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【QQQ】NASDAQ100への投資。人気のQQQとは一体なにか。S&P500より優れているのか?

ふぃれ太郎
ふぃれ太郎

今回は2020年に驚異的な上げをみせた「QQQ」についてご紹介します。
私自身VOO(S&P500)への投資していますが、QQQにも興味が出てきたので、
今回しっかり調べてみました。

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QQQ:インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETFとは?

 QQQとは、米国ETFのティッカーであり、正式名称はインベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF(QQQ)です。QQQは、米インベスコ社によって運用されており、そのインベスコ社のHPで以下のように説明されています。

Invesco QQQ is an exchange-traded fund based on the Nasdaq-100 Index®. The Fund will, under most circumstances, consist of all of stocks in the Index. The Index includes 100 of the largest domestic and international nonfinancial companies listed on the Nasdaq Stock Market based on market capitalization. The Fund and the Index are rebalanced quarterly and reconstituted annually.

Invesco Product Detail Invesco QQQ(インベスコ社HPより)

 つまり、「QQQは、NASDAQ100指数の構成証券の全てを保有する。同信託の投資目的は同指数の価格・利回り実績に連動する投資成果を提供する」という意味になります。

 簡単に言うと、「QQQ」とは「米国株式指数であるNASDAQ100に連動するETFということです。

 詳しくご紹介していきます。

NASDAQ100(ナスダック100指数:NDX)とは?

 NASDAQ100指数とは、ナスダックに上場する、金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数です。

 また別の指数で、ナスダック総合指数(ナスダック上場全銘柄から算出)や、ナスダック金融100指数(ナスダックに上場する金融機関の時価総額上位金融銘柄の株価指数)などがあります。

 NASDAQ100指数は、毎年定期的に銘柄の入れ替えが行われることも一つの特徴になります。またNASDAQ100指数に組み入れられるためにはいくつかの条件があります。

・米国内での上場がナスダックのみである。
・金融企業でない
・平均、1日あたり最低でも20万株以上の出来高がある。
・破産手続きに入っていない。
・上場して2年以上が経過している。

Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/ナスダック100指数

 入れ替え条件についても、ウィキペディアに記載がありますが、ここでは詳しい説明を省略しますが、簡単にいうと、時価総額が100位以内でないと残れないということになります。

 つまり、NASDAQ100指数を構成する銘柄は、常に時価総額の高い超一流企業集団ということです。成長が止まった企業は除外され、成長著しい企業がどんどん取り込まれることによって、NASDAQ100は大きく成長を続けてきました。

