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eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の銘柄・チャート・メリットとデメリットを紹介

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 この記事では、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」について紹介します。

 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、文字通り世界中の株式に同時に分散投資ができる投資信託です。

 米国のみ、もしくは日本のみへの投資だと偏りが生じ、リスクが高まる可能性があります。リスクを撤退的に減らしたい方には、おすすめの投資信託だと思いますので、この記事で、銘柄・チャート・国別割合・メリット・デメリットを紹介します。

 

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eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは?

画像:著者撮影

 eMAXIS Slimシリーズは、三菱UFJ国際投信が販売している国内投資信託であり、とにかく運用コストを抑え、低コストな投資信託であることが特徴です。今回紹介する全世界株式だけでなく、米国株式や日本国内株式、バランス型(株式+債券)など様々な商品が取り揃えられています。

 つまり「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」とは、三菱UFJ国際投信が販売する全世界株式に連動する、低コストな投資信託ということです。

画像:SBI証券ホームページ

 SBI証券の投資信託ランキングを見ると、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、投資信託ランキング第2位となっており、人気の高い投資信託です。

ファンド情報:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

運用会社三菱UFJ国際投信株式会社
受託会社三菱UFJ信託銀行株式会社
連動対象MSCI オール・カントリー
・ワールド・インデックス
(配当込み、円換算ベース)
ファンド設定日2018年10月31日
分類外国株式型インデックス
販売手数料
(購入時手数料)
無料
信託報酬
(運用管理費用)
0.1144%
信託財産留保額無料
表:著者作成

 ファンド情報を表に整理しました。ファンド開始日が2018年10月31日と比較的最近販売が開始されたファンドになります。また信託報酬(運用コスト)が0.1144%とかなり低コストです。

 他の全世界株式に投資する投資信託を見ても、かなりコストが安い投資信託であることが分かります。ちなみに最も低コストな全世界株式の投資信託は、SBI・全世界株式インデックス・ファンドとなっていますが、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)との差は0.0042%しか無いので、ほとんど同じと考えても問題ありません。

 他には、ファンド情報を見ると、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」が連動対象と記載があります。次の章で詳細を紹介します。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(AWCI)とは?

 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」が対象インデックスとカタログに記載があります。

インデックスとは、個別株から算出される指数であり、米国であれば「NYダウ・S&P500」、日本であれば「日経平均225・TOPIX」などがインデックスと呼ばれます。

今回は全世界の株式から算出されるインデックス(指数)に連動を目指した投資信託ということになります。

 この「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」とは、MSCI Inc. (モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社)が全世界株式から算出する指数です。

 また ACWIは、先進国および新興国の大型および中型株式で構成される指数であり、23の先進国市場と27の新興市場を対象とし、2000以上の企業の株価から算出され、全世界の時価総額の85%をカバーしています。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)の国別割合

画像:ACWI データベースより著者撮影

 画像の円グラフ(2021年4月30日時点)を見ると、米国が58.41%と最も多く、続いて日本が6.18%、3番目が中国で4.8%となっており、全世界株式と言っても米国株式が半分以上占めていることがわかります。

 ただ100%米国株式よりも、40%程度は別の世界中の国に分散されている分、下落リスクは抑えることができると考えられます。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)のセクター別割合

画像:ACWI データベースより著者撮影

 セクター別割合は、ITが21.5%、金融14.33%、一般消費財12.8%と、特定のセクターが多いこともなく、比較的バランスよく組み込まれていることがわかります。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の銘柄を紹介

 銘柄については、三菱UFJ国際のHPの投資信託カタログを調べると、上位10銘柄のみ公開されています。(2021年1月27日時点)

 上位は米国企業が多く、アップル・グーグル(アルファベット)・アマゾン・マイクロソフトなどが上位にきています。最も割合の多いアップルが、3.8%となっています。(上表が全世界株式)

 一方で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の上位銘柄を見ると、全世界と大きく変わりませんが、最も割合が大きいアップルの割合が、6.5%となっています(下の表が米国株式S&P500)。

 これより、全世界株式(オール・カントリー)の方が上位銘柄の割合が小さいため、より多くの企業に分散投資していることが分かります。

 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)でも適度に分散効果がありますので、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)か、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)どちらが良いのかは、好みによるかと思います。

 米国の経済成長を期待しているのであれば、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめ。よりリスクを分散したい方は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の方が良いのではないでしょうか。

 ちなみに私は全世界ではなく、米国株式に投資を行なっています。詳しくは以下の記事で、ご説明いたします。

(参考)上位100銘柄を調査

 eMAXIS Slimのページや目論見書には、上位10銘柄しか記載がありませんでした。そこで、同じ指数(ACWI)を参考としている米国ETFの銘柄を参考までに調査しました(2021年5月6日時点)。

 全銘柄を載せると2000行を超えてしまうので、ここでは上位100銘柄のみ記載しておきます。eMAXIS Slimの組み入れ銘柄では無いので、あくまで参考データとなりますが、近い割合で投資されていると考えられます。


No.

