20代30代の資産運用投資信託

NISAの上手な使い方を解説③|毎月?毎日?いくら?上手な買い方

30代・男性
30代・男性

NISAで資産運用を始めたいけど、みんないくらぐらい運用しているの?

月に一度か、毎日に分散、どっちがいいのかも知りたい

この記事では、NISAの上手な使い方について解説します。

前の記事では、どの証券会社で、どの投資信託を購入すればいいか解説しました。

この記事では、いくらぐらい運用すればいいかの、どのように買うのが効率的に運用できるのかを解説します。

具体的には、「20代・30代の平均運用金額の紹介」「いくらぐらい運用すれば将来的に安心できるのか?」「毎日買うべきか、毎月(月に1度まとめて)買うべきなのか」の3つを重点的に解説しますね。

>> 前々記事:NISAの上手な使い方を解説①|証券会社はSBI証券1択

>> 前記事:NISAの上手な使い方を解説②|銀行員が選ぶ投資信託2選

この記事はこんな方におすすめ
  • NISAを上手に使いたい方
  • これから資産運用を始めようとしている方
  • 投資信託は毎月か毎日どっちで買うべきなのか知りたい方
  • 資産運用はいくらぐらいするべきなのか

おむこ

この記事を書いている人
  • メガバンク勤務 12年目
  • 子供1人 30代共働き夫婦
  • 個人顧客への資産運用、税金対策等のコンサルティング業務を担当
  • FP1級、宅建保有
  • SBI証券×NISAで資産運用中

* SBI証券は三井住友カード経由でかなりお得な話

* 新NISAをもっと知るための記事

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NISAを上手な使い方

この記事では、NISAを上手に使うことを目的に、具体的にいくらぐらい運用すればいいのか、どのように買えばいいのかを中心に解説していきます。

まずは、NISAを上手に使うための方法を簡単に振り返っておきます。

もう一度、詳しく確認しておきたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

>> 前々記事:NISAの上手な使い方を解説①|証券会社はSBI証券1択

>> 前記事:NISAの上手な使い方を解説②|銀行員が選ぶ投資信託2選

* NISAを上手に使う6つの方法

NISAを上手に使う6つの方法
  1. 基本的には投資信託をコツコツ積み立てて長期で運用する
  2. 2023年はつみたてNISAを利用する
  3. 2024年以降はつみたて投資枠・成長枠共に投資信託で運用する
  4. 優秀な投資信託を運用商品を選ぶ
    → eMAXIS Slimがオススメ
  5. 個別株は絶対にやらない
  6. ネット証券会社の方が余計な手数料を取られずに済む
    → SBI証券がオススメ

NISAを上手に使うには「SBI証券×eMAXIS Slim」がオススメ

前々記事と前記事で、証券会社は「SBI証券」を選択し、投資信託は「eMAXIS Slimシリーズ」を選択しておけば問題ないと解説しました。

eMAXIS Slimシリーズは、以下の2つを選択しましょう。

NISAの上手な使い方のポイント
  • SBI証券
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

でも、「具体的にいくら運用すればいいのか?」「どのように買えばいいのか?」を解説できていませんでした。

なので、このあと「20代・30代はいくらぐらい運用しているのか?」「どのように投資信託を買えば効率がいいのか?」を解説します。

NISAでいくら買うべきなのか?|月1万円は運用したい

では、NISAを上手に使う準備が整ったところで、具体的にいくら運用していくべきか考えましょう。

そのためにもある程度、基礎情報を理解しておくと考えやすいので、以下の手順で紹介していきます。

NISAの状況
  • 20代/30代の平均投資運用金額
  • 資産運用する目的をはっきりさせておく
  • 子供の養育費を目的に運用した場合(例1)
  • 老後資金の準備を目的にした場合(例2)

20代30代はいくらNISAで運用してる?|平均運用額

まずは、周辺の人がどれぐらい資産運用を行なっているのか情報を整理しておきます。

20代・30代のNISA口座数は「386万口座」

20代・30代のNISA口座の数は、2022年末時点で「386万口座」となっています。

おおよそ20代30代の人口位が4400万人なので、1割にも満たないことがわかります。

ただし、2024年からNISAが改訂されるため、これと同時にNISAを開始する人が多くなると予想されています。

20代・30代の平均運用金額

20代・30代の平均資産運用金額は、「約1万円/月」になります。

* 20代・30代の平均運用金額

年代平均資産運用金額
20代約8,400円
30代約10,000円
合計
(20代+30代)
約9,400円

20代で約8400円/月、30代で約10,000円/月というデータになっています。

これは資産運用している方の情報から算出したデータです。これ以外にも貯金している額もあるかと思います。

ここでは、運用している人は「おおよそ毎月1万円」は投資信託などを購入していると覚えておきましょう。

資産運用する目的をはっきりさせる

資産運用している20代・30代の人たちの平均運用金額が「約1万円」と分かったところで、ご自身・ご家庭として「いくら資産運用するのか」を考えましょう。

その際、目的をはっきりさせておくことが重要です。

NISAで資産運用する目的
  • 子供の養育費を準備したい
  • 老後資金の準備したい
  • 将来の住宅や車の購入の準備
  • 海外旅行にいきたいので少しづつお金を運用したい

