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VT・VTI・VOOの違いを解説。全世界or全米のどっちがおすすめか?【バンガードETF徹底比較】

米国株投資
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「全世界株のVT」「全米株のVTI」「S&P500のVOO」

結局、どれが一番おすすめなのでしょうか?

ふぃたろう
ふぃたろう

米国株へ投資できるVTI・VOOのどちらかをおすすめします。

ETF情報や、実際に投資した際のシミュレーションを行った上で、

理由を解説していきます

 この記事ではバンガード社の米国ETFである「VT」「VTI」「VOO」の銘柄・コスト・ETF情報を比較し、3つの違いについて解説します。

 また全世界株式・全米株式・S&P500の3つに関して、実際に購入した際のリターンをシミュレーションし、どれが優れたパフォーマンス(上昇率・下落率)を示すのか検討します。

 今回の検証は、米国ETFの比較で行いますが、投資信託の検討としても読むことができますので、最後までご覧ください。

この記事のまとめ
  • VTは全世界株式、VTIとVOOは全米株式に投資できる米国ETF
  • 成長率は、VTI≧VOO>VTの順。VTIが最も高く、VTが最も低い
  • 下落局面では、VOOが最も下落幅が小さく安定し、VTが最も下落幅が大きい
  • VTIとVOOはほとんど同じパフォーマンスであり、どっちか好みで選んでOK
    VTIとVOOは、投資信託の利用も可能なのでおすすめ(SBI Vシリーズ)

 この記事を書いている ふぃたろう は、2016年から現在に至るまで6年間、米国株へ投資を行っている会社員兼ブロガーです。今回は、私自身気になっている「全世界株式 or 全米株式 or S&P500」について、調べたことを紹介していきます。

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VT・VTI・VOOとは?

 VT・VTI・VOOの3つの米国ETFは、米バンガード社が提供する米国ETFになります。

ティッカー対象
株式
名称対象
銘柄数
VT全世界バンガード・トータル・ワールド・ストックETF約8000
VTI全米バンガード・トータル・ストック・マーケットETF約4000
VOO全米
(S&P500)
バンガード・S&P500 ETF約500
表:著者作成

詳細は、各ETFの記事をご覧ください。この記事では、3つの比較を進めます。対象銘柄数を見ると、多い方が1つ1つの銘柄の重みが軽くなるので、VT>VTI>VOOの順で分散効果がありそうです

資産を分散すれば、リスクを回避できるといったメリットがあります。しかし逆に分散しすぎると成長銘柄の恩恵を受けにくくなり、リターンが低くなる可能性もあります。

実際にここ数年だけをみると、GAFAMと呼ばれる巨大IT企業5社やネットフリックス、テスラなどの成長が特に著しいため、米国市場に絞る方がリターンが良さそうです。下のグラフに示すように、米国株式が他国の株式に比べても最も高い成長率を見せていることが分かります。

引用元:「月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資, 太田創著

 実際に投資した際のパフォーマンスについては、後ほどシミュレーションで確認していきます。

構成銘柄比較(VT・VTI・VOO)

まずは、VT,VTI,VOOのそれぞれの構成銘柄を比較します。銘柄を比較すると分かりますが、VT・VTI・VOOは大体似たような銘柄で構成されています。しかし各銘柄が占める割合がVT・VTI・VOOで異なります。

【最新】VT・VTI・VOOの構成銘柄比較(2021年11月26日時点)
No.ティッカー銘柄 VT  VTI  VOO 
1MSFTマイクロソフト3.17%5.24%6.35%
2AAPLアップル2.98%4.95%6.00%
3AMZNアマゾン1.86%3.05%3.75%
4GOOGLアルファベット1.11%1.88%2.27%
5GOOGアルファベット1.07%1.69%2.13%
6TSLAテスラ1.13%1.88%2.31%
7FBメタプラットフォーム
(旧フェイスブック)
0.98%1.62%1.97%
8NVDAエヌビディア0.78%1.28%1.62%
9JPMJPモルガン
チュース
0.64%1.07%1.29%
10BRK/Bバークシャハザウェイ1.04%1.36%
11US Dollar0.82%
上位10銘柄合計割合14.53%23.69%29.05%
(旧データ)VT・VTI・VOOの構成銘柄比較(2021年7月16日時点)
No.ティッカー銘柄 VT  VTI  VOO 
1AAPLアップル2.65%4.35%5.51%
2MSFTマイクロソフト2.51%4.35%5.27%
3AMZNアマゾン1.84%3.19%3.86%
4FBフェイスブック1.06%1.83%2.21%
5GOOGアルファベット0.95%1.64%1.98%
6GOOGLアルファベット0.94%1.55%1.95%
7TSLAテスラ0.64%1.11%1.34%
8BRK/Bバークシャー
ハサウェイ
1.19%1.53%
9JPMJPモルガン
チュース
0.67%1.16%1.40%
10JNJジョンソン&
ジョンソン
0.62%1.03%1.25%
1100700テンセント0.62%
12US Dollar0.82%
上位10銘柄合計割合12.70%21.39%26.32%

VTの構成銘柄(全世界株式)

