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VT・VTI・VOOの違いを解説。全世界と全米のどっちがおすすめか?【バンガードETF徹底比較】

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※ 2022年4月9日 記事更新

この記事では、バンガード社の米国ETFである「VT」「VTI」「VOO」の銘柄・コスト・ETF情報を比較し、3つの違いについて解説します。

これから米国株で資産運用を始めようと考えている方の中には、「全世界株のVT・全米株のVTI・S&P500のVOOの中で、結局どれがおすすめなの?」と疑問を持っている方も多いと思います。

そんな方に向けて、全世界株式・全米株式・S&P500の比較や、実際に投資した際のシミュレーションを行った上で、米国株(VTI or VOO)へ投資するべき理由を解説していきます。

また全世界株式・全米株式・S&P500の3つに関して、実際に購入した際のリターンをシミュレーションし、どれが優れたパフォーマンス(上昇率・下落率)を示すのか検討します。

今回の検証は、米国ETFの比較で行いますが、eMAXIS SlimやSBI・Vシリーズ、楽天VTIなどの投資信託の検討としても読むことができますので、最後までご覧ください。

この記事のまとめ

この記事のまとめ
  • VTは全世界株式、VTIとVOOは全米株式に投資できる米国ETF
     
  • 成長率は、VTI≧VOO>VTの順。VTIが最も高く、VTが最も低い
     
  • 下落局面では、VOOが最も下落幅が小さく安定し、VTが最も下落幅が大きい
     
  • VTIとVOOはほとんど同じパフォーマンスであり、どっちか好みで選んでOK
    VTIとVOOは、投資信託の利用も可能なのでおすすめ

著者は、2016年から2022年の現在に至るまで7年間米国株と、仮想通貨へ投資をここ1-2年間行っている会社員兼ブロガーです。

老後資金や今後の生活資金に不安を感じたので米国株への投資を始め、入金力を上げるためにブログ運営を始めました。

今回は、私自身気になっている「全世界株式 or 全米株式 or S&P500」について、調べたことを紹介していきます。仮想通貨のやり方ブログの始め方に関しては、以下の記事をご確認ください。

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結論:米国株式(VTI or VOO)に投資するべき

VT・VTI・VOOの中で、どれに投資するべきか。人によって投資目的、考え方や意見は異なります。

また全世界株式のVTや、全米株式のVTIやVOOへの投資を検討されている皆さんは、老後資金や将来の生活資金を長期的に投資することを考えている方が多いと思います。

その中で、この記事の結論としては、

老後資金や将来の生活資金を長期で運用する場合、米国株式に投資するべきと考えています。

つまり、VTよりも「VTIかVOO」のどちらかがおすすめです。

理由は、以下になります。

VTよりも、VTI・VOOがおすすめの理由
  • 過去のパフォーマンスを見ると、以下の2点が確認できたため
    成長率は、VTIやVOOの方が、VTよりも高い
    下落幅は、VTが最も高い。VTIやVOOは下落幅が小さい
  • VTより、VTIやVOOに投資している方が多い

一方で、VTIやVOOにも弱点があります。最低購入金額が数万円(2~4万円程度)必要である点です。

資産運用する上で数万円貯まるまで投資できないため、米国ETFであるVTIやVOOは少額から毎月コツコツ投資したい方には向いていません。

しかしこの弱点には対策があります。

米国ETFであるVTIやVOOには、ほとんど同じパフォーマンスを見せる投資信託が国内に存在します(販売されています)。投資信託は、100円から資産運用が可能なので少額からコツコツ資産運用を行うことが可能です。

具体的には、以下の3つが優秀な投資信託になります。

VTI・VOOと同じパフォーマンスが期待できる投資信託

つまり、この記事の結論は、「老後資金や将来の生活資金を長期で資産運用する場合、上記の3つの投資信託のうち、いずれかを用いて米国株式に投資することがおすすめ」ということになります。

