米国株投資ETF•個別株

S&P500(VOO)・NASDAQ100(QQQ)の違い・構成銘柄を解説。どっちがおすすめなのか?

米国株投資
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 この記事では、米国株の中でも特に人気の高い代表的な2つのETF「VOO」「QQQ」について、構成銘柄・上昇率・下落率・過去のチャートを分析・比較していきます。

今回比較する2つの米国ETF
  1. VOO:バンガード・S&P500 ETF
  2. QQQ:インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF

 これら2つのETFは、多くの方が利用している銘柄のため、VOOとQQQは両方とも優秀な銘柄であることは間違いありません。しかし、より優れているのはどちらの銘柄なのでしょうか。

この記事内でVOOとQQQを比較する項目
  1. 運用コスト
  2. 資産総額
  3. 配当利回り
  4. 銘柄比較
  5. 騰落率(成長率)
  6. 下落リスク(シミュレーションで確認)

 この記事を書いている ふぃたろう は、2016年から現在に至るまで6年間、米国株へ投資を行っている会社員兼ブロガーです。今回は、私自身も投資している「VOO」「QQQ」の2つを比較し、それぞれの特徴などを整理できればと考えています。

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VOO:バンガード・S&P500 ETF

 VOO(バンガード・S&P500 ETFは、米国市場を代表する「S&P500指数」に連動し、米国市場の時価総額の約80%をカバーする米国ETFです。

 S&P500指数が500銘柄から構成されるため、VOOも約500銘柄から構成されています。S&P500指数が世界中で投資銘柄として人気のある指数であるため、VOOは最も有名なETFの一つです。

 下のグラフは、S&P500指数の過去のチャートになります。S&P500指数は、過去10年以上安定して上昇を続けていることが分かります。

S&P500指数について

 S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという投資機関が算出している米国市場の株価指数であり、時価総額加重平均型の株価指数になります。

 1941年から1943年の時価総額の平均を10として、現在の時価総額がどの程度なのかを表しており、2021年6月末時点で、S&P500の値は4300前後なので、80年前後で約430倍になっているということになります。

QQQ:インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF

 QQQ(インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF)は、NASDAQ100指数への連動を目指しており、ナスダック市場の金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄から構成されます。

 つまり、QQQを構成する100銘柄は、常に時価総額の高いものが選ばれており、超一流企業集団ということです。成長が止まった企業は除外され、成長著しい企業がどんどん取り込まれることによって、QQQ(NASDAQ100)は大きく成長を続けてきました。

 下のグラフがNASDAQ100指数の過去のチャートになります。S&P500指数同様に、NASDAQ100指数は、過去10年以上もの間、安定し成長を続けていることが分かります。

NASDAQ100指数について

 NASDAQ100指数とは、ナスダックに上場する、金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数です。

 また別の指数で、ナスダック総合指数(ナスダック上場全銘柄から算出)や、ナスダック金融100指数(ナスダックに上場する金融機関の時価総額上位金融銘柄の株価指数)などがありますが、NASDAQ100指数は異なる指数です。

なぜVOOやQQQは投資先として人気なのか?

 理由は簡単で、VOOもQQQも安定した高い成長を期待できるからです。

高い成長を見せる「VOO」「QQQ」と、全然成長しない「日本株」

 近年、NISA制度老後2000万円問題などがニュースや新聞で取り上げられ、日本国内でも「資産運用・投資」への意識は高まり、その中でも米国株式(VOO/QQQ)への投資が人気を集めています。

 その理由は、世界経済の中でも、特に米国市場は安定/高い成長を見せており、VOOやQQQは米国市場に投資する代表的な銘柄であるためです。

引用元:「月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資, 太田創著

 ここで、日経平均株価とS&P500指数を比較したグラフを見てみましょう。日本株式(日経平均株価)は1990年ごろのバブル以降、株価が全然回復していないことが分かります。

