この記事では、アップルへの投資を検討されている方のために、アップルの株価や配当金、企業情報を紹介いたします。
- アップルの株価・過去のチャートと今後の見通し
- アップルの配当金の推移と今後の予想
- アップルの企業情報(製品・売上高・利益率・他財務状況など)
- アップルとS&P500指数の比較
この記事を書いている ふぃたろう は、2016年から現在に至るまで6年間、米国株へ投資を行っている会社員兼ブロガーです。今回は、私自身実際に投資を行なっているアップルの株についてご紹介します。
アップルの企業情報

アップル(Apple)とはどんな企業なのかを紹介していきます。
アップルのプロフィール
アップルは、スティーブ・ジョブズと他2名の計3人が、1977年に設立した会社です。
製品は、iPhone・Mac・iPad・Apple Watchといった電子機器に加え、iCloud・デジタルコンテンツAppleストア、ストリーミングなどといったサービスを提供しています。
アップルの製品は、北米・南米・欧州・アジア・中東・日本・アフリカの全世界で販売されており、アップルは世界で最も有名な企業の一つです。さらにアップルは、現在全世界の時価総額ランキング1位となっています。
財務状況
アップルの企業情報ですが、時価総額・従業員数・株式情報・財務状況を上の表に記載しています。
ここでは、アップルの「売上高」「利益率」について紹介していきます。
売上高と純利益率
売上高と利益率について、2017年以降のデータを紹介いたします。

緑:売上高、青:純利益率
売上高 (US$) | 純利益 (US$) | 純利益率 (%) | |
2017 | 229.23 B | 48.35 B | 21.1% |
2018 | 265.60 B | 59.53 B | 22.4% |
2019 | 260.17 B | 55.26 B | 21.2% |
2020 | 274.51 B | 57.41 B | 20.9% |
※BはBillionの略で10億を示します
$274.51B = 約27.451/兆円
アップルは、パソコンやスマホなどのハード機器の売り上げが半分以上を占めているにも関わらず、営業利益率は30%前後、純利益率は20%以上という非常に高い水準をキープしています。
高いブランド力で、中国メーカーなどとの価格競争に巻き込まれないビジネスモデルを確立していることが、高い売上・高い利益率を確保している要因になっていると考えられます。
直近の決算発表結果(EPS)
では直近の売上高や利益率などの状況はどうなっているのでしょうか。決算を確認することで、状況を確認していきます。

青:市場予想、緑:実績
EPS | 市場予想 | 実績 |
2020 Q3 | 0.70 | 0.73 |
2020 Q4 | 1.41 | 1.68 |
2021 Q1 | 0.99 | 1.40 |
2021 Q2 | 1.01 | 1.30 |
2021 Q3 | 1.23 | ’21/10/27 |
EPSとは 「Earnings Per Share」の略で、直訳すると「1株当たりの当期純利益」という意味です。 EPSは、当期純利益を発行済株式総数で割って計算します。
決算は、「売上高」「EPS(1株当たりの当期純利益)」が重要になります。
アップルは、このEPSも直近1年間 常に市場予想を上回っており、非常に高い成長率をキープしていることが分かります。
アップルの株価 と 今後の予想

