この記事では、LINE証券で購入することができるおすすめの投資信託についてまとめています。
今回は、コスト重視派におすすめの3銘柄を紹介しています。
“LINE証券で投資信託を始めたい方”、“銘柄選びに迷っている方”におすすめの記事となっています。

プロフィール
大手金融機関 総合職10年目
個人顧客への資産運用、税金対策等のコンサルタント業務を担当
FP1級、宅地建物取引士
LINE証券とは

LINE証券とは、おなじみのLINEから簡単に投資ができる2019年8月20日に誕生したネット証券です。
野村ホールディングス(野村證券)とLINE Financialの合弁会社のため、両者の強みを生かしたサービスが売りです。
スタートから1年半で口座数は、50万口座を突破し、働く世代を中心に支持を得ているネット証券です。
LINE証券で取り扱いのある投資信託
LINE証券で購入できる投資信託の銘柄数は30種類とかなり限られています。
取扱銘柄には、人気のeMAXIS Slimシリーズや、パフォーマンス良好な人気ファンドも含まれているので、投資する銘柄に強いこだわりがない方であれば、30種類のなかから気に入った銘柄を見つけることができると思います。
取り扱いしている銘柄は、全て購入手数料無料で取引することができます。
- 三菱UFJ グローバル・ボンド⋅オープン(年1回決算型)
- エマージング⋅ソブリン⋅オープン(1年決算型)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
- eMAXISプラス コモディティインデックス
- 楽天日本株4.3倍ブル
- 楽天日本株トリプルブル
- 楽天日本株トリプル⋅ベアⅣ
- 三井住友⋅配当フォーカスオープン
- エス・ビー・日本債券ファンド
- ブラックロックおまかせバランス投信
- ひふみプラス
- コモンズ30
- 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン
- フィデリティ⋅USハイ⋅イールド⋅ファンド(資産成長型)
- netWIN ゴールドマン⋅サックス・インターネット戦略ファンドBコース
- アライアンス⋅バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(H無)
- バリューハント日本株
- フューチャートレンド世界株
- フィデリティ⋅USリート⋅ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし)
- スパークス⋅新⋅国際優良日本株ファンド
- スパークス⋅新⋅国際優良アジア株ファンド
- One国内株オープン
- 楽天⋅米国レバレッジバランス⋅ファンド
- iFreeレバレッジNASDAQ100
- iFreeNEXT FANG+インデックス
LINE証券のおすすめ投資信託
LINE証券では、全銘柄購入手数料無料で取引することができますが、運用期間中にかかる信託報酬という費用は、必ず発生します。
信託報酬の額は、銘柄によって異なるため、少しでも信託報酬が低い商品を選びたいという方も多いと思います。
そこで、今回はLINE証券の取扱銘柄の中で信託報酬が低いおすすめの銘柄を紹介します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・アメリカに期待したい
・値動きがわかりやすいほうがいい
・株式でリターンを狙いたい
おすすめポイント
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、アメリカの代表的な株式指数の一つであるS&P500の値動きに連動する運用成果をめざすインデックスファンドです。
S&P500指数は、ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化しています。
そのため、S&P500指数に連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資をすれば、アメリカの主要企業500社に投資しているのと同じ効果が期待できます。
アメリカ経済は今後も磐石であり、世界一の経済大国として安定的な成長が見込めると考えています。
もちろん、経済の伸び代という点では、新興国の市場は魅力的ですが、世界的に株式市場が混乱をきたすような出来事が起きたときには、新興国の市場は下落の幅が大きく、回復に時間がかかる傾向にあります。
その点、アメリカは経済基盤が強固なため、市場が混乱をきたすような出来事の後も新興国と比べて早い立て直しが期待でき、安定的な成長が期待できます。

ちなみに、S&P500の組入上位5銘柄はアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、アルファベット(google)となっています。
この5社の時価総額は、日本の東証1部上場企業2710社の時価総額を上回ります。
つまり、トヨタやユニクロなどの日本を代表する企業を2710社寄せ集めても、アメリカの5社の企業の価値には及ばないということです。
アメリカ経済の強さがうかがえるデータです。
パフォーマンス
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、2018年7月に設定されたファンドで、設定からの基準価格の推移は以下のようになっています。


一時は、コロナショックで大きく基準価格を下げたものの、順調に回復しており、設定から約3年弱で60%近く基準価格が上昇しています。(2021年5月時点)
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の基準価格の動きは、3年弱しか遡ることができませんが、S&P500指数の直近10年間の動きは以下の通りです。