 一方で米国株式(S&P500)は一時的に下げる場面もありますが、高い成長率を維持していることが分かります。

VOO・QQQの構成銘柄比較

 では早速「VOO」「QQQ」の比較を行います。まずは構成銘柄を比較します。

 全銘柄紹介していると文章量が莫大になるので、ここでは上位10銘柄に絞って比較/紹介します。

上位10銘柄の比較

VOO上位10銘柄
QQQ 上位10銘柄
No.企業名ティッカー
シンボル
  VOO   QQQ 
1アップルAAPL5.51%11.39%
2マイクロソフトMSFT5.27%9.95%
3アマゾンAMZN3.86%8.80%
4フェイスブックFB2.21%3.96%
5アルファベット AGOOG1.98%3.97%
6アルファベット CGOOGL1.95%3.59%
7バークシャ ハザウェイBRKb1.53%
8JPモルガン チュースJPM1.40%
9テスラTSLA1.34%3.63%
10ジョンソン & ジョンソンJNJ1.25%
11エヌビディアNVDA3.65%
12ペイパルPYPL2.51%
13アドビADBE2.08%
上位10銘柄の占める割合26.32%53.52%
GAFAMが占める割合20.78%41.66%

 VOOには上位ランキング外でエヌビディアやペイパル、アドビも含まれていますが、ややこしくなるので、数字を記載していません。

 上位10銘柄が占める割合は、VOOが約4分の1であるのに対し、QQQは半分以上を占めています。

 GAFAM(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン・マイクロソフト)が占める割合を見ても、VOOは約20%であるのに対し、QQQは約40%と非常に高くなっています。

 これよりVOOよりもQQQの方が成長著しい企業へより集中投資していると言えます。

主なETFと「銘柄数の分散度」

(分散投資) VTI(全米株式) < VOO(S&P500) < QQQ(NASDAQ100) (集中投資)

構成銘柄のセクター別割合

VOO セクター別割合
QQQ セクター別割合
 セクター   VOO   QQQ 
テクノロジー32.80%63.67%
一般消費財15.03%21.16%
金融14.34%
ヘルスケア12.51%6.31%
工業9.74%2.26%
生活必需品5.87%3.86%
エネルギー2.90%
材料2.66%
公共2.52%0.97%
通信1.48%1.38%

 VOOとQQQで傾向が大きく異なります。

 QQQは、テクノロジー企業の割合が60%以上となっており、セクター別で見ても集中した投資を行なっていることが分かります。

 一方でVOOは、テクノロジーセクターが最も高い割合となっていますが、比較的全セクターにバランスよく分散されていることが分かります。

セクター別分散度

(分散投資) VOO(S&P500) < QQQ(NASDAQ100) (集中投資)

VOO・QQQのコスト・銘柄分析/比較

運用コスト・資産総額・配当利回り

 運用コスト・資産総額・配当利回りに関して、説明しておきます。

項目VOOQQQ
名称バンガード・S&P500
ETF
インベスコ QQQ
トラスト シリーズ1
ETF
運営会社米バンガード社米インベスコ社
設定年2010年9月1999年3月
インデックス指数S&P500指数NASDAQ
100指数
構成銘柄数約500銘柄約100銘柄
構成銘柄
セクター
米国・全セクター米国・全セクター
(金融を除く)
経費率0.03%0.20%
運用総額約2300億米ドル約1770億米ドル
配当利回り1.34%0.48%
1年騰落率39.6%39.6%
5年騰落率124.7%240.5%
基準価格
(最低購入金額)
$393.6$360.7

経費率

 VOOの経費率は0.03%、QQQの経費率は0.20%です。

 QQQはVOOの約6-7倍の経費率となっており、VOOと比べると高い印象です。

 しかし100万円投資した場合の運用コストを見ると、300円と2000円となっており、VOOとQQQの経費率の差はそれほど大きくないと考えることが出来ます。

運用総額

 運用総額は、VOOが約2300億米ドル(約23兆円)、QQQが約1770億米ドル(約17.7兆円)となっており、若干VOOの方が多くの資金を集めています。

 VOOの方が、約500億米ドル多いですが、QQQも十分多くの資金を集めており、運用総額の大小はあまり気にする必要はないでしょう。

配当利回り

 配当利回りは、VOOの方がQQQより高いです。

 約1%程度高く、長期投資を考える場合は配当利回も含めた比較計算が必要と考えられます。

 後ほど行うシミュレーションの部分で詳しくみていきます。

チャート(成長率)の比較

 ※以下は、あくまで過去データの一部を切り取った結果です。その点ご了承ください。

VOOのチャート(週足)
QQQのチャート(週足)

 VOOは急激な上昇はないものの着々と少しづつ上昇していることがわかります。

 一方でQQQは、2000年頃に大きく下げた後、上昇幅も小さく時期が続きましたが、2016年頃以降は急上昇していることがわかります。

過去10年のチャートを比較(VOO vs QQQ)

