
ほけんの窓口って相談料無料だけどどういうからくりがあるの?
ほけんの窓口は相談料が無料のため、押し売りや後々の手数料が高いのではと不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、FP1級保有の銀行員の筆者が、ほけんの窓口の仕組みやメリットやデメリットについて紹介しています。
実際に筆者もほけんの窓口で外貨建て保険を契約しているため、そのとき感じたことも辛口でまとめています。

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ほけんの窓口ってやばいの?

保険ショップと聞くと、「なんとなく無駄な保険を押し売りされそう。」「相談料無料をうたっているのはやばそう。」と思われている方も多いのではないでしょうか。
保険ショップの大手『ほけんの窓口』はどのような会社なのでしょうか。
はじめに、ほけんの窓口について簡単にまとめました。
ほけんの窓口 基本情報

ほけんの窓口は、全国に806店舗を展開しており、無料で気軽に保険について相談できるお店となっています。
取り扱いしている保険会社は40社以上、取り扱っている保険商品の種類も多岐に渡ります。
ほけんの窓口に相談できる内容

ほけんの窓口は、取扱商品数が多く、医療保険、生命保険、貯蓄形保険、火災保険など幅広い保険商品について相談することができます。

ほけんの窓口の営業担当者は、保険関連資格、FP資格を兼ね備えていますので、保険にまつわるさまざまなお悩みをざっくばらんに相談することができます。
ほけんの窓口は相談料が無料のからくり

ほけんの窓口は、何度でも無料で保険について相談することができます。
そのため、「入り口は無料をうたって、後に押し売りや手数料を大きく取られてしまうのでは、、、」と不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
FP1級保有の現役銀行員の筆者が、ほけんの窓口のからくりについてご紹介します。
【ほけんの窓口からくり】保険代理店の仕組み

ほけんの窓口は保険代理店という立ち位置になり、生命保険会社の商品を代理で販売しています。
取り扱う保険が成約した場合、保険会社から販売手数料(謝礼)を受け取っています。
つまり、保険が成約した場合の販売手数料がほけんの窓口の主な収益源となっています。
保険ショップ、銀行、証券会社など保険会社の商品を取り扱う金融機関は、全て保険代理店という立場で保険商品を販売し、保険販売時の手数料が主な収益源となっています。
【ほけんの窓口からくり】顧客が保険代理店に支払う手数料はない


保険の申し込み時に、ほけんの窓口に支払う手数料は高いの?
保険の申し込みにあたり、契約者が直接ほけんの窓口に支払う費用はありません。
先ほど紹介した、保険販売手数料は、保険会社からほけんの窓口に支払われるものであり、顧客が支払う費用ではありません。
契約する保険商品の種類によっては、契約時に手数料がかかる商品もありますが、これは加入する保険会社に支払うものであり、ほけんの窓口に支払うわけではありません。
保険商品は、契約者が直接保険代理店に支払う費用はないため、保険代理店によって申し込みの手数料に差があるといったことはありません。
ほけんの窓口は、相談料が無料だから、保険契約時に取られる手数料が高いというようなことはありませんのでご安心ください。
【ほけんの窓口からくり】販売手数料稼ぎで押し売りされるの?

ほけんの窓口は、保険商品の契約が決まって初めて販売手数料を得ることができるため、押し売りが激しいのではないかと感じられる方も多いのではないでしょうか。
実際に銀行で保険商品を販売している筆者の感覚では、担当者によって営業マインドに差があるため、この保険代理店なら押し売りされないということは一概に言えないと思います。
保険代理店というよりは、担当してもらう営業担当者によって、提案の良し悪しは決まると思います。
とはいえ、ほけんの窓口ような知名度の高い保険ショップの場合、SNSやネット上で押し売りされたという悪い噂が拡散してしまうと一気に企業としての信頼を失うリスクがあります。
また、保険会社の商品を取り扱っている手前、無謀な販売を続けていると、保険商品の取扱いを打ち切られてしまうリスクもあります。
そのため、ほけんの窓口は、顧客意向を無視した提案を行わない組織風土の構築や社員教育に力を入れていることが想定されます。
【評判・口コミ】ほけんの窓口のメリット・デメリット

