この記事は、これから仮想通貨(暗号資産)を始めようと考えている方、仮想通貨の基礎知識が簡単に知りたい初心者の方向けです。
私自身、ビットコインとイーサリアムの2つの仮想通貨を1年以上毎日購入しています(自動つみたて購入)。その中で得た知識や経験から、仮想通貨の基礎知識を11個、簡潔にまとめ解説していきます。
3~5分程度あれば読めると思いますので、最後までご覧ください。
【11個】仮想通貨を始める前に確認すべき基礎知識

仮想通貨の基礎知識を解説していきます。今回解説する基礎知識は、以下の11個です。
11個で多いかもしれませんが、それぞれを簡単に解説していきます。
1. そもそも仮想通貨とは?
そもそも仮想通貨とはなんでしょうか?
「仮想」とついているので何か怪しく感じますが、仮想通貨とは「お金」です。お金と言っても、円やドルとは異なる2つの特徴を持つお金です。2つの特徴とは以下です。
つまり仮想通貨(暗号資産)とは、国が発行していない全世界の方が自由に使用できるデジタル通貨です。
2. 代表的な仮想通貨
仮想通貨は1種類ではありません。全世界で数千種類以上の仮想通貨が存在します。
代表的な仮想通貨(暗号資産)は、以下2種類が挙げられます。
ビットコインは2017年-2018年頃に一時ブームになったため、既に知っている方も多いかもしれませんが、イーサリアムも2番目の規模を持ち、近年様々が業界で活用され始めている仮想通貨なので、覚えておきましょう。
3. 仮想通貨の特徴
仮想通貨の最も大きな特徴は、ブロックチェーン技術を使用し管理されていることです。
ブロックチェーン技術とは簡単に言うと、データをネットワークに接続された不特定多数の端末に分散して記録し共有する技術です。
もう少し説明すると、現在私たちが使用している「現金」は中央銀行や各銀行が管理しています。これらの金融システムは中央集権的といいます。例えば、銀行だと金庫などを破られると、その場所に保管されている現金などは盗まれます。
しかしブロックチェーン技術を用いた仮想通貨の場合、誰かのデータを盗み自分のお金とデータを改ざんしたとしても、そのデータは一人だけが管理しているわけではなく、不特定多数の端末で同じデータを所有しているため、周囲のデータと異なることが直ぐに分かり、不正データであることが特定されます。
その他の特徴は以下の通りです。
ビットコインは通貨数に上限があります。つまり追加で発行されません。よって近年ビットコインはデジタルゴールドとも呼ばれることもあり、資産としての価値が認められつつあります。
4. 仮想通貨でできること
仮想通貨で、何ができるようになるのでしょうか?
具体的には、以下のことができるようになります。
全世界の誰にでも24時間365日送金が可能で、決済することも可能です。
また仮想通貨は需要拡大に伴い、長期的にみると価格が上昇しています。ここの狙って資産運用目的で、売買(投資)する方が全世界で増えています。
最後に「分散型アプリケーション開発」について、詳しいことは省きますが、一例を挙げると「NFTアート」と言う言葉を聞いたことはありますか?
簡単に言うと、ブロックチェーン技術を使用したデジタルアートのことをNFTアートと言ったりします。
NFTアートはイーサリアムブロックチェーン技術を使用していることが多く、NFTアート(デジタルアート)の売買には、仮想通貨のイーサリアムが使用されることが多く、近年急激に流通量が増えています。
このように様々な業界でブロックチェーン技術を使用・活用することができ、その中での決済にも仮想通貨を使用することができます。
5. 仮想通貨に投資している世代や平均金額は?
では一体どのような人々が仮想通貨を購入しているのでしょうか?
下の表は2018年の国内の年齢層別取引割合を示した表です。

グラフを見ると、20代~40代が非常に多いことがわかります。特に20代・30代の方が多く、若い方を中心に売買が行われていることがわかります。
次のグラフは、いくら購入しているのか?を示した表です。