また投資信託を毎月コツコツ投資することで資産運用を行う方は、2021年より各社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)がサービスを開始しているクレジットカード決済を利用することをおすすめします。

理由は、投資信託の購入額の0.5%~1.0%がポイントとして還元されるためです。

SBI証券では、上記の3つの投資信託全ての取り扱いがあり、三井住友カード(NL)での決済でポイント還元を受けることができるので、非常におすすめです。これから資産運用を始める方はぜひ利用してみてください。(楽天証券は0.2%のポイント還元、マネックス証券はマネックスカードの利用となるため、SBI証券×三井住友カードがおすすめ)

では、ここまで簡単に紹介してきた内容について、より具体的に内容を説明していきます。

実際に投資した場合、どのようなパフォーマンスを得ることができるのかについても、過去のデータを使用したシミュレーションを行い解説していきますので、是非、最後までご覧ください。

VT・VTI・VOOとは?

VT・VTI・VOOの3つの米国ETFは、米バンガード社が提供する米国ETFになります。

ティッカー対象
株式
名称対象
銘柄数
VT全世界バンガード・トータル・ワールド・ストックETF 約8000 
VTI全米バンガード・トータル・ストック・マーケットETF約4000
VOO全米
(S&P500)
バンガード・S&P500 ETF約500
表:著者作成

詳細は、各ETFの記事をご覧ください。この記事では、3つの比較を進めます。

まず、対象銘柄数を見ると、銘柄数が多い方が1つ1つの銘柄の重みが軽くなるので、VT>VTI>VOOの順で分散効果がありそうです。資産を分散すれば、リスクを回避できるといったメリットがあります。

しかし逆に分散しすぎると成長銘柄の恩恵を受けにくくなり、リターンが低くなる可能性もあります。

実際にここ数年だけをみると、GAFAMと呼ばれる巨大IT企業5社やネットフリックス、テスラなどの成長が特に著しいため、米国市場に絞る方がリターンが良さそうです。

下のグラフに示すように、米国株式が他国の株式に比べても最も高い成長率を見せていることが分かります。

引用元:「月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資, 太田創著

実際に、VT・VTI・VOOに投資した際のパフォーマンスについては、後ほどシミュレーションで確認していきます。

構成銘柄比較(VT・VTI・VOO)

続いて、VT、VTI、VOOのそれぞれのETFを構成している銘柄を比較します。

銘柄を比較すると分かりますが、VT・VTI・VOOは大体似たような銘柄で構成されています。

しかし各銘柄が占める割合がVT・VTI・VOOで異なります。

※2022年01月23日時点で公開されているデータで表を作成し比較しています

【最新】VT・VTI・VOOの構成銘柄比較(2022年01月23日時点)

No.ティッカー銘柄 VT  VTI  VOO 
1MSFTマイクロソフト3.44%5.71%6.83%
2AAPLアップル3.18%5.21%6.23%
3AMZNアマゾン1.82%2.97%3.59%
4GOOGLアルファベットA1.08%1.80%2.15%
5TSLAテスラ1.07%1.75%2.12%
6GOOGアルファベットC1.04%1.61%2.00%
7FBメタ・プラットフォーム
(旧フェイスブック)
1.00%1.64%1.96%
8NVDAエヌビディア0.88%1.44%1.81%
9US ドル0.80%
10UNHユナイテッド・ヘルスケア0.59%0.98%1.17%
12BRK/Bバークシャ・ハザウェイ1.05%1.35%
上位10銘柄合計割合14.90%24.17%29.22%
No.ティッカー銘柄 VT  VTI  VOO 
1MSFTマイクロソフト3.17%5.24%6.35%
2AAPLアップル2.98%4.95%6.00%
3AMZNアマゾン1.86%3.05%3.75%
4GOOGLアルファベット1.11%1.88%2.27%
5GOOGアルファベット1.07%1.69%2.13%
6TSLAテスラ1.13%1.88%2.31%
7FBメタプラットフォーム
(旧フェイスブック)
0.98%1.62%1.97%
8NVDAエヌビディア0.78%1.28%1.62%
9JPMJPモルガン
チュース
0.64%1.07%1.29%
10BRK/Bバークシャハザウェイ1.04%1.36%
11US Dollar0.82%
上位10銘柄合計割合14.53%23.69%29.05%
No.ティッカー銘柄 VT  VTI  VOO 
1AAPLアップル2.65%4.35%5.51%
2MSFTマイクロソフト2.51%4.35%5.27%
3AMZNアマゾン1.84%3.19%3.86%
4FBフェイスブック1.06%1.83%2.21%
5GOOGアルファベット0.95%1.64%1.98%
6GOOGLアルファベット0.94%1.55%1.95%
7TSLAテスラ0.64%1.11%1.34%
8BRK/Bバークシャー
ハサウェイ
1.19%1.53%
9JPMJPモルガン
チュース
0.67%1.16%1.40%
10JNJジョンソン&
ジョンソン
0.62%1.03%1.25%
1100700テンセント0.62%
12US Dollar0.82%
上位10銘柄合計割合12.70%21.39%26.32%