FP1級保有の銀行員の筆者が、実際にほけんの窓口を利用して感じたメリット・デメリットについて紹介します。
保険について相談したいけど、「ほけんの窓口って正直どうなの?」とお感じの方はぜひ参考にしてください。
【評判・口コミ】ほけんの窓口のメリット

10年以上銀行で、保険商品の販売を行なっている筆者が感じたほけんの窓口のメリットについて紹介したいと思います。
生命保険会社に直接相談するより保険料の比較ができる

保険ショップや銀行などの保険代理店に保険相談を行うメリットは、様々な保険会社の商品を比較検討できる点です。
例えば、日本生命や住友生命に直接相談をすると、自社商品のみの提案となります。
一方、保険代理店に相談すると、日本生命、住友生命、メットライフ生命など様々な保険会社の商品を比較して検討することができます。
保険は長い契約になる商品なので、比較検討して納得いく商品を見つけ出すことができる点は保険代理店を使うメリットといえます。
ほけんの窓口の場合、取り扱いしている保険会社数は40社以上で、保険商品の種類も多岐にわたります。
ほけんの窓口であれば、取扱商品数が多いため、保険料や保障内容などを比較して、自分に一番あった保険に加入したいという想いを叶えることができます。
情報提供のツールも揃っており、担当者の説明がわかりやすい

ほけんの窓口は、専業で保険商品の販売を行なっていますので、保険に関する情報提供の資料などが豊富です。
担当者も日々、保険提案のみを行なっていますので、説明や手続きもスムーズで安心して契約を任せられるという印象でした。
担当者の商品理解度が高く、保険に関する知識量が豊富なので、明確に申し込みたい商品のイメージがなくても、自分に合った商品を導き出してくれるという印象を受けました。
銀行や証券会社などは、保険が本業というわけではないので、保険の説明や手続きに慣れていない担当者も在籍しています。
保険の相談をメインに行いたいという場合は、ほけんの窓口のような保険ショップを利用するほうが手続き時間も短く、納得のいく提案を受けられると感じました。
便利なところに店舗があり休日も相談できる

平日勤務者の方にとっては、休日に保険について相談できるのは大きなメリットといえます。
また、店舗も駅周辺や商業施設内にあるので、相談しに行きやすい点もメリットといえます。
事前予約をしておけば、待ち時間なくスムーズに相談できるので、貴重な休日を無駄なくす活用することができます。
【評判・口コミ】ほけんの窓口のデメリット

SNSやネット上でも良い口コミが多いほけんの窓口ですが、デメリットもいくつかあると思います。
実際にほけんの窓口に相談して感じたデメリットについてまとめました。
担当者によって知識や営業力に差がある

これは、ほけんの窓口に限らず言えることですが、担当してくれる営業担当者のスキルによって受けられる提案内容は変わってくると思います。
幸い、私が相談したときは、ベテランの職員の方が担当で、こちらの意向を踏まえた上できっちりと応対してくださいました。
事前予約の際に、自分の意向(子連れのため時間が短いと有難い、生命保険料控除の活用について具体的に聞きたい等)を明確に伝えておくと、その分野に精通した担当者の方や手慣れた担当者に接客してもらえる確率は上がると思います。
取り扱いしていない商品もある

ほけんの窓口のような保険ショップは、取り扱い商品が多いのが特徴ですが、世の中の全ての保険商品を取り扱っているわけではありません。
加入したい商品や気になる商品がある場合、ほけんの窓口で取り扱いがあるか事前に確認した上で相談をするようにしましょう。
相談は店舗かWEBのみ

ほけんの窓口の場合、店舗かWEBでの相談しか受け付けていません。
相談場所が限られており、自宅やカフェで担当者と相談できない点は、ほけんの窓口のデメリットといえます。
FPへの相談であれば、相談場所や時間に柔軟に応じてもらえるケースが多いように思います。
保険商品以外の相談はできない