この10年間、アメリカ市場が好調だったということもありますが、S&P500指数は、10年間で200%も上昇しています。
コスト
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬は0.1%です。
先進国株式へ投資する他のインデックスファンドと比較してもかなり低い水準となっています。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」について更に詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)
・株式でリターンを狙いたいが、リスク分散しておきたい
・世界経済の成長に期待したい
・長期投資をしたい
おすすめポイント
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)」は、日本を含む先進国や新興国などの株式を投資対象としています。
このファンドに投資をすれば、世界中の株式に投資することができます。
先ほど、アメリカ株が期待できると述べましたが、先のことは誰にもわかりません。
そのため、全世界を投資対象としたファンドに投資を行い、世界経済全体の成長の恩恵を受けるという選択も賢明であると思います。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)」は、今後伸びてくるであろう新興国市場も投資対象としているため、長期で投資をしたい方にもおすすめの商品です。
ちなみに、現時点では、組み入れの約半分がアメリカ株式への投資となっています。

パフォーマンス
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)」は、2018年10月に設定されたファンドで、設定からの基準価格の推移は以下のようになっています。


一時は、コロナショックで大きく基準価格を下げたものの、順調に回復しており、設定から約2年半で50%近く基準価格が上昇しています。(2021年5月時点)
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の基準価格の推移を1年間で比較すると以下の通りです。

似たような動きですが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)」がパフォーマンスを上回っている局面も見られます。
コスト
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)」の信託報酬は0.11%です。
投資対象が全世界の他のインデックスファンドと比較してもかなり低い水準となっています。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・株式だけへの投資が不安
・簡単に分散投資を行いたい
おすすめポイント
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、日本を含む世界各国の株式、公社債およびREIT(不動産投資信託証券)に分散投資を行うバランスファンドです。
一般的に、値動きの異なる複数の資産を組み合わせることで、それぞれの値動きが打ち消し合い、全体としては値動きが小さくなることが期待できます。
投資対象が株式のファンドに投資をすれば、大きなリターンが期待できる一方、相場下落時には、マイナス幅も大きくなります。そのため、株式のみに投資することが不安な方には「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」をおすすめします。
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REITおよび先進国REIT)に均等に投資を行い、投資割合は純資産総額に対してそれぞれ12.5%になります。

各資産の値動きにより、多少基本資産配分から比率が変動していますが、概ね12.5%の割合で各資産に投資資金が分散されています。
投資対象:株式37.5%、REIT25%、債券37.5%
投資エリア:国内37.5%、先進国(日本除く)37.5%、新興国25%
バランスファンドの中には、状況に応じて、投資対象や投資割合を適宜見直しながら運用していくファンドもありますが、そのようなファンドは、信託報酬が高く設定されている傾向にあります。
バランスファンドは値動きが安定している分、年間に期待できるリターンが小さいので、信託報酬が高いとほとんど利益が出ないということもあるため、個人的には、バランスファンドほど運用期間中にかかるコストを意識した方が良いと考えています。
その点「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」はコストが抑えられているため、投資するメリットのあるバランスファンドであると思います。
パフォーマンス
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、2017年5月に設定されたファンドで、設定からの基準価格の推移は以下のようになっています。


設定から約4年で基準価格は30%程度上昇しています。
直近3年間の年平均リターンは7%となっています。
バランスファンドの分散効果を見ていただくために、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)」の基準価格の推移を2018年11月(eMAXIS Slim 全世界株式の設定開始日)から比較すると以下の通りです。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール⋅カントリー)」と比較すると、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は上昇局面、下落局面ともに変動幅が多少抑制されていることがわかります。
とはいえ、コロナショックでは、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」も大きく基準価格を下げています。
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、株式比率が37.5%、REIT比率が25%のバランスファンドですので、相場変動時には、短期間で10%以上基準価格が動く可能性があることは認識しておく必要があります。
コスト
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の信託報酬は0.15%です。
一般的にバランスファンドは、信託報酬が高い傾向にありますが、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の信託報酬は他のファンドに比べてかなり低いです。

まとめ
LINE証券は、投資信託の取扱銘柄が30種類と決して多くはないですが、魅力的な商品が揃っているため、投資先に強いこだわりがない方であれば、気に入った商品を見つけることができると思います。
今回は“コスト重視派におすすめの投資信託”を紹介しましたが、別記事で“パフォーマンス重視派におすすめの投資信託”も紹介しています。
宜しければ合わせてご覧ください。

今なら新規購入で最大3株分の購入代金がもらえる!