先ほど紹介した通り、銘柄数はVT>VTI>VOOの順で数が異なりました。

表の構成銘柄の割合を見ると、構成銘柄数が少ないVOOが最も上位銘柄の構成割合が高くなっています。

実際に、上位10銘柄で占める割合は、VOO>VTI>VTとなっており、VOOだと約30%が上位10銘柄で占められていることが分かります。つまりVOOが最も集中した投資になっており、VTが最も分散した投資になります。

続いて、個々のETFの構成割合を詳しくみていきます。

VTの構成銘柄(全世界株式)

VTの上位銘柄(2022年1月23日時点のデータ)

引用元:ETF.com
No.ティッカー名称VT構成割合
(22/01/23)
旧割合
(21/11/26)
旧割合
(21/7/16)
1AAPLアップル3.44%3.17%2.65%
2MSFTマイクロソフト3.18%2.98%2.51%
3AMZNアマゾン1.82%1.86%1.84%
4GOOGLアルファベットA1.08%1.11%0.95%
5TSLAテスラ1.07%1.13%0.64%
6GOOGアルファベット C1.04%1.07%0.94%
7FBメタ・プラットフォーム
(旧フェイスブック)
1.00%0.98%1.06%
8NVDAエヌビディア0.88%0.78%
9USドル0.80%0.82%0.82%
10UNHユナイテッド・ヘルスケア0.59%
JPMJPモルガン・チェース0.64%0.67%
テンセント0.62%
上位10銘柄が占める割合14.90%14.53%12.70%
※上位10銘柄以外は数字を記載していません。実際には0.数%含まれています。

VTは、少し前まで全世界が対象なので中国企業である「テンセント」が上位に食い込んできていましたが、最新の上位銘柄だと全て米国企業となっています。

また最も多くの割合を占めるマイクロソフトやアップルでも3%程度であり、VTIやVOOと比べて低く、全世界の色々な株式に分散されていることが分かります。

ただしこれは、個別株が暴落した際のリスクヘッジにはなりますが、米国のIT企業(アップル等)の成長をリターンとして得にくくなるといった「デメリット」として、受け取ることもできます。

この点は、人の好みや考え方で捉え方が変わる点なので、ご自身のメリット・デメリットを判断しましょう。

VTIの構成銘柄(全米株式)

VTIの上位銘柄(2022年1月23日時点のデータ)