ほけんの窓口に相談する一番のデメリットは、保険にまつわる相談しかできない点です。
「入院やがんに備えたい」
「将来の子供の学費を用意したい」
「老後の生活資金を有効に貯めたい」
などの悩みを保険ショップで相談すると、必ず解決手段として保険商品を紹介されることになります。
もちろん保険の相談がしたくてほけんの窓口に相談に行くので、保険のみの紹介に問題があるわけではありませんが、FP(ファイナンシャルプランナー)や銀行に相談するとまた別の答えがあるかもしれません。
FPや銀行は、保険商品以外に、投資信託、外貨預金、住宅ローン、iDeCoなど幅広い商品や制度についての情報提供を行うことができます。
FPや銀行員であれば、「入院やがんに備えたい」という悩みの解決策としては、住宅ローンの契約に疾病保障をつける方法や、「将来の子供の学費を用意したい」「老後の生活資金を有効に貯めたい」という悩みの解決策としては、つみたてNISAやiDeCoの活用なども紹介できると思います。
FP1級保有の銀行員がほけんの窓口で保険を契約した理由

銀行員の私は、ほけんの窓口で外貨建て保険「ドルスマートS」に加入しました。
私がほけんの窓口で保険を加入した理由について紹介します。
保険はどこで加入しても条件が同じだから

ほけんの窓口に相談した理由は、保険はどこで契約しても条件が同じだからです。
例えば、今回加入したメットライフ生命のドルスマートSという商品は、三菱UFJ銀行、保険市場、ほけんの窓口などで取り扱いのある商品ですが、どこで契約しても保険料や保障内容などの申し込み条件は同じです。
私の場合、ドルスマートSを契約すると決めていたため、取り扱いのある保険代理店を調べて、ほけんの窓口に行き着きました。
また、金融庁のルールにより、保険代理店は、生命保険の成約時にギフト券や過大な粗品等を顧客に配布することが禁じられています。
そのため、保険代理店によって保険成約時の特典に大差はなく、どこで契約しても商品内容も特典も同じになります。
(「医療保険に関するアンケート回答でギフト券プレゼント」等の商品成約を条件としないキャンペーンは開催可能)
「特定関係法人」のルールがあるため

なぜ銀行員なのに自分の銀行で保険の契約をしないのかと思われるかもしれません。
なぜなら自分の銀行では保険に加入することができないからです。
生命保険の加入時には、特定関係法人への募集制限というルールが適用されます。
これは、保険代理店と関係性の強い企業に勤める従業員は、その保険代理店では保険に加入することができないというルールです。
あまり知られていないルールだと思いますが、銀行などへ保険の相談を行なう場合、意外と特定関係法人に引っかかってしまい、その保険代理店では保険に加入することができないというケースもあります。
業種問わず特定関係法人に該当することはありますので、特定関係法人に引っかかってしまった場合は、同様の商品を取り扱う他の保険代理店に相談する必要があります。
休日に相談できるため

先ほども申し上げた通り、保険はどの保険代理店で契約しても条件などは同じです。
そのため私は、相談のしやすさからほけんの窓口で保険に加入することを決めました。
休日も相談が可能ですし、ショッピングモールなどに併設されており、相談しやすかったのが決め手となりました。
保険はどこで加入するのが安心?


有利な条件で保険に加入するにはどこに相談すればいいの?
保険の契約内容や費用、キャンペーン内容が少しでも有利な保険代理店で、保険を契約したいと思う方は多いと思います。
しかしながら、同じ保険商品であれば、どこの保険代理店で加入しても契約内容、特典は同じです。
同じ保険ならどこの保険代理店で加入しても契約内容、特典は同じ

先ほども申し上げた通り、保険はどこで契約しても保険の契約条件やサービス内容に差はありません。
同じ保険商品であれば、どの保険代理店で加入しても、契約内容や保険料は同じ条件になります。
また、金融庁のルールにより、保険募集時の特典なども厳しく制限されているため、保険を契約するとギフト券が貰えたり、キャンペーンで保険料がサービスされるというようなこともありません。
ちなみに、保険の契約を要件としたキャンペーンは実施できませんが、「相談すれば〇〇プレゼント」といったキャンペーンは実施が可能です。
どの保険代理店で保険を契約しても、保険そのものの条件や手数料、キャンペーン特典などに差はありませんので、「保険はここに相談するのが一番有利!」ということは一概にいえないと思います。
保険相談は担当者の知識量が大切

