この記事では、米国株初心者の方のために「米国株のグロース投資」について解説していきます。
「グロース銘柄の見つけ方・探し方を知りたい」「おすすめのグロース銘柄を教えて欲しい」という方はぜひご覧になってください。
- グロース投資とはどういう投資方法なのかを解説
- グロース銘柄の探し方を解説
- 代表的なグロース銘柄を3つ紹介
- 代表的なグロースETFを2つ紹介
この記事を書いているふぃたろうは、2016年から現在に至るまで5~6年間、米国株へ投資を行っている会社員兼ブロガーです。今回は、米国株のグロース投資について解説します。記事内で紹介する銘柄が私も実際に保有していますので、参考になればと思います。
グロース投資とは何か?

グロース銘柄とは今後更なる成長が期待できる銘柄です。グロース銘柄を購入し、株価上昇による利益を期待した投資方法を「グロース投資」と言います。
グロース投資では、企業の成長に伴い上昇する株価の上昇を利用します。
今後成長していくテーマ/セクターを探し、企業の技術力/財務状況を確認した上で、今後成長が期待できる銘柄かを見極める必要があります。
つまりグロース投資は、株価が右肩上がりで上昇する銘柄を探し投資する方法です。
グロース投資の「メリット」「デメリット」
グロース投資のメリットとデメリットは、以下のことが考えられます。
- 中長期的に株価の大きな値上がりが期待できる
- トレンド的に上昇する場合もあり、短期的に大きな利益を生む可能性もある
- 逆に大きく株価が値下がりする場合もあり、大きく損する可能性あり
- 市場のトレンド含めて、銘柄の見極めが難しい
グロース投資は、基本的に今後の成長に期待する方法なので、トレンドも重要になり、銘柄の見極めが難しいです。しかし購入や銘柄選択のタイミングが良ければ短期的に大きな利益を得ることも可能です。
グロース銘柄とバリュー銘柄の違い
グロース銘柄と相反するのが「バリュー銘柄」となります。
- 今後の成長にかける投資
- 現在の株価が高くても成長が期待できればさらに株価が上がる可能性有り
- 短期的に利益を得ることも可能
- 業績が安定した割安な銘柄に投資
- 成長というより現在の株価(割安)と、理論株価との差を得る
- 投資には時間が必要
バリュー銘柄は上下動はあるものの長期的に見ても、大きく右肩上がりで変化しているわけではありません。グロース銘柄は右肩上がりで株価が上昇していることが分かります。
どちらの銘柄が優れているかは、その時の市場の状況と皆さんの好みにもよるため、ご自身の考え方や投資スタイルにあった銘柄を選択してみてください。
グロース銘柄の探し方(売上・EPS・ガイダンス)

グロース投資は、今後その企業がさらに成長していくかどうかを見極めることが重要です。
グロース銘柄は、企業体質としてまだ未熟な場合もあり、ビジョンや技術力はあってもビジネスとしてうまくいかない場合もあります。
それらを見極める方法として、いくつかの指標と方法を紹介いたします。
売上高・EPSについて
グロース銘柄を見極める方法として、「売上高」「EPS」が重要となります。
売上高
売上高とは、企業がサービスや商品を提供することで稼いだ、売上金額の総額を指します。売上高が高いと企業の儲けが大きく、逆に低いと企業の儲けが小さいことを表しています。
EPS(Earnings Per Share)
EPSは、Earnings Per Shareの略で、1株当たり純利益を示します。企業が発行する株式1株当たりどれくらいの純利益を生み出しているかを見るもので、企業の収益力を判断する際に使われます。
EPSは、「当期純利益 ÷ 発行済株式総数」で算出され、米国株の場合の単位はドル$です。値が大きければ大きいほど企業の収益は高いことを示します。
基本的には、利益が増加し続ける企業はEPSも増加し続けます。EPSの推移を見ることで、会社の収益が好調であったかがわかり、今後の企業の成長見込みを判断する一つの材料になります。
グロース銘柄の探し方
グロース銘柄の探し方は様々な意見もありますが、以下の探し方をおすすめします。
- 売上高
- EPS
- ガイダンス(企業側の将来の予想数字)
これら3つ全てが、投資機関や市場関係者の予想よりも上回った数字を出し続けている企業を探すことをおすすめします。
米国企業は、四半期に一度決算発表を行います。決算発表には、通常「直近の四半期の売上高」「直近の四半期のEPS」「次の四半期の売上高・EPS予想」が含まれ、それぞれに対し、事前に市場関係者予想を立てています。この予想を決算内容が上回るかがとても重要となります。
グロース投資では、業績が今後も引き続き成長できる銘柄かを見極めるのが重要であり、それも市場関係者の予想以上の成長を見せる銘柄を選ぶことで大きな株価上昇を期待することができます。
グロース銘柄とバリュー銘柄のEPS結果の比較