引用元:ETF.com
No.ティッカー名称VTI構成割合
(22/01/23)
旧割合
(21/11/26)
旧割合
(21/7/16)
1AAPLアップル5.71%4.95%4.35%
2MSFTマイクロソフト5.21%5.24%4.35%
3AMZNアマゾン2.97%3.05%3.19%
4GOOGLアルファベットA1.80%1.88%1.64%
5TSLAテスラ1.75%1.88%1.11%
6GOOGアルファベット C1.61%1.69%1.55%
7FBメタ・プラットフォーム
(旧フェイスブック)
1.64%1.62%1.83%
8NVDAエヌビディア1.44%1.28%
9BRK/Bバークシャ・ハザウェイ1.05%1.04%1.19%
10UNHユナイテッド・ヘルスケア0.98%
JPMJPモルガン・チェース1.07%1.16%
JNJジョンソン&ジョンソン1.03%
上位10銘柄が占める割合24.17%23.69%21.39%
※上位10銘柄以外は数字を記載していません。実際には0.数%含まれています。

VTIは、全米国株式が対象なのでVTに比べ中国株等が含まれておらず、その分米国企業の各銘柄の割合が高くなっています。

アップルなどの上位10銘柄が占める割合は、VTよりも多く、VOOよりも少ないため、VTとVOOの間ぐらいのイメージとなります。

また2021年7月時点と2022年1月時点の比較すると、上位銘柄が占める割合は徐々に高くなっていることもわかります。

VOOの構成銘柄(S&P500)

VOOの上位銘柄(2022年1月23日時点のデータ)

No.ティッカー名称VOO構成割合
(22/01/23)
旧割合
(21/11/26)
旧割合
(21/7/16)
1AAPLアップル6.83%6.00%5.51%
2MSFTマイクロソフト6.23%6.35%5.27%
3AMZNアマゾン3.59%3.75%3.86%
4GOOGLアルファベットA2.15%2.27%1.98%
5TSLAテスラ2.12%2.31%1.34%
6GOOGアルファベット C2.00%2.13%1.95%
7FBメタ・プラットフォーム
(旧フェイスブック)
1.96%1.97%2.21%
8NVDAエヌビディア1.81%1.62%
9BRK/Bバークシャ・ハザウェイ1.35%1.36%1.53%
10UNHユナイテッド・ヘルスケア1.17%
JPMJPモルガン・チェース1.29%1.40%
JNJジョンソン&ジョンソン1.25%
上位10銘柄が占める割合29.22%29.05%26.32%
※上位10銘柄以外は数字を記載していません。実際には数%含まれています。

VOOですが、3つの銘柄の中で対象銘柄が S&P500に含まれる企業だけなので、VTIより更に選択と集中が行われたETFになっています。

数字を見ても、マイクロソフトやアップルが占める割合・上位10銘柄が占める割合は最も高く、米国市場の巨大企業にかなり集中していることがわかります。

つまりVOOは米国市場の大企業の成長を最もリターンとして受けやすいETFとなります。

一方で他のVTやVTIに比べ、個々の銘柄の影響度が高くなるので、例えばアップルの株価が暴落したら、その分落下率も多くなるといったデメリットもあります。

分配利回り・コスト(経費率)・純資産額の比較(VT・VTI・VOO)

ここでは、「運用コスト」「分配金(分配利回り)」「純資産額」「基準価格」について比較します。

まずは各項目を表にまとめたので、以下をご確認ください。

2022年1月23日時点のデータ
項目VTVTIVOO
運用コスト
(経費率)
0.07%0.03%0.03%
分配利回り1.89%1.29%1.31%
純資産額
(百万米ドル)
26,307299,088279,850
基準価格
(最低購入金額)
$101.11$220.91$402.69
(2022年01月23日時点のデータをもとに作成)
項目VTVTIVOO
運用コスト
(経費率)
0.08%0.03%0.03%
分配利回り1.52%1.29%1.39%
純資産額
(百万米ドル)
21,299243,655225,707
基準価格
(最低購入金額)
103.34218.44386.39
(2021年7月16日時点のデータをもとに作成)

