場合、つみたてNISAの投資設定は4ステップで行うことができます。
つみたてNISAでの買付手順を紹介するページも用意されており、初めての方でも簡単に利用することができます。

クレカ積立を利用する場合は、初回に積立を行うクレジットカードの登録が必要です。
一度、クレカ積立の設定を行えば、自動的に毎月投資信託の買付が行われます。
クレカ積立を設定していれば、自動的にクレジットカードのポイントが付与されていくため、いつの間にかポイントが貯まっていてお得な気分を味わうことができます。
リクルートのFP無料相談サービス
\現役銀行員の筆者おすすめ/「お金の悩み」まずはプロに相談
つみたてNISAのおすすめ商品は米国株か全世界株/まとめ

現役銀行員の筆者がおすすめするつみたてNISAの投資対象は、米国株か全世界株です。
個人的には、米国株を投資対象とした商品が良いと考えていますが、値動きが激しいと心配になるという方は投資エリアの分散や投資資産の分散で値動きを抑制した商品を選ぶことをおすすめします。
日本を投資エリアとした商品は、情報が入りやすくわかりやすいですが、将来の成長性を考えるとおすすめできません。
■値上がりを重視して運用を行いたい方 アメリカ株
■リスクを分散しながらお任せで運用を行いたい方 全世界株
■リスクを最小限に抑えて運用を行いたい方 全世界のバランス型ファンド
つみたてNISAを活用して、お金に働いてもらい将来の資産をしっかりと築きましょう!