この記事では、アルファベット(グーグル)への投資を検討されている方のために、アルファベットの株価や配当金、企業情報を紹介いたします。
- アルファベット(グーグル)の株は、何故2つあるのか?(GOOGL/GOOG)
- 「GOOGL」と「GOOG」どちらを買うべきなのか?
- アルファベットの株価・過去のチャートと今後の見通し
- アルファベットの配当金の推移と今後の予想
- アルファベットの企業情報(製品・売上高・利益率・他財務状況など)
- アルファベットとS&P500指数の比較
この記事を書いている ふぃたろう は、2016年から現在に至るまで6年間、米国株へ投資を行っている会社員兼ブロガーです。今回は、私自身実際に投資を行なっているアルファベットの株についてご紹介します。
アルファベットの企業情報

アルファベット(Alphabet)とはどんな企業なのかを紹介していきます。
アルファベットのプロフィール
アルファベットはグループの親会社であり、子会社にはグーグルが含まれます。グーグルは、検索・広告・マップ・Youtubeなど私たちが毎日使用しているサービスを多く提供しており、生活になければならないサービスを開発しているテクノロジー企業です。
アルファベットの売上高構成比を見ると、ほとんどを広告事業が占めていることが分かります。広告事業以外には、「非広告事業」「クラウド事業」があります。売上構成比は以下のようになっています。
- 広告事業:約80%
製品例:サービス内広告、Youtube広告、Adsense - 非広告事業:約12%
製品例:Youtube Premium、Google Play - クラウド:約8%
これらの主にグーグルの製品は、北米・南米・欧州・アジア・中東・日本・アフリカの全世界中にサービスが展開されており、全世界の時価総額ランキングでも4位となっています。
財務状況
アルファベットの企業情報ですが、時価総額・従業員数・株式情報・財務状況を上の表に記載しています。
ここでは、アルファベットの「売上高」「利益率」について紹介していきます。
売上高と純利益率
売上高と利益率について、2017年以降のデータを紹介いたします。

緑:売上高、青:純利益率
売上高 (US$) | 純利益 (US$) | 純利益率 (%) | |
2017 | 110.86 B | 12.66 B | 11.4% |
2018 | 136.82 B | 30.74 B | 22.5% |
2019 | 161.86 B | 34.34 B | 21.2% |
2020 | 182.53 B | 40.27 B | 22.1% |
※BはBillionの略で10億を示します
$182.53B = 約18.253/兆円
アルファベットの売上・利益のほとんどが広告事業です。この広告事業は他社を寄せ付けないほど私たちの生活に浸透しており、年々売上・利益も上場を続けています。
最近ではコロナウイルスの影響で外出が難しくなったことも受けて、広告事業の成長は更に加速を続けています。
またアルファベットはハード機器をほとんど扱っておらず、商品の生産に伴うCO2排出がほとんどないため、ESG投資先としても人気が高まっています。
直近の決算発表結果(EPS)
では直近の売上高や利益率などの状況はどうなっているのでしょうか。決算を確認することで、状況を確認していきます。

青:市場予想、緑:実績
EPS | 市場予想 | 実績 |
2020 Q3 | 11.29 | 16.40 |
2020 Q4 | 15.90 | 22.30 |
2021 Q1 | 15.82 | 26.29 |
2021 Q2 | 19.34 | 27.26 |
2021 Q3 | 23.40 | (11/27) |
EPSとは 「Earnings Per Share」の略で、直訳すると「1株当たりの当期純利益」という意味です。 EPSは、当期純利益を発行済株式総数で割って計算します。
決算は、「売上高」「EPS(1株当たりの当期純利益)」が重要になります。
アルファベットは、このEPSも直近1年間 常に市場予想を上回っており、非常に高い成長率をキープしていることが分かります。
2つある「アルファベット」の株式(GOOGL/GOOG)

アルファベットの株式を購入する際、「GOOGL」と「GOOG」の2つから選ぶことになります。その違いを解説し、どちらを購入するべきなのかを紹介します。
なぜ2つのティッカーシンボルが存在するのか?
アルファベット(グーグル)の株式は、当初GOOGでしたが、2014年に「クラスC株式のGOOG」と、「クラスA株式のGOOGL」に分割されました。
- GOOGL(クラスA株式):議決権あり
- GOOG(クラスC株式):議決権なし
2つ違いは議決権の有無です。クラスA株のGOOGL株には議決権がありますが、クラスC株のGOOG株には議決権がありません。
クラスB株式はあるのか?
アルファベットには、クラスB株式も存在しますが、クラスB株式は創業者のみが保有しています。ちなみにクラスB株式は、クラスA株式の10倍の議決権があるため、すべての決定について事実上創業者であるラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンに権限があると言っても過言ではありません。
クラスA(GOOGL)or クラスC(GOOG)どっちがおすすめ?
簡単にいうと、株主総会で議決権を持ちたいのならクラスA株式がおすすめで、議決権が不要な方はクラスC株式がおすすめとなります。
ちなみに「GOOGL」「GOOG」での株価の動きはほとんど同じです。いつかっても上昇率/下落率に大差ありませんが、若干クラスC株式の方が株価が安いため、必要な費用を抑えることができるメリットがあります。
アルファベットの株価 と 今後の予想