運用コストの違いとその影響度

VTIとVOOは0.03%となっているのに対し、VTはやはり新興国株式の運用も含むため、0.07%と若干高くなっています。

昨年7月時点では0.08%でしたが、2022年1月時点では0.07%と若干運用コストが下がっています。

経費率
  • VT:0.07%/年
  • VTI:0.03%/年
  • VOO:0.03%/年
銘柄22/01/23時点21/07/16時点
VT(全世界株式)0.07%0.08%
VTI(全米株式)0.03%0.03%
VOO(S&P500)0.03%0.03%

経費率の違いは、年間で運用にかかる手数料になります。

例えば、総額100万円分ETFを購入していたとすると、VTではコスト700円/年、VTIとVOOでは300円/年、のコストが年間かかるという意味です。

100万円に対し500円の差なので、正直コストに関しては大差ないと考えても良さそうです。

コストの差よりも、リターンの差の影響が大きいと考えられます。

分配利回りの差について

次に分配金ですが、0.1%台で差が見られます。

分配利回り
  • VT:1.89%/年
  • VTI:1.29%/年
  • VOO:1.31%/年
銘柄22/01/23時点21/07/16時点
VT(全世界株式)1.89%1.52%
VTI(全米株式)1.29%1.29%
VOO(S&P500)1.31%1.39%

分配利回りは、100万円投資していた時に、VTでは1.89万円/年の分配金を受け取れるのに対し、最も低いVTIでは、1.29万円/年の分配金を受け取れるという意味です。

つまり、VT・VTI・VOOの3つのETFだと、100万円投資して、最大0.60万円/年(6000円/年)の差があります。

しかし運用コスト同様に、分配利回りの数字よりもリターン率(成長率・騰落率)の大小の方が、私たちのリターンに直接影響する可能性が高いです。

純資産額の違いは?

次に純資産額です。VTはVTIやVOOに比べ、一桁分額が少ないことがわかります。

純資産総額
  • VT:26,307 百万米ドル
  • VTI:299,088 百万米ドル
  • VOO:279,850 百万米ドル
銘柄22/01/23時点21/07/16時点
VT(全世界株式)26,307 百万米ドル21,299 百万米ドル
VTI(全米株式)299,088 百万米ドル243,655 百万米ドル
VOO(S&P500)279,850 百万米ドル225,707 百万米ドル

純資産額は、VTがVTI・VOOに比べて非常に少なくなっています。

これは単純に、VTよりもVTIやVOOに投資している人が多い考えることができます。中には1人で多くの資産をVTIやVOOに入れている方もいるかもしれませんが、それで桁が異なるほどの差が生じるとは考えにくいです。

つまり、世間では全世界株式(VT)に投資している人よりも、全米株式(VTI) or S&P500(VOO)に投資している方が多いということになります。

基準価格の違いと、積み立て投資のしやすさについて

最後に、基準価格です。

VTが最も基準価格が低く、VOOが最も基準価格が高い値となっています。

基準価格
  • VT:$101.11
  • VTI:$220.91
  • VOO:$402.69
銘柄22/01/23時点21/07/16時点
VT(全世界株式)$101.11$103.34
VTI(全米株式)$220.91$218.44
VOO(S&P500)$402.69$386.39

基準価格は1株あたりの価格なので、単純に購入最低金額となります。

つまり、VTの方が少額から購入することが可能です。

ちなみに、米国ETFは分配金を自動で再投資できないため、複利的に投資を行いたい場合、得た分配金で再度ETFを購入する必要があります。

下の表の通り、購入最低金額が低い方が、少ない分配金でも再購入しやすいため、VTの方が複利的に資産運用を行うことができるというメリットがあります。

銘柄22/01/23時点
分配利回り
$10,000(約115万円)
を投資した場合の分配金
(税は除く)
基準価格分配金で
再投資可能か?
VT(全世界株式)1.89%$189$101.11可能
VTI(全米株式)1.29%$129$220.91不可
VOO(S&P500)1.31%$131$402.69不可