●:結果、○:市場予想

●:結果、○:市場予想
左のエヌビディアは、代表的なグロース銘柄ですが、ここ1年は毎回市場予想を上回る売上高・EPSを達成していることが分かります。
グロース銘柄は今後の成長率に投資を行うため、エヌビディアのように「市場予想を上回る成長を見せているかどうか」が非常に重要になります。
一方でバリュー銘柄は、ある程度安定した経営をしているため、市場予想を下回っても影響は比較的小さいです(もちろん株価は下がることが多いです)。
代表的なグロース銘柄を3つ紹介

ここでは代表的なグロース銘柄として「アルファベット(GOOG)」「エヌビディア(NVDA)」「モデルナ(MRNA)」を紹介いたします。
いずれのチャートも右肩上がりで成長していることが分かります。各銘柄の詳細はそれぞれの紹介記事でご確認ください。
アルファベット(GOOG)

エヌビディア(NVDA)

モデルナ(MRNA)

銘柄・ポートフォリオは必ず可視化しておく

個別銘柄を購入する場合、ご自身で購入した銘柄やポートフォリオは、管理しやすいように資産管理アプリを使って可視化しておくと便利です。
資産の割合、購入金額、現在の損益など一度に全てを確認することができます。
カビュウは米国株にも対応した分析アプリなので、ぜひ試してみてください。
グロースETFを2つ紹介
個別銘柄に投資すると、思わぬニュースや業績不振などで株価が急落する場合もあります。そのリスクを抑えるためには、ETFの活用がおすすめです。特にグロース投資は、銘柄選択が難しいので、ETFでの投資がおすすめです。
ETFとは、上場投資信託の略で、簡単に言えば個別株のパックである投資信託が市場に上場されているため個別株同様に売買できる商品です。
ここではグロース投資を検討されていて、個別株を選ぶことが難しく、ETFを活用したい方に向けて、2つの代表的なバリューETFを紹介します。
ETFの良い所は、次々に登場する成長銘柄を自動的に組み替えたり、構成割合を調整してくれるところです。自分で銘柄選定を行う必要がありません。
QQQ:インベスコ QQQ トラスト・シリーズ1
インベスコ QQQ トラスト・シリーズ1(QQQ)とは、米国株式指数であるNASDAQ100に連動するETFです。
NASDAQ100指数は、ナスダックに上場する、金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄から成る指数なので、「QQQ」は時価総額トップ100社の成長銘柄にまとめて投資できるETFになります。

上位10銘柄を見ても、アップル・マイクロソフト・アマゾン・グーグル・フェイスブックのGAFAMに加えて、テスラ・エヌビディアなど、現在成長が著しい銘柄から構成されています。
構成銘柄数は100銘柄なので、ETFの中では、比較的集中投資していると考えられます。
VUG:バンガード グロース ETF
VUG(バンガード グロースETF)は、米国市場の大型グロース株で構成されるインデックス(CRSP US Large Cap Growth Index)への連動することをめざすETFです。

QQQ同様に、アップル・マイクロソフト・アマゾン・グーグル・フェイスブック(GAFAM)などが構成銘柄に入っており、成長性の高い銘柄で構成されています。
VUGの構成銘柄数は、約280銘柄とQQQの倍以上となっており、QQQよりもVUGの方が銘柄分散されており、下落リスクを低減させることができると考えられます。
実際に米国株を始めてみよう
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モトリーフールでは「グロース株に投資する方法」や「S&P500やNYダウなどの米国の主要指数の見込み」など他の様々な米国株の情報を提供してくれます。


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まとめ
今回は、米国株のグロース投資に関して紹介しました。この記事のまとめは以下になります。
- グロース投資とは、今後の成長を期待して投資する方法
- 将来に投資する意味合いが強く、銘柄選択が難しい
- 銘柄選択は、決算内容が市場予想を上回っているかを確認する(売上高・EPS)
- 代表的な銘柄は、グーグル・エヌビディア・モデルナなど
- 代表的なETFは、QQQ・VUG
- 少しでも安く買うためには、購入方法が豊富な「マネックス証券」がおすすめ
グロース投資とは何かを理解できたら、実際に購入してみることで学ぶのが早いです。日本株よりも更に少額から(1万円程度〜)取引できるのも米国株のメリットの一つです。
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