 続いて、VOOとQQQの過去10年間のチャート(2011年〜2021年)を比較してみます。

 青がVOO赤がQQQのチャートになります。

上昇率(2010/9〜2021/6)
VOO+293.37%
QQQ+774.46%

 過去の約10年間を比較したチャートを見ると、QQQの方が大きくパフォーマンスが上回っていることが分かります。

 やはりここ最近はテクノロジーセクターの成長が著しく、テクノロジーセクターの割合がより多いQQQの方が、その恩恵を受けて大きく成長していることが分かります。

過去20年のチャートを比較(VOO vs QQQ)

 続いて、過去20年間のチャートで比較します。

 VOOは2010/9月に開始された銘柄なので、過去20年のデータがありません。

 そこで、S&P500指数 vs NASDAQ100指数のチャートを比較します。

上昇率(2020/7〜2021/6)
VOO+189.47%
QQQ+266.88%

 最終的な上昇率は、先ほどと同じくQQQ(NASDAQ100指数)の方が高くなっています。

 しかし、2000年〜2019年頃までVOO(S&P500)の方がQQQよりも高い位置を保っていることが分かります。

 この理由は、QQQ(NASDAQ100指数)は、テクノロジーセクターが多く含まれるため、2000年頃のITバブル崩壊で特に大きく下落しましたが、VOOはセクターも分散されており、下落幅が小さく済んだことが影響しています。

 つまり、QQQはVOOに比べ上昇率は大きいが、下落相場では大きく下落する可能性があり、過去の実績を見ると、2000年の下落幅を取り戻すのに19年もかかったということになります。

オックスフォードインカムレター

VOOとQQQに投資した際のシミュレーション比較(下落リスク比較)

 ここでは、実際にVOOやQQQを購入した際に資産がどのように増え、また減るのかをシミュレーションしてみたいと思います。あくまで過去のデータを使用し計算するので、今後の動きを予測するものではないことをご留意ください。

1. 過去10年間でシミュレーション(VOO vs QQQ)

シミュレーション条件
  • 期間:2011年1月〜2021年6月(約10年間)
  • 初期費用$10,000(約100万円)を一括投資し、その後放置する
  • 分配金は再投資するものとする

 以下が、シミュレーション結果になります。縦軸が資産総額、横軸が時間(年)になります。

  銘柄  2011年1月2021年6月ベスト年ワースト年最大下落率ソリティレシオ
VOO$10,000$42,06632.39%-4.50%-19.58%1.74
QQQ$10,000$72,19048.40%-0.12%-16.96%2.41

最終資産額

 過去10年間は米国市場全体が好景気であったこともあり、QQQが全ての数値でVOOよりも良い結果となっています。QQQの方が下落率も低く高い成長率で上昇を続け、QQQの最終資産額はVOOに比べて、約$30,000(約300万円)高い結果となっています。

ソリティレシオ(下落リスクに対するリターンの大きさ)

 ソリティレシオを見ても、他のETFと比べても十分高いVOOの1.74よりQQQはかなり高く2.41となっています。

ソリティレシオについて

 ソリティレシオ(Sortino ratio)は、下落リスクに対する上昇リターンを示す数値で、分母に下落リスク、分子にリターンを入力し算出されます。

 ソリティレシオが高いほど、「下落リスクに対するリターンが大きい」or「リターンは低くても下落リスクがとにかく低い」のどちらかと考えることが出来ます。

年別リターン、年別配当の比較

 その他の「年別リターン比較」「年別配当金額」についても以下に結果を紹介します。

  年別配当金額(下図)は、毎年VOOが大きくQQQを上回っていますが、年別リターンを見ると、毎年QQQがVOOを上回っていることがわかります。

 最終的なリターンはQQQの圧勝だったので、配当金額(配当利回)の差でリターンの差を埋めることはできなかったという結果になります。

2. 過去20年間でシミュレーション(VOO vs QQQ)

 先ほどとほとんど同じ条件でシミュレーションします。違う点は20年間という点のみです。

シミュレーション条件
  • 期間:2000年1月〜2021年6月(約20年間)
  • 初期費用$10,000(約100万円)を一括投資し、その後放置する
  • 分配金は再投資するものとする