VTIやVOOで配当金再投資の弱点を補う方法

VTIやVOOは、$10,000(約115万円)を投資して得た分配金で、再度VTIやVOOを1株購入することはできません。

この点、複利の効果を得ることが出来ず、効果的に投資できません。

この場合、「投資信託を利用する」ことをおすすめいたします。後ほど、詳しく説明しますが、三井住友カード(NL)を利用すれば、購入した投資金額に対してポイント還元を受けることができ、さらに運用コストを下げることができます。

チャートで比較する(VT・VTI・VOO)

続いて、VT(全世界株式)・VTI(全米株式)・VOO(S&P500)の過去のパフォーマンスを比較してみます。

ここでは、「1年」「3年」「5年」「10年」の4期間で過去のパフォーマンスを比較します。

過去1年間の推移
過去3年間の推移
過去5年間の推移
過去10年間の推移

騰落率(成長率)の順位は、4つの期間の全てで、VOO>VTI>VT(S&P500 > 全米株式 > 全世界株式) という順になりました。

ただしこの比較は、単純に基準価格の過去のチャート(成長率)を比較しただけなので、分配金(配当金)の再投資は考慮されていません。

実際に投資を検討されている方は、長期での投資目的で分配金は再投資される方も多いはずです。

次に、分配金再投資を含めたトータルリターンの比較を行います。

VT VTI VOO に「一括投資」した時のシミュレーション①

先ほどはチャートの比較を行いました。次にここでは、実際にVT・VTI・VOOに投資したときのリターンを比較していきます。

実際に米国ETFを購入し、分配金も再投資し、長期で運用した際のトータルのリターンや、投資途中で必ず来る下落場面での下落幅の比較を行います。

シミュレーション①条件

ここでは実際に、約100万円($10,000)をこれら3つのETFに投資した場合、過去10年間だといくらになるのか、簡単にシミュレーションしてみます。先程の分配金問題は、再投資すると仮定しシミュレーションします。

シミュレーション条件
  • 期間:2011年1月〜2021年6月(約10年間)
  • 初期費用$10,000(約100万円)を一括投資し、その後放置する
  • 分配金は再投資するものとする

シミュレーション①結果(VT vs VTI vs VOO)

シミュレーションの結果が以下になります

2021年の一番最近の部分が見えづらいかもしれませんが、微妙にVOOがVTIよりも勝っています。

つまり単純なチャート比較と同じく、リターンの大きさは「VOO>VTI>VT」という結果になりました。

またVTIとVOOはほとんど同じリターンですが、VTはVTIやVOOよりもリターンが少なくなっています。

シミュレーション結果からも、VTよりも、VTIかVOOに投資する方が資産を増やすことができそうです。

下落リスク比較(VT vs VTI vs VOO)

これらのシミュレーションについて、もう少し詳しく結果を見てみましょう。

資産運用した際の各種値を下に示します。

表をみると、最終資産総額は、VOOが最も高くなっており、僅差でVTIとなっています。一方でVTはVTIやVOOに比べ、$10,000以上少なくなっています。

ここでもう一つ注目したいのが、下落率および最低成長率になります。これらの値を見ると、いずれもVOOが最も下落幅が小さく、優れていることがわかります。

つまり、VOOは銘柄数は少ないものの、過去10年間に限って言えば、リスクが最も小さく、最もリターンが大きいETFということが分かります。

下落リスクの指標「ソリティレシオ」について

ソリティレシオについて

ソリティレシオ(Sortino ratio)は、下落リスクに対する上昇リターンを示す数値で、分母に下落リスク、分子にリターンを入力し算出されます。

ソリティレシオが高いほど、「下落リスクに対するリターンが大きい」or「リターンは低くても下落リスクがとにかく低い」のどちらかと考えることが出来ます。

下落リスクに対するリターンの割合を示す「ソリティレシオ」を見ても、VOOが最も優れた数値を見せており、下落リスクを減らしたい場合は、VTやVTIではなく、VOOがおすすめのETFとなります。

