この記事では、人気の投資信託ひふみプラスの商品内容、手数料、運用成績などについて詳しく紹介しています。
ひふみプラスの買付に必要な情報が全てわかる記事になっています。
“日本株の投資信託に興味がある方”、“売れ筋のファンドを知りたい方”、“つみたてNISAの対象商品を探している方”などにもおすすめの記事です。

プロフィール
大手金融機関 総合職10年目
個人顧客への資産運用、税金対策等のコンサルタント業務を担当
FP1級、宅地建物取引士
ひふみプラス/ひふみ投信運用会社
レオス・キャピタルワークス公式サイト
ひふみプラス商品概要
基本情報

ひふみプラスの基本情報は下記の通りです。
ひふみプラスは、「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成長企業に投資をする投資信託(ひふみ投信シリーズ)です。
2012年の運用開始以来、成長企業の目利き力と柔軟な運用姿勢、また顔が見える運用をご評価いただいてきました。
直販で扱うひふみ投信と同じ「ひふみ投信マザーファンド」に投資しているため、直販投信と投資方針、組入銘柄等に相違はありません。ひふみプラスを取扱う販売会社に口座をお持ちのお客様は今すぐお取引いただけます。
ひふみプラスの投資対象は主に日本の成長企業であり、銘柄を選定して日本株に投資をしたい方におすすめのファンドです。
運用方針と投資対象

ひふみプラスの具体的な運用方針と投資対象について解説します。
運用方針
運用方針とは、運用会社がどのような考えのもとでファンドを運用しているかを表すものです。
今回は、目論見書を抜粋しながら、ひふみプラスの運用方針について解説します。
国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。

■国内外の長期的な経済循環や経済構造の変化、経済の発展段階等を総合的に勘案して、適切な国内外の株式市場を選びます。
■長期的な産業のトレンドを勘案しつつ、定性・定量※の両方面から徹底的な調査・分析を行ない、業種や企業規模にとらわれることなく、長期的な将来価値に対してその時点での市場価値が割安と考えられる銘柄に長期的に選別投資します。
目論見書には難しい書き方がされていますが、簡単にまとめると、以下の通りです。
世界経済の動向を踏まえて、国内外の株式市場を選びます。
企業の業種や規模で投資先を絞ることはありません。
長期的に伸びそうな業種を考えながら、会社の経営状況や株価などを調査し、将来的に今よりも株価が上昇しそうな企業の株式に投資をします。
幅広い視野で、企業の調査と分析を行い、将来性が期待できる企業の株式に投資をしてくれるというわけです。

例えば、組入銘柄の株価水準が割高と判断した時に、利益確定や下落リスク回避のために保有株式を一部売却する場合があります。
また、市場価値が割安と考えられる銘柄が無くなっていると判断した時に、買付を行なわずに好機を待つ場合があります。
このような状況においては、ポートフォリオに占める株式の比率が低くなります。一方で、市場価値が割安と考えられる銘柄が多くあると判断した時には、株式を買い付けることによってポートフォリオに占める株式の比率が高まる場合があります。
簡単にまとめると、以下の通りです。
投資している企業の株価が上昇してきたときには、株式を売却することがあります。
また、全体的に株価が上昇していて株価が割安な企業がない場合は、買付を行わず、株価が下がるまで待つこともあります。
株価の上昇局面では、保有する株式を売却したり、買付を行わず待機することがあるため、株式の比率が低くなり(現金の比率が高くなり)、逆に株価の下落局面では、チャンスと見て下がっている株式を買付するので、株式の比率が高くなり(現金の比率が低くなり)ます。
投資家から預かった資金を、常に100%株式に投資しているわけではなく、株価の状況を見ながらやりくりしてくれるというわけです。
投資対象
では、実際、ひふみプラスはどのような企業に投資を行っているのでしょうか。
最新の運用レポート(2021年3月末時点)を見ながら確認していきましょう。
ひふみプラスに組み入れられている企業は268社ということがわかります。(2021年3月末時点)
運用方針にもあった通り、海外の株式や東証一部上場銘柄以外の企業も組み入れられています。
2021年3月末時点 組み入れ上位30社
東京センチュリー、ソニー、ショーボンドホールディングス、JTOWER、BILIBILI INC. BILI 、村田製作所、SHIFT、東京応化工業、あい ホールディングス、ミライト・ホールディングス、富士通、トリケミカル研究所、Zホールディングス、協和エクシオ、プレミアムウォーターホールディングス、アンリツ、三浦工業、九電工、光通信、アマノ、ジャフコ グループ、日本瓦斯、丸和運輸機関、SMC、GMOペイメントゲートウェイ、キーエンス、セリア、マネーフォワード、インフォコム、MICROSOFT CORPORATION
初めて聞く企業も多いかと思いますが、運用会社の調査・分析の結果、将来性が期待できると判断され、選ばれた企業です。
業種や企業規模も様々です。
費用