ティッカー

銘柄名

保有比率(%)

1

AAPL

APPLE INC

3.39

2

MSFT

MICROSOFT CORP

2.75

3

AMZN

AMAZON COM INC

2.16

4

FB

FACEBOOK CLASS A INC

1.18

5

GOOG

ALPHABET INC CLASS C

1.09

6

GOOGL

ALPHABET INC CLASS A

1.07

7

2330

TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING

0.79

8

TSLA

TESLA INC

0.77

9

JPM

JPMORGAN CHASE & CO

0.74

10

700

TENCENT HOLDINGS LTD

0.70

11

JNJ

JOHNSON & JOHNSON

0.67

12

BABA

ALIBABA GROUP HOLDING ADR REPRESEN

0.66

13

UNH

UNITEDHEALTH GROUP INC

0.61

14

BRKB

BERKSHIRE HATHAWAY INC CLASS B

0.61

15

V

VISA INC CLASS A

0.59

16

HD

HOME DEPOT INC

0.56

17

NVDA

NVIDIA CORP

0.55

18

5930

SAMSUNG ELECTRONICS LTD

0.53

19

NESN

NESTLE SA

0.53

20

PG

PROCTER & GAMBLE

0.52

21

DIS

WALT DISNEY

0.51

22

BAC

BANK OF AMERICA CORP

0.50

23

MA

MASTERCARD INC CLASS A

0.50

24

PYPL

PAYPAL HOLDINGS INC

0.43

25

ASML

ASML HOLDING NV

0.42

26

CMCSA

COMCAST CORP CLASS A

0.40

27

XOM

EXXON MOBIL CORP

0.40

28

VZ

VERIZON COMMUNICATIONS INC

0.38

29

INTC

INTEL CORPORATION CORP

0.36

30

ADBE

ADOBE INC

0.36

31

T

AT&T INC

0.35

32

ROG

ROCHE HOLDING PAR AG

0.35

33

CSCO

CISCO SYSTEMS INC

0.34

34

NFLX

NETFLIX INC

0.34

35

KO

COCA-COLA

0.34

36

PFE

PFIZER INC

0.34

37

ABT

ABBOTT LABORATORIES

0.33

38

MC

LVMH

0.33

39

CVX

CHEVRON CORP

0.32

40

ABBV

ABBVIE INC

0.32

41

PEP

PEPSICO INC

0.31

42

WMT

WALMART INC

0.31

43

CRM

SALESFORCE.COM INC

0.31

44

MRK

MERCK & CO INC

0.30

45

NOVN

NOVARTIS AG

0.29

46

TMO

THERMO FISHER SCIENTIFIC INC

0.29

47

WFC

WELLS FARGO

0.28

48

AVGO

BROADCOM INC

0.28

49

ACN

ACCENTURE PLC CLASS A

0.28

50

MCD

MCDONALDS CORP

0.27

51

MDT

MEDTRONIC PLC

0.26

52

COST

COSTCO WHOLESALE CORP

0.26

53

TXN

TEXAS INSTRUMENT INC

0.26

54

LLY

ELI LILLY

0.26

55

NKE

NIKE INC CLASS B

0.26

56

7203

トヨタ自動車

0.26

57

DHR

DANAHER CORP

0.25

58

HON

HONEYWELL INTERNATIONAL INC

0.25

59

ULVR

UNILEVER PLC

0.24

60

LIN

LINDE PLC

0.24

61

1299

AIA GROUP LTD

0.24

62

ORCL

ORACLE CORP

0.24

63

QCOM

QUALCOMM INC

0.24

64

UNP

UNION PACIFIC CORP

0.24

65

LOW

LOWES COMPANIES INC

0.24

66

UPS

UNITED PARCEL SERVICE INC CLASS B

0.24

67

C

CITIGROUP INC

0.24

68

PM

PHILIP MORRIS INTERNATIONAL INC

0.23

69

AMGN

AMGEN INC

0.23

70

SAP

SAP

0.23

71

NEE

NEXTERA ENERGY INC

0.23

72

BMY

BRISTOL MYERS SQUIBB

0.23

73

9984

ソフトバンクグループ

0.22

74

AZN

ASTRAZENECA PLC

0.22

75

RY

ROYAL BANK OF CANADA

0.22

76

SBUX

STARBUCKS CORP

0.21

77

3690

MEITUAN

0.21

78

IBM

INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CO

0.21

79

BLK

BLACKROCK INC

0.21

80

CAT

CATERPILLAR INC

0.20

81

SIE

SIEMENS N AG

0.20

82

RTX

RAYTHEON TECHNOLOGIES CORP

0.20

83

TD

TORONTO DOMINION

0.20

84

HSBA

HSBC HOLDINGS PLC

0.20

85

NOVO B

NOVO NORDISK CLASS B

0.20

86

BA

BOEING

0.19

87

CBA

COMMONWEALTH BANK OF AUSTRALIA

0.19

88

6758

ソ ニ ー

0.19

89

SHOP

SHOPIFY SUBORDINATE VOTING INC CLA

0.18

90

MS

MORGAN STANLEY

0.18

91

GS

GOLDMAN SACHS GROUP INC

0.18

92

AMAT

APPLIED MATERIAL INC

0.18

93

DE

DEERE

0.18

94

FP

TOTAL

0.18

95

MMM

3M

0.18

96

GE

GENERAL ELECTRIC

0.18

97

SAN

SANOFI SA