【最新】VTの上位10銘柄(2021年11月26日時点のデータ)
(旧データ)VTの上位10銘柄(2021年7月16日時点のデータ)

VTは、少し前まで全世界が対象なので中国企業である「テンセント」が上位に食い込んできていましたが、最新の上位銘柄だと全て米国企業となっています。

また最も多くの割合を占めるマイクロソフトやアップルでも2-3%程度とVTIやVOOと比べて低く、全世界の色々な株式に分散されていることが分かります。

ただしこれは、個別株が暴落した際のリスクヘッジにはなりますが、米国のIT企業(アップル等)の成長をリターンとして得にくくなるといった「デメリット」として、受け取ることもできます。

VTIの構成銘柄(全米株式)

【最新】VTIの上位10銘柄(2021年11月26日時点のデータ)
(旧データ)VTIの上位10銘柄(2021年7月16日時点のデータ)

VTIは、全米国株式が対象なのでVTに比べ中国株等が含まれておらず、その分米国企業の各銘柄の割合が高くなっています。

アップルなどの上位10銘柄が占める割合は、VTよりも多く、VOOよりも少ないため、VTとVOOの間ぐらいのイメージとなります。

VOOの構成銘柄(S&P500)

【最新】VOOの上位10銘柄(2021年11月26日時点のデータ)
(旧データ)VOOの上位10銘柄(2021年7月16日時点のデータ)

VOOですが、3つの銘柄の中で対象銘柄が S&P500に含まれる企業だけなので、VTIより更に選択と集中が行われたETFになっています。

数字を見ても、マイクロソフトやアップルが占める割合・上位10銘柄が占める割合は最も高く、米国市場の巨大企業にかなり集中していることがわかります。

つまりVOOは米国市場の大企業の成長を最もリターンとして受けやすいETFとなります。

一方で他のVTやVTIに比べ、個々の銘柄の影響度が高くなるので、例えばアップルの株価が暴落したら、その分落下率も多くなるといったデメリットもあります。

分配利回り・コスト(経費率)・純資産額の比較(VT・VTI・VOO)

ここでは、「運用コスト」「分配金(分配利回り)」「純資産額」「基準価格」について比較します。

項目VTVTIVOO
運用コスト
(経費率)
0.08%0.03%0.03%
分配利回り1.52%1.29%1.39%
純資産額
(百万米ドル)
21,299243,655225,707
基準価格
(最低購入金額)
103.34218.44386.39
(2021年7月16日時点のデータをもとに作成)

運用コストの違いとその影響度

VTIとVOOは0.03%となっているのに対し、VTはやはり新興国株式の運用も含むため、0.08%と若干高くなっています。

経費率
  • VT:0.08%/年
  • VTI:0.03%/年
  • VOO:0.03%/年

この違いは、例えば、総額100万円分、ETFを購入していたとすると、VTではコスト800円/年、VTIとVOOでは300円/年、のコストが年間かかるという意味です。

100万円に対し500円の差なので、正直コストに関しては大差ないと考えても良さそうです。コストの差よりも、リターンの差の影響が大きいと考えられます。

分配利回りの差について

次に分配金ですが、0.1%台で差が見られます。

分配利回り
  • VT:1.52%/年
  • VTI:1.29%/年
  • VOO:1.39%/年

先程の例えで言うと 100万円投資していた時に、VTでは1.61万円/年の分配金を受け取れるのに対し、最も低いVTIでは、1.38万円/年の分配金となると言うことです。

つまり、VT・VTI・VOOの3つのETFだと、100万円投資して、最大0.23万円/年(2300円/年)の差があります。しかし先ほど同様、それ以上に影響があるリターン率(成長率・騰落率)を比較し検討した方がいいでしょう。

純資産額の違いは?

純資産総額
  • VT:21,299 百万米ドル
  • VTI:243,655 百万米ドル
  • VOO:225,707 百万米ドル

純資産額は、VTがVTI・VOOに比べて非常に少なくなっています。これは単純に、VTよりもVTIやVOOに投資している人が多い考えることができます。中には1人で多くの資産をVTIやVOOに入れている方もいるかもしれませんが、それで桁が異なるほどの差が生じるとは考えにくいです。

つまり、全世界に投資するよりも、米国市場(全米 or S&P500)に投資している方が多いということになります。

基準価格の違いと、積み立て投資のしやすさについて

最後に、基準価格ですが、VTが最も低く、VOOが最も高い値となっています。

基準価格
  • VT:$103.34
  • VTI:$218.44
  • VOO:$386.39

これは単純に購入最低金額なので、VTの方が少額から購入することが可能です。

ちなみに米国ETFは、分配金を自動再投資できないため、複利的に投資を行いたい場合、得た分配金で再度ETFを購入する必要があります。この際に購入最低金額が低い方が、少ない分配金でも再購入しやすいため、VTの方が複利的に資産運用を行うことができるというメリットがあります。

チャートで比較する(VT・VTI・VOO)