VT VTI VOO に「つみたて投資」した時のシミュレーション②

先ほどは、一括投資した場合のシミュレーションを行いました。

実際は、毎年/毎月決まった額を投資するなど、コツコツつみたて投資する方が多いかと思います。

続いて、毎年資金を追加して投資を続けた場合のシミュレーションを行います。比較項目は先ほどと同じです。

シミュレーション②条件

シミュレーション条件は以下です。

シミュレーション条件
  • 期間:2011年1月〜2021年6月(約10年間)
  • 初めに、$3,600(約36万円)を一括投資する
  • その後毎年、$3,600(約36万円)を追加投資していく
     → 毎月3万円を想定
    (つみたてNISAなど)
  • 分配金は再投資するものとする

シミュレーション②結果(VT vs VTI vs VOO)

毎年追加投資した際のシミュレーションの結果が以下です。

一括投資の時と同じで、毎年追加投資してもリターンの大きさは「VOO>VTI>VT」という結果になりました。

またVTは、VTIやVOOよりもリターンが少なくなっています。こちらのシミュレーション結果からも、VTよりも、VTIかVOOに投資する方が資産をより成長させることができそうです。

下落リスク比較(VT vs VTI vs VOO)

追加投資していく場合のシミュレーションについても、詳しく結果を見てみましょう。

資産運用した際の各種値を下に示します。

やはり、VOOが最も最終資産額が高くなっており、僅差でVTIとなってます。一方でVTは、VTIやVOOに比べ、$20,000以上少なくなっています。

下落率および最低成長率についても先ほどと同じく、VOOが最も小さく、VTが最も大きくなっています。

つまり一括投資だけでなく、毎年追加投資して行っても、VOOが最も高いパフォーマンスとなりました。

【まとめ】シミュレーション結果

一括投資と追加投資の2つのシミュレーションの結果をまとめます。

リターンは、①VOO(S&P500)、②VTI(全米株式)、③VT(全世界株式)となりました。

下落幅は、①VT(全世界株式)、②VTI(全米株式)、③VOO(S&P500)で、VOOが最も下落が小さいETFという結果になりました。

VT VTI VOOの比較まとめ
  • リターンは、VOO≧VTI>VT の順で高い。VTIは直近1年でVOOを僅かに上回った。
  • 過去10年間の下落幅は、VTが最も高く、続いてVTI。VOOが最も下落幅が小さい
  • VTのメリットは、購入最低金額が低いため分配金再投資が容易

また、VTは基準価格が低く分配金を再投資しやすい点がメリットでしたが、分配金を再投資してもVTIやVOOのパフォーマンスには及びませんでした。過去10年に限っては、分配金再投資で得られる効果よりも、米国市場の成長の方が大きいかったためです。

以上を踏まえると、過去10年間のデータを見る限りは、VTI(全米株式)かVOO(S&P500)のどちらかに投資する方が良さそうです。

結局、全世界と全米どっちがおすすめなのか?(VT・VTI・VOO)

結論としては、全世界株式のVTよりも、米国株式100%である「VTI」か「VOO」のどちらかをオススメします。

VTIか、VOOか、どっちが良いかは、正直なところ大差はないかと思いますので、この2つに関しては皆さんの好みでどちらか選ぶと良いでしょう。

VTI・VOOの投資信託を「コア」に資産運用する

老後資金・生活資金・お小遣いの運用など皆さんそれぞれ投資を行う理由はあるかと思いますが、投資はコアサテライト戦略で行うことをおすすめします。

コアサテライト戦略とは、資産を「コア:守りの投資(生活資金・老後資金)」と、「サテライト:攻めの投資(お小遣い・趣味や話題の銘柄購入)」に分けて、投資を行う戦略です。

その中で、守りの資金を資産運用する「コア」の部分を米国株式(VTI or VOO)に投資を行うことで、資産を着実に成長させていく運用が可能です

米国ETFではなく、投資信託を活用する

米国ETFである「VTI」「VOO」は、基準価格が約3~4万円と比較的高く、個人で資産運用する場合、分配金再投資がなかなか難しくなります。その場合、投資信託の利用をオススメします。