0.18

98

BHP

BHP GROUP LTD

0.17

99

CVS

CVS HEALTH CORP

0.17

100

XTSLA

BLK CSH FND TREASURY SL AGENCY

0.17


 上位6銘柄以外は、全て1%未満で投資されており、かなり分散投資されていることが分かります。

 ちなみに日本企業だと、56位にトヨタ自動車(0.26%)・73位にソフトバンク(0.22%)・88位にソニー(0.19%)がランクインしています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のチャート

 早速ですが、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のチャートを見ましょう。比較として、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャートも記載しています。

 青がeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。ピンクがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。

 期間は、全世界株式(オール・カントリー)が販売開始となった2018年11 月から2021年5月までのチャートになります。

 チャートを見ると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が成長率が高いことが分かります。各投資信託の基準価格を以下の表に記載しておきます。


上昇率

2018/11/06

2021/5/6

上昇率

全世界株式

10259

14860

44.85

米国株式(S&P500)

10330

15859

53.52


続いて、下落率ですが、2020年2-3月のコロナショック時の下落率を見ると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が、若干ですが高いことが分かります。


コロナショック時下落幅

2021/2/21

2021/3/24

下落率

全世界株式

12241

8102

-33.81

米国株式(S&P500)

12861

8432

-34.44


 つまり、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)よりも下落リスクは低いが、成長率も低いということになります。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のメリットとデメリット

メリット

 メリットは、以下の点が挙げられます。

  • 世界中の大企業・中企業に一度に分散投資できる
  • 下落率がS&P500指数に比べ低く、少しでもリスクを抑えたい方に向いている
  • コストは0.1144%と他の投資信託に比べてもかなり安く、無駄なく投資できる
  • 投資信託なので分配金を自動的に再投資し複利の効果で運用が可能
  • 100円から投資可能

 全世界株式(オール・カントリー)のメリットは、全世界の株式に一度に分散投資できる点です。

デメリット

  • 幅広く分散しているため、米国株式のみの投資信託より成長率が劣る
  • 投資信託なので、購入金額をコントロールできない

 チャートを比較した際お伝えした通り、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と比較した場合、成長率がeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の方が少し劣ります。

 個人的には、米国のGAFAMと呼ばれる5大企業(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン・マイクロソフト)の成長率は著しいものがあり、この成長を取り入れたいため、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を利用しています。

 しかし投資はリスクがつきものです。今後米国企業が成長を続ける保証もありません。その点で全世界に分散投資を行い、リスクをできるだけ減らしたい方は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をオススメいたします。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の購入方法/証券

 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、銀行や証券会社で購入することができます。つみたてNISAでの購入も可能です。

購入できる銀行・証券会社一覧

 銀行・証券会社などの金融機関で購入することが可能です。

 最近利用が増えている「SBI証券」「楽天証券」の2社は、共にeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の扱いがあります。

SBI証券での購入手順を解説

 (記事準備中)

eMAXIS Slim 全世界株式 について

 実は、eMAXIS Slim 全世界株式には2種類あります。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):今回ご紹介
  • eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

 今回は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を紹介しましたが、もう一つ「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」という投資信託もあります。

 これは、ファンド名通り、日本を含むか、日本を含まないか、で2つの種類に分かれています。

 詳しくは、以下の記事でご紹介します。

まとめ

 この記事では、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)について紹介しました。

 S&P500に比べると、成長率は若干劣るものの下落リスクを少し抑えることができるファンドとなっています。あまりリスクを取りたくない方に向いているファンドと思います。しかし投資はリスクがつきものですので、ご自身でよくご検討されてから投資していただくようにお願いいたします。

 ちなみに私は、米国のS&P500指数とNASDAQ100指数を組み合わせて投資を行なっています。組み合わせの割合については、現在検討中ですが、シミュレーションした記事を以下に載せておきます。

 逆に、もっとリスクを取ってでもリターンを得たい、ハイテク企業の成長率を期待したい方は、「FANG+」という指数に投資することで、グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾンに集中投資することが可能です。気になる方は、こちらの記事をご確認ください。

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投資オムタンケ
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