次にアップル(Apple)の株価のチャートを見ていきます。
株価チャート
下のグラフは、自由に期間などを変更できるのでもっと長期期間を見たい方は、ご自身で調整した上でご確認ください。
上のグラフを見ると、一時的に下がる場面もあるものの、アップルの株価は、長期的に見ると安定して成長を続けていることが分かります。
2020年3月のコロナショック前後を見ると、$80から$55付近まで、一時期30%近くの暴落が見られますが、その後株価はV字回復し、現在では、$80の約2倍弱の$150付近まで上昇しています。
ちなみに2010年1月4日の終値は「$7.57」なのに対し、2021年1月4日の終値は「$127.14」となっており、アップルの株価は、この11年間で約16.8倍に上昇しています。
株価の今後の予想
新型コロナウイルスが未だ収束しない中、世界経済がどのように成長していくかは不透明な部分が多いです。しかし、アップルの株価に関しては、売上高・利益率・市場予想を上回り続けていることも踏まえると、今後も期待できると考えられます。
- 世界トップのブランド力
- サービス事業の成長(Apple News、Apple Pay、アプリ収益)
- リモート/オンライン化によるハード機器の更なる売上の増加
圧倒的ブランド力
アップルは、高いブランド力を持っています。ファーウェイなどのシェアが高い中国ですら、お金に余裕がある方は「iPhone」を求めています。ライバルに絶対的な優位があるということです。
ちなみにアップルは7年連続で、ブランドランキング1位(Interbrand社調べ)となっています。
サービス事業の成長
売り上げの半分以上をiPhoneやMacなどのハード機器の売上となっているアップルですが、20%程度はサービス事業となっており、徐々に割合が高まってきています。
世界中のアップル製品は約15億台とも言われており、これらのデバイスを通して、新たなサービス(Apple NewsやApple Payなど)が普及すると更に事業拡大が見込めます。
リモート・オンラインの普及に伴うハード機器の売り上げ増加
コロナウイルスが蔓延した意向、企業・学校・地域活動など、「オンライン化」が急激に進んでいます。オンラインでやり取りする際には、通信機器が必要となりますので、更なるアップル製品の売上増加が見込める状況になっています。
S&P500とのチャートを比較

アップル(AAPL)とS&P500指数を比較してみます。
アップルの株価がS&P500指数を大きくアウトパフォームしていることが分かります。
ちなみにアップルは、S&P500指数の中でも最も高い割合で組み込まれている銘柄の一つです。
アップルの株を購入する際はマネックス証券がおすすめ
米国の個別株の売買には、ネット証券の中でも「マネックス証券」がおすすめです。
理由は、売買時に他社では行えない多彩な注文方法を取り揃えているからです。個別株は短期/中期的な売買が多くなるため、注文方法を工夫できればメリットが大きくなります。
アップルの配当金

次に、アップル(AAPL)の配当金に関するデータを見ていきます。
配当利回り | 0.59% |
年間配当額合計 | $0.88/1株 |
連続増配継続年数 | 9年 |
配当利回りの推移

左:四半期別配当金の推移

右:1年間の配当金の推移
2014年から2015年にかけてと、2020年から2021年の間に、配当金額が大きく減少しています。これは「株式分割」が行われたためです。
2021年の配当額は$0.88/株、配当利回りは0.59%となっており、配当利回りは比較的低くなっています。しかしこれは、配当の増配以上に株価が上昇していることが原因です。
実際に株式分割を考慮すると、アップルの配当金は、実質的には2012年以降上昇を続けています。
連続増配について
アップルの配当金は9年間連続で増加を続けています。配当金を増加するということは、それだけ業績がいいというわけで、株価の上昇にもつながりやすくなります。
さらに10年間連続で配当が増加した場合、「VIG:バンガード 米国増配株式 ETF」に銘柄組み入れが行われる可能性があります。ETFに組み込まれるとその分株式が購入されるため、更に株価上昇につながる可能性もあります。
アップル以外にも、連続増配・高配当銘柄が様々な銘柄があります。高配当銘柄の情報を提供してくれるオックスフォードインカムレターの無料メルマガも活用してみましょう。
まとめ

この記事では、アップル(AAPL)の企業情報・株価チャートを分析し、今後の予想と配当金の推移を紹介しました。
- アップルはデバイスやサービスを全世界で展開しており時価総額1位の企業
- アップルの製品は今後も拡大が見込まれ、株価も更なる成長が期待できる
- アップルの株価は10年単位でも成長を続けており、S&P500を大きく上回っている
- アップルの配当金は、9年連続で増加しており、今後も増加すると考えられる
アップルの現在の株価は、日本円で1.5~2.0万円程度となっており、1株から購入可能です。
米国個別株(アップルなど)を購入するにはネット証券がおすすめで、中でも様々な購入注文方法がある「マネックス証券」がおすすめです。