保険はどこで申し込んでも条件が同じということは、何を決め手に保険の相談相手を選べば良いのでしょうか。
FP1級保有の銀行員の筆者の考えでは、保険は知識量、経験が豊富な担当者が多く在籍する保険代理店に相談することが大切であると思います。
保険は、長期の契約になることがほとんどですので、ライフプランに合った商品選びが大切になります。
経験が豊富で、医療事情、税制面、お金にまつわる知識が豊富な担当者に出会うことができれば、自分に本当に必要な保険商品を的確にアドバイスしてもらうことができるでしょう。
「ほけんの窓口」以外でおすすめの保険の相談相手は

ほけんの窓口以外にも保険について相談できる相手は、たくさん存在します。
FP1級保有銀行員の筆者が考える保険のベストな相談相手はFP(ファイナンシャルプランナー)です。
FPとは、生命保険、資産運用、住宅ローン、老後資金の準備などお金にまつわることをなんでも相談できる相手です。
保険は、住宅購入の次にお金がかかる買い物と言われています。
そのため、保険については、お金のプロであるFPに家族構成や収入、ライフプランを相談し、慎重に判断するのがおすすめです。
保険の相談相手はFPが最適な理由

保険の相談相手はFPが最適であると考える理由は以下の通りです。
加入する保険の相談など商品の追加契約を伴わない相談ができる

「今加入している保険の中で不必要な契約を解約したい」「保険料をもう少し安くしたい」という相談は、FPに行うのがベストです。
保険ショップなどに相談した場合、今ある保険を解約して新しい保険に入り直すような提案がメインになります。
商品提案よりもまずは今ある保険の中身を見直したいというような場合、商品提案ありきの保険ショップに相談するよりもFPに相談するのがおすすめです。
保険以外の選択肢も示してもらえる

FPは、保険以外にも資産運用や住宅ローン、老後資金の準備などお金にまつわる様々な知識を有しています。
そのため、FPに相談した場合、総合的なアドバイスが期待できます。
FPに相談すると
「将来的に住宅購入を検討しているなら、保険はこのように組んでおくべき」
「年収的に生命保険料控除、NISA、iDeCoを全て利用して資産形成するほうが良い」
「子供の教育費の貯め方として生命保険と投資信託の併用がライフプランにあっている」
など保険の商品提案に限らず、ライフプランにあったお金との付き合い方を提案してもらうことができます。
オンラインで気軽に相談できる

FPとの相談は、オンラインで行うことが可能です。
保険ショップなどに訪れて相談することに抵抗を感じられる方にとっては、FPであれば自宅で相談できるというのは大きな利点といえます。
FPの場合、相談場所や日時を自由に選択することができますので、保険ショップに相談するよりもより気軽に利用することができます。
FPへの保険相談なら保険チャンネルがおすすめ


FP1級保有の銀行員の私がおすすめするFP相談サービスが、リクルートが運営する保険チャンネルです。
大手広告会社のリクルートが運営しているサービスですので、相談できるFPも厳選されており、サービス面も充実しています。
相談料は何回でも無料ですし、オンライン相談が可能なので気軽に利用することができます。

相談できる内容も幅広く、保険に限らずお金にまつわる様々なことをFPに無料で相談することができます。
相談するFPは、写真や経歴や口コミを見ながら決めることができるので、安心して相談当日を迎えることができます。

まとめ / ほけんの窓口はからくりを理解すれば安心して相談できる

ほけんの窓口は「相談料が無料」のため、なんとなく押し売りや後々の手数料が高そうといったイメージを抱く方も少なくないでしょう。
ほけんの窓口のような保険代理店は、保険会社からの販売手数料(謝礼)で収益を得ているため、顧客から手数料を徴収することはありません。
保険商品は、どの保険代理店で契約しても条件や特典内容などは変わりませんので、ほけんの窓口が特別条件が悪いといったこともありません。
また、ほけんの窓口は、知名度も高く、取扱いのある保険会社数も多いため、無謀な営業提案などを良しとしない風土は構築されていると思います。
気軽に保険について相談してみたいと思った場合、まずはほけんの窓口に相談してみるということで私は良いと思います。
しかし、一社の1人の営業担当者のいうことを全て信じるのは、避けた方がよいと思います。
ほけんの窓口に相談後、セカンドオピニオンというイメージでFPに合わせて相談するのがベストだと思います。
このブログでは、FP1級保有の銀行員が保険や資産運用にまつわる情報を解説しています。
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最後までご覧いただきありがとうございました。