など、いろいろ目的があると思います。

ここでは、一般的な資産運用の目的である「子供の教育費の準備」と「老後資金の準備」について、少しシミュレーションしてみましょう。

実際に試算してみると、毎月いくら資産運用する必要があるかが、はっきりしてきます。

例1:子供の大学費用を準備する場合

子供の教育費を準備する場合、大学に入学する18歳ごろまでが一つのターゲットになってきます。

子供が産まれてから準備を始めると、「18年間」運用することができます。

では、前記事で紹介した「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で毎月1万円・18年間運用したとしましょう。

子供の教育費シミュレーション
  • 運用期間:18年間
  • 運用商品:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 成長率:年6%と仮定
  • 運用金額:毎月1万円(年間12万円)
  • 運用目標金額:400万円(大学授業など)

* シミュレーション結果

毎月1万円を18年間運用した場合、元金は216万円ですが運用すると「約387万円(+171万円)」となりました。

大学費用は、国公立大学でおおよそ50万円前後/年、私立大学では約100~150万円/年となります。

4年間行くとすると、200万円〜600万円必要になりますね。

毎月1万円運用し「387万円」準備できれば、半分以上は準備できるイメージになります。

国公立大学であれば十分ですが、私立大学を目指す場合は、月1万円以上の運用が必要になるかもしれませんね。

毎月2万円を運用すれば、単純に倍になるので「775万円」を準備することができますね。

例2:老後資金3000万円を準備する場合

続いて、20代30代から老後資金を意識した運用をする場合について考えます。

運用期間は、60~65歳までとしても、30年前後は確保できますね。

老後資金は、ニュースでも話題となった「2000万円問題」から、2000万円準備することを目標にします。

子供の教育費シミュレーション
  • 運用期間:30年間
  • 運用商品:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 成長率:年6%と仮定
  • 運用金額:毎月1万円(年間12万円)
  • 目標金額:2000万円

* シミュレーション結果

毎月1万円を30年間運用した場合、元金は360万円ですが運用すると「約1000万円」となりました。

しかし目標の2000万円には届かない結果となりました。

しかし毎月に運用額を2万円にすると、30年後は2000万円になることがわかります。

この点からも、老後資金を意識して運用する場合、最低でも2万円は運用する必要がありそうです。

まとめ|毎月いくら運用するべき?

では、シミュレーション結果をまとめて、毎月いくら運用するべきかを考えましょう。

* シミュレーションまとめ

運用期間月1万円
運用
月2万円
運用
子供の
教育費
18年間約387万円約775万円
老後資金
の準備
30年間約1000万円約2000万円

子供の教育費に関しては、国公立大学 or 私立大学、医学系 or 理系 or 文系にもよりますが、私立大学に行く可能性を考えると、約300~400万円あれば、少しは安心できそうです。

老後資金は、「老後2000万円問題」からも2000万円は準備しておきたいですね。

運用する目的によりますが、これらを踏まえると、最低でも毎月1万円は運用しておきたいですね。

実際に20代・30代の運用金額の平均が毎月1万円となっているのも納得できますね。

NISAでいくら運用するべきか?
  • 毎月1万円(年間12万円)は運用しておきたい
  • 実際に20-30代の平均運用額は「毎月1万円」
  • 運用は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で試算

NISAを上手に使う買い方|毎月?毎日?どっちがお得?

では、もう一つの疑問に答えていきます。

30代・女性
30代・女性

毎月1万円運用した方がいいのは分かったけど、

月に1度まとめて運用すればいいのか、毎日に分散した方がいいのか、どっちがおすすめ?

NISAなどで運用する場合、基本的には自動購入設定をすることが多いと思います。

その際に悩むのが、「月に1度まとめて購入」or「毎日少しづつ分散購入」のどちらがおすすめなのかです。

具体的に過去のデータを見て、どっちの方がパフォーマンスが良かったのかを確認していきます。

NISAでの買い方は「毎日・毎週・毎月」を自動設定できる

NISAなど資産運用する際、自動購入機能は非常に便利です。決まった日に決まった金額分、投資信託を自動購入することが可能です。

いちいち自分で手続きしているとかなり面倒なので、長期で資産運用する場合は自動購入設定を利用しましょう。

* 自動設定での購入頻度一覧

自動購入設定
可能日
SBI証券毎日
毎週(曜日指定可能)
毎月(日付指定可能)
楽天証券毎月(日付指定可能)
マネックス証券毎日
毎月(日付指定可能)

