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ビットコインとイーサリアムの違いを7つ解説【どっちがおすすめ】

この記事では、ビットコインとイーサリアムの違いを7つ解説します。

ビットコインとイーサリアムでは設計思想が異なるため、世間から今後求められていく役割が異なります。役割を含めた7つの項目について、ビットコインとイーサリアムの違いを順に解説していきますので最後までご覧ください。

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ビットコインとイーサリアムの7つの違い

では初めにビットコインとイーサリアムの違いをまとめてみてみましょう。以下の表に主な違いをまとめています。

No.項目ビットコインイーサリアム
1求められる
役割
決済手段プラットフォーム
スマートコントラクト
2コンセンサス
アルゴリズム
POWPOW
(POSへ移行予定)
3ブロック
生成時間
10分15秒
4発行上限枚数2100万枚現在上限なし
5最小単位0.00000001
BTC
1×10^-18
ETH
6Coincheckでの
取り扱い
販売所
取引所
販売所のみ
6bitFlyerでの
取り扱い
販売所
取引所
販売所
取引所
7現在の価格
(3/22時点)
$42,373.0$2,969.64
71年前の価格$54,148.3$1,682.37
7直近1年の
上昇率
–21.7%+76.5%

最も大きな違いは世間から期待されている「役割」になります。次章で詳しくお話ししますが、ビットコインは決済手段として需要が拡大しており、イーサリアムはその技術力から機能性・拡張性が注目され、ブロックチェーンプラットフォームとして、スマートコントラクトにも利用が進んでいます。

また直近1年間の価格上昇率を見ると、ビットコインは少し下げていますが、イーサリアムは大きく上昇していることも分かります。

ビットコインとイーサリアムの「①求められる役割」の違い

ビットコインは決済手段として、イーサリアムはプラットフォームとして需要・役割を拡大しています。それぞれ解説していきます。

決済手段としての役割が拡大する「ビットコイン」

ビットコインは、未だ正体が分かっていない「サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)」という方が投稿した論文の内容をベースに設計され、実装された世界で初めての暗号資産(仮想通貨)です。元々価値貯蔵手段・決済手段を目的に設計されており、円やドルなどの現金の中央集権型ではなく、分散型通貨です。

また世界のどこの国にも属しておらず、世界中で使用し経済活動を円滑に進めるために作られた暗号資産(仮想通貨)なのです。

世界中で日常的に使用できることを目的に設計されており、円やドル以上に利便性が高く、安定して世界中で利用できる次世代の通貨をめざして作られた暗号資産(仮想通貨)になります。

実際に米国企業を中心に世界中の企業が決済手段として、採用の準備を進めています。今後も企業での採用が増えると予想されており、企業での採用が増えると、需要が増え価格もさらに上昇する可能性が高くなります。

連携している企業の例を以下に挙げると、

米国企業
  • ビザ/マスターカード
  • スクエア/ペイパル
  • スターバックス/コカコーラ
  • ケンタッキー/ピザ・ハット
  • テスラ →中止
日本企業
  • 楽天
  • LINE
  • スターバックス
  • リクルート
  • IMB

特に米国企業では、採用が進んでいます。今後も多くの大企業がビットコイン取引市場に参入してくることが予想され需要が拡大していくと予想されています。

スマートコントラクトが期待されている「イーサリアム」

よくビットコインは数字の管理はできるので電卓のようだが、イーサリアムは文字の管理ができるのでスマホのようなものと言われます。またイーサリアムは「ワールドコンピューター」とも言われます。

ビットコインは通貨としての役割が期待されていますが、イーサリアムはプラットフォームとしての技術に期待が集まっています。

イーサリアムの技術基盤となっているブロックチェーンはプラットフォーム型と呼ばれており、イーサリアムブロックチェーンの上で様々なアプリケーションを制作・開発し動かすことが可能です。実際にイーサリアムをベースとしたゲームなどのサービスは続々と誕生しています。

スマートコントラクトとは、数字の羅列である送金情報だけでなく、様々な情報(文字)を追加して記録できる機能のことです。

これを利用すれば、ブロックチェーン上で契約などを管理することができるため、第三者が不在でも、自動的に契約を行うことが可能となります。例えば不動産の登記などもスマートコントラクトを活用し、面倒な手続きを自動化することでコスト削減が可能となり、更にブロックチェーン技術によってよりセキュリティ面では向上が見込めます。このようにスマートコントラクトは金融業界だけでなく、不動産業界や保険業界での利用も検討されています。

ちなみにイーサリアムブロックチェーン上でアプリを動作させるためには、通貨イーサ(ETH)が必要となります。つまりプラットフォームとしての需要拡大は、通貨としての需要拡大に繋がり、価格上昇も期待されているため、一部の方は投資目的で通貨イーサ(ETH)を購入する方もいます。