QQQの構成銘柄を紹介【全100銘柄の割合を整理】

 そんなNASDAQ100指数に投資するのが、QQQですが、構成銘柄やその割合はどのようになっているのでしょうか。構成銘柄をまとめたのが次の表になります。

※2021年1月31日時点のデータになります。



ティッカー

銘柄

ファンド構成比

1

AAPL 

Apple Inc

11.901

2

MSFT 

Microsoft Corp

9.601

3

AMZN 

Amazon.com Inc

8.686

4

TSLA 

Tesla Inc

5.240

5

GOOG 

Alphabet Inc

3.569

6

FB 

Facebook Inc

3.350

7

GOOGL 

Alphabet Inc

3.235

8

NVDA 

NVIDIA Corp

2.664

9

PYPL 

PayPal Holdings Inc

2.347

10

NFLX 

Netflix Inc

1.895

11

INTC 

Intel Corp

1.880

12

ADBE 

Adobe Inc

1.839

13

CMCSA 

Comcast Corp

1.833

14

CSCO 

Cisco Systems Inc/Delaware

1.538

15

PEP 

PepsiCo Inc

1.517

16

AVGO 

Broadcom Inc

1.496

17

QCOM 

QUALCOMM Inc

1.460

18

TMUS 

T-Mobile US Inc

1.277

19

COST 

Costco Wholesale Corp

1.246

20

TXN 

Texas Instruments Inc

1.231

21

AMGN 

Amgen Inc

1.098

22

CHTR 

Charter Communications Inc

0.968

23

SBUX 

Starbucks Corp

0.943

24

AMD 

Advanced Micro Devices Inc

0.841

25

INTU 

Intuit Inc

0.794

26

MELI 

MercadoLibre Inc

0.740

27

AMAT 

Applied Materials Inc

0.725

28

MU 

Micron Technology Inc

0.700

29

ISRG 

Intuitive Surgical Inc

0.697

30

JD 

JD.com Inc ADR

0.662

31

BKNG 

Booking Holdings Inc

0.660

32

GILD 

Gilead Sciences Inc

0.643

33

MDLZ 

Mondelez International Inc

0.629

34

ZM 

Zoom Video Communications Inc

0.589

35

FISV 

Fiserv Inc

0.588

36

LRCX 

Lam Research Corp

0.578

37

ATVI 

Activision Blizzard Inc

0.570

38

ADP 

Automatic Data Processing Inc

0.569

39

BIDU 

Baidu Inc ADR

0.552

40

CSX 

CSX Corp

0.543

41

MRNA 

Moderna Inc

0.522

42

ADSK 

Autodesk Inc

0.511

43

ILMN 

Illumina Inc

0.488

44

PDD 

Pinduoduo Inc ADR

0.458

45

VRTX 

Vertex Pharmaceuticals Inc

0.436

46

ADI 

Analog Devices Inc

0.434

47

REGN 

Regeneron Pharmaceuticals Inc

0.410

48

NXPI 

NXP Semiconductors NV

0.387

49

MNST 

Monster Beverage Corp

0.380

50

WDAY 

Workday Inc

0.370

51

KDP 

Keurig Dr Pepper Inc

0.357

52

KLAC 

KLA Corp

0.352

53

DOCU 

DocuSign Inc

0.349

54

ALGN 

Align Technology Inc

0.343

55

CTSH 

Cognizant Technology Solutions Corp

0.337

56

WBA 

Walgreens Boots Alliance Inc

0.337

57

ROST 

Ross Stores Inc

0.333

58

LULU 

Lululemon Athletica Inc

0.330

59

EXC 

Exelon Corp

0.330

60

IDXX 

IDEXX Laboratories Inc

0.329

61

ASML 

ASML Holding NV

0.327

62

EA 

Electronic Arts Inc

0.325

63

BIIB 

Biogen Inc

0.322

64

KHC 

Kraft Heinz Co/The

0.321

65

AEP 

American Electric Power Co Inc

0.321

66

SNPS 

Synopsys Inc

0.320

67

NTES 

NetEase Inc ADR

0.320

68

EBAY 

eBay Inc

0.318

69

MAR 

Marriott International Inc/MD

0.318

70

DXCM 

DexCom Inc

0.299

71

CDNS 

Cadence Design Systems Inc

0.299

72

PTON 

Peloton Interactive Inc

0.299

73

MTCH 

Match Group Inc

0.292

74

MCHP 

Microchip Technology Inc

0.290

75

CTAS 

Cintas Corp

0.276

76

MRVL 

Marvell Technology Group Ltd

0.272

77

ALXN 

Alexion Pharmaceuticals Inc

0.269

78

XEL 

Xcel Energy Inc

0.264

79

XLNX 

Xilinx Inc

0.264

80

PCAR 

PACCAR Inc

0.264

81

OKTA 

Okta Inc

0.264

82

PAYX 

Paychex Inc

0.257

83

TEAM 

Atlassian Corp PLC

0.256

84

ORLY 

O’Reilly Automotive Inc

0.255

85

ANSS 

ANSYS Inc

0.253

86

VRSK 

Verisk Analytics Inc

0.242

87

SWKS 

Skyworks Solutions Inc

0.237

88

SGEN 

Seagen Inc

0.234

89

SPLK 

Splunk Inc

0.218

90

FAST 

Fastenal Co

0.215

91

CPRT 

Copart Inc

0.211

92

SIRI 

Sirius XM Holdings Inc

0.209

93

DLTR 

Dollar Tree Inc

0.196

94

CERN 

Cerner Corp

0.194

95

MXIM 

Maxim Integrated Products Inc

0.187

96

VRSN 

VeriSign Inc

0.181

97

CDW 

CDW Corp/DE

0.160

98

INCY 

Incyte Corp

0.158

99

CHKP 

Check Point Software Technologies Ltd

0.134

100

TCOM 

Trip.com Group Ltd ADR

0.133

101

FOXA 

Fox Corp

0.081

102

FOX 

Fox Corp

0.060

上位10銘柄

52.488

上位30銘柄

75.973

上位50銘柄

86.290


 NASDAQ100というだけあって、約100銘柄で構成されていますが、上位銘柄の割合を見ると、10銘柄で約52%、30銘柄で76%、50銘柄で86%となっており、10銘柄で半分以上を占めていることが分かります。