NISAで投資信託は「月に1度」買う方がいい理由

では、毎日・毎週・毎月どの設定方法が最も効率よく資産運用できるのでしょうか。

要は、どの購入方法が最もパフォーマンスが良いのかいうことですね。過去データを見てみましょう。

* 月初に一度購入・毎日購入の比較

画像:マネックス証券

ここでは毎日に分散し購入した場合と、月初めに1度まとめて欧入する毎月購入を比較しています。

結果、月初めに一度購入する方が毎日購入よりも1%近くパフォーマンスが良いデータとなっています。

なぜ毎月の方がパフォーマンスが良くなるか理由は明確ではないですが、やはり経済は長期てみると成長を続けている点が考えられます。

できるだけ早く運用を開始し、長い間運用した方がパフォーマンスが高くなることが要因と考えられています。

毎月の購入はクレカ決済がオススメ|もっとお得なNISAの使い方

NISAでは月に一度購入する方が効率が良く、上手に資産運用できることが過去データから分かりました。「1.0%」効率よく運用できます。

ここでは、SBI証券×三井住友カードによるクレカ積立で、さらに0.5%~5.0%%効率よく運用できる方法を紹介します。

またクレカ積立でどれぐらいお得になるか、シミュレーションします。

SBI証券のNISAはクレカ決済でさらに上手に使える

SBI証券では投資信託をクレジットカードで決済することが可能です。

具体的には、三井住友カードで決済することが可能です。

三井住友カードで決済することで、大きなメリットが2つあります。

クレカ積み立てのメリット
  • 入金などの手間が省ける
  • 購入金額の0.5~5.0%のポイントが還元される

クレカ決済のデメリット

クレカ決済は毎日の購入は設定できません。これがデメリットの一つと考えられています。

しかし先ほど、紹介した通り、過去データを見ると、毎日購入するよりも毎月購入の方が効率よく運用できることが分かりました。

なので、クレカ決済の場合月に一度の購入となりますが、むしろ効率的に運用できるサービスになりますね。

0.5~5.0%のポイント還元は、最も高い水準

SBI証券のクレカ還元率は他社に比べても最も高い水準です。

証券会社カードクレカ還元率
SBI証券三井住友カード0.5%~5.0%
楽天証券楽天カード0.5%~1.0%
マネックス
証券
マネックス
カード
1.1%

毎月と毎日では1.0%の差があり、毎月の方が効率的に運用できると紹介しました。

しかしクレカ積立を使うと、もっとお得に資産運用を行うことが可能です。

月1-2万円を運用した場合、クレカ積立でどれぐらいお得になるか?

記事前半で「最低でも月1万円」、老後を意識するなら「月2万円」は資産運用することをオススメしました。

この金額分、クレジットカードで決済した場合に得られるポイントを計算してみましょう。

またポイントは、再度投資信託を購入することで運用することが可能なので、運用したした場合も試算してみます。

* クレカ決済のポイントでどれだけお得になるか?

運用金額月2万円
得られる
ポイント
0.5%:100円/月
1.0%:200円/月
5.0%:1,000円/月
得たポイント
を運用すると?
10年:〜+163,879円
30年:〜+1,004,515円

たかが0.5%〜5.0%のポイント還元と思うかもしれませんが、長い期間でコツコツ継続すると、数万円〜数十万円以上の金額を得ることができそうです。

どうせ資産運用するなら、便利でお得なクレカ積立をしっかり利用するようにしましょう。

SBI証券×三井住友カードだから長期でも安心

クレカ決済の設定を行っても、数年後サービスが停止したり、証券会社の経営が傾いて不安定になる場合もあります。

実際、グループ内のモバイル事業の赤字が深刻化しており、楽天証券ではサービス内容の改悪なども行われています。

しかしSBI証券は、企業としても安定しており成長を続けています。

三井住友カードは知らない人がいない最も有名で人気のあるカード会社です。

そんな2社の親会社である「SBIホールディングス」と「三井住友フィナンシャルグループ」は2022年に包括的資本業務提携を結び、関係性を強化しています。

その2社がタッグを組んでいるクレカ決済サービスが最も安定感があるサービスであり、これからNISAを使った資産運用を始める方にとっては最もオススメとなります。

まとめ

この記事では、NISAの上手な使い方として、いくらぐらい運用するべきなのかについて前半で解説しました。

また毎月、毎日どちらで運用する方が良いのか、過去データを用いて検証しました。

まとめ
  • 子供の教育費の運用であれば、月1万円以上
  • 老後資金を目指す場合、月2万円
  • 毎月と毎日であれば、月初めに毎月(クレカ決済可能)

これからNISAを始める方は、最低でも月1万円以上は運用することをオススメします。

また購入方法は、過去データから月初めに1度初めにまとめて購入がオススメ。

さらにクレカで決済すると、0.5%~5.0%分効率よく、お得に資産運用することが可能です。

* SBI証券は三井住友カード経由でかなりお得な話

クレカ決済については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。

* 新NISAをもっと知るための記事

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オムタンケ|FP1級保有銀行員の「お金」の話
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