ビットコインとイーサリアムの違い一覧

その他の項目についても違いを比較していきます。先ほどお見せした以下の表の「役割以外の項目」についてみていきます。

No.ビットコインイーサリアム
1求められる
役割
決済手段プラットフォーム
スマートコントラクト
2コンセンサス
アルゴリズム
POWPOW
(POSへ移行予定)
3ブロック
生成時間
10分15秒
4発行上限枚数2100万枚現在上限なし
5最小単位0.00000001 BTC1×10^-18 ETH
6Coincheckでの
取り扱い
販売所
取引所
販売所のみ
6bitFlyerでの
取り扱い
販売所
取引所
販売所
取引所
7現在の価格
(3/22時点)
$42,373.0$2,969.64
71年前の価格$54,148.3$1,682.37
7直近1年の
上昇率
–21.7%+76.5%

違い②:コンセンサスアルゴリズムの違い

コンセンサスアルゴリズムとは、取引を承認する方法のことです。

例えば、ビットコインもイーサリアムも現在は、PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)と呼ばれる承認方法が採用されています。

このPoWはマイニング作業において一番早く処理を行なった人に報酬を与える方法です。ただし、電力消費量が大きいため緩急への影響が懸念されています。

もう一つの方法が、PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)と言います。イーサリアムは現在のPoWから、今後PoSへの移行が決まっています。PoSは通貨の保有量によって承認作業を行う権利が付与される方法です。

2つの方法ともメリット・デメリットがありますが、PoSに移行するイーサリアムは環境への負荷も小さくなるため注目されています。

違い③:発行上限枚数の違い

ビットコインは通貨の発行枚数に上限が設けられていますが、イーサリアムは上限があります。

ビットコインイーサリアム
発行枚数上限2100万枚無し
通貨枚数の変動が
2%/年以内になる
ように設計

イーサリアムは上限はありませんが、年間を通して通貨の枚数の変化量が2%以内になるように設計されているので急激に枚数が増えたりすることはありません。

違い④:ブロック生成時間の違い

取引が承認されるとブロックが生成されるため、ブロックの生成時間は取引が承認される間隔でもあります。その間隔はビットコインとイーサリアムで大きく異なります。

ビットコインイーサリアム
ブロック生成時間10分ごと15秒ごと

ビットコインは10分、イーサリアムは15秒とイーサリアムの方が取引承認までの時間が短いことがわかります。取引が承認されるまでに時間がかかることが、ビットコインのデメリットですが、この点を改善させたのがイーサリアムです。

違い⑤:最小単位

最小単位はそれほど機にする必要はありませんが、ビットコインは0.00000001 BTCですが、イーサリアムはそれとは比べ物にならないぐらい単位は小さくなっています。

No.ビットコインイーサリアム
5最小単位0.00000001 BTC1×10^-18 ETH

違い⑥:国内各社の取り扱い状況

ビットコインとイーサリアムの各社の取り扱いを比較します。ここでは代表的な国内取引所2社のCoincheckとbitFlyerで比較します

企業ビットコインイーサリアム
Coincheck販売所
Coincheck取引所×
bitFlyer販売所
bitFlyer取引所

2社以外の取引所でも、基本的に販売所よりも取引所の方が安くビットコインやイーサリアムを購入できます。Coincheckは取引所手数料も無料なので、取り扱いのあるビットコインを購入する場合はCoincheckの安く購入できますが、イーサリアムの扱いはありません。

イーサリアムを購入する場合はbitFlyerの取引所だと比較安く購入することが可能です。

販売所と取引所の違いは、以下の記事を参考にしてください。

>>「仮想通貨の販売所と取引所の違いを解説

違い⑦:直近1年の上昇率

最後に、ビットコインとイーサリアムの最近の成長率を比較してみましょう。

ビットコインイーサリアム
現在の価格
(3/22時点)
$42,373.0$2,969.64
1年前の価格$54,148.3$1,682.37
直近1年の
上昇率
–21.7%+76.5%

1年前の価格に比べると、ビットコインは下げていますが、イーサリアムは大きく上昇していることがわかります。

もっと昔からのチャートの比較、下落相場時のビットコインとイーサリアムの価格の比較については、以下の記事で行なっていますので、興味があればご覧ください。

>>「【2022年】ビットコインとイーサリアムの価格チャートを徹底比較

ビットコインとイーサリアムのどっちがおすすめなのか?

この記事を読んでいる方の中には、実際にビットコインかイーサリアムの購入を考えている方も多いと思います。ではどちらの通貨がおすすめなのでしょうか?