チャート(騰落率)の比較

続いて、実際のチャートで騰落率(成長率)を比較してみます。

過去5年間の推移
過去10年間の推移

いずれの比較においても、騰落率(成長率)の順位は、VTI>VOO>VT という順になりました。

ただしこのチャートには、分配金(配当金)の再投資は考慮されていません。実際に投資を検討されている方は、中長期での投資目的で、分配金は再投資される方も多いはずです。

次に、分配金再投資を含めたトータルリターンの比較を行います。

VT VTI VOO に投資した時のシミュレーション

シミュレーション条件

ここでは実際に、100万円($10,000)をこれら3つのETFに投資した場合、過去10年間だといくらになるのか、簡単にシミュレーションしてみます。先程の分配金問題は、再投資すると仮定しシミュレーションします。

シミュレーション条件
  • 期間:2011年1月〜2021年6月(約10年間)
  • 初期費用$10,000(約100万円)を一括投資し、その後放置する
  • 分配金は再投資するものとする

シミュレーション結果

シミュレーションの結果が以下になります

2021年の一番最近の部分が見えづらいかもしれませんが、微妙にVTIがVOOよりも勝っています。

つまり単純なチャート比較と同じく、VTI>VOO>VTという結果になりました。シミュレーション結果からも、VTよりも、VTIかVOOに投資する方が資産を増やすことができそうです。

下落リスク比較

これらのシミュレーションについて、もう少し詳細を見てみましょう。

表をみると、最終残高はVTIがVOOよりも$96多い結果となりました。ここで注目したいのが、下落率および最低成長率になります。これらの値を見ると、いずれもVOOが優れていることがわかります。

つまり、VOOは銘柄数は少ないものの、過去10年間に限って言えば、リスクが最も小さいETFということが分かります。

下落リスクの指標「ソリティレシオ」について

ソリティレシオについて

 ソリティレシオ(Sortino ratio)は、下落リスクに対する上昇リターンを示す数値で、分母に下落リスク、分子にリターンを入力し算出されます。

 ソリティレシオが高いほど、「下落リスクに対するリターンが大きい」or「リターンは低くても下落リスクがとにかく低い」のどちらかと考えることが出来ます。

 下落リスクに対するリターンの割合を示す「ソリティレシオ」を見ても、VOOが最も優れた数値を見せており、下落リスクを減らしたい場合は、VTやVTIではなく、VOOがおすすめのETFとなります。

【まとめ】シミュレーション結果

VT VTI VOOの比較まとめ
  • リターンは、VTI≧VOO>VT の順で高い。VTIは直近1年でVOOを僅かに上回った。
  • 過去10年間の下落幅は、VTが最も高く、続いてVTI。VOOが最も下落幅が小さい
  • VTのメリットは、購入最低金額が低いため分配金再投資が容易

結局、全世界と全米どっちがおすすめなのか?(VT・VTI・VOO)

結論としては、全世界株式のVTよりも、米国株式100%である「VTI」か「VOO」のどちらかをオススメします。

VTIか、VOOか、どっちが良いかは、正直なところ大差はないかと思いますので、この2つに関しては皆さんの好みでどちらか選ぶと良いでしょう。

米国ETFではなく、投資信託を活用する

米国ETFである「VTI」「VOO」は、基準価格が約3~4万円と比較的高く、個人で資産運用する場合、分配金再投資がなかなか難しくなります。その場合、投資信託の利用をオススメします。

VTIやVOOに連動する投資信託を利用すれば、運用会社が自動的に配当金を再投資されます。その分は、基準価格の上昇分として受け取ることができます。

実際に、S&P500指数に投資した際の「配当再投資」「配当再投資無し」を比較したグラフが以下になります。いかに再投資することによる複利の資産運用が重要か分かります。

引用元:「インデックス投資は勝者のゲーム─株式市場から確実な利益を得る常識的方法」

VTI・VOOに連動するおすすめ投資信託

ここでは、「VTI」と「VOO」へ直接連動している投資信託を紹介します。いずれもSBI証券から購入可能であり、つみたてNISA制度も利用しながら購入が可能です。

さらにつみたて設定時にクレジットカード決済が可能で、三井住友カードだと0.5%のキャッシュバックを受けることができます。

まとめ

この記事では、米バンガード社の有名なETF(VT・VTI・VOO)を3つ紹介し、比較しました。

結論は、VTI(全米国株式)かVOO(S&P500)の「米国株」に投資信託を用いて投資することがおすすめです。

この記事のまとめ
  • VTは、米国株式のみのVTIやVOOに比べ、上昇率が低く、下落幅も大きい。
  • VTIが最もリターンが高い
  • VOOは最も下落幅が小さく安定しており、リターンもVTIとほぼ変わらない
  • VTIとVOOは、投資信託が低コストで優秀。為替の手続きや分配金再投資問題も解決

VTIやVOOだけでも十分資産形成は可能ですが、もう少し刺激や高い成長率を求める方は「サテライト」の部分で新興国(インド)や仮想通貨(ビットコイン・イーサリアム)への投資をお勧めいたします。

特に仮想通貨は「もう遅いのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、今後成長していくポテンシャルの高い資産です。資産の数%程度であればリスクも抑えることが可能です。

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