この記事では、2022年 W24(24週目)のETH(イーサリアム)の週間パフォーマンスを簡単に解説していきます。
筆者は、生活資金の準備のため米国株式(S&P500)を中心に資産運用を行なっています。
S&P500の週間パフォーマンス記事はこちらに記載しています。
また資産のうち少額を「趣味の範囲で」暗号資産であるETH(イーサリアム)に投資しています。
そして、自分の勉強と趣味のためにETH(イーサリアム)について、記事に今週の数値をまとめていっているイメージです。
内容としては、株式市場(米国株式市場)との比較が中心になります。チャート分析による将来の価格予測などはしません。あくまで今週1週間の振り返りを行います。
おそらく、2-3分あれば十分読めるかと思います。
ETH(イーサリアム)の週間パフォーマンス(2022年6月 W24)

2022年6月13日(月)〜2022年6月19日(日)(W24)のETH(イーサリアム)の週間パフォーマンスを見ていきます。
ETH(イーサリアム)の1週間のパフォーマンス
15分足のチャートで1週間の値動きを見ていきます。

日付 | 曜日 | 上昇率 |
---|---|---|
6/13 | 月 | -15.73% |
6/14 | 火 | -0.02% |
6/15 | 水 | +2.39% |
6/16 | 木 | -13.72% |
6/17 | 金 | -1.77% |
6/18 | 土 | -8.48% |
6/19 | 日 | -5.05% (※) |
1週間 | -34.20% (※) |
6/19(日) 15時前後の値を記載しています。
ETH(イーサリアム)の1週間の動きを見ると、-34.2%と大きく下落していることがわかります。下落後の値は、2020年12月頃と同じ値となっています。
次に、米国市場と比較してみましょう。比較は、米国市場の代表指数である「S&P500」と比較します。
日付 | 曜日 | ETH イーサリアム | S&P500 |
---|---|---|---|
6/13 | 月 | -15.73% | -3.88% |
6/14 | 火 | -0.02% | -0.38% |
6/15 | 水 | +2.39% | +1.46% |
6/16 | 木 | -13.72% | -3.25% |
6/17 | 金 | -1.77% | +0.22% |
6/18 | 土 | -8.48% | ー |
6/19 | 日 | -5.05% (※) | ー |
1週間 | -34.20% (※) | -5.79% |
S&P500と比較すると、イーサリアムが大きく下落した月曜日と木曜日は、S&P500も大きく下落していることがわかります。つまりイーサリアムも金融市場が受ける影響と同じものを受けて価格変動が起きている部分もあると言えます。
その後土曜日・日曜日も価格下落が続いており、前週に引き続き
株式市場では、金曜日に5月度の米国消費者物価指数の発表がありました。その結果が市場予想を上回る結果となり、インフレ懸念が強まったことで、10年債利回りが上昇。それの影響を受けて、下落したと考えられます。
しかしそれ以降、土曜日・日曜日も下落が続いており、厳しい状況が続いています。
ETH(イーサリアム)の年初来のチャート

続いて、年初来のチャートを見てみます。
6/19(日)時点の価格は、$942.71です。チャートを見ると、2022年初めの価格「$3675.81」から約74%も下落していることになります。
4月以降、下落基調が続き、約4分の1程度の価格まで下がっていることがわかります。

ETH(イーサリアム)と米国市場の比較

さきほども、表内で数値の比較はしましたが、ETH(イーサリアム)と米国市場をチャートで比較してみます。
具体的には、ETH:イーサリアムと、S&P500・米国10年最利回りを比較していきます。
・ETHとS&P500の比較

青のS&P500と、ピンクのETH(イーサリアム)の今週1週間のチャートを比較してみました。
しかしイーサリアムは24時間価格が変動していますが、一方でS&P500はマーケット時間のみです。なので少し比較しにくいですが、例えば、15日から16日にかけては、イーサリアムが下がっているのに、S&P500が上がっています。このように、イーサリアムと米国株式は完全には連動していないと考えられます。
ただ16日から17日にかけては、S&P500もイーサリアムも大きく下落していたりと共に影響を受けるような要因もあるようです。ちなみにこのタイミングではスイス中央銀行が予想外の利上げを行ったタイミングになります。
・ETHと米国10年債利回りの比較

米国10年債利回りとの比較ですが、こちらもS&P500との比較同様に、一概に連動しているとは言えません。
やはり今週の大きな下落については、金融市場の影響だけでなく、暗号資産(仮想通貨)やイーサリアム特有の何か原因があって、価格が下落していると考えられます。
イーサリアムとビットコインの比較(W24)

早速ですが、チャートで比較してみましょう。

ピンク色がイーサリアム。黄色線がビットコインになります。
2つを比較すると、下落や上昇するタイミングはほとんど変わらず、やはり今週は暗号資産(仮想通貨)業界全体的に下落圧力がかかっていたと考えられます。
下落幅を見ても、先週はビットコインの下落幅はイーサリアムの半分程度に収まっていましたが、今週は同程度下落していることがわかります。
今週のイーサリアムの下落の原因は?

私も勉強中ですが、調べたことを整理していきます。
ここ最近イーサリアムの価格が下落しているのは、他の仮想通貨の暴落に引っ張られているからで、イーサリアムのシステム自体に何か問題があったわけではありません。
事の発端は、いつでも1ドル分との通貨との交換が約束されているステーブルコインのUST(テラUSD)が、わずか2日で1ドル分から0.1ドル分まで下落した影響が連鎖していると考えられます。
その暴落した通貨で運用していたファンドが、イーサリアムを担保に資金を調達し運用しており、下落に伴う追加資金を支払うことができず、担保として預けていたイーサリアムが清算されたことで、価格が下げていると考えられます。
同じような運用を行なっているファンドがあるのかどうかは調べきれていませんが、
まとめると、イーサリアム自体に問題があったわけではなく、もっと規模が小さい通貨の暴落が引き金に、巻き添いを食らって価格がで楽している状況です。
まとめ
ETH(イーサリアム)は、今週「34%程度」下落しています。先週の-18%の下落に引き続き、非常に大きな下落幅となりそうです。
年初来で見ると、約75%の下落となり、価格は2020年12月末水準となっています。
個人的には、イーサリアムは通貨としての価値だけでなく、技術としての価値が高く、今後の成長率は高いと考えており、引き続き長期前提で投資を継続していくつもりです。もしかしたら長期投資を前提としている方にとっては、今回の下落のタイミングはチャンスと捉えることができるかもしれません。
※但し、投資は自己責任でお願いいたします
また最近「sorare」という、ブロックチェーン技術を用いたサッカーゲームを始めました。実際の選手の実世界でのパフォーマンスがゲームに反映され、選手をイーサリアムで購入していくゲームです。イーサリアムが安く手に入るので、そういった面では少し嬉しい面もあります。