ビットコインかイーサリアムのどちらがおすすめかは人それぞれの考え方によるので一概には言えませんが、以下を参考に検討するといいかと思います。

ちなみに私は、自分の資産のうち暗号資産(仮想通貨)へ投資する割合のうち、約3割をビットコイン、残り7割程度はイーサリアムを購入しています。理由は、イーサリアムの方が長期的に見るとこれまでの成長率が高いからです。

「希少性のビットコイン」と「機能性のイーサリアム」

  • 希少性 vs 機能性
    → 希少性が高い方が好みの方:ビットコイン
    → 機能性が高い方が好みの方:イーサリアム

ビットコインは発行枚数に上限があるため、希少性がある程度確保されています。「デジタルゴールド」とも呼ばれるのはこの点からです。

一方でイーサリアムは発行枚数に上限はありませんが、ビットコインを上回る機能性を持っています。拡張性も高く、今後技術はどんどん進化していくことが期待されています。

これから購入する方は、成長を期待して購入すると思います。この希少性と機能性、どちらの方が期待できると考えるかで、ビットコインかイーサリアムを選ぶと良いと思います。

「決済手段のビットコイン」と「プラットフォームのイーサリアム」

  • 決済手段としての需要拡大 vs プラットフォームとしての需要拡大
    → 決済手段の方が今後伸びる:ビットコイン
    → プラットフォームが今後伸びる:イーサリアム

先ほど説明した通り、ビットコインは決済手段として着実に立場を固めつつあります。一方でイーサリアムはプラットフォーム内でのアプリケーション開発が盛んに進められており、アプリを動かすには通貨イーサリアム(イーサ:ETH)が必要なため、今後も成長が期待されています。

とにかく成長率が高い「イーサリアム」

  • とにかく成長率が高い方がいい
    → イーサリアム

過去5年間の通貨価格の成長率はイーサリアムが圧倒的に高い数字を誇っています。この記事では詳細を省きますが、イーサリアムは過去5年間で270倍程度の上昇が見られます。一方でビットコインもイーサリアムも株式などに比べると、まだまだ短期的な価格変動が大きい資産になりますので、その点は注意が必要です。

ビットコインとイーサリアムの過去のチャートの比較や分析を行った記事は以下になりますので、機になる方はご覧ください。

>>「【2022年】ビットコインとイーサリアムの価格チャートを徹底比較

ビットコインやイーサリアムを買うための取引所「2選」

ビットコインやイーサリアムを購入する際に、おすすめの取引所があれば教えて欲しいという意見もあるので、以下に紹介します。

以下の2社がこれからビットコインやイーサリアムを購入する初心者の方に非常におすすめの取引所になります。

この2社初心者の方におすすめ出来る理由は、以下の3点です。

  • 手数料が安いか?
  • 少額から始められるか?
  • セキュリティ面は大丈夫か?

CoincheckとbitFlyerは、各種手数料が安く、少額からビットコインを購入することが可能です。また各社はセキュリティにも力を入れていることから、初心者も安心して少額からビットコインを購入することができます。

bitFlyerCoincheck
入金手数料一部:無料
一部:330円
0~1018円
取引手数料販売所:無料
取引所:0.01~0.15%
無料
最低購入
金額(円)
100円〜500円〜
つみたて投資可能
(1円/日〜)
可能
(333円/日〜)
スマホアプリ
の特徴
投資初心者でも
簡単に利用可能
投資初心者でも
簡単に利用可能
セキュリティ
について
三井住友海上と
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正ログインでの
損害を補償する
サービスを提供
世界中のセキュ
リティ企業と連
携。信頼性・安
全性を常にモニ
タリング

ビットコインを購入するならCoincheckがおすすめ

Coincheckは最低購入金額はbitFlyerに比べ少し高くなります(500円程度から可能)が、取引手数料が販売所・取引所共に無料となっているため、Coincheckは手数料を安く抑えたい方にはおすすめの取引所になります。

Coincheckの取引所ではビットコインのみの扱いとなっていますが、ビットコインは取引所でも手数料が無料な点がビットコインを購入するならおすすめの理由です。

イーサリアムを購入するならbitFlyerがおすすめ

bitFlyerにも販売所と取引所の両方を利用できます。bitFlyerの大きな特徴の一つとして、取引所でもイーサリアムの売買が可能な点です。※Coincheckはイーサリアムを取引所で購入できない。

販売所と取引所であれば、取引所の方がトータル安く通貨を購入できるため、イーサリアムを取引所で購入できるbitFlyerは、これからイーサリアムを購入したい方におすすめと言えます。

ただしbitFlyerの取引所は手数料がかかるためビットコインを購入する際は、Coincheckの方が安く購入できることになります。

またbitFlyerでは少額からの暗号資産(イーサリアムやビットコイン)購入に特徴があり、100円から購入することが可能です。また自動つみたて購入を設定すれば、毎日1円からイーサリアムの購入を開始することもでき、bitFlyerは少額投資にも強みを持っています。

まとめ

この記事では、ビットコインとイーサリアムの違いについて解説しました。

ビットコインは決済手段としての普及が目的に設計されており、米国を中心に着実に普及が進んでいます。

一方でイーサリアムはプラットフォームとしての機能性・拡張性が充実しており、各社が利用を進めています。それに合わせて通貨イーサリアム(イーサ:ETH)の需要も着実に拡大しています。

ビットコインとイーサリアムの価格が今後どうなるかは誰にもわかりませんが、今後もさらなる需要拡大に合わせて成長していくことが予想されています。

これを機に、ビットコインやイーサリアムの購入を検討したい方は以下の記事をご確認ください。

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