VTIやVOOに連動する投資信託を利用すれば、運用会社が自動的に配当金を再投資されます。その分は、基準価格の上昇分として受け取ることができます。

実際に、S&P500指数に投資した際の「配当再投資」「配当再投資無し」を比較したグラフが以下になります。いかに再投資することによる複利の資産運用が重要か分かります。

引用元:「インデックス投資は勝者のゲーム─株式市場から確実な利益を得る常識的方法」

VTI・VOOに投資する際のおすすめ投資信託「3選」

VTI・VOOに投資信託を用いて投資すればいいことがここまででわかりました。

具体的には、以下の3つの投資信託は非常に優れた人気ランキングでも上位の投資信託となっています。

VTI・VOOと同じパフォーマンスが期待できる投資信託

以上から、冒頭にお話しした結論である「老後資金や将来の生活資金を長期で資産運用する場合、上記の3つの投資信託のうち、いずれかを用いて米国株式に投資することがおすすめ」ということにつながります。

また繰り返しになりますが、投資信託を毎月定額購入することで資産運用を行う方は、投資信託の購入金額に対してポイント還元を受けることができるクレジットカード決済を利用することをおすすめします。

特に投資信託の品揃えが最も豊富で上記3つの投資信託の取り扱いもあるSBI証券と、通常の生活や買い物でも使用に便利な三井住友カード(NL)だと今後長く使用し続けることができるので非常におすすめです。

VTIとVOOだとどっちがおすすめなの?

全世界株式のVTよりも、米国株式である「VTIかVOO」がオススメということは分かりました。

では、VTIとVOOではどっちがおすすめなのでしょうか?

結論、どちらでもほとんど変わりませんので好みで選んで問題ありません。

VTIは全米株式なので大型株だけでなく、中型株・小型株も含まれるため、小型株などの成長銘柄の恩恵を受けたい方はVTIがおすすめです。反対に、大型株だけで十分と考える方はVOOでいいかと思います。

S&P500指数とRUSSELL200指数の比較

参考までに、大型株500銘柄のS&P500指数と、小型株2000銘柄から算出されるRUSSELL2000指数を比較してみます。

S&P500とRUSSELL2000の比較(2000年〜2010年)

2000年から2010年を見ると、大型株500銘柄のS&P500よりも、小型株2000銘柄のRUSSELL2000指数の方が成長率が高くなっていることがわかります。

つまり、この期間に関しては、VOOよりも小型株を含むVTIの方がパフォーマンスは高くなると予想できます。

S&P500とRUSSELL2000の比較(2010年〜2022年)

次に、2010年以降のパフォーマンスを比較すると、小型株2000銘柄よりも大型株500銘柄であるS&P500指数の方が高いパフォーマンスを上げていることがわかります。

つまりこの期間においては、VTIよりもVOOの方が高いパフォーマンスとなると考えられます。

この辺りの比較検証に関しては、以下の記事で詳しく行なっているので、気になる方は参考にしてください。

>>「VTIとVOOはどっちがおすすめ?下落リスク・リターンを徹底比較

まとめ

この記事では、米バンガード社の有名なETF(VT・VTI・VOO)を3つ紹介し、比較しました。

結論は、VTI(全米国株式)かVOO(S&P500)の「米国株」に投資信託を用いて投資することがおすすめです。

これから老後資金や将来の生活資金の運用を開始する方は、これを機にVTIかVOOに連動する投資信託で資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。おすすめの証券会社「2社」は以下になります。

VTIやVOOだけでも十分資産形成は可能ですが、もう少し高い成長率を求める方は、新興国(インド)や仮想通貨(ビットコイン・イーサリアム)へ少量投資してもいいかと思います。

私自身は新興国よりも仮想通貨の方が今後の成長が期待できると考えているので、上の記事で紹介する2社を用いて、ビットコインとイーサリアムを購入してます。

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