運用を行う上で、気になるポイントが費用です。
投資信託にかかる3つの費用別にひふみプラスをみていきましょう。
申込手数料
投資信託を買付する際に、手続きを行う金融機関に払う手数料です。
購入時の手数料は、金融機関によって異なります。
ただし、手数料の上限は、あらかじめ運用会社が設定しています。
申込手数料の上限は3.3%と設定されていますが、楽天証券やSBI証券では手数料無料(ノーロード)でひふみプラスの買付が可能です。
運用管理費用
インデックスファンド(代表的な指数に連動する運用成果を目指すファンド)と比較すると、ひふみプラスの運用管理費用は高いです。
ひふみプラスは、世界経済の動向を分析し、数ある企業の中から投資先を選定しているため、どうしても調査や銘柄の組み替えに費用がかかってしまうというわけです。
しかしながら、インデックスファンドを上回る成果をあげているファンドであれば、多少、運用管理費用が高くても、投資する価値はあると思います。
信託財産留保額
ひふみプラスは信託財産留保額がかからないファンドになります。
運用成果
基準価格

2021年4月19日時点のひふみプラスの基準価格、純資産総額は以下の通りです。
基準価格 52,240円
純資産総額 468,575百万円
2012年に基準価格10,000円から運用がスタートし、9年間で基準価格が5倍以上になっています。
つまり、9年前にひふみプラスに100万円投資をした人は、現在、時価が約520万円になっているというわけです。
かなり順調に運用が行われているファンドといえるでしょう。
ただし、ひふみプラスの運用が始まった2012年は、リーマンショック後の景気低迷、東日本大震災の翌年という時期で、株価が安かったため、この9年間で大きく基準価格を伸ばしたということをおさえておく必要があります。
ちなみに、日経平均はこの9年間で約3.5倍ほど上昇しています。
分配金

ひふみプラスは設定来、一度も分配金を出していないファンドになります。
そもそも分配金=儲けというわけではなく、分配金を出すかどうかはファンドの運用方針によって異なります。
分配金を出すと、その分基準価格が上昇しにくくなり、運用の効率が落ちます。
ひふみプラスは、分配金を出さずに内部留保することで、効率良く投資を行っているファンドといえます。
ひふみプラスの評価

モーニングスター社の評価
投資信託の格付け評価などを行っているモーニングスター社のひふみプラスの評価は星5段階の4の評価となっています。
同様のカテゴリーで3年以上運用を行っているファンドのなかで、平均以上のパフォーマンスと評価されています。
販売ランキング

SBI証券では、ひふみプラスの月間販売額が10位となっています。
数多くのファンドを取り扱っているなかでの、10位ですので、やはりひふみプラスはかなりの人気の商品といえるでしょう。
ちなみに、他の証券会社や銀行でも、ひふみプラスは売れ筋の商品で、日本株の投資信託のなかでは、常に販売額上位にランクインしているファンドになります。
購入できる金融機関

最後に、ひふみプラスを購入することができる金融機関を紹介します。
(※1)「販売会社一覧」には取次先金融機関が含まれます。(※2)つみたてNISA専用の場合、つみたてNISA以外でのひふみプラスのお取り扱いはございません。
(※)つみたてNISA専用の場合、つみたてNISA以外でのひふみプラスのお取り扱いはございません。
(※)上光証券株式会社は、2019年4月1日付で北洋証券株式会社に商号変更しました。
ひふみプラスは数多くの金融機関で販売されている商品です。
ちなみに、つみたてNISAでひふみプラスに投資を行うには、つみたてNISAの取り扱いを行っている金融機関で購入する必要があります。(上記の一覧を参照)
まとめ

いかがでしたか。
この記事では、ひふみプラスの基本情報を中心に解説しました。
ひふみプラスについては、別記事でも紹介しておりますので、よろしければ合わせてご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひふみプラス/ひふみ投信運用会社
レオス・キャピタルワークス公式サイト