 つまりQQQは、FANNG+M、テスラ、ペイパル、エヌビディアで半分以上を占めるということです。これらの銘柄は今後も私たちの生活には欠かせない商品やサービスを提供している企業なので、成長は続くと考えられます。

 ちなみにVOO(S&P500指数)と比較しても、QQQは上位銘柄の割合が高く成長企業の恩恵を最大限受けることができるETFになっていることが分かります。





QQQ

VOO(S&P500)

1

AAPL 

Apple Inc

11.901

6.68

2

MSFT 

Microsoft Corp

9.601

5.30

3

AMZN 

Amazon.com Inc

8.686

4.37

4

TSLA 

Tesla Inc

5.240

1.69

5

GOOG 

Alphabet Inc

3.569

1.60

6

FB 

Facebook Inc

3.350

2.07

7

GOOGL 

Alphabet Inc

3.235

1.66

8

NVDA 

NVIDIA Corp

2.664

1.02

9

PYPL 

PayPal Holdings Inc

2.347

0.86

10

NFLX 

Netflix Inc

1.895

0.74

上位10銘柄が占める割合

52.49

25.99


QQQ セクター別 銘柄割合

 セクターに関しては、企業割合の影響を大きくあまり参考にならないため、ここでの説明は省略いたします。気になる方はインベスコHPを見ていただけると幸いです。一応画像のみ貼っておきますが、最も多いのが「Information Technology」、次にアマゾン等の「consumer discretionary」、3番目がおそらくFacebookが手がける「Communication Service」となっています。

VT の経費率(コスト)

 0.20%です。これは同じバンガード社が出すETFである、VOOの0.03%に比べ、6-7倍と高いですが、その分リターンがあるのであれば、誤差と言える範囲でしょう。

 次に実際の成長率やリターンを見てみましょう。

QQQ:インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF のチャート

 実際にチャートを見ると分かりますが、常に成長を続けており、特に2010年以降、IT関係の成長に伴い爆発的に伸びていっていることが分かります。コロナショックやリーマンショックで下がったものの、すぐに戻し最高値を更新していっている状況です。

QQQ と VOO シミュレーションでおすすめETFを決定

 こちらに関しては、別記事にまとめていますのでそちらをご確認ください。

 簡単にいうと、個人的にはVOOの方がおすすめかと思います。

QQQのメリットとデメリット

メリット

 メリットはやはり世界のトップ国家である米国の市場のトップ100企業に集中投資できる点でしょう。チャートからも分かりますが、高い成長率が魅力的なETFになります。コストもVOOより高いですが、0.20%は投資信託を考えるとかなり安いほうですから、気にせず投資できる範囲かと思います。

デメリット

 2001年ごろのITバブル時は、S&P500指数よりも、NASDAQ100指数の方が大きく下げました。当時IT関係企業は時価総額も高く、NASDAQ100指数に盛り込まれていました。ITバブルでIT関係の企業が軒並み暴落した際、最も指数が落ちたのがNASDAQ100指数です。S&P500は金融やエネルギーなど他のセクターも含まれるため、下げ幅が小さかったです。

 つまり、次の暴落時その理由によっては、VOOよりも下げ幅が大きくなる可能性も十分にあり得ます。その点、VOOの方がバランスが取れているETFと言えるかもしれません。

 しかし私は、上記で紹介したシミュレーション記事にも記載の通り、その他の暴落時(リーマンショックやコロナショック)の際は、NASDAQ100指数の方がS&P500指数より下げ幅が小さかったこともあり、意外とQQQの方がトータル的にパフォーマンスが良いのでは、と考えています。

 S&P500 VS NASDAQ100 については、別記事をご確認ください。シミュレーションを行い、また過去の暴落時の最大下げ幅などの比較も行なっています。下落リスクに対する、得られるリターンも検討し、トータルでどちらかパフォーマンスが良いのか徹底的に比較しています。

どこで購入できるのか? →SBI証券、楽天証券

 結論、このブログで紹介しているSBI証券・楽天証券であれば、どちらでも購入可能です。

まとめ

 この記事では、「インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF(QQQ)」についてご紹介しました。構成銘柄としては、米国市場の100銘柄に絞られており、構成内容としてはFAANG+Mなどの10銘柄で半分以上占めているETFになります。

 メリットは世界トップ10企業に集中的に投資できる点、デメリットは集中している反面下落場面では大きくダメージを受ける可能性があります。その点注意した上で投資することが必要です。

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