次にアルファベット(Alphabet)の株価のチャートを見ていきます。ここから先は、クラスA株式(GOOGL)で説明していきます。
株価チャート
下のグラフは、GOOGL(クラスA株式)のチャートになります。
上のグラフを見ると、一時的に下がる場面もあるものの、アルファベットの株価は、長期的に見ると安定して成長を続けていることが分かります。
2020年3月のコロナショック前後を見ると、$1500から$1000付近まで、一時期30%近くの暴落が見られますが、その後株価はV字回復し、現在では、$2700付近まで上昇しています。
ちなみに2010年1月4日の終値は「$301.3」なのに対し、2021年1月4日の終値は「$1797」となっており、アルファベットの株価は、この11年間で約6倍に上昇しています。
株価の今後の予想
新型コロナウイルスが未だ収束しない中、世界経済がどのように成長していくかは不透明な部分が多いです。しかし、アルファベットの株価に関しては、売上高・利益率・市場予想を上回り続けていることも踏まえると、今後も期待できると考えられます。
- 世界トップのサービス事業(Android、Chrome、Google map、Google play、YouTube)
- クラウド事業の成長
- 金融業界への参入/自動運転技術の開発への期待(ウェイモ)
世界トップのサービス事業
インターネットで情報を得るときに、世界中の多くの人が使用するのが「Googleのサービス」です。
グーグルの親会社であるアルファベットは、検索サイト、Android、Chrome、Google map、Google play、YouTubeなど有力な事業を多数持っており、私たちも使用しない日はありません。それほど私たちの生活に溶け込んでおり、今後も成長が期待されます。
クラウド事業・サービス事業の成長
売り上げとしては全体の8%程度ですが、クラウド事業の成長もしてきています。
クラウド事業に関しては、マイクロソフト・アマゾンが強豪となるため、どう差別化するかが今後重要となります。
金融業界への参入/自動運転技術の開発への期待(ウェイモ)
アルファベットの次世代事業で注目されているのが、自動運転の開発を行う「ウェイモ」です。ここに、Googl Mapで得られたこれまでのデータがどう生かされていくのか注目されています。
また日本国内でも金融業界へ参入を表明しており、幅広く事業を展開し始めています。
S&P500とアルファベットのチャートを比較

アルファベット(GOOGL)とS&P500指数を比較してみます。
アルファベットの株価がS&P500指数を大きくアウトパフォームしていることが分かります。
ちなみにアルファベットは、S&P500指数の中でも最も高い割合で組み込まれている銘柄の一つです(クラスAとCの合計で見ると、3番目に構成割合が多い銘柄)。
アルファベットの株を購入する際はマネックス証券がおすすめ
米国の個別株の売買には、ネット証券の中でも「マネックス証券」がおすすめです。
理由は、売買時に他社では行えない多彩な注文方法を取り揃えているからです。個別株は短期/中期的な売買が多くなるため、注文方法を工夫できればメリットが大きくなります。
アルファベットの配当金

次に、アルファベット(GOOGL)の配当金に関するデータを見ていきます。
配当利回り | 0.00% |
年間配当額合計 | $0.00/1株 |
連続増配継続年数 | ー |
アルファべットは配当金を出していません。GAFAMの中でも、アルファベット・フェイスブック・アマゾンは配当金を出しておらず、配当金ができるのはアップル・マイクロソフトの2社のみです。
配当金を出さない理由としては、配当金の分を社内へ投資し更なる成長を進めるためです。「企業として更に成長し、株価が上昇することで株主へ還元する」というスタンスです。
企業が更に成長すれば、株価も自然と上がっていくので、私たちは株価上昇を期待し投資する方が良さそうです。
(参考)配当金投資をするための銘柄
配当金投資は、配当利回が高い銘柄を選ぶ方法と、数年〜数十年連続で配当が増加している銘柄を選ぶ、大きく2つの方法があります。配当金投資に興味がある方は、以下の記事をご確認ください。また高配当銘柄の情報を提供してくれるオックスフォードインカムレターの無料メルマガも活用してみましょう。
まとめ

この記事ではアルファベット(GOOGL)の企業情報・株価チャートを分析し、今後の予想と配当金の推移を紹介しました。
- アルファベット(グーグル)は、様々なサービスの中で広告事業を行なっている企業
- サービスを全世界で展開しており時価総額4位の企業
- アルファベットのサービスは私たちの生活に深く溶け込んでおり今後も拡大が見込まれ、株価も更なる成長が期待できる
- アルファベットの株価は10年単位でも成長を続けており、S&P500を大きく上回っている
- アルファベットは配当金を出しておらず、企業の成長に100%投資している
アルファベットの現在の株価は、日本円で30万円程度となっており、1株から購入可能です。
米国個別株(アルファベットなど)を購入するにはネット証券がおすすめで、中でも様々な購入注文方法がある「マネックス証券」がおすすめです。
アルファベット今後の株価を予想する(米モトリーフール社)
モトリーフールでは「アルファベットの株価予想」など他の様々な米国株の情報を提供してくれます。
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