10万円未満が全体の約77%と、ほとんどを占めていることがわかります。10~50万円が約14%となっており、全体の90%以上が50万円以下で仮想通貨を購入していることがわかります。
まとめると以下になります。
6. 仮想通貨を購入するリスクは?
仮想通貨を購入するにあたって、リスクもしっかり確認しておきましょう。主に3つのリスクが考えられます。
法や規則もこれから構築されていく国も多く、国によっては取引規制が入る可能性もあります。日本や欧米などの先進国では活用のために法整備が進められており、規制が入る可能性は低いと考えられます。
セキュリティ面は先ほどブロックチェーン技術が使用されており盗難は現実的でないとお話ししました。しかし過去に規模の小さい通貨が盗難に遭ったこともあります。それを受けて各国・各企業は仮想通貨のセキュリティ面に力を入れており、たとえばbiyFlyer(ビットフライヤー)だと三井住友海上とタッグを組んでセキュリティ対策を行っています。
最後のリスクとして、仮想通貨は価格変動が大きいことが挙げられます。下の表を見るとわかりますが、仮想通貨市場の規模は株式市場や金の取引市場の規模に比べ、まだまだ小さいものです。なので価格変動が大きくなります。
市場 | 時価総額 |
---|---|
世界株式市場 | 約100兆ドル |
金取引市場 | 約10兆ドル |
仮想通貨市場 | 約2兆ドル |
逆に言えば、うまく価格変動リスクを抑えることができれば大きなリターンも期待できる資産ということがわかります。
たとえば、株式市場の資産のうち「2%(2兆ドル)」が仮想通貨市場に流れ込んだとしたら、仮想通貨市場は「2倍(2兆ドル→4兆ドル)」になることがわかります。
つまり仮想通貨市場は、今後成長が期待できる市場と言えます。
7. 仮想通貨の価格はどのように変動するのか?
実際に過去の仮想通貨の価格変動の様子を見てみましょう。下のグラフは、2020年11月〜2022年3月のビットコインのチャートになります。

No. | 期間 | 価格変動率 |
---|---|---|
① | 11/1 ~4/14 | 約+357% (約4.5倍) |
② | 4/15 ~7/21 | 約-52% (約半分) |
③ | 7/22 ~11/9 | 約+108% (約2倍) |
④ | 11/10 ~1/21 | 約-44% |
⑤ | 2020/11/1 ~2022/3/2 | +218% (約3倍) |
1年5ヶ月の間に、大きく上昇する場面もあれば、大きく下落する場面も見られます。この上下動が比較的大きいため、仮想通貨は価格変動が大きいと言われ、リスクと捉えられがちです。
グラフ中の各期間(①〜⑤)の増減率を表にまとめましたが、実際に数ヶ月といった短期的な期間で見ると、タイミングを間違えると資産が半分になる可能性もあることがわかります。
しかし青線で示しているように、1年5ヶ月投資を続けた場合は価格が約3倍になっていることがわかります。つまり長期的にみるとビットコインの価格は上昇しています。
仮想通貨を購入する際は、長期投資を前提に購入したほうが良いことがこの結果よりわかります。
8. 仮想通貨を購入するのにかかる手数料は?
では実際にビットコインやイーサリアムといった仮想通貨を購入するための「費用」を確認しましょう。主に必要な費用は、購入代金と手数料です。
自分が購入する金額が必要なのは当たり前ですよね。
2つ目の購入手数料は、多くの企業で無料となっています。もしこれから仮想通貨取引口座を開設する場合は、購入手数料が無料かどうかをしっかり確認しましょう。
最後に、仮想通貨取引口座へ日本円を入金する際にも手数料が発生します。これも企業によっては提携している銀行からの入金だと無料となっているところもあるため、チェックが必要です。
各手数料をCoincheck(コインチェック)とbitFlyer(ビットフライヤー)で一例を挙げておきます。
Coincheck (コインチェック) | bitFlyer (ビットフライヤー) | |
---|---|---|
購入 手数料 | 販売所:無料 取引所:無料 | 販売所:無料 取引所:0.01~0.15% |
入金 手数料 | 0円 (※1) | 0~330円 (※2) |
※1:銀行振込による入金は無料
※2:住信SBIネット銀行からの入金は無料
仮想通貨を取引するための口座もきちんと調べて、各種手数料が無料のところを探すと、そこまで手数料を払うことなく仮想通貨を売買することができそうです。
おすすめの2つの仮想通貨の取引所については、以下の記事をご確認ください。
9. 仮想通貨に関する税金について
仮想通貨を始めるにあたって、最も気になるのが税金に関してだと思います。
仮想通貨も売買などにより一定の条件を満たすと、株式などと同じく、税金を支払う必要があります。
仮想通貨に関する税金制度を簡単にまとめると以下になります。
まとめると、20万円以上の利益が出た場合(利益を確定させる売却を行った場合)、確定申告にて申告が必要になるということになります。また株式で損失が出ており、仮想通貨で利益が出ていても、損益の合算が出来ない点は注意が必要です。
10. 仮想通貨をどうやって購入するのか?
では実際に仮想通貨を購入するには、どうすればいいのでしょうか?まずはどの企業で仮想通貨の売買を行うか決め、口座を開設し、販売所か取引所のどちらで売買するかを決める必要があります。