 以下が、シミュレーション結果になります。縦軸が資産総額、横軸が時間(年)になります。

  銘柄  2000年1月2021年6月ベスト年ワースト年最大下落率ソリティレシオ
VOO$10,000$43,49632.31%-36.81%-50.80%0.61
QQQ$10,000$44,67954.68%-41.73%-81.08%0.49

最終資産額

 先ほどと異なり、結果はそれほどよくありません。理由は2000年〜2010年はそれほど米国市場は成長が見られませんでした。特に2000年ごろのITバブルでテクノロジー関係中心に、NASDAQ100指数は大きく下落しました。その影響でQQQは最大下落幅-81.08%という結果になっています。

 20年間資産運用した場合の最終的な資産額は、VOOとQQQでほとんど差はありません。

 しかしVOOとQQQで少し傾向が異なります。VOOは下落が比較的小さく上昇幅もほどほどであるのに対し、QQQは下落幅は大きいが上昇も大きくなっており、結果的にはほぼ同じ資産額になりました。

ソリティレシオ

 ソリティレシオは今回はVOOの方が優れた数値となっています。

年別リターン、年別配当の比較

 「年別リターン比較」「年別配当金額」についても以下に結果を紹介します。

 年別リターンを見ると、上昇するときはVOOよりQQQの方が上昇率が高い年が多いです。しかし下落するときはVOOの方が下落幅が小さくなっています。

 年別配当金額は、毎年VOOが大きくQQQを上回っています。過去10年を見た時は、配当額以上にQQQが大きく上昇したので、あまり気にせず良さそうでしたが、過去20年間だと最終資産額がほぼ同じであったため、VOOの配当利回りの高さも機能していることがわかります。

結局、VOOとQQQどちらがオススメか

VOOへの投資が向いている人
  • 米国市場の全セクターにバランスよく投資したい方
  • 少しでも下落リスクを抑えたい方
  • 配当利回りが高い商品で投資したい方
  • つみたてNISAを用いて長期投資したい方
    (VOOに連動する投資信託の利用になります)
QQQへの投資が向いている方
  • ハイリスク/ハイリターンを求める人
  • -80%以上の下落相場が起きても精神的に耐えれる方、長期投資できる方
  • 今後もテクノロジー銘柄の成長を応援したい方
  • GAFAMの割合を高めて投資したい方

 ※NASDAQ100指数に連動する投資信託はつみたてNISAでは購入不可です。

(追記)VOOとQQQを組み合わせたシミュレーション結果

 VOOとQQQを組み合わせて投資すれば、下落リスクをほぼよく抑えたまま、QQQの高い成長率を引き出すことはできないでしょうか。少し追加で、検討してみます。

シミュレーション条件
  • 期間:2000年1月〜2021年6月(約20年間)
  • 初期費用$10,000(約100万円)を一括投資し、その後放置する
  • 分配金は再投資するものとする

シミュレーションする組み合わせは以下の通り。

  1. VOO 100%
  2. QQQ 100%
  3. VOO 70% + QQQ 30%

 

 結果を見ると、VOOとQQQを組み合わせたポートフォリオ(70%VOO+30%QQQ)は、2001年ごろの下落もQQQほど大きくないのに加え、最終パフォーマンスはQQQ同等のリターンを得ることができています。

 なので、VOOよりもリターンを得たいけど、リスクを減らしたいという方は、組み合わせて投資することで、両方のメリットを受けることも可能となります。

 今回は、感覚的に70%:30%で分けましたが、実際はもっと最適な割合があるかもしれません。

まとめ

 この記事では、最も有名な米国ETFであるVOOとQQQの2つを比較しました。

 結論としては、それぞれ特徴があるため向き不向きは人それぞれかと思いますので、ご自身で特徴を考え選択いただければと思います。

 個人的には、資産形成のためにつみたてNISAVOOに投資し、余剰資金があればQQQなどを用いてテクノロジー中心に投資するのが良いかと思います。またメインVOO+サブQQQ+数%仮想通貨などもおすすめです。

比較に使用したサイト「PORTFOLIO VISUALIZER(英語のみ)」

 最後に、PORTFOLIO VISUALIZERというサイトを紹介します。このサイトでは、自分が選んだ銘柄で過去のデータを用いて、シミュレーションを行うことができるサイトです。

 この記事でもシミュレーションを行いましたが、PORTFOLIO VISUALIZERを利用しました。とても便利ですが全て英語表記となっているため、使い方を確認したい方はこちらの記事を確認ください。

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