簡単に図にまとめると以下のようなイメージです。ここで「販売所」と「取引所」ってなに?と思うかもしれませんが、販売所と取引所の違いは以下の通りです。
企業の所有する通貨を好きに売買できるのが「販売所」、企業が提供する売買サイト上で個人間で売買できるのが「取引所」です。
それぞれメリット・デメリットがありますので、用途・好みに合わせて使用しましょう。
口座開設を行ったら、販売所・取引所のどちらでも売買が可能となるので、まずは企業を選び、口座開設を行いましょう。
>>Coincheckの口座開設手順(4ステップ、画像付き解説)
>>bitFlyerの口座開設手順(4ステップ、画像付き解説)
11. 最後に「おすすめの企業」と「おすすめの通貨」を紹介
最後に、これから仮想通貨を購入してみる方に向けて、仮想通貨を取引するための「おすすめ口座(企業)」と「おすすめの通貨」を紹介いたします。
おすすめ口座は、「Coincheck(コインチェック)」と「bitFlyer(ビットフライヤー)」になります。
理由は、手数料が安く、少額から通貨を購入できるためです。特にbitFlyerのつみたて購入の場合は、毎日1円から購入が可能です。他にも、Coincheckの場合は「Coincheck NFT」というサービスの中でNFTアートの売買も可能で、通貨の売買以外にもデジタルアートの売買に興味がある方におすすめの企業です。
おすすめの通貨は、「ビットコイン」と「イーサリアム」です。
理由は、規模が大きいことに加え、企業の中でも決済サービスに導入されたり、NFTアートの決済に使用されたりと、単純な通貨売買だけでなく、各種サービス内での利用が拡大しているためです。実際に米国企業のVISAやMasterCardなどは決済として利用できるよう準備を進めています。このため、ビットコインとイーサリアムは、今後も需要拡大にあわせて価格上昇も期待できるため、おすすめの通貨になります。
【まとめ】仮想通貨の基礎知識
この記事では、これから仮想通貨を始めようと考えている方、仮想通貨の基礎知識が簡単に知りたい初心者の方向けて、11個の項目について、基礎知識を解説してきました。
私自身がビットコインとイーサリアムの2つの仮想通貨を、CoincheckとbitFlyerの2つの口座を利用し、1年以上毎日購入しています(自動つみたて購入)。
なぜビットコインとイーサリアムなのかは記事内で解説しましたが、なぜ2つの口座を使い分けているかは、おすすめの2つの仮想通貨の取引所の中で解説していますので、よければご覧ください。
また「仮想通貨はやめとけ」「仮想通貨はもう遅い」などと言われている方は、以下の